軍事的合理性なく不健全ーー
6月28日 朝日新聞
マイク・モチズキさんへのインタビュー
(米ジョージ・ワシントン大学准教授。米軍基地問題に対する沖縄県の
アドバイザリーボードのメンバー)
🦊 小難しい専門書を買う必要は無し。新聞の中に、普通の言葉で
書かれた「当たり前の市民の意見」、しかも正しい保守を後押ししたい
キツネのような人間を納得させる意見を読むことができる。
「日本の政治家や役人は、このように問題が多い辺野古移設計画や
日米地位協定を見直すべきだとはっきり言うべきです」という。
その通り、その通り。
⭕️ 在日米軍基地(専用施設)の7割を沖縄に集中させる必要性は
戦略的にありません。1950年〜60年に日本本土で反基地運動が
激化し、日米両政府が協力して沖縄に本土の駐留米軍を移しました。
それが今まで継続しているのです。
軍事的にはナンセンスとさえ言える。日本全土が中国のミサイルの
射程内になっていることで米軍は兵力の分散を進めています。在沖
米軍の6割を占める海兵隊は思い切って削減できるはずです。近年、
海兵隊は、小さい島々に小規模部隊を分散配備にして暫定的な拠点
を作る構想を持っています。しかしこれは中国のミサイルの標的と
なる恐れがある。さらに輸送機オスプレイは平時ですら何度も事故を
起こしており、うまく機能するか疑問です。
普天間飛行場の名護市辺野古への移設計画も、軍事的な合理性が
ありません。20年以上前の計画ですが、中国のミサイル能力向上で
脆弱になり、かつ滑走路が短くて普天間の代替にはなりません。
北側で軟弱地盤が見つかっており、工事に十数年かけて膨大な税金を
使って建設するのは極めておかしい。ただ南側はすでに埋め立てて
いるので、コンパクトなヘリポートを建設し、固定翼機などは他の
基地に分散させるのが一番良い妥協策と思います。
発がん性の疑いが指摘される有機フッ素化合物(PFAS)は、沖縄だけで
なく、日本本土の米軍基地周辺でも問題が起きています。日米地位協定
のために日本政府や自治体が基地内に調査に入れないのは不思議です。
地位協定を、米軍基地に環境関連国内法が原則として適用されるNATO
加盟国に見られる方式に改定すべきです。米軍基地自体も、同様に
将来的には自国の軍隊、日本では自衛隊が管理するのがのぞましいと
思います。
日本の政治家や役人は、このように問題が多い辺野古移設計画や日米
地位協定は見直すべきだと米側にはっきり言うべきです。中国の台頭により
日本との同盟を維持しなければならなくなっている米国は、提案を理解すると
思います。今のままでは非常に不健全で、本当の同盟関係とは言えません。
台湾有事になれば、沖縄だけでなく日本全体が戦場になりうる。
沖縄問題を解決するためにも、国全体でもっと充実した専守防衛などの
主体的な安全保障政策と、戦争を回避するための外交政策を考えなければ
いけないと思います。
(聞き手・渡辺丘)
🦊 如何でしょうか?今日の日本政府の卑屈な「飼い犬」的精神や、金塗れ
の「保守本流」ヅラの醜さは、「偉い政治家・吉田茂」と米国政府の作品で、
しかも彼の究極の願望であった「国軍再建」もすっぽかして、米軍の背中に
おんぶして、中国に対抗しようとしている。と、キツネは思いますが。
このままでは、軍事予算は膨れ上がり、しかもそれは米国の懐に入る。
いやでもそう成る。「米国への恩返し」とか「思いやり予算」とか、
沖縄や広島、長崎市民にしてみれば、「迷惑かけられ税」を追加で支払うような
もんでしょ。
ネットの中に、モチズキ氏への評価を「実現不可能?」としたのがあった。
これこれ、これこそ日本人の本性、長い長い「上様」支配の結果、己れの
頭をそっくり御上に預けてしまう、「長い物には巻かれろ」主義だ。
これで民主主義が芽生えるわけがない。自分の心抜きで、沖縄県民の
心が分かるわけがない。詐欺に遭って、理屈抜きに騙されるおばあさん
(おじいさんも)を笑えない。キツネが米国を詐欺師と呼んだら、さぞ
ひどい中傷を食らうだろう。実現不可能どころじゃなく、「売国奴」とかね。
だけど、今や売るべき国は無い。沖縄はすでに売却済み。アメリカにね。
日本本土も「紐付き」だ。近頃流行りの「住みながら売れる持ち家作戦」だ。
自分の住処なのに、使用権、処分権は誰か他人の手にある。こう言うのを
同盟関係とは言わないのは確かさ。なんと言うかって?
戦勝国と 敗戦国の不平等借家契約関係とでも。そしてこう言う国を独立国とは
言わない。「植民地」と言う。中国は遅ればせながら、植民帝国を目指して
走り出した。アメリカ流の物真似だ。(しかし中国というのは、4000年の文明と
叡智と品格と民主主義?の歴史を事あるごとにひけらかして人をケムに巻く、
科挙の優等生みたいな国だ。でもその願望は「経済」、商売、金儲けであって、
「特殊な民主主義」なんかではない。だからアメリカとケンカする)
「そこでHITACHI」じゃないけど、「奴隷を解放したはずの西洋諸国が残した課題」
についての本をご紹介。(次回に乞うご期待)