洞窟の中の5匹のナマズ
🦊 : どなたもご存じの、ピカソの“ゲルニカ“について、ある
美術番組のコメンテーターが、「戦争画なのに、一部に場違いなものが
描かれている」という。つまり、中央下部に、抱き合っている男女の
小さな部分がある。「これは発見だ」というが、ばかだねー。
戦争が、巨大な暴力として人間普通の生活を踏み躙る、その様を
描いたのが戦争画なら、踏み躙られた瓦礫の中に、当たり前の人間の
姿があって当然だし、それがなければ、反戦絵画ではなくて、無邪気な
少年が好んで描く戦車の絵と同じ。カッコイイ!と。
また別の番組では、畑の真ん中に塹壕を掘ってる最中だ。えっ今は
21世紀だぜ、ウクライナではまだ戦車に塹壕かいな。旧ソ連式の
戦車を防ぐために火炎瓶やライフル銃で必死の抵抗が続く。
アパートや病院への中距離ミサイル投下、レイプに強盗、老若男女の
銃殺、死体遺棄、そっくりそのまま、前世紀と同様目の前で再現される。
狐は常々、地獄絵が必要と言ってきたが、今はもう戦争絵画の時代
じゃない。映像の時代だ。
ロシアは選別キャンプを数カ所に設けて、ウクライナの男を“親ロシア“
かどうか選別し、そうで無いのは“シベリア送り“(昔聞いたような)
にするという。女の子は・・救出された人がこう言っていた。
・・「私の顔を見て、あまりにも幼すぎると言いました。もし私が
ロシア兵の好みにあった顔立ちであったら、すぐにレイプされて殺されて
いたでしょう」・・と。
こうなったら、世界中の正気の人間が、民族、貧富の別なく、揃って
声をあげ、国連の5匹のナマズを追い出そう。彼らは拒否権付きの
居心地良い洞窟にいて、古臭い地政学に従って権益を維持し、
核兵器を互いに競っている。
こんなことを狂気の人類はいつまで続けるんだろうか。
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本日、日曜日の政治関連番組に、これからのロシア、NATO、ウクライナ、
アメリカの行方と長引く戦争とプーチンの思惑はいかに・・といった
結局堂々巡りの議論が十人ばかりで続けられた中に、一人だけ(女性)が、
「ここらで全ての同盟関係の抜本的な見直しを図って、ロシアを含む
全ヨーロッパの真の安全保障体制を構築しなれば、いつまでも今回の
ような事態がくりかえされる」と発言した。狐はその意見に賛成!
核保有のナマズさんたちは、それぞれ池の王者を目指して縄張り争いを
しているが、池のヘドロは一度全部掻き出して、自由と民主と友好の
“清水“に入れ替えるべし。「日本こそ、そのリーダーシップをとるのだ!」
とか、勇ましいことを言ってる御仁もあるが、かつての朝鮮支配の悪行に
自らほっかむりをしたまま、「プーチンの気狂いざた」などと言ってみた
ところで、ナマズの仲間入りをするだけのことだろ!彼らはそれを称して
「日本式現実主義路線」とか。外の光は、ナマズには眩しすぎるか。
新しい国連のスポーツ団体化、ということを(半分冗談で)考えてみよう。
まず、民族差別とか性差別とか、この頃の好ましい改革が実行され、連盟の
旗はぬり変えられる。国際規約は守られ、プーチンによる「お隣さんの垣根
を乗り越えた侵入」などは論外だっただろう。プーチンは言う。「我が民族は、
ナチ退治の英雄である」繁栄し、膨張するロシアは、それにふさわしい広さの
国土を与えられて当然だ。また、増殖を続ける我が民族の中に異民族の血を
交えてはならない。ロシア民族は、大ヨーロッパに古くから根付いた
大ロシア帝国の末裔である、・・そして、しっかりと地盤を固めた彼は、
地政学に従って西ヨーロッパへ、海の向こうへとナワバリを広げていこうとしている。
だから彼の戦争は、「反ナチス」どころか、ナチスの戦争のモノマネであろう。
独裁者ににありがちな命令系統の無視と、気まぐれな進軍、ロシア兵士や傭兵への
扱い全てがナチス・ドイツ由来のものであり、南部ウクライナをナチの手から護る、
などはチャンチャラおかしいや。
ウクライナ政府は、鉄工所の地下に残ったアゾフ軍団の生命は尊重されねばならないとし、
捕虜交換をロシア側に申し入れたところ、ロシアの答えは、「アゾフ軍団はネオナチ
だから、徹底殲滅あるのみ」として、交換に応じない模様。
手段を選ばない戦争、金持ちが雇った外国人部隊やら、“なんでもやる“独立紅蓮隊
が民間人を獲物に、戦争をわたり歩く。ひょっとして、ナチより悪い。国家ぐるみの
犯罪以外の何者でもない。
スポーツライクの国際連合は直ちに解体し、役に立たないNATOなどはほっといて、
”全ての平和を願う民間人のための防衛ソシキヲ作るべし。
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