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カラスウリが咲くまで

「カラスウリが咲くまで」

2017  11  1

カラスウリの実

種まき    11  1

種は神社などで見かける願掛けの結び文のような形。カマキリの頭だという人もいる。
よーく水で洗ってから播く。(ふつうは一度鳥のお腹を通ってからでないと発芽しないそう)

水気を切らさないようにする。

冬眠中     2月1日

 

屋内温度7℃

 

 

うまく芽が出てくれるかな。

 

 

 

 


 


 



 

 

>>小笠原返還とは何だったのか---今年で50年「密約」の内実を探る<<

2018年 2月14日  朝日新聞夕刊より   (ほぼ全文転記:後半ゴシック変換は
キツネによる)

 >>>小笠原諸島が米国から日本に返還されて今年で50年になる。4年後に


実現した沖縄返還にも影響を与えたとされる小笠原返還の交渉は日本にとって、


「核大国としての米国」とどう向き合うかという選択でもあった。硫黄島への


貯蔵をめぐる「密約」の研究で注目された真崎翔・南山大学客員研究員(31)


=歴史学=に話を聞いた。

 第2次世界大戦で敗北した日本は1952年に主権を回復したが、小笠原諸島は


その後も米国の施政下に置かれた。日本に返還されたのは68年。沖縄返還

 

(72年)の4年前だった。


 小笠原の返還にどのような安全保障上の意味があったのか。真崎さんは米国と


日本の外交資料を調べて日米交渉の内実を探り、昨年、初の単著「核密約から


沖縄問題へ」にまとめた。


 先行する研究では、占領下にあった小笠原諸島のうち父島と硫黄島に核が配備


されていたこと、小笠原返還の際に日米政府間に「密約」があったことが指摘

 

されている。真崎さんはその背景を探った。


 見えてきたのは、旧ソ連の核攻撃を想定する米軍部の姿だったという。


米軍基地のある日本と沖縄が破壊、侵略された際の反撃に使う軍事拠点の


一つとして、返還後も硫黄島を利用しようと考えていた。有事に備えて核貯蔵


拠点を確保する構想だ。

 他方、核兵器が日本に持ち込まれることに対する世論からの反発を恐れた


日本政府は、「密約」で返還交渉を切り抜けようとした。有事に硫黄島へ核

 

を再び貯蔵したいと訴える米国側にたいして当時の佐藤栄作政権は、事実上

 

黙認する意向を示したという。

 

硫黄島に核を貯蔵する権利を得たことは米国にとって、


後に沖縄を「核抜き」返還する伏線にもなっていた、と


真崎さんは見る。沖縄に近い硫黄島に核を貯蔵できれば、


いつでも核を沖縄へ再搬入できるからだ。


 また、硫黄島には別の地理的な意味もあると見る。


米本土から遠く離れたところでソ連への報復戦争をする


ための戦略拠点という側面だ。日本を米国の盾にする


発想が見える、と真崎さんは書く。


 小笠原と沖縄の日本への返還とは何だったのか。


 「日米間において戦後処理が解決したかのように見せつつ、


沖縄および硫黄島の基地において米国が占領中に保持


していた既得権を返還後も米国に対して認めたものだと


著書で指摘した。

 

いざというとき核を貯蔵できる拠点としての硫黄島の


戦略的意味は返還時より低下しているという。


では当時から変わっていないものは何か。取材に対し、


真崎さんはこう答えた。


 「米国に利用される関係でありたい、という日本側の


意識でしょう。たとえ、米国が日本を捨て石にする


つもりでも、盾として利用するつもりでも、それで日本が


米国の核の傘に入れるのなら良い。小笠原返還は、そういう


意識が固定化していく一つの機会だった」


 「注意すべきは、小笠原返還の際に米政府が『戦争が


始まったら沖縄がターゲットになる』と考えていた事実です。


いま、遠く離れた誰かを盾にして安全を守ろうという発想


が日本人の中にもないでしょうか」


 安全保障に関して日米間には事前協議という制度がある。


米軍の配備の重要な変更などは日米で事前に協議するとの


規定で、核「持ち込み」はこれにあたる。ただし、制度は


形骸化して実際には日本に拒否権はないとの批判も強く、


「密約」はその表れとされる。


 「事前協議制度をきちんと機能させる努力をすべきです。


ひそかに核を持ち込まれることは日本国民のリスクが増す


ことでもある。黙認するという行為に仮に意味があると


しても、どこにどんなリスクがあるのかを知らされたうえで


するのが本当の黙認なのでは」


 小笠原諸島は「一括返還」された。だが実際には「事実上の


硫黄島分離返還」なのでは、と真崎さんは問う。遺骨収集の


遅れも、米軍などによる島の軍事利用が返還後も続いている
ことが一因だ、と。
 「こっそり核を貯蔵したいところ」に一般人が居ては困る。


硫黄島には、いざとなったらバレずに貯蔵できる環境が


今もあります」                 ( 編集委員・塩倉裕)


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🦊「米国に利用される関係でありたい、という日本側の意識」・・

 

フムフムさもありなん。だけど、その裏には必ずカネが動くはず。

 

誰かその辺の事情を暴露してほしいものだ。誰が儲けているのか?

 

 

大本営発表と東條英 機    3月 1日

1941.12.8.  NHKニュース


大本営陸海軍部 12月8日午前6時発表


>>帝国陸海軍は、本日未明西太平洋において


米英軍と戦争状態に入れり。<<

例えばこれは真珠湾攻撃の大本営発表で、軍部では


予め用意していた原稿だが、そんなこととは知らない


日本国民はびっくりぎょうてん。


だが、後に言われる「大本営発表」、トランプ流に言う


フェイクニュースはまだ始まっていない。日本軍の戦果


が揚がって居る間は大げさな表現ではあるが、ほぼ正確な


情報が国民に伝わっていたらしい。らしい、らしいでは


よろしくないので、キツネの読んだ本を挙げておく。


保阪正康  「東條英機と天皇の時代」下 日米開戦から
東京裁判まで:

🦊 (さて、「大東亜建設のため」つまりアジアの鉱物資源獲得を


目当ての侵略戦争が初期の快進撃から、わずか6ヶ月後に挫折


を迎える1942年6月5日、海軍ミッドウエー作戦が強行され、結果


海軍の慘敗に終わる。米国の軍事力をなめきっていたのだ).

前掲書(p34)によれば、>>>>1942年6月10日午後に、大本営


海軍部はミッドウエー作戦を「我が方損害 イ 航空母艦1隻喪失、


同1隻大破、巡洋艦1隻大破、ロ 未帰還飛行機35機」と発表した。


(中略)実際の数字は、空母4隻を喪失、巡洋艦1隻、潜水艦2隻が


大破していた。しかも3200名の死傷者をだし、この中には多くの


ベテランパイロットが含まれていたのだ。<<


>>アメリカは日本海軍の無電をすべて傍受し、劣勢を補うために


先制攻撃をかけてきたのである。(海軍)軍令部は作戦の成功を信じ、


祝宴の用意までして報告を待っていた。ところが現地からは報告が


入らない。それどころか海外放送は、アメリカがミッドウエーで


大勝利を得たように放送している。(中略)作戦は大失敗だったのだ。


しかし参謀本部の将校達も、完膚なきまでにたたきのめされた被害


状況を詳しくは知らなかったのである。「大本営機密日誌」には、


「知らせぬは当局者、知らぬは国民のみ」と書いてあるが、海軍も


陸軍も、真相は集団内部の一部の者にしか知らせなかった。<<

1944年1月、大本営の独裁者東條英機(首相、陸相と陸軍参謀総長を兼任)の


議会での施政演説は、


>>>>それまでの戦況の自讃が消え、形容詞だけが蟻の行列のように


つづいている。(中略)「申すまでもなく、戦争は畢竟意志と意志


との戦いであります。・・最後の勝利は、あくまでも、最後の勝利を


固く信じて、闘志を持続した者に、帰するのであります。最後の


勝敗の分かれ目は、真に紙一重であります」「斯くして、敵味方双方


共、疲れに疲れ果てた末、必勝の信念に動揺を来し、闘志を一歩でも


早く失った方が、参るという過程を辿るべきは、当然予想せらるる所


であります。


この点に於いて世界に冠たる国体を有し絶対不敗の帝国に、敵対し来る


国々こそ、哀れむべきものであります。3千年来いやさかに栄えます


皇室を戴く、大和民族の尽忠報国の精神力は、万邦無比であります。


この大東亜戦争において、この力は何者をも焼き尽くさずんば止まざる


勢いを持って進んでいるのであります。危険が身近に迫れば迫るほど、


困難が眼前に積めば積むほど、われら一億国民の精神力は熾烈となって


いるのであります」ーーー。


これが施政演説なのだろうか。まるで皇国少年の気休めの愚痴みたいな


ものではないか。それでも議会では拍手が長く続くのだ。そうなのだ、


戦況が悪化し、国民の多くが死んでも、それは戦争に負けたことには


ならない。目前の現実はすべて勝利の日までの過程に過ぎないのである。


"戦争が悪化している"というのは、その言葉を吐いた瞬間にのみ事実


となるのだ。東條にとって帝国に敗戦という言葉はなかった。意識と


肉体が消滅するときまで目前の事実を認めないのだから、それはあり


えないことなのだ。


指導者の間に詭弁に似たこういう論理が支配した。目前の事実を認めた


者は、「非国民」のレッテルを貼られ、すぐに戦場か、監獄か、精神


病院かに運ばれた。(同書 p86)<<

 

 

 

🦊 キツネの寝言:  3月4日


防衛大臣というのは、実戦の経験もあり(日本ではここ70年も


戦争していないから、これは無理だが)、戦争の内実をよく知る


人物であり、しかも政府が国民を危機に陥れるような危険な軍事


行動をしようとする場合には、議会の代表としてそれを阻止しうる


だけの分別と発言力を求められる。少なくともアメリカでは、


前のめりの大統領発言をなんとか抑えて、かろうじて局面を支えて


いるのがこのような経験豊富な軍事補佐官達であるという。
(今のところ)

東條という人は、戦場に出て実戦指揮した経験に乏しく、陸軍の


一官吏に過ぎず、政治家でもない。しかし、一兵卒や掃除のおばさん

 

にも暖かく接するという評判で、当初国民に人気があった。


なぜ彼が内閣総理大臣、陸軍相となり、やがて陸軍参謀総長を

 

兼任し、もっぱら人事をいじくってイエスマンばかりで周囲を固め、

 

大本営のドンに成り上がったか、「話せば長い物語」で、いろいろな本が


出ている。しかし、その後押しをしたのは、議会、その背後の経済界、

 

だまされやすい国民自身であるだろう。

彼は政治にも経済にも、軍事にさえ知識経験の乏しい一方で、


小心忠実な官吏であり、忠君の人でもあった。上記の本にある


とおり、「天皇のおそばで執務したい」と望み、皇居に隣接


して執務室を作ろうとしたという。

文民統制ということばを字引で見ると、文民たる政治家が軍隊を


統制する制度とある。陸相そのものが、現役軍人でなければならん


という明治以来の制度には、文民(政治家)が軍人の暴走を止める


などという思考がそもそも無かったのだ。

陸相と参謀総長兼任について「そのほうが事が早く進む」だろうと


いうのが、理由であったとか。「事がたやすく進む」ように、


もめないように、命令系統を一元化する・・・今でもよく目にする


政治手法ではなかろうか。おまけに「大本営発表」か・・・


みっともないから、やめてくれー。

 

秦郁彦: 「昭和史の謎を追う」(下)より     3月7日



>>>明治維新の志士達が天皇を「玉(ギョク)」という隠語で


呼びあっていたのは、よく知られている。「玉」を取り込み、


「密勅」を引き出し、「錦の御旗」をかかげた方が勝つ。


徳川幕府の威信低下と天皇が持つ伝統的権威の復活が交錯する


線上で、近代天皇制が成立した。(中略)・・市ヶ谷台(大本営の


あった陸軍駐屯地)は人斬りが横行した幕末期の京都に似ていた。


(中略)


(1945年8月14日)会議(御前会議)は12時頃終了し、阿南(陸相)


たちに再照会案を述べる機会を与えたのち、鈴木首相は再び聖断


を仰ぎ、天皇から終戦の決意を示された。列席した吉積軍務局長


の手記によると、天皇は阿南に向かい「どうか賛成してくれ」と


頼んでいる。聖断に法的効果がないのを知っていた天皇は、


あえて命令調を避けたのであろう。


一方、竹下(正彦:陸軍中堅将校。徹底交戦を主張)は、一対一で


陸相に辞表かクーデターをと説きつけ、阿南は少なからず動揺の


気配を見せたが、やっと思いとどまり、陸軍省に帰ると幕僚を


集めて「不満に思うものはまずこの阿南を斬れ・・・阿南を


斬ってからやれ」(井田中佐手記)と言い放った。(中略)


阿南の訓示を聞いた陸軍将校のおそらく九割以上は戦意を失い、


終戦の現実に自身を納得させたと思われるが、例外もあった。

(中略)


(1945年8月14日、近衛師団の宮城占拠事件が起きたが)あらかた


を処理し終わった田中(静壱)司令官が自決するのは24日だが、それ


までの約10日間、東部軍の管下で起きた大小の騒乱は五指では足り


ない。主なものだけを次に列挙しておく。


1.首相官邸等焼き討ち事件(8月15日、佐々木隊)
2.木戸内大臣邸等襲撃事件(16日、尊攘同士会)
3.水戸教導航空通信師団の上野公園占拠(17~19日)
4.中島憲一郎中佐らの皇太子奪取構想(16~17日)
5.児玉飛行場部隊の不穏行動(15~14日)
6.NHK川口放送所占拠事件(24日。窪田少佐と予科士官学校生徒)


井田正孝によると、陸軍省は「終戦時の違法行為は不問に付す」との


通達を早い段階で出していたという。(中略)


もっとも、首謀者クラスの多くは訴追までもなく自決、自裁の道を


選んだ。その自決者も資料によってちがうが、内外地にわたり計


568人に達したという。(中略)


極端にいえば、全国津々浦々の末端組織にいたるまで、似たような


動きが存在し、同じ組織内の終戦派と論争をくり返しながら、次第に


あきらめの境地におちついていった、と概観してよいのではないか。


敗戦の経験がなく、敗北の作法も知らなかった当時の日本人としては、


やむをえない対応だったろうが、幸いにも田中大将が憂慮したような


「皇軍相撃」の内乱は回避された。(上)で見たように、阿南陸相を


先頭に立てた全軍クーデターの構想が挫折したのが最大の理由だが、


未発クーデターの全容も詮索されないままに、かすんでしまった。
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🦊キツネの寝言

終戦処理というのも実にむずかしいものだと思わせられる。


昭和20年4月、天皇は77才の鈴木貫太郎を首相に任命した。


日清、日露戦争を経て連合艦隊司令官、海軍軍令部長を歴任、その後


侍従長を勤め、二二六事件では「君側の奸」として襲撃されたが、


一命をとりとめた。終戦時の官邸焼き討ち事件でも危うく逃れた。


一方陸軍大臣の阿南惟幾は、徹底抗戦派と目されていたが、結局


終戦の詔勅案に同意し、その後自決した。この二人はかつての侍従長、

 

侍従武官として互いをよく知る間柄であり、軍部の反発を何とか抑え

 

つつ、天皇の意思に従って無条件降伏に道を開いた。

終戦の詔勅はあまりにも遅すぎた、または終戦の詔勅が有効ならば、


戦争の開始も詔勅で阻止できたはずではないかとか、天皇制廃止を


ちらつかせて日本側が呑めないのを承知で無条件降伏をつきつけ、


日本軍の南方「転戦」をやむなくさせた、とアメリカの謀略を


非難する論者とか、また「東京裁判」のインチキ性を怒る人達など、


いろいろあるが、一つ抜け落ちている議論がある。


「負けると分かっている戦争を始める罪、戦闘員の犠牲がどんなに


増えようと戦いを止めない罪、神がかった忠君愛国思想を国民に


刷り込む教育を強いる罪、軍部の行動を制御できない議会」等々


今に繋がる日本人の側の問題だ。ここを棚上げにしておいて、再び


侵略戦争に加担する(自らはじめなくても)のか?

 

トキワハゼ

 

常葉爆ぜ,だろうか?

真に良い名をもらったね.

1年中咲いて,種がパチンと弾ける

から.

でも花の大きさ8ミリしかなく,早春以外は目立たない.

 

樺美智子さんの死と「強硬採決」  3月9日

60年安保反対闘争・・(秦郁彦;昭和史の謎を追う」より抜粋)


>>>それは統計数字の上でも空前絶後のスケールを誇る。


警視庁の発表だと、安保改訂阻止国民会議が主催した


第一次統一行動(1959.4.15)から新安保条約が自然成立


した翌月の第22次統一行動(1960.7.26)まで1年余の間に、


デモは5千カ所・417万人、ストや職場集会が8万2千カ所・


666万人、一般集会6千カ所・455万人となっている。当局側


と主催者側の時に10倍近く開いていたから、見方によっては


日本人の全員が一度は参加した計算になる。(中略)


・・どの数字を取ろうとも、戦後では最大級の大衆行動であった


ことに変わりはない。


だが、警察とデモ隊の双方に数千人の負傷者は出たものの、死者


は学生一人(東大生・樺美智子さん)にとどまった。奇跡的と言って


よいが、その死がもたらした衝撃は岸内閣を倒し、1960年は


戦後史にエポックを画す転機として位置づけられるようになる。<<<

1960.1.19:新安保条約調印・・・


>>>当初予定していた59年1月から3度も調印時期が伸びたのは、


警職法の流産(58.11)、与党内の異論など主として日本側の


事情によるものだった。とくに警察官職務執行法改正案は、予想


される安保改訂の反対運動を押し切るために上程したものだが、


反対運動が台頭すると腰砕けになった岸は、審議未了のまま流して


しまう。<<<

 

(🦊岸首相は、反安保、アイゼンハワー訪日阻止等の大衆デモに

 

備えて警察、軍隊を動員しこれを潰す心算であったらしいが、

 

どちらも成功しなかった;)


>>この段階ではまだ安保改訂問題は世間の関心が薄く、野党も形だけ


の解消論を唱えていた程度に過ぎなかったが、警職法反対で結集した


エネルギ-は、余勢をかって安保改訂国民会議の結成(59.3)へ進む。


国民会議は社会党、総評、原水禁など13団体(共産党はオブザーバー


として加入)から構成される、ゆるやかな統一戦線で、やがて安保


闘争の最高指令組織となる。<<<

ここで同書から新旧安保の比較を見てみよう。


◎ 相互防衛義務の対象範囲・・旧(明文規定なし)⇒新:日本国の施政下
         にある領域
◎ 米軍の基地使用目的・・1.極東における国際の平和と安定の維持
         2.内乱鎮圧の援助  3.外部からの武力攻撃に対する
          日本国の安全のため ⇒ ①.日本国の安全  ②.(削除)
          ③.極東における国際の平和および安全の維持のため
◎ 第三国の基地使用・・米国の同意必要 ⇒ (削除)
◎ 事前協議・・(なし)  ⇒ 駐留米軍の配置、装備の重要な変更など   
         などについて(交換公文)
◎ 日米経済協力・・(なし) ⇒ 促進
◎ 自衛力の漸増・・米国は「期待」 ⇒ 憲法の範囲で維持発展
◎ 有効期限・・無期限 ⇒ 10年
◎ 基地利用の細目・・行政協定 ⇒ 地位協定(NATOなみに改善)

>>>警職法の処理をめぐって、自民党内の反主流派が半ば公然と


反岸のノロシをあげたことも尾をひいた。・・警職法の不手際が


なければ、安保改定は意外にすらすらと実現したかも知れない

 

のである。(中略)


5月19日の自民党主流派による衆議院での新安保条約の強行採決は、


最終的な引き金の役を果たした。


岸首相は1月の訪米時にアイゼンハワー大統領の訪日を6月19日と

 

設定し、それまでに新条約の国会承認を済ませる予定を組んでいた。・・


岸にしてみれば、不十分でも新安保は旧安保より改善されているし、


そもそもが野党の要求ではなかったかとの思いもあったが、国民の

 

関心は東西冷戦ひいては米ソ戦に日本が巻き込まれるのではないか、

 

という不安に集中していた。


強行採決はこうした漠然たる不安感を憤怒へ転化させる。マスコミも


がらりと態度を変え、「民主主義の危機」「内閣総辞職・解散総選挙」


の論陣を張った。新安保反対を一夜にして反岸、民主主義擁護の

 

スローガンに変えてしまったこの強行採決は、岸自身が認めるように

 

「法的には有効であるが、政治的には最悪」の選択であったにちがいない。

 


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🦊キツネの寝言


ちなみに現首相は岸信介の縁戚にあたるという。強引な政治手法まで復権、


模倣することのないようお勧めする。

 

 

 

 

「整合性を取るために書き換え」「理財局の一部がやった」だってさ!  3月12日

  

🦊 ああ、亡くなった理財局のお役人さんがお気の毒でならない。

 

* マッチ擦るつかの間海に霧深し  身捨つるほどの祖国はありや

     <寺山修司>

 

 

「身を捨てる」とは     3月15日

 

上記の歌は1957年の作だから、もちろん寺山自身が帰還兵で

 

あったわけではない。だが、キツネのような「戦後まもなく世代」

 

にとって、「身を捨てる」の意味は明々白々、「死ぬまで戦わされる」、

 

「誰かのためのご奉公」、「飢え死にしても、弾にあたっても運命」

 

「すべては無駄死に」、などなど無事帰還したとしても、あまりにも酷い

 

体験を身内にさえ話すことができない、そういうある意味集団自殺

 

みたいなイメージだ。

 

今日、あのスットンキョウなトランプ氏が「宇宙軍が必要だ」と言った

 

とか、「身を捨てる」もここまできたか、と唖然とする。

 

もう一つ解せないことがある。「教育勅語」を復活せよ、という主張を

 

今時の若者に吹き込もうとしている集団がある。彼らにとって祖国とは

 

「神の国」であるらしい。こういう輩にとって、教材は古ければ古いほど

 

良い(ISがいにしえのコーランに忠実である如く)。今のところこれはアニメ

 

のテーマになってはいないが、そうならないとの保証はない。70年前には

 

現実にあったのだから。

 

キツネがなにを恐れるか。それは「教育勅語」が現代日本語で、「核時代の

 

国際的脅威」とか「同盟関係の推進」とか「国の安全、安心を守る義務」とか、

 

アナクロで国家神道的な「丈夫で無知な大衆を生贄にする(兵士として)」宣伝

 

文句、アニメ的な「地球防衛軍」構想とか、ロシア的な「強く偉大な皇帝なら

 

小物政治家より増し」とか、様々な文脈に形を変えて若者の心を占拠して

 

しまうことだ。

 

「身を捨てる」ことの本当の中身、その結末、本当は誰のためなのか、

 

キャベツ頭で無いならば、よーく考えてみよう。どこかの大臣が、

 

「同盟国がそういう方針なんだから、同調するのは当然」などと平気で言う。

 

同盟は裏切られることも多々ある、それも想定しておくのが政治というもん

 

でしょ。「仮定の設問には答えられない」なんていう珍回答に野党諸君が

 

黙ってしまうのは困ったものだ。同盟国の方針に、どの程度、どの部分でと

 

仮定して、それぞれ対応を考えておくくらいはジョウシキではないか。

 

「アッ、息子の一大事! 」とばかりに銀行に駆けつけるオバアサンみたい。

 

「同盟国は絶対裏切らない」なんてうそ。相手の政権が変われば早速反古に

 

される。(現にそういうのがいくつか進行中)

 

現代の「身を捨てる」とは「民主主義を守る」と同義語だと思う。

 

逆に言えば、「民主主義は看板。富国強兵第一」なんて国のために命を捨てる

 

ことはない。自国であろうと他国であろうと、だね。

 

 

 

 

ウグイスカグラ    3月 17日

 

ものの情報によると4~5月が花時

とあるが、うちのは3月初め、

梅と一緒に咲き始める。

小さいから目立たないがとても

可愛い。

 

5月にはナツメのような真っ赤な

実がなり、小鳥が食べに来る。

 

 

🦊 怒りの寝言   3月21日

 

テレビ討論会にはけったいな専門家が必ず一人は座って機会を待ってる。

 

で、「阿部政権が倒れたら、誰が外交を担うのか? 1年に20回も電話会談(米と)

 

やれるなんて人、他にはいない」と言わはる。

 

長電話って、馬の合う人となら楽しい。でも、あちらも喜んで付き合って

 

くれてると思いきや、案外下心ありだったり、商売だったり、remember 

 

pearl harbor(偏見と訳しておこう)に満ちたアメリカ人だったりする。

 

社長が外回りばっかりやって、社内のことをほったらかしにしてると、

 

どうなるか。正直、勤勉、安全な日本などという過去のイメージはとっくに

 

崩れ去ってしまった。企業の信用ばかりでなく、官僚の公文書改竄なんて

 

いうのが当たり前の三等国家仕様がばれてしまった。おまけに高価なオモチャ

 

を議会に無断で買い込むし。(軍拡用のお金なんか無いのになー)

 

そうそう、テレビの話だった。外交の専門家に聞いてみたい。外交官には

 

忖度文化は無いのか?  無いとすれば、現在の安保体制にリスクはないのか、

 

正直なところを教えて欲しい。「安保無しでは日本は立ち行かない」と

 

いうだけならば、「安保信仰」に過ぎない。「核大国」も肥大し過ぎて、

 

互いにニッチモサッチモいかなくなりつつあるように見える。「素人が

 

考えるように一筋縄ではいかない」ならば、「幾筋も道をつけておく」

 

というのはどうか。そういう論客をもっとテレビに出してくださいな。

 

ひまな老人より。

 

 

 

 

🦊たまごの黄身の大きさは同じか。   3月23日

 

この写真は、おひとりさまのジジイキツネが先ほどスーパーで買ってきた

 

「特売タマゴ」で大きさイロイロ。黄身も大小混じってるが、使い道によって

 

分ければ別に差し支えなし。第一新しくて格安だから文句なし。

 

ところで、テレビの料理番組で、先生のおっしゃるには「卵の大小は黄身の

 

大きさには何も関係なし。大きさはどれも同じ」。ほらねと出てきた写真には、

 

なるほどツヤツヤの大きな黄身がそろい踏み。

 

だがまてよ。この種の高級タマゴやパリパリの野菜はテレビ向けの商品だ。

 

黄身に大小あってはまずかろう。しおれたホウレンソウではインスタ映えが

 

しない。先生は高級料理店目線でものを言ってるので、間違いとは言えん。

 

要は、世の中のバブリー目線の「真理」は我々シモジモ目線の真理とは違う

 

ということを、知っていなくてはいけないということだ。

 

特エサの特大タマゴと小玉のタマゴはどっちがエライなんてことはない。

 

最近の話題、食育(これは大事)の次に「衣育」というのを聞いた。

 

「小学生は幼いころからセンスの良いものを着るべきだ。そのため、制服も

 

高級メーカーのを採用すべし」いわゆるブランド指向。シモジモの辞書には

 

「衣育」なんてないぞ。しかも公立校でのはなし。文科省よ、はっきりと

 

これを否定してくれ。小学生に6万円の制服が必要か、◎◎じゃねーの! 

 

おとーちゃんの背広が2万円以下で買えるってのに。

 

 その学校(東京は銀座の有名校)の校長が言うには「うちの親なら払える」。

 

公立小学校が金持ちの親を選別して、金のかかる「衣育」とやらをやる。

 

先生たちはいったい何をしてたんだろうか。キャリア官僚たる校長、

 

教頭への忖度か。(普通は平教員から教頭には絶対なれない。教員は雇われ

 

サラリーマンに過ぎないから)キツネなら、そんな学校へ子供を行かせたく

 

ない。また今日の新聞によれば、東京都内の公立中学での性教育の授業に

 

ついて、都議会議員からクレームがつき、それに基づいて都教委から区教委

 

に対し指導が行われるという。

 

>>都教委が問題としたのは、「性交」「避妊」「人工妊娠中絶」という言葉

 

を使い、説明した点。「中学の保険体育の学習指導要領には記載されておらず、

 

「中学生の発達段階に応じておらず不適切」としている<<

 

>>いっぽう、足立区教委の担当者は、「不適切だとは思っていない」と言う。

 

「10代の望まぬ妊娠や出産を防ぎ、貧困の連鎖を断ち切るためにも、授業は

 

地域の実状に即して行われ、生徒と保護者のニーズにあったものだ」。性交や

 

妊娠は引き続き教えるという<<

 

>>指導要領をもとに都が作った中学生を対象とした手引きでは、エイズや

 

性感染症の予防などの項目はあるが、性交や避妊については触れていない<<

 

なんと、わけのわからぬ「禁句」、しかも時代遅れの。今時初潮年齢が小学

 

4年生にあるというのに、何も知らない中学生がいるだろうか。何が

 

「発達段階に応じておらず」だい。そのくせ票集めのためか知らないが、

 

「18歳からは大人である」という。知恵のレベルが低い◎◎議員が多すぎる。

 

「コウノトリが、でごまかす」教育、「教育勅語」教育、「ふぞろいのタマゴ

 

は排除」教育、ついでに「管理職のための学校経営」に反対!!

 

 

 

 

シンキマキナオシ       3月 26日

 

カラスウリの発芽はかなり難しい

ようなので朝顔の種まきと同じ

方法でやりなおすことに。

1晩水につけて、1ヶ所に傷を

つけてからまく。

 

取り蒔きの分もそのままにして

あるので、どっちか出るだろう。

ダメだったら、

「カラスウリの芽は出なかった」

なんて恥ずかしいことになるなあ。

 

🦊

 コケコッコーのオンドリ主義  3月27日

首相の、昭惠夫人への「証言禁止」発言について。


思い出したのは、終戦後まもなく、どこの家でも食うために


鶏や兎を飼っていたのだが、夕方になるとオンドリは数羽の


奥さん達をせきたてて鳥小屋へ入れる。で、上のとまり木から


下へ強いメス、弱いメスと順に収まるのを待って、最後に自分


が入る。(さすがに戸は閉めなかった、と思う)

近頃、方々でこういうオンドリ亭主を見かけるが、大抵は


自動車を運転してくる。店内用カートを車の前まで持ってきて


そのままほったらかして帰る。おくさんにしょっちゅう小言を


言っている。


首相曰く「(家内の発言より)首相たる私の発言は(百倍も)重い


わけであります。その私が家内に責任はまったくないと申しあげ


ている」・・。どうだ、文句あるか、と言いたげ。


コケコッコーもいい加減になされよ。

昭恵さんはどうやら教育勅語に賛同して、できるだけ広めたい、


そのような学校は「今の国民のニーズにあった」もので、


「やっとそういう時代がきたんでしょうね」というような発言を


したと聞いている。いいじゃありませんか、一個人の感想だし。


それを忖度したなら、役人の方が百倍悪い。だから、夫人には


思う存分心のうちを語らせてあげたら?なにも「俺の方がえらい」


のコケコッコー宣言しなくても。昭恵さんには証言の権利がある!

 

 

 

「改憲」は自民党の「結党以来の悲願」か ?  3月29日

試しに昭和30年の「自民党の政綱」を見ると、


1.コクミンドウギと教育、2.政官界刷新(わらっちゃう!)

3.経済自立、4.福祉社会、5.平和外交、6.独立体制の整備


とあって、憲法改正なんてどこにも見当たらない。つまり党員の


心の底に秘められたもの、悲願、であるそうだ。だから「護憲」の


看板は国民をあざむくもので、最近までそれをはずせなかった。


なぜかというと、戦争放棄とアメリカ依存のセットは経済的な


利益が大であるから、どちらかを外すわけにはいかない。


(この点はトランプ氏からの期待はずれの三行半にも反論できない


真実がある。いつまでも甘えるな、と)

さて、時は来たれり、とばかり改憲の旗を揚げて見たものの、


国民を説得することにどうやら失敗しそうだ。で、首相は半分


旗を下ろして「部分改訂」案を出してきた。(憲法の本文は


いじらずに、戦闘部隊としての自衛隊の存在を明記するという)


そして「自衛隊の役割はこれまでと何も変わらない」のだそうだ。

「何も変わらない」なら、改正の意味はどこに?推測するに、


1.認知によって隊員の志気を保つため
2。機動部隊として同盟国へ貸し出すことが出来る。
3.軍備拡張しやすくなる。

他にもあるかもしれないが、それはある一群の富国強兵主義者の


「悲願」であって、キツネはその宣伝をする気はない。

首相の頭の中には「核兵器保持」と1.のコクミンドウギの理想


があり、その上自らが「シモジモの人達」に大人気の英雄である


という自負があると思われるが、さて、国民の評判はどうか。

日本国憲法の前文より抜粋   3月30日

・・・日本国民は、恒久の平和を祈念し、人間相互の関係を支配する
崇高な理念を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と
信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。

われらは、平和を支持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に
除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと
思う。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和
のうちに生存する権利のみを有することを確認する。

われらは、いずれの国家も、自国のことのみに専念して、他国を無視
してはならないのであって、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、
この法則に従うことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立とう
とする各国の責務であると信ずる。

日本国民は国家の名誉にかけ、全力をあげて、この崇高な理想と目的を
達成することを誓う。

<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<
ここに省いた最初の部分では、主権在民の宣言と、「これに反する一切の


憲法、法令及び詔勅を排除」することが示されている。

この前文に関して、現首相は「なんと白々しい」と発言している。


彼は例の戦争を知らない世代の内の、野心に満ちた現実主義者であり、


理想、理念、平和とかのクソ役にも立たない考えを忌み嫌う。

徳川家300年の平和も、家康の現実主義的手腕により成し遂げられた。


内戦続きの中世を終わらせるという大望について、彼が民草の生活の安定を


第一義に置いたとしても、不思議ではない。それが独裁政権維持のキモ


であることを知っていたからだ。もう一つは鎖国政策で、これらにより


刀や槍はサビつき、町人文化が花開き、それが現日本人の伝統文物、教養、


美意識などを形作った、とキツネは理解している。そこには復古主義者が


よく口にする「日本精神」とやらはまったく影も形もない。


家康さんに聞いてみたら、「何じゃそれは?」と言うにちがいない。

確かに憲法前文は理想の塊であるかも知れないが、実現不可能と決めつけ

 

て最初から背を向けるなら、選挙公約に「白々しい憲法は改正する」と


はっきり言うべきだった。なぜ「護憲」のお面を被って自民党から出馬


したのか。政治家としての良い意味の気取りも潔さもなし。


・・「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和の

 

うちに生存する権利のみを有することを確認する」・・


まさにその通りになっていないのが、現実の世界であり、その目的に向かって


努力することが「白々しい」とは・・政治家として落第発言だが、本人そうは


思わないらしい。核武装と軍備拡張の、その先に何を見ているのか、本人にも

 

はっきりとわからないにちがいない、予見出来ず、学ばず、例えては悪いが

 

(馬好きおじさん達ごめんね)、馬券売り場の前にたむろするえげつないオヤジ

 

みたいな政治家達。日本だけの問題じゃあないが。

ハルノノゲシ      4月2日

 

(ケシアザミ)

 

葉はアザミに似るが、さわっても

痛くない。コンクリートの上で

春一番に咲く花の一つ。

 

舗装道路の割れ目から地中深くへ

根っこを伸ばしているにちがい

ない。他にスミレなども、太い

牛蒡根を持っているので、移植

しようとしても難しいだろう。

 

日本全国舗装道路と畑ばかりで、野原がなくなった。公園にも居場所がないので、

しかたなく道端で暮らしているらしい。

 

段丘の給肥システム  4月 4日

我が家の汚水桝が詰まった。蓋を開けて見ると、
中は木の根っこで滿杯。業者を呼ぶはめに。

段差1mの法面はコンクリートブロックで固め
られているんだが、その上に青々とした隣の
庭木が被さっている。

ところが、2ヶ月後のこと、うちの南がわの
お宅で、何やら下水がつまったとか、騒いで
いる。(敷地が狭いから、何でも聞こえちゃう)
はて、こちらの庭木も景気良く茂って、隣の
屋根に届かんばかり。へえ、お互い様だったか。

こりゃいかん。年に1回は下水溝も覗いて、
給肥システムを断ち切るべし。

(ちょっと気色の悪い絵でごめんなさいね)

 

 

 

ヘウレーカ!   (NHK:4月4日)を視て   4月5日

都会の舗装道路やコンクリート塀のすきまに生える雑草の話。


日当たりと水分十分、隙間故に引っこ抜かれる心配なし、など彼らなりに

 

良い条件を選んで、元気に生き抜いているという、コメントが付く。


植物学的には面白い発見であるかもしれないが、キツネは又吉さんの


「窮屈そう」という見方に賛成だ。

それを楽観視できないわけは、都会化の中で居場所を失った日本の雑草


には、もはや帰る田舎、つまり土の野原がないということ。細々とでも


生きてゆければいいが、さもないと絶滅するしかない。


去年、ヒッツキムシの代表としてオナモミをさがしたが、どこにも


見当たらない。NETによれば、既に絶滅危惧種の仲間入りだそうな。


いくら遠くへ運ばれてもそこに土が無ければ、子孫を残せない植物


も多い。田舎は米作と畑作のためにあり、それ以外の草は絶滅させよ


との政策、そのための薬の開発、種を実らせないための年2回の草刈り


条例、諸々の人間の思惑で、川岸のアヤメもノビルも、草原のノギクも


リンドウも、山ユリも、湿地のツリフネソウも、見かけなくなった。


それにも増して、多くの小鳥の餌となる雑草の種が実らなくなった。

大昔、イギリスで行われた国家規模の「囲い込み」つまり羊毛業振興


のための牧草地作り。羊は草の根際まで食い尽くす。その結果、


野草の葉や蜜や種によって生きる昆虫や小鳥の種類が激減し、今に

 

至っているという。自然愛好家や学者は政治家と資本家の連合軍には

 

勝てないということか。

飛行機から見た日本はほんとうに山ばかりで、わずかな山ひだや盆地に


人家がしがみついているところは、キツネにある比喩を思い出させるが、


ここでは言うまい。とにかく山ふところまで隈なく田んぼにする。


主食確保は一大事というものの、ここまでしなくても、と思う。


それなのに若い人達は都会へ行ってしまい、田畑は個人の所有物であるが


故に、村人で共同管理することもできず荒れ放題の畑もある。耕作不能


ならば、元の自然の草地や湿地に戻せと、私は言いたい。

様々な山の恵みの中でも、笹竹の支柱などはぜひ復活させたいものの一つだ。


(さほど遠くない昔、ここら辺でも丘から自由に切り出すことが出来た・・


ビニール製農業用ポールが氾濫する現在、それは不可能とわかってはいるが)


近年、北海道の産物がおおいに売れているのを見ると、これ以上あのすばらしい


原野が減って、エゾモモンガやキタキツネの住処が無くならないよう、いっそ

 

全島を自然保護区にしたらどうかと思ったりする。狭い日本で、食料の自給自足

 

と自然保護の両立は難しい。私は安い米国産豚肉でもロシア産サケでもタイ米

 

でも、おいしけりゃいいじゃないか派だ。というより、高級な国産牛肉なんか

 

食べたことがない。このところの野菜高騰で、ふぞろいの人参が出回るように

 

なったのは歓迎!

 

スイバ(スカンポ)

今年の春のスタートラインで、目立つのが、このスイバの瑞々しい緑だ。去年は夏枯れが目立った。

同様に、ギシギシも元気が

なかったのに。

あとはタンポポが気持ち良さそう

に咲いている。また、去年は異常

に少なかったツクシが今年は

ニョキニョキと出ているのが

不思議。去年の夏の暑さ、冬の

寒さとか、土の乾燥具合とか、

関係あるのかも。

例年なら「春告げ草」のオオイヌ

ノフグリ(派手な空色)が、今年は

見当たらない。

 

地味でインスタ映えのしない、小ぶりのイヌノフグリなら沢山生えている。この

在来種は絶滅危惧種に指定されているが、ほんとかしら。

 

オオイヌノフグリ?それともイヌノフグリ?

                      

この写真は大写しにしてあるので、

いかに小さい花かが分かりにくいが、直径8ミリ。

ハート型の実と剛毛とはたしかに

オオイヌノフグリだ。花の色も

青空の色だが、一部が白くなって

いるのと、何よりその小ささが

腑に落ちない。目立たないオオイヌノフグリなんて見たことがなかっ

たから。花よりも種が大きい。

 

解決編    オオイヌノフグリ変種

 

オオイヌノフグリにも大中小、色も濃いの薄いの、と変種があり、

 

花弁の一枚が白い(写真)のもあるとか。家の近所を回ってみたが、

 

全部この4枚めが白いベロみたいな種類だった。キツネは、ただ

 

小さいからイヌノフグリだと勘違いしていたが、これはオオイヌノフグリ

 

です。

 

さて、直径1センチもあって、パッチリと青い4枚の花びらが目立つ大きな

 

オオイヌノフグリはどこへ消えた?

 

NETから拾い集めたウンチク  :   オオイヌノフグリとイヌノフグリ

 

イヌノフグリの仲間は二年草で、秋に種から出た芽が越冬して早春に花が咲き、

 

夏には枯れてしまう。種はハート型で、中央にアリさんの好むエライオソーム

 

という物質があり、アリはこのたねを巣まで運び、食事をしたあと種を捨てる。

 

それで細かい石垣の隙間とか、アリの巣のありそうなところにイヌノフグリが

 

見つかる。

 

「在来種と外来種が直接対決」したというのはウソ。都市化など、適した環境が

 

少なくなったからいなくなった、またはアリの活動しやすい土手などでは、

 

変種同士の入れ替わりもあるのではないか。また地中で何年も眠りつづける種

 

が、たまたま環境の変化で地表に出て生き延びることもあり、イヌノフグリが

 

絶滅したといわれながら、まだ方々で群落が見つかるわけも、この辺の様々な

 

環境変化の組み合わせで説明がつくのではないか・・・など。

 

畑の富栄養化とか、農薬の影響(こんな可憐な草まで薬で駆除しなくても、

 

手で抜いたら一発じゃないか!) についてはキツネにはとんとわかりかねるが、

 

田舎ほど薬が使われる度合いが高いのかな?  少なくとも都会の公園では、

 

幼児や動物への影響もあり、もっぱら電動草刈り機が活躍のようだから。

 

キツネどんの邪推

 

それにしても、このまるまるとした種の太り具合はどうだ。以前に見たのは、

 

ハート型のクッキーかお煎餅のイメージ。この変種の種は、イヌノフグリの

 

「お団子二つ」に近い。思うに、彼はイヌノフグリのまねをして、花への栄養

 

を減らして種の方へまわし、アリの気を引く作戦に出たんじゃなかろうか。

 

 

 

2020   2   11

 

オオイヌノフグリ

 

花の大きさ1センチ

 

花弁はバッチリ青いのが4まい

 

種はまだ実っていない.

 

茎はくねくね曲がり気味.

 

こうなったら変種だろうが,どう

 

でもよい.

 

 

 

 

2020  2  14

 

はっきり言って,この花は

bird's eye という良い名がついた

外来種の花であり,下卑た田舎の

名づけの習慣に囚われて,(いくら

植物学的に近縁だと言っても)

イヌノフグリなどという「本来

日本にいた種類」と同名にされる

いわれはない.

 

自生種のイヌノフグリは,白い

ごく小さな花が半日で散って

しまうと,あとにはまんまるな玉のような2つの種が目立ち,田舎人は手を打って

喜んだにちがいない.

 

早春の野原で,何百という青い星のようなこの花の輝きを見れば,キツネの嘆き

も理解していただけるだろう.

ムラサキケマン  4月9日

そろそろ花が散りかかっているムラサキケマンだが、
葉っぱが鮮明に写っているので、採用。
(どの図鑑でも、花首ばかりが出てきて・・)
そばにドイツスズランが同居していて、どちらも
毒草だって。
また、陰でよく見えないが、立浪草のつぼみも出ている。
こちらは神経強壮剤で、リラックス効果あり(ただし、
心臓疾患のある人は使用不可だそう)。
もともとスズランの家に毒草仲間が侵入してきて、
居ついてしまった。

立浪草にしてもムラサキケマンにしても、猛毒「キツネノテブクロ」

(ジギタリス)を小さくしたような「指サック」型の花は美しいし、

蝶や蜂がやってくるので、とても毒があるとは思えないが。

 

 

「さるの尻は濡らすとも、地蔵の尻はぬらすなよ」4月12日



民話集にこんな話が・・・


石の地蔵さんが旅をしていた。川にさしかかったところ、


猿の群れが現れて、地蔵さんを担いで川を渡りはじめる。


「サルの尻は濡らすとも、地蔵の尻はぬらすなよ!」と


掛け声をかけながら。

自らを尊い地蔵さんか「玉(ギョク)」であるかのように


勘違いした人物が、危ない瀬を渡ろうとしている。


我々は猿の群れなのか?

 

 

 「信なくば立たず」だって?あんたが言うかね。

信は信介の信(信介流強権政治復権構想)。


背中に「祭り」の下に現人神(アラヒトガミ)の降臨を!


という意味のロゴ入りハッピ(日本会議社謹製)を着ている


猿達が神輿をかついていく。

どういう「信」なのか、今こそはっきり言うべきじゃ


ないの? 「地蔵の尻は濡らすまい」の官僚さん、それは


偽地蔵なんだってば!  忖度する前に直接確かめてみれば?

 

 

 

4月 17日    オオデマリ

 

白い花を白く撮りたいとき、天井のLED照明を「明」に設定

して、テレビを消し、テーブルの上に脚立を置き、もちろん

座布団や新聞なんかの邪魔者を除け、やれやれ大忙し。

大型テレビの新しい活用法。

 

 

4月18日   ワルガキ

 

お父ちゃん、行ってらっしゃい。

お土産?  そんなもん誰が当てにするかい。

せいぜい恥かかんように気をつけなはれ。

 

今日は田中のヤンキースと大谷のインディアンズ

戦があるんや、接待ゴルフなんて興味なし!

 

 

 

 

ヒメシラスゲ  4月22日



ヒメシラスゲじゃないかと思うが、確かでない。
茎は三角。(図鑑では種の写真が主で、花では
分かりにくい)雄花はまだ雌花の間に隠れていて、
見分けにくい。毎年見慣れない草が庭に生えてくる。
これは既に半日陰に島を作っているが、緑が爽やかで
丈も低いので、残して置くことにする。

それにしてもカヤツリグサ科の草はどれも面白い。

 

 

 

マキナオシの芽も出た。4月24日

そばに、衣類についてる鈎フック

みたいな黒いものが落ちてると

思ったら、芽が脱ぎ捨てた種の

カラだった。

連日外気温が22~3度を越えて、

雨が降れば、冬眠から覚めるよう

にセットされているらしい。
カラスウリの芽出しはほんとに

小さくて、3ミリほどしかない。

これが手のひら型のしっかりした

葉っぱに育つまでに1週間かかる。

 

財務省と男の本音

福田次官の国会答弁を巡って、一部議員さんから


「女性記者なんてものがいるからいけない。これを


禁止せよ」なんてご意見があるらしいね。


じゃあ、通勤電車は男女別車両にして、「痴漢を疑われる

 

被害」から「男の人権を」守るべし、かな。更には「男女7歳


にして席を同じゅうせず」かな。男の本音、財務省の本音、


女性活躍社会とやらを言う政府の本音かな。

またこの本音をそっくり国会答弁に持ち出して、「切り札」


として使えると思う、財務官僚さんのアホラシサ。


ちっとは男としてのせめてもの「善い意味の紳士気取り」

 

ムツカシク言うと、矜持とかプライドとか(ひょっとして

 

老眼だから読めないの?)が欲しい。


「本音を言う場所じゃないところで本音をいうと、他人が


どう感じるか」に気を使ったらどうかなー。バカだねー。

 

 

 

たつなみそう   4月26日

 

近頃の評判

最近では、「バカの一つ覚えみたいに」アメリカの核の傘


と言い、他に何の策もない、自主的に動く気配もない、


情けない政権、という批判がやっと表に出てきた。

それでも地方の自民支持票はそこそこあるという。


地方自治体への交付税(地方自治体の税収の不足分を地方債で


賄い、その償還金を、利子も含めて国が保証する)? 原発がらみ


の補助金? 日米基地関連の交附金?

 野放図に膨らむ地方財政支出が縮小しないのは自民党の


「地方創生推進交付金」の成果か?例えば、自動車で火口見物の


客を当て込んで、数キロ先の市街地にデカイ商業施設を新設する。


行ってみると中はガランドウで、客はいない。観光客がこちらへ


寄り道してくれるという確かな計算もアイデアも地元役場には無い。


都会から来たコンサルタントの言う通りに箱物を作れば、大手産業


系列のテナントを誘致してくれるはず。億単位の費用はもちろん


借金だが、これは国が払ってくれるので安心。あとはご存知


ユルキャラで準備万端。失敗したって、役場の責任はうやむや。


その他、豪華な体育館、美術館、などが利用されずに、維持費

 

ばかりが町の財政にのしかかる、など。


あるデータによれば、平成16年度予算のこれら地方交附金の総額は


1兆5500億円にのぼるという。「これって、バラまきじゃないの?」


とキツネも言いたい。国の借金は益々増えるばかり。

まあ、桜の花は見たいが、落葉の掃除はやっかいだから


うちの前に木はいらない(よそに植えとけ)、みたいなお国柄


だからなあ。何だって国にやってもらいたい。だけど増税はイヤ。

民主主義は地方自治から、それと学校教育から、というのが、


キツネの持論(というか、ごく当たり前のこと)だけど、


むかし、小学校のPTA会長は大抵お寺の住職とか網元の


奥さんとか、地元企業の偉イサンが独占していた。それで、


親達の自治は育ちようがなかった。今はもっと後退(民主主義


のためには)して、そもそも役員のなり手がいない。


お母さんは忙しい、お父さんも忙しい。町村議会選挙も、


立候補者ゼロの無投票が何年も続いたり・・。

平和も民主主義もタダで手に入る、何の努力もいらない、


というわけのもんじゃない。「上に政策あらば下に対策あり」、


自分がいかにうまく立ち回るかが肝心、とか言ってる間に、


古のxx大帝の再来みたいな独裁者が立ち上がり、「共産主義


独裁政権(終身制)」がいつのまにか・・というような国もある。

それとも国民が手間暇かかる民主主義を敬遠して、マスコミの


首を締め、シモジモの頭を踏みつけるような強権政治を望んで


いるのか。他人事ではあるまい。


自民党さんの票田としての地方政治、中央から金を引き出すのが


町役場の仕事、で、地方自治も民主主義もクソクラエ(失礼)の


ふつうの人たち。「補助金がなければ、わしらの暮らしが成り


立たん」と言い切る人たち。だからこれからも当分は自民一人


勝ちのご時世は続く。国家の財政破綻までは。

戦後のインフレを覚えている人もまだいると思うが、朝50銭


だった小さな駄菓子が、夕方には1円に値上がりして買えず、


ベソをかいたっけ。そこから70年かけて豊かになったが、また


思い上がりの政治家とその支持者によって、振り出しに戻るかも


知れん。

春の公園   4月27日  ノビエー1

このイネ科植物は、ノビエらしい。水田に生えて、稲作農家
に嫌われている。小学生の頃、学校の田んぼで草取りをした。
「田の草取り」は農作業の中でも一番キツイとされていた。
水を張った田んぼに入ってイネの間からヒエを探して抜き取る。
夏の日照りが水面に跳ね返って、汗が止まらない。へとへとになる。
今ではもう手で抜くなんてことはしないだろうね。

ヒエとイネの違いは葉っぱの真ん中に芯が通っているのがヒエ、
薄くて平らなのがイネと教わった。
ここは以前はハゲハゲの芝生だったが、今はこの通りヒエが
公園の半分を被う勢い。刈り取っても根が残って翌年更に増え、
むさくるしいし、人が通れないほど。人海戦術で抜き取るしかないか。
ヤギさんを雇って食べてもらうのもいい手かも。

ノビエー2

茂りすぎてやっかいな草ではあるけれど、この花穂の
美しさはどうだろう。やがて実が熟して、幼いスズメ
のエサになる。そう思うと、害草扱いしかねるキツネ
であった。

 

初夏の公園−1

 

ノビエは、枯葉剤で残らず枯れて

しまった。

その跡を「壮年草刈り隊」が行く。

このクローバーは?とみれば、

きれいに残されている。子どもの

良いアソビ場になるだろう。

初夏の公園−2

 

ヒエの枯れ草の中に美しいハルジオンの一群

が。これはどうなる?

ノビエだけを退治してくれるものと思っていたキツネが間違っていた。

 

3日後には、例年のごとく草刈り人(植木職)が入って、ツツジ以外のすべて

 

を刈り取ってしまった。公園は元通り、はげた芝と桜とケヤキとツツジの

 

広場となった。(犬のサンポには最適かな)

 

だけど、子供のためならば、芝の手入れがぜひ必要だし、かわりにクローバー

 

の原っぱでもいい。老人のためならば、夏の日よけとしてケヤキとベンチと

 

花壇、といったところだろう。(毛虫だらけの桜はいただけない)

 

それにしても、キツネが見つけといた野アザミ3本、綺麗な花の咲く 

 

ヌスビトハギの大株も残らずなくなったのは残念。

 

また、園内に生えていた桑の葉は、小学生の理科教材「蚕の飼育」のために

 

つみとられていたのに、もう跡形もない。「カイコのための桑ペースト」

 

チュウブ入りなんてのがあるのかもしれないが。

 

 


ラクカラチャ     4月29日

二階氏曰く「外交でこれだけの業績をあげた総理はこれまでに無い」

当の首相曰く「これからは私が司令塔となって、拉致問題を解決に


導く」これに対し、拉致被害者の親族からは「何を今更!」の声。 


「日本は神の国」、「アメリカに押し付けられた憲法は日本に相応しくない」、


「明治憲法の精神に帰れ」、だから「教育勅語を復活させよう」と言う 。


何となくISの自爆精神に近いものを植え付けようとしているかに見える。


「神のゴキブリは美しい」なぜなら、それは「美しい日本精神の発露、

 

尊い犠牲的献身のために、神に雇われた?とくべつの職業であるから」

 

とかなんとか。これまでも災害のある毎に、自衛隊の活躍は感謝の念と

 

ともに、日本人の心に刻まれてきた。それで充分じゃないだろうか? 変な

 

宗教者が出てきて「軍人は崇高な神的職業だ。命をかけるための

 

モチベーションに欠ける今の状態はあまりにも中途半端で気の毒だ」

 

というと、「じゃあ、実戦に連れ出しましょう」という政治家が応える。

 

そうやって訓練された兵はやっぱりゴキブリ(スペイン語でラ•クカラチャ

 

とは、ゴキブリの隊列、つまり軍隊のこと)だろう。誰かの利益のために

 

己れの命を捨てるよう仕組まれた、70年前の日本軍と同様。

あーあ、それにしても自画自賛もここまでくると涙が出ちゃう。

 

これは何?       4月30日

 

ヤチスゲだといいいな。半日陰の庭の今年の新顔。

でもNETにもぴったりの映像が見つからない。

この仲間は種類が多くて同定が難しいのだそうだ。

 

 追記: おっと違った、マスクサだって。「林縁に普通に

見られる」からといって、がっかりすることはない。

きれいな写真がとれたし。

 

このぶんでは、庭中カヤツリグサ科だらけになるぞ。

 

 

ヘラオオバコ     5月4日

空き地や土手で大繁殖。牧草と一緒に外国
からやってきたらしい。

拡大機能付きのディスプレイで、軽やかなレースの
お嫁さんのドレスみたいな花の細工をご覧あれ。

 

 

🦊 アニメ的夢と希望の世界へ・・その先に何がある?

憲法に何を盛り込むか、与野党の論戦をテレビで


見たところ、
1.幼稚園から高校までの教育無償化を憲法に明記

すべしという自民党と、


2.それは政策の課題であって、憲法の問題では
ない、という野党の主張が対立していた。

1.貧富の差によって若者の教育を受ける権利が奪わ


れることがあってはならない、というのが自民発言。


これは例の「日本、死ね」に呼応した人気取り公約を


都合よく憲法論争にもぐりこませただけという見方も


できるが、それ以上に与党が「教育の国家管理」に


向ける執念のようなものをキツネは感じる。はっきり


言うと、「明治国家と中央集権的憲法と富国強兵」への


アコガレだ。そして新しい年号、新しい憲法、新しい

 

教育勅語、のアニメ的ワクワク世界(どこの国のことやら、

 

何時のことやら、現実も歴史も飛び越えた)を、未来の夢

 

として若者に与え、飼いならそうとする意志を感じる。

2.野党は、予算と施策内容のバランスを取りつつ実施


するのが政治の役割であり、教育無償化もその一項目では


あっても、憲法に明記するような問題ではないという。


憲法は国家の現在と未来の進路を示し、国民の権利と幸福


を勝ち取るための地図であるから。

もちろん教育無償化が結構なことは確かだが、「結構だから」


の理由で憲法に盛り込むには、財源の確保、増税について


国民の理解が得られるか、難題をクリアしなければならない。


スエーデンなどと違い、地方自治が確立していない日本では、


その見込みは殆ど無い。「オレタチの稼ぎが役立たずの老人


なんかに使われるのは納得いかない」という若い人も多いと


いう。また、「これ以上の企業増税は我々に死ねというよう


なものだ」と中小企業経営者が言う。「消費税分の値上がり


で、ものが売れなくなる」とスーパー経営者。てんでに自己


都合をいうだけ。地元出身議員が「地方の声を集約して国会へ


お訴えする」といってるのを聞いたが、「徳川さまに直訴する」、


みたいな妙なテイネイ語じゃないか。地方の民は中央政府の奴隷

 

ではないんだから。

スエーデンでの高福祉、高負担は、地方分権の徹底と、国民の


政府への信頼の上に成り立っているという。高福祉を支えるため、


所得税30%、消費税25%を支払い、夫婦共65才くらいまで働くのが


一般的だそうな。何か突発的な事態が起きて、財政赤字に陥ること


があれば、支給を減額する決まりもあるという。


国民の総意と簡単に言うが、一人ひとりの意見が地方政府経由で


確実に国家に伝わる仕組みと、国民自身の、民主主義を守り抜く


自覚があってこそ、正しい総意が国政に反映されるようになる。


もう一つ、民主主義教育の徹底。そのための無償化、幼児期からの


交友体験、自然との触れ合い、など、人と地球のことを知るための


授業を通じて、民主主義も育っていくだろう。(現在の課題として、

 

移民問題=税負担に耐えない低所得者層が増えすぎることが、この制度

 

のリスクとして挙げられている)

一方、日本では。現政府への信頼度やいかに。


アレ?消費税増税分は、年金財源不足分に当てるって言ってなかったっけ?


いつのまにかそっちは後回しにして、2兆円の教育費無償化にまわすと

 

言い出した。しかも景気回復基調はずーっと続くから安心せよと。今回

 

よほど教育行政に差し迫った思い入れがあるんだろうなー。アッチ削って

 

コッチに回す、のやりくり参段の途中で、地方へのバラマキ予算やら、

 

また新規の人気取り政策が増え、国民一人あたり(乳幼児含む)の借金が

 

600万円とか700万円とか。安心できない、いや、安心して死ねないね。

追記:  人作り革命とは、 2019年4月から実施「予定」の幼児教育の充実と、

 

2020年「予定」の高等教育無償化。閣議決定って、何でも出てくる手品みたい。

 

誰かが言ってたが、「まずは議会作り革命、官僚作り革命が先だろ。人作り

 

革命なんてオコガマシイ!」

 

ウグイスカグラの実     5月9日

 

今年は実が少ない。春に早く咲いたせいかもしれない。

天気は悪いが、鳥が見つけないうちに撮影。

 

しつけそこないの罪

「セクハラ罪はないとはよく言った!」と全国の日本男子に


受けている気かもしれない。

昔流に言えば、「親の顔が見たい」ものだ。


実際、上流階級ではこういうシツケをしているんだろうか?


ご存命ならば、親兄弟のご感想を伺いたい。

こんな幼稚園児が英語だけしゃべれるというんで、外交の場に


出張って何をいうやら。はずかしい。実際、皇室がなかったとしら、

 

日本外交の国際的評価はどうなっていることやら。

モラル無き社会、しつけそこなった(ジジイ)若君がイバル社会、


本音主義で教養抜きの男達。「アノ人はああいう人(無頼な発言


を日常的にする人)なんだから」と擁護する男性議員。


「これはある意味国益を損なう発言だ。麻生氏の退陣を求める」


という女性議員。


何よりも自民党に対する一般の女性票を大幅に減らしただろう、


「言わずもがな」の一言で。

ま、これが日本政治のレベルなのか。シツケをする者は誰も


居ないらしい。(財務省は、あわててセクハラ講習会を開き、


各部門の上級官僚に、口に気をつけるよう注意したらしい)

 

東大の一年生向けカリキュラムに是非加えたらよろしい、

 

というより、必須だ。

 

 

アキノノゲシの芽    5月11日

アキノノゲシは一年草なので、残した株はすべて枯れて


しまったが、綿毛から飛び散った種が根元に芽を出した。

こうやって子孫を残してゆくという、方法はそれぞれだ。


だが、人間の場合、人数をふやしてゆくこと以外にも、

 

お互いに力を出し合い助け合って、繁栄する道がある。

 

ところが、種を実らせることが出来る、出来ないでもって

 

2種類に分け、一方が一方を「繁殖義務違反」みたいに

 

決めつける、ノータリン連中がいまだにおる。

今日のニュースによれば、さるバカな自民党議員が、


「子供を産むことを望まない女子は、他人の子供に

 

 


将来養われることになる」と、マイクを握って力説?


したとか。社会保険というものについての無知が


言わせた言葉にしても、ちとひどすぎやしないか?


この議員さんの説は、暗に「子を産んで増やさない女子は、


人並みに年金を受け取る資格なし」と言ってる。さすがに


居合わせた議員達からも「これこそセクハラだ」の声。

  某議員曰く「子を産まない(または結婚しない)女は、他人の

 

子の建てた老人ホームで暮らすことになる」・・

 

現在、都市の公営老人ホームは満杯で、10年待ちという所

 

もある。一方、高級な有料老人ホームだって、同じく他人の子

 

が建てたに決まっている。どっちを選ぼうが、その人の勝手

 

じゃないですか? だから、議員のいう本音は「税金で建てた

 

格安老人ホームでさびしい老後を送るに決まっている」

 

「それがいやなら結婚して、子供を3人作れ」と。

 

余計なお世話だよ。おひとりさまは有料ホームのために貯蓄も

 

しているし、第一、働いて税金をはらって、教育費など他人の

 

子育て費用を分担してもいる。「私の税金で他人のお子さんの

 

保育園をたてたりしないで」なんて言う人は一人もいない。

 

全ての国民が税制の担い手であり、胸を張って好きなように

 

暮らす権利がある。

 

ところで議員のお宅のお子は何人おられるかな? 3人以上?

 

戦時中であれば、さぞご自慢のことでしょうなー。

 

 

 

 

 

チガヤ、ハルジオン    5月13日

今年の母の日の花束。

歩道のツツジが枯れて、後にチガヤが一斉に生えてきた。
濃紫の小さな花をつけた白い穂が、夜の明かりの下で
ツヤツヤと光る。

昼間幼稚園の子に見せたら、「コーンビーフみたい」だって。
この穂は食べられると聞いたけど、どうやって?

ギボウシの葉とヒメシラスゲの若い実        5月15日

夜中に明かりをつけて、青い葉っぱと実の取り合わせを
眺めていると、わけもなく取り残されたような気分になる。
キツネのような無宗教者にも、なにかしら自然を支配する
「創造主」のようなものがいると感じられる。

🦊

 人間は途方もなく間違った進化の道を進んでいるとしか


思えないことがある。それを小さな草の実が教えてくれる


ような気がする。あの世には、広い原っぱと木や花や虫や


鳥がいると信じたい。人間は居なくていい。あれ?そうすると


キツネもいないことになるなー。まあそれでもいいや・・


などど、鬱陶しいことを思っている割には、おやつを食うし、


紅茶も飲む。楽しきかな、老後。



闇ナベ    5月17日

 

人間、特に男は、その時代の色彩に染められて、


否応なしに生き方が決められてしまうことが多い。

明治の色は? 「神の国という新思想」と「大海を知らぬ


井戸の中のカエル」

昭和の色は?  それは多分「リーダーの無責任」と「国民を


欺く詭弁」だろう。戦中のみならず、戦後も更に平成に


いたるまで。

中には先祖帰りをして、150年前の倫理道徳を背負って


生きているような人間も大勢いる。


男女同権どころか、民主主義も、政教分離も、「戦争放棄」も、


昭和、平成の色として定着しなかったようだ。更に暗い色合いは


「国民に説明することを拒む政府」というものだ。


これこそ文民統制を阻むばかりか国を売ることにも繋がる。

<<オバマ政権下での核維持要望   河野外相が文書確認拒否>>
  5月16日    朝日新聞朝刊より

<<「核なき世界」を掲げるオバマ前政権の発足当初から


日本政府が、米議会諮問委員会に核兵器維持を訴えていた


ことについて、河野太郎外相は15日の参院外交防衛委員会で、


日本政府が主張した詳細の確認を拒んだ。諮問委員会が


非公開だったためと繰り返した。


諮問委の事務局長だったポール・ヒューズ氏は、5月初めに


訪米した藤田幸久参議院議員ら野党議員に「非公開だったが、


国会議員に説明できるかどうかを決めるのは日本政府自身だ」


と述べた。>>

野党議員にも説明しないということは、「積極的平和主義」


とか「段階的非核化が望ましい。核廃絶はかえって非核化を


困難にするものだ」とかいう政府の怪しげな主張との整合性を


ツツカレタクナイからであろう。

<<河野氏は諮問委員会が「対外的に議論を明らかにしない前提


で行われた」として、文書の有無も明らかにしなかった。>>

当時、オバマ政権下の委員会では、この日本政府の要請に対し


一斉にどよめきの声が上がったという。「日本は唯一の核被爆


国のはずではないか?」と。


「対外的に議論を明らかにしない」密室外交。そして米政権が


変わると、おおっぴらに「核なくして世界の平和もない」とか


言い出したわけだ。なるほどね。「反オバマ」の片棒をかついで


またアメリカでゴルフをしたい一心なんだ。


政府要人の頭には、1960年頃の論理しか無い。しかも、アナクロと


言われるのが嫌さに、「改憲と新たな出発」のイメージを何とか


広めて国民を騙したい。

野党議員諸君、「モリカケ」よりも「最悪の国民食」=この場合

 

カレーやラーメンではなく、日本をアメリカの基地化してまで、

 

ご機嫌をとり金を儲けたい明治150年代の経済人と政治家お勧めの

 

「闇ナベ」を追求せよ。
       


生育中ー1   マキナオシの分  5月18日

アサガオの行灯仕立てみたいな

ことは嫌なのだが、南側ガラス戸

の中にしか置き場所が無いので
仕方がない。もう1ヶ所は駐車場の北側フェンスにぶらさげてある。

どうなることやら。

 

 

 

仮定のおはなし 

「仮定の質問にはお答えできません。(アッタリマエダロ)」


式の国会答弁をよく耳にする。

では、仮定なる用語を解剖してみよう。

1.
   東電福島原発を津波が襲って、大災害が発生した。


   東電社員はビックリぎょうてん、「想定外だ」と叫んだらしい。

 

 つまり「そんなすごいのが来るとは思っていなかった、   津波が

 

 高さ11mをはるかに越えるとはまさかねー」というわけだ。


   リスクはゼロだと思っていたわけではない、として頭から否定


   しているが、しかし、監督官庁の書類審査を考慮し、ある程度の


   「リスク上限」ラインを儲けてそれらしく設備投資もする。


   だが実態は、「津波は来ない」という固定観念、いや、絶対的な


   方針、リスクなど考えてもイカンという方針が会社に在ったと


   言うべきでしょう。その証拠に、社内の専門家集団の、災害対策


   への警告をもみ消した。
  
   東電の社会的な責任の有り様は、これから裁かれるのだそうだが、


   「想定外」で済むと思うなよ。

2.「同盟国からの要請に基づく自衛隊員の海外派遣について、

 

 日本に   とってのリスクは無いのでしょうか?」との質問に対し、

 

 外務大臣曰く同盟国が要請してるんだから、当方としては従う

 

 以外にはない」と。エサを貰ってるから吠えてる犬、みたいな

 

 お立場らしい。 文字どおり、物事を表裏から考えて見るという

 

 ことがお出来に ならないらしい。「もしも・・だったら」とは

 

 思わない、疑わない、 仮定の話には乗らない。それでも勤まる

 

 のが日本の外務省か。

3. 疑問というのは、湧き出てくるもので、「債務破綻に陥ったら

 

 困るんじゃない ですか?」「そういう兆候が見られますがどう

 

 ですか?」と聞いてみたくなる。


   それに対して「現実にそうなってるわけじゃない。世論操作は

 

 やめろ!」とか「仮定」=世論操作と言いつのる。その割には

 

 自分で「今般の国際情勢は   予測不能の危機に満ちており」

 

 などと煽る。こちらは国内情勢について 質問しているんだぞ、

 

 国際的危機だから国防予算が膨らむのはやむを得ん みたいな

 

 話に繋げるのはやめろ。世論操作はそちらの得意科目じゃないかい。

4.ふつう、「仮定でものを言う」とは、確たる証拠もなしに、

 

 という意味だ。 だから記録文書や電子メールなどが証拠として

 

 出されると、次にそれが真性のものか、または偽造文書か、

 

 書いた本人を呼べ、いや、本庁に同様な文書は 一切保存されて

 

 いないから偽文書の疑いが濃い、あー、よく調べたらあった、


   だけどこれはメモ書き程度のものに過ぎないから、証拠にはならん、

 

 云々・・


   仮に民間で、8億円もの取引に、契約書なし、領収書なし、は

 

 通用しない。 税務署がきちんとウルサイ。


   税金による取引の場合、これに売買の決定に至る経緯を示す書類が

 

 必要のはずだ。なぜかというと、税金は国民の所有物だから、

 

 正しく使われた(かどうか、厳しく見張る必要がある。だが

 

 そのはずの官庁にも、書類を全て保存すべしという 原則はない

 

 らしい。すべてを電子決裁(書き替え、破棄などの記録が全て残る)に


   変える必要性が指摘されている。「覚えがない」「忘れてしまった」

 

 が通用する なさけない官僚制度をなんとかしてほしい。あげくに

 

 悩んだ末に役人が自殺し、その未亡人が、『なぜ主人が死なねば

 

 ならなかったか、理由が知りたい』と、政府に対して、関係文書

 

 の開示を求めて訴えを起こしたが、政府は「同文書の中の、他者の

 

 プライバシーが侵される恐れあり」と、屁理屈をこねて開示しない

 

 決定を下した。それも翌日に。例の「裁判中」につき••と同じナベブタ。


   逃げ切る政治家。

 

本日(2021.10.10)の朝日新聞によれば、

 

“米国内の人口3万人以上の千四百を超える都市で構成する全米市長会議

 

が、米政府に対し、!月に発効した核兵器禁止条約を歓迎し、核廃絶

 

に向けた即時行動を求める決議を全会一致で採択した。“

 

アイオワ州デモイン市長のカウニー氏は、決議の意義について、次の

 

ように述べた。「もっとも大きな声を上げられるのは、市民の日常生活

 

に一番近い地方自治体。新型コロナとの戦いでも最前線に立っている。

 

核問題も地方自治体が立ち上がるべきだ」と述べた。

 

新首相の岸田氏は、地元広島市長や、国内343自治体の加盟する日本非核

 

宣言自治体協議会などの核禁条約への参加要請を拒否している、と言うか、

 

耳を塞いでいる。彼は間近に迫った国政選挙向けに公言して曰く「私は

 

人の話をよく聞く男です」と。こんな破廉恥な発言がまたとあろうか。

 

彼は諸派閥の繰り出す糸にがんじがらめになっており、特に阿部氏の

 

長州閥には逆らえず、(おそらくは善良な人柄なのに)真の自分を表現

 

し得ない、気の毒なお人と思うしかない。どうなる事やら。   

 

2021  10  10

 
   
  

ホタルブクロ      5月26日

 

 

梅雨入りの気配。

 

 

(米朝怪談は中止だって。まさしく

マボロシ)

 

ホタルブクロにはホタルのような「平和」の灯りがふさわしい。

「暴力と脅しで平和が実現する

もんか。ぼくらの光通信みたいに、

のんびりとした理性ある対話が

できないのかい? 人間てバカだね!」

 

 

 

TBS 報道特集「ミツバチと農薬」5月26日から

ミツバチが世界中で激減している。働きバチが


巣に一匹もいなくなり、女王と幼虫だけが残り、巣が


崩壊する、という現象が世界中で起きており、


その原因としてネオニコチノイド系農薬が疑われ、


すでにヨーロッパでは規制が始まっている。

これは米作ではカメムシなどの防虫目的で使われ、空中


散布されるらしいが、ミツバチの体内で帰巣本能をだめ


にする神経毒であり、ハチを殺してしまう。ハチが


居なくなれば、リンゴやナシや、その他ハチによって


実を実らせる植物が被害を受ける。養蜂家や果樹農家が


損害を被るだけでなく、水に溶け込んだ成分が周囲の


植物を汚染し、植生の豊かさが失われてしまう。また、

 

人体に入れば長く影響が残る。

日本の農水省は、これを取り締まる気はまったくない。

 

それどころか、規制緩和の方向らしい。


「外国ほど被害の規模が大きくない」からだそうだが、


相変わらず「1%シカ死んでナイ」論法だ。


主食の米が大事なのはわかるが、「米さえ残ればいい」


のか。「農薬散布時には、養蜂家に予告して、養蜂箱を


移動させよ」という能天気なおふれを出したらしいが、


「高齢の人も多いのに、重い箱をどこへ運べというのか。


水田でなけりゃ山しかない、山では熊が待ち構えている


というのに」と、番組中でおじさんが嘆いていた。

 

票田というくらいだものなー。コガネの花が咲くとも歌われて

 

いるし、「稲作は(養蚕と同様)神の技、絶やしてはならぬ」の

 

伝統が、ドローンを使っての空中散布、「多めに使って見た目

 

美しい野菜作り」の農家、「大手製薬会社の販売促進」、

 

ひょっとして、「規制緩和で経済活性化」とかのあいまい農政

 

の隠れ蓑に利用されているんじゃないだろうか?

 

むかし、配給米の時代に、農家は自家用米には特別な施肥やケアを

 

してうまい米を作っているという噂を聞いた。

 

今はそれとは違って、自家用の米同様にうまい米を作れば高く売れる

 

時代のはずだが、人手不足や多額の借金やらで、農家はいつも

 

苦しいと言うだけで合理化はイヤ、政府には助けて欲しいという。

 

で、政府は変な親心から危険な農薬を許可している。消費者の方を

 

向いていないことは確かだね。

 

というわけで、庭に来る虫も鳥も少なくなった。

 

 

 

 

白ホタルブクロ   

 

頼みの大阪地検特捜部も

プッツリ切れた。どうりで

籠池夫妻は、もう拘束の必要が

なくなって、仮釈放されたわけだ。

 

最近首相の顔色がいやに自信あり

げに見えたのもそのせいか。

 

これが保守本流の正体なのか? 

それともちがうのか? 腐敗を

腐敗と認めないのが。

 

籠池さんのセリフじゃないが、

「正直が一番」でっせ。近々に

来る大破綻にどう責任を執るか、

今から考えておきなはれ、

自民党議員さん方よ。

 

 ホタルブクロとオカトラノオ       梅雨どきの花   6月1日

梅雨とくればアジサイ寺に押しかけて、大勢で癒される
のが、6月の定番行事。同じアジサイなら、ガクアジサイ
の方が渋くて和の雰囲気に合う。そこにオカトラノオを
合わせて見たらすばらしい! ま、好きずきですけどね。

知り合いからオカトラノオを分けてもらった。我が家のは
3年めに消えてしまったので、栽培は難しいのかと思って
いたら、彼のところでは庭中増えて困るくらいだという。

一方ホタルブクロは白、ピンク、紫、紫に白の縞、と4種類
が勝手にはびこっている。よその庭からも種か花粉が移って
くるのだろうか、自生種も外来種もごっちゃになって、
6~7月中咲きつづける。梅雨どきの食卓を飾るのによい。

ナワシロイチゴ

丘の階段下の落ち葉だまりに埋め

込まれた、赤い宝石のような実。

 

思わず口に入れてみるが、美味し

くはない。酸味があるので、

ジャムにするとよさそうだが、

なにしろ小さすぎる。

むかし、苺の苗をプランターに

植えてみたことがある。いくつか

実がなって、半分色付いたところで、その赤い部分だけを全部

かじりとった奴がいる。で、

 

小さかった息子が犯人にされ、、「お前がかじったろ」と責められた。

実は冤罪で、本当の犯人はスズメらしい。息子はいつまでもそのことを

覚えている。キツネはそれ以来罪滅ぼしに、苺を育てるなんて大それた

ことはキッパリやめた。

丘のあちこちに野性化した桑の木があるが、実がなっている
のを見たことがない。雌雄異株なので、違う種類を2本植えた
ほうが良いそうな。いつか自分の庭で育った桑の実を食べて
みたいなー。子供の頃のように。

 

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チチコグサ、ホソバチチコグサモドキ、ニワゼキショウの実

2018年の父の日は6月17日だって。

どうせおつまみメーカーさんの

陰謀だろ。まあ、在来種の

チチコグサに免じてがまんしよう。

丈の高いホソバ・・の方は例に

よってアメリカから来たらしい。

でも仲良く隣合って生えている。

ホソバ・・はタチチチコグサとも言うらしい。この方が分かりやすい。
父と子ったって、何も思い入れなんかありゃしない。双方己れの分に

応じて一生懸命やったとしか言えん。ということで・・おわり。

 

 

2020  9  

切り通しの崖の上に,ツリガネニンジン.カラスウリのつぼみがちらほら.

ヤブカラシは開花前.以前はここに大きなヤマユリが風にゆれていた.

ネジバナ   6月

芝生とか、丈の低い雑草と一緒に、日当たり

の良い斜面で見かける。又の名モジズリ。

モジズリとは、東北地方でむかし流行った

草木染めの一種で、捩れたような模様を

絹に擦り出したものとか・・。実物を見たこ

とはない。

「みちのくの しのぶもじずり たれゆえに

みだれそめにしわれならなくに」

河原左大臣   古今集


信夫毛地摺(しのぶもじずり)とは、デコボコ

もようのある石の上に被せた絹地に、忍草の

葉や茎の汁を擦り付けて染めたもので、

都でも人気があったとか。

ネジバナとはまことに「マンマヤンケー!」な命名だけど、よく見ると、蘭科だけあって、

小さな花がちゃんと蘭の形をしている。
雨の日でもこの花の周囲は何故だかパアッと明るい。

 

小学生のころ、百人一首を暗記させられたが、今頃になって

 

「みだれそめにし われならなくに」の意味がやっとわかった。

 

つまり「我なら泣く」じゃなくて、「私のせいじゃないよ」なのだ。

 

この手の歌は、ストーカーの決まり文句にすぎないんだということが。

 

一方で女性の作った物語では、ストーカー男の華やかな宮廷生活の

 

裏に(源氏物語においてさえも)「女に生まれたからは、一生は男次第」

 

との嘆きがもう一つの主題となっている。

 

現在、「男の立場を擁護する」と称して「男と女は平等にあらず。

 

男と生まれただけで、十倍もツライんだぞ、女に分かってたまるか」

 

みたいなことを言う御仁が表にヒョコヒョコ出てくるようになった。

 

「確かにそうかもねー、でも、その重荷を半分こっちへ譲りなさいよ、

 

私らも担ぐからさ」というのが、(単純に)フェミニストの言い分だ。

 

だが、「男の権利を冒される」と騒ぐ自称日本男子には通じない。

 

しばらく前に「ゲド戦記」のアニメ版が出たが、(絵の質がどうの、

 

動きがどうのという前に)、この物語が強力なフェミニズムによって

 

支えられていることを、製作者(男)はまったく理解していない

一人の少女が、親族を含む無頼の男たちによって酷い運命を背負わ

 

される。長い物語の最後に、彼女は聖なる龍の一族に生まれ変わって

 

ある意味、人間への復讐をとげることになるが、それはお話、

 

かっこいい結末だが、人間は龍になれるわけもないのだから、読む者の

 

心を軽くするものではない。とにかく安易にアニメ化しずらいテーマ

 

と言える。そのほんの一部を切り取って、少年の成長物語風なありきたりな

 

話に作り変えている。作者の女性は既に亡くなっているし、キツネが

 

どうこう言ったってはじまらないが、この私見を他人に話してみたら、

 

一様にけげんな顔をされるばかり。

 

最近、科学の進歩と共に、胎児の成長過程でのいろいろな偶発的要件が

 

重なって、いろいろな人間が生まれるのは当然の仕組みだということ、

 

むしろその多様性が人間社会の発展 の力となってきたこと(例えば同じ

 

遺伝子間だけで交配が進めば、やがてその集団は消滅してしまう)、

 

また1億年もすれば男性を継ぐべき染色体がダメージを受けて、ついに

 

すりきれて無くなってしまうので、また別の繁殖手段を編み出さなくては

 

ならないなど、おどろきの発見が次々に報道されている。

 

今更「男はこうあるべし、女は云々・・」で、「ストーカーも男の元気の

 

表現さ」とか「セクハラ罪てのは無いから」とか実にオクレテルなー。

 

むかし、田舎の小学生でも、男女仲良く遊んでると「おとことおんなと

 

マンメンジー!」とはやし立てられた。わけもわからず、「田舎はヤダ」

 

と思ったもんだが、今は都会も田舎も、国会ぐるみでマンメンジー

 

(どういう意味か?)と相変わらず。吐き気がする。

 

そして「おとことおとことマンメンジー」がようやく表面化してきた。

 

誰でも自分の中の男性的(と分類される)感性、または女性的感性の

 

存在に気づくことがあるんじゃなかろうか? それが自然なのだ。

 

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作家 堺屋太一氏のご意見

ご意見としたのは、82歳と言う高齢に対する礼儀である。


東大、旧通産省、経済企画庁長官、それに売れっ子作家


という経歴。


<朝日新聞  6月18日    民主主義下の財政再建は>
第4部 老いる国、縮む社会より抜粋

<<財務省はさかんに財政再建の必要性を訴えていますが、


それほど緊急の課題ではないと思います。


日本の財政は「何とかなる」と考えています。財政は、


赤字が積み上がったからといってつぶれるものではなく、


国債の信用を失って初めてつぶれます。


経済情勢は安定して、企業の業績が積み上がっています。


こうした状態が続く限り、日本銀行による国債買い入れで


しのげると思います。国内には個人金融資産が1800兆円


あるとされます。急激にドルに交換されたり、海外の


不動産に投資されたりという現象は起きていません。>>

相変わらずだなあ、と思う。今がよけりゃ、それでよしか。


「国債に対する信用が失われる事態」が孫子の世代に来ない


とも限らない。そこで、次のようなエクスキューズを言って


おられる。

<<一方で、大地震などの災害、リーマンショック級の経済


危機、石油の輸入が止まるような緊急事態が起きた場合、


財政出動して危機に対応する弾力性がだんだんと失われて


いる、という側面はあると思います。>>

だんだんと、どころではない、ニッチもサッチモ行かなく


なりつつあるんじゃないの?

<<財政赤字よりも深刻なのは、少子化です。(中略)


問題の解決には、人口を増やさなければなりません。


人口を増やすには、日本語や日本の文化、習慣などを


学んだ外国人の永住を認めるべきだと思います>>

永住権、老齢年金、健康保険、教育費無償その他福祉


制度の適用、それらをすべて保証して、日本に住まわせ、


日本で出産してもらう、そうすれば万事解決??


例えばスエーデンのような高福祉国でも、外国からの


低所得労働者(高額の税負担ができない)の流入が、


制度をあやうくすると危惧されている。だから、日本


からふつうの安サラリーマンがスエーデンへいっても、


まず就職できないってさ。税金が払える、日本文化や


習慣にくわしい、知能指数の高い人材に限る?もちろん


日本の大学の教育水準は低いから、外国から人材を呼ぶの


もいいかも。


でも、中小企業の本音は、単純労働への人手が欲しい


わけでしょ?イギリスでもドイツでも事情はおなじ。

そしてこうしめくくる。


<<大企業の正社員になれば、一生安泰?そんな安定志向


を求める空気が今は根強い。日本の危機は、ワクワク


する楽しみが無くなったこと。財政問題よりも、私は


その方が心配です。>>

日本国も老いて、82歳並み。少々ボケかかっているんじゃ


ありませんか?

<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<

 現首相の言行録?の中に「輪転機をグルグルと回して」・・


というのがあります。つまり、お札を作り出す、ということです。


それを国内市場に流し、循環させる。景気が良くなる、景気が


よければ税収も伸びる、で、国民の支持はゆるがない(だろう)。

現在景気は良く、税収は伸びているそうな。それは世界的好景気


の影響であって、何も政府の景気刺激策(企業減税とかマイナス金利


とかカジノ営業法の強硬採決(予定)とか、地方再生村おこしとか)が


うまくいったからというわけじゃない。けれど好景気であるかぎり


自民支持票は減らない(だろう)。

核施設、核物質廃棄にかかる費用、全国規模の大地震への備え、


軍備拡張の必要経費、老齢年金や医療保険の維持費、等々いずれも


国税、地方税のみでは担いきれない部分をどうするのか。

ところが政府は輪転機グルグルの方がお好みだ。これらの総額をいくらに


想定して、そのための消費税増税分はいくら必要か、はっきり


した数字をお持ちだろうか?「仮定の話にはお答えできません」


ので?「国民をおびえさせたら、票が減る」から?

かつて堺屋氏等の提唱しておられた、また現在も相変わらず楽観視


している「消費税上げなくてもなんとかなるだろう財政」は


今後どうなるか。政府は日銀との間で円建て国債をキャッチボールの


ようにやりとりし、債務不履行(政府が国債償還に応じられない状態)


など起こらない仕組みを作っている。日本人と日本企業の国債保有率は


90%以上だから、国債による借金は国民の資産そのものだ。だから、


国民は政府に金を貸しているのであって、「国民1人あたり800万円の


借金がある」という言い方はデタラメである。冗談じゃない。


そこから消費税論議だ。例えば為替介入のための借入れや建設国債を除く


日本政府の本当の借金額が460兆円というデータがあるとすると、


そのうちの437兆円は日銀が政府から買い取っていたそうな。
 

ここからは田中秀明氏のブログ「日本は借金が巨額でも、資産があるから

 

大丈夫、という虚構」 ダイヤモンド・オンライン  より引用させていただく。

<<「日本の借金」とは出鱈目で、「日本政府の借金」だった。


(最近の国家財政のバランスシートを見ると)資産合計から負債の合計


を引くと、約440兆円の債務超過となる。政府は、民間企業のように

 

すぐに倒産することにはならないが、この超過分は、会計的には将来


世代に転嫁されるものである。


◎もし減少しても、統合政府ベースでのネットの負債は減少しないので、


何ら財政再建にはつながらないのだ。


日銀が国債を買えば、財政再建が完了するなどということは、錬金術


であり、常識的に考えればありえない。>>

<<(日本では)毎年新たに巨額の借金をしなければならないのが現状で、


GDPに対する比率の増大が見込まれている。(これはOECD諸国中、日本


だけの現象だ)。50年後、100年後に一括して増税すればよいのか。


親世代の享受したサービスの負担のみを将来世代に押し付けることは


許されない。>>


<<当面は国内貯蓄で、政府の債務をまかなうことはある程度できると


しても、(財政の持続可能性は維持できる)世代間の不公平感はますます


拡大していくだろう。なぜなら、バランスシート上の資産負債額の


マイナスが増大していくからである。>>

財務書類の活用について


<<日本では、中長期の経済財政見通しが政府から出されているが、


目標の達成度についての事後検証は無く、目標から乖離した場合の


必要な措置も講じられているわけではない。日本ほど財政再建が求め


られている国はない。財務書類も活用して目標の達成度についての


事後検証を行うべきだ。>>


<<日本では、国及び地方公共団体が作成した財務書類を実際の


財政運営に採用していない。書類を作って終わりだ。>>


小さな政府でもよろし。国民の半分が国家公務員、という社会もどうかと


思うし。ただ、まともで正直で、富裕層の飼い犬みたいでない、庶民の


生活を知る政治家なら、保守革新を問わず(よい機会だから)名乗りを


あげて、財政再建に取り組んでほしいと願うのみ。

 

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  日本を破綻に追い込む「60年償還ルール」  井上悦義  
            アゴラ   2011.1.28  より抜粋

<<来年度の国債発行額は「169.6兆円にも及ぶ。


この内訳は、新規国債発行額44.3兆円(建設国債6.1兆円、


赤字国債38.2兆円)、財投債14兆円、借換債111.3兆円


となっている。(キツネ注:この数字は2011年のもの)


この借換債とは、名前のとおり、借り換えを行うために発行


される国債であるが、なぜこれほどまでに「借換債」の発行額


が膨れ上がっているのだろうか。

意外に知られていないが、普通国債(建設国債、と赤字国債)は、


「60年」で償還すれば良いルールとなっている。>>

*キツネ注:このルールは当初公共事業による建設物などの耐用


年数を70年とみて、建設国債に限りこの期間に償還を終了すれば


良いことになっていたが、厳しい財政事情のもと、全額償還すれば


極端な歳出カットにより国民生活に支障が出る恐れが出てきたため、


1985年度から「赤字国債」にも「60年償還ルールが適用されること


となった。(「赤字国債」とは、日本政府の財政赤字を穴埋めする


ために発行される国債)

<<では、例えば10年物の新規国債を600億円発行した場合に、


どのような返済となるのだろうか。実は10年後に返済するのはこの

 

6分の1の100億円であり、残りの500億円は「借換債」を発行して


借り換えを行う。その「借換債」も10年国債で発行したとすると、


次の10年後もまた100億円のみを返済し、残った400億円はまた


「借換債」を発行する。このようなことを繰り返し、60年間で


国債を返済していく「予定」だ。>>

<<既にお気づきの方もいるだろう。このルールが適用されて以降、


1970年代や80年代に発行された国債もまだすべてを返しきって


いないのだ。・・このルールの下、新たな国債を安易に発行し、


そして都合の悪い借金返済のほとんどすべてを後世に先送り。


多額の借金を残された世代にとっては「詐欺」以外の何物でもない。>>>

<<当然、このような仕組みになっているため、国債の発行残高が


膨らんでいく。近年は多額の新規国債を発行し続けていることもあり、


2017年度には「借換債」だけで130兆円に達する見込み だ。>>

*キツネ注: 2018年現在、政府の総債務残高は149兆円で、対GDP比


200%を超えた。

<<こうなると、当然こわいのが金利上昇だ。1%、2%の上昇でも、即座に


利払いが2兆円、3兆円と増加していく。現在(2011年)の税収は約40兆円

 

しかなく、すでに約20兆円もの国債費(国債償還用の積立金、利払い費など)


が無条件で税収から差し引かれ、手元に半分しか残らないなか、これは


とても無視できる数値ではない。安易なルールを運用し続けたツケだ。>>>

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キツネが思うに、政府は1800兆円の国民の預金(そっくり貯めた退職金やら

 

なにやら)を残らず財政赤字の穴埋めで食いつぶし、あげくに1口1000万円

 

だけ保証して(それもあやしいもんだ)おっぽり出すつもりか。(マイナス金利

 

100%の預金だと、だれかが言っていた)。民主主義国なら、享受したぶんの

 

サービスには、国民自身が応分の負担をするのが当然。全部の費用を王様

 

のツケにまわしていると、やがて頭のくるった王様がオモチャ遊びを始め、

 

海外派兵して国民を犠牲にし、ついでに国を潰すかもしれん。70年前のように。

 

ダレカのためにオレの金を出すなんていやなこった、というあなた、

 

皆のためのサービスは、あなたのためのサービスでもあるんだ。

 

90すぎてもだれの助けも要らないなんて、思いなさんなよ。

 

 

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60年償還ルールと赤字国債発行、日銀との関係について、

おひるねしないでお勉強                    6月30日 午後3時  気温30℃

「国家の財政運営と債務償還の在り方」 川村小百合
  JRI   レビュー    2017年  による。

本稿の要約から、次の3点を書き出してみる。
(歯がたたない経済学徒向けの図表などはカット)

1.日本の新規国債と借換債の発行高が年々膨れ上がり、
   このままではいずれ財政運営の破綻を招きかねない
   こと。

<<我が国では、新規国債のみならず、借換債の発行が


膨張しており、毎年度のグロス所用調達額の規模(対


名目GDP比率)は2016年には41%強と、欧州の重債務国


を含む主要諸外国を大きく上回る水準となっている。


これは、今後国内の経済・金融情勢等に変化が生じた場合、


従来通りの国債の発行が難しくなり、財政運営に支障を


来たすリスクが極めて大きいことを示唆している。>>

<<(我が国では)国債の償還を一元的に整理する「国債整理


特別会計」という減債制度や、「60年償還ルール」という


主要諸外国にはない独特の特徴を有している。


減債制度においては、
1)「60年償還ルール」に則った「定率繰入れ」


2) 一般会計に決算余剰金が発生した場合、その少なくとも

   半分以上を債務償還に繰り入れる「余剰金繰入れ」


3) それ以外の「予算繰入れ」という3つの償還原資の捻出
   方法がある。>>

 

(2と3をあわせても、1の「定率繰入」の数%~1割程度に過ぎ


ないが、一方で)この3つの繰入をすべて合わせても、毎年度

 

それを20兆円以上上回る金額の「新規国債」が発行され続けており、

 

国債残高の膨張に歯止めをかける見通しは、現行制度のもとでは

 

まったく立っていないのが実状である。>>

<<ほぼすべての普通国債に関して「60年償還」という悠長な

 

ルールを適用している。建設国債であれば、こうしたルールに
一定の合理性は認められるものの、その期間の設定が一律「60


年」という長期間で果たして良いのかという疑問は残る。


土木構築物、建築物といったインフラといっても、初期の構築


コストのみで、その後60年間一切の追加コストなしで利用できる


わけではなく、後世代も維持・更新コストを別途負担している


のが現状である。ちなみに、わが国でも地方債の分野では、


同じ公共の構築物の建築コストを見合い資産とする場合でも、


構築物の種類に応じ、20~30年の期間で最終的に全額を現金償還


する枠組みを採用している。また、欧米諸国の場合では、我が国


の60年よりは相当に短い年数のうちに、最終的な償還を終える


財政運営が行われていると推察される。


ましてや、赤字国債に関しては、同様の「60年ルール」を採用


することへの合理的な理由は見い出しがたい。>>

<<我が国では、このように悠長な国債の償還ルールが、財政運営の


規律を緩める方向に作用しているうえ、これまでの経済運営の経緯


や金融政策運営の影響で、超低金利状態が今日にいたるまで長期化


してきたことから、国全体として財政制約がほとんど認識されて


おらず、危機感に乏しい現況にある。財政運営全体における目標の


設定は国際的に見ても甘く、これらが総じて、国債残高の世界最悪


レベルまでの増嵩という結果につながっている。


2,諸外国の財政運営について、日本との比較。

<<わが国よりもはるかに財政事情が良好な主要先進国の国債


発行・償還に関する財政運営を見ると、各国ともに、特段の


減債基金も償還ルールも存在しないなかで、発行した国債の


償還が、わが国よりは厳格に行われており、残高もコントロール


されていることが見て取れる。


これらの国々では、過去の高金利等により財政危機的状況に


わが国よりもはるかに強く認識されているとみられる。


加えて、財政運営上、ストック(政府債務残高)およびフロー


(財政収支)の両面からしばりをかけ、実際にもそれに則った


政策運営が行われてきた結果、財政再建が進捗し、その結果が


政府債務残高の推移に表れる結果となっているものとみられる。


また、欧州のばあいは、EUないしユーロ圏における枠組みが強化


されており、いわゆる「同胞の圧力」による相互監視も、財政再建


の実効性を高めるうえで一定程度作用している。>>


3.財政再建への具体策について。

<<わが国では近年、財政再建に際して、成長戦略の重要性ばかりが


強調されるが、わが国の財政事情は、もはや成長戦略の強化による


自然増収のみでは立ち行かない状況に既に陥っている。今後は、


1)財政運営目標の設定と国債残高の抑制、
2)財政ガバナンス
3)財政運営を少しでも持続可能なものとするため、バランスのとれた
取り組みを強化することが求められる。>>

 

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日本の借金をわかりやすく説明」すると

2010年 現財務大臣の麻生氏がNETで日本国債の現状につき

 

「日本の借金をわかりやすく説明」しました。


<1.銀行に、誰も借りてくれない金が30兆円余っている。


  これを借りてくれるのが、政府。いざ満期になったらどうする


  かって? 日本政府がやっているんだから、日本政府が(金を)


  印刷して返すだけでしょうが。(日本円なんだから)返さなくても


  いいわけだ。


2.15年前、GDPが500兆円、発行残高が450兆円あったが、


   (当時財政破綻、財政破綻といって騒ぐ旧通産省の大臣などがいた)


   今、GDPは500兆で変わらず、一方残高は900兆円だが、破綻していない。


   しかも金利は(暴騰どころか、当時の)3.2%から1%と、下がっている。

   
   これが日本の持っている力、国際マーケットの評価です。


   世界中が日本国債を買いたがっている。


3.日本国債の現状は(円建てで主に日本人が保有しているから)


   家庭内の貸し借りと同じ。帳簿に例えるのと、母ちゃんから金借りるのと


   ごっちゃにするな。>
<<<<<<<<<


財務省公報 met.go.jp (平成30年)より


<国の借金の残高はどれくらい?⇒日本の公債発行残高は、年々増加の一途を

 

 たどっています。平成30年度末の残高は約883兆円に上ると見込まれて

 

います     ⇒これは、税収の約15年分に相当します。

 

つまり将来世代に大きな負担を残すことになります。

2017年度、債務残高の対GDP比は234.7%    ⇒日本は主要先進国の中で

 

最悪の水準になっています。>


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岩本康志氏のブログ「ハイパーインフレーションの理論」2010年  より

<<ハイパーインフレーションの原因は、巨額の財政赤字にあると考えられている。


数%のインフレ率の変動は、需給の関係で生じると考えていいが、年率3ケタや

 

天文学的数字のインフレを同じ理由で説明するのは無理だ。ハイパーインフレが

 

発生したときには、経済が混乱する種々の出来事が起こっているので、

 

その原因は突き止めにくい。財政赤字原因説が支持を得たのは、Sargent(1982)

 

の貢献によるところが大きい。彼は、欧州の有名なハイパーインフレが

 

終わった」原因財政収支の改善にあったことを突き止めたのである。

国債の信用力が失われて市場が国債を買わなくなり、中央銀行が引き受けるように


なると、ハイパーインフレの道を歩み始める。>>


<<政府が資金調達を貨幣発行に頼るようになり、その後も財政赤字を維持

 

し続けると、ハイパーインフレが生じる可能性が高い。


ハイパーインフレが生じてしまう理由は、通常とは違う政策ルールがとられて

 

いるからである。通常の政策ルールでは、通常発行益は中央銀行の金融政策の判断

 

で変動する財政赤字は、それとは別に財政当局の判断で決められる。国債が市場で

 

消化されていれば、通貨発行益と財政赤字が別々に決められていても問題はない。


(ある国が財政赤字を出しつづけて、市場の信用を失い、財政赤字(国債の純増)を

 

すべて貨幣の増刷(通貨発行益)でまかなうようになったとする)


その場合には、中央銀行は国債を引き受けざるを得ないので、通貨発行益は

 

財政赤字に等しくなければならない。つまり、中央銀行には金融操作の裁量の

 

余地がなく、物価は財政側の事情によって決定されている。


この状態では、中央銀行にハイパーインフレを何とかしろと迫るのは無理な

 

相談である。もし貨幣の成長を抑えると、政府は財政赤字の資金調達ができなく

 

なり、財政破綻するからだ。中央銀行は、「財政破綻」か「ハイパーインフレ」か

 

の2つの選択肢が与えられたもとで、ハイパーインフレをやむなく選択している。

 

マイルドインフレにする選択肢は存在しない。物価に責任をもつのは、中央銀行

 

ではなく、政府である。

ハイパーインフレを終焉させるには、政府が借入れをしなくてもいいように

 

財政収支を大幅に改善し、デノミか新しい通貨の発行でもう一度、通貨の信用を

 

取り戻すことが必要になる。>>

<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<
マグロ経済とかミミズク経済とか、キツネにはよくわからんが、おなじ2010年の

 

麻生さんと岩本さんの2つの説がまったく正反対だということはわかる。


最新の「財務省公報」では、何と「これは、税収の15年分に相当します。

 

つまり、後世世代に大きな負担を残すことになります」と、赤字ではっきり

 

書いてある。聞くところによると、「2019年危機」ということがささやかれて

 

いるそうで、政権内部の対立解消と、政策内容の多少の後退というか、譲歩が

 

あるかもしれないと・・いうんだが、一方で「日本と言う国は、とことん

 

ドンヅマリまで行かないと変わらないのさ」という意見もある。

 

ま、勝手にしやがれ、だ。



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「GDPが上がれば、多くの課題が解決しやすくなる」


と、これは今をときめく日銀副総裁、若田部氏への


インタビューでの発言だが、氏は一言で言えば


「量的緩和をさらに強化すべし」と「消費増税反対」


であるが、日本経済についてはこう述べている。

<<「(財政再建論者の)経済成長は必要ないという主張は、


本当に考えられない話である。(財政について)大事なのは、


債務残高そのものよりも、債務残高とGDPの比率である。


財政支出を切り詰め増税すれば、政府のGDP比債務残高が


減るかといえば、そうはならない。「財政を縮小すれば


不況が(一時的に)やってくるが、それから景気はよくなる」


というのが財政再建派のロジックである。しかし、不況で


経済が萎縮してしまうと、縮小がさらに景気悪化を招き


かねないため、税収が減少していって、財政再建はうまく


いかない公算が大きい。消費税10%の増税も延期すべきだ。>>

方や経済通で鳴らす麻生氏の「母ちゃんの財布から借りる


のがわるいか?」論と、此方「きちんと期日に返せない


(返さないでよいように工夫された)借金をむやみに増やすと、


息子がマイナスの遺産相続、それも膨大な額に驚いて相続放棄


をする事態になりはしないか。相続放棄すなわち財政破綻を


恐れる」という財政見直し論とが経済学者の間でチョウチョウ


ハッシと交されている。

別の言い方なら、「景気をよくするため、GDPを高めるため、


あらゆる手を使え」と、「国民は福祉サービスに必要な税金を


分に応じて拠出する義務があるが、不要なサービスは無くし、


効率の悪い制度は改善し、老人世代がバブリーな生活維持の


ためにこしらえた借金はちゃんと自分の代で返済すべし」かな。

だから、両者の目標はズレテル。片方は国債の利下げ工作と、


インフレ率2%増加目標達成でデフレ脱却、GDP増加のための


景気刺激策、そのための量的緩和と、すべてはアベノミクス


の正当性を国民に印象づけるため。

他方は「景気がよすぎてバブルになる⇒弾けてドンゾコに、の


繰り返しではなくて、マイルドな成長ならばよし。そのための


財政コントロールが重要。これは世界的な流れでもある」という


立場。

<<<<<<<<<<<<
さてそこで、2018年7月3日の日経電子版から
「消費税を財政改革の出発点に」(2013年、消費税増税決定の年
の記事)の一部を紹介する。

<<「企業に法人税減税を与え、個人には消費税増税を与えるのは


不公平だ」との不満が出ている。だが景気の本格回復に欠かせない


設備投資や雇用、賃金を生み出すのは企業だ。その負担を恒久的に


軽減し、日本経済を底上げすれば、個人にも恩恵が及ぶ。


<<今の阿部政権に足りないのは、歳出抑制の覚悟だ。その本丸は、


社会保障費の効率化にある。>>

 

<<余裕のある高齢者には給付額の抑制と応分の負担を求め、現役世代


の負担を減らす抜本的な年金、医療、介護の制度改革が欠かせない。


その具体策を示し、歳出抑止の手段を定めないと、財政運営への


信頼感は深まらないだろう。財政再建と成長を両立できてこそ、


日本経済の真の再生に繋がる。金融緩和と財政出動の成果だけに


寄りかかるのではなく、成長戦略の具体化も進めるべきだ。>>


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🦊

 


常識的に考えても、そんなところではないだろうか。

 

「景気がよくないほうがいい」なんて誰も思うはずがない。


また「シモジモは経済音痴だから」などと「わかりやすい解説

で受けているらしいのも困ったもんだ。

 

まぐろ経済がわかっていなくても、物価が上がっていることは、

 

いつもの6pチーズの厚みが半分になり、ヨーグルトの量が4分の

 

3になれば、いやでも分かる。値段同じで品質を下げたら、もう

 

買わないが、分量減らすだけならしかたないか、みたいな

「ただで保育園を利用できる」なら、その財源としてこれこれの

 

増税が必要となれば従うし、いやなら自分の稼ぎで支払うまで。

 

「自分のかせぎは減らしたくないが、ただで利用したい」は無しだよ。

 

 

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「財政破綻に備える」  左藤主光 
 2017.9.29  東京財団政策研究所

この論文の趣旨は、最後に述べられているように、


<<無論、危機には様々な不確定要素がともなう。


プランどおり再建できないかもしれない。とはいえ、


事前のプランは再建の指針になるはずだ。財政危機を


「想定外」のままにしておくのではなく、最善=危機の


回避を期待しつつ、最悪=危機の発生に備えるのが適切な


リスクマネジメントともいえる。>>


その要旨を本文から抜き出してみる。

 


<<国の借金がGDPの2倍を越える中、「日本の財政破綻に


備えよ」いや「財政破綻というのは財務省の陰謀」といった


類の議論が起きている。(中略)実際日本は財政破綻する


のだろうか?答えはその定義によってノーであり、イエスでも


ある。国はたとえ財政危機に陥っても、民間企業のように


清算されて消滅したり、売却されたりすることはない


他方、財政が持続しない=財政破綻というならば、少なくとも


「潜在的」には破綻的な状況にあるともいえる


いずれ財政収支の「帳尻合わせ」が必須になる。財政危機(=


政府が資金繰りに窮する事態)は、この財政破綻が「顕在化」


した結果なのである。>>(中略)

<<財政危機は「国債の未達」という形で始まるだろう。未達とは、


(理由はなんであれ)投資家や金融機関からの応募額が、この

 

発行額に満たずに国債が売れ残ることを指す(今でこそ、日銀が


年80兆円規模で国債を購入しているが、その金融緩和もいずれ


出口を迎えるだろう)。結果、政府は資金を確保できず、借金の


返済や社会保障などの給付などが滞りかねない。国(中央政府)

 

の財政危機は国だけに留まらない。我が国では国と地方の財政は


密接に繋がってきた。地方自治体の多くは国から地方交付税などの


補助金を受け取るほか、地方債の起債についても、将来の交付税措置


を通じた信用保証を得ている。その国が財政的に行き詰まれば、連鎖


的に地方自治体の大半が危機に瀕するだろう。>>

<<ここで政府の選択肢は限られてくる。一つは国債不履行(デフォルト)


だ。1998年にはロシア国債が、2001年にはアルゼンチン国債がデフォルト


した。ただし、我が国の場合、国債保有の殆どは国内の金融機関・投資家


である。(中略)結局、債務不履行のコストは、(海外に押し付けられず)


日本経済及び国民自身に跳ね返ってくる。


もう一つは日本銀行が国債を全て引き受けてしまうことだろう


法律(財政法第5条)では日銀が国債を直接購入することは禁止されているが、


国会で変えることも可能である。ただし、インフレという副作用が伴う。


戦後、日銀による復興金融公庫債の引き受けや政府への貸付がマネーサプライ


を膨張させ、ハイパーインフレをもたらした歴史はよく知られている。>>

<<デフォルト・インフレのいずれでもないとすれば、残った選択肢は痛みを伴う


財政再建である。2010年に財政危機が起きたギリシャでも消費税の増税や


社会保障費削減が行われた。(中略)こうした(財政破綻後の)財政再建は、


国民生活を直撃する。>>

 


財政危機が起きた場合の対応策


第1段階・・資金繰りが悪化したときの措置。積立金を取り崩す特別会計や


先送りないし執行停止する支出項目とその順位を決めておく。合わせて国債


価格の下落で損失を被る金融機関への政府、日銀による緊急支援も明記する。


(こうして市場のパニックの沈静化を図る)。


第2段階・・増税と歳出カットで、赤字の垂れ流しを抑える緊急財政(=止血処置)。


迅速に財政赤字の削減計画を市場(投資家)に示す必要がある。国、地方を


合わせた財政赤字削減に向けた増税や歳出削減項目のトリアージ(優先順位)が


必須だ。


<<具体的には必要最小限の防衛費と治安維持のための警察費、災害救助費などが


例になろう。医療の分野では救急、周産期医療、透析等が挙げられる。国や自治体


が保有する未使用の不動産があれば、その売却も進める。(最後に)将来に渡って


赤字を減らすための歳出・税制改革のロードマップも示す。>>


<<こうした財政ルールが確立して初めて、財政の持続性への見通しが立ち、

 

国債への市場からの信頼が回復するだろう>>

<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<、

 

🦊

 

 

この記事の中に<<財政危機を「想定外」のままにしておくのではなく>>という


言葉があるが、例の原発事故を「想定外」と言い放って済ましている電力会社

 

のように、「悪しき日本病」蔓延の世の中、まことにその通り、とキツネも言いたい。

 


「財政危機なんて一部学者の妄想さ」とうそぶく政治家連中の周囲には「その

 

証拠に国債金利は上昇してないだろ。赤字が積み上がったって、それだけで国債

 

の信用が失われることはない」「景気が上向きなら万々歳」などと言い、忖度

 

ご用承りみたいな学者がいる。しかし学者なら、想定外は通らないはずだ。

 

まあ、年齢的に見てもハイパーインフレなど想像の外だろうし、無理もないが、

 

現在よその国で起きたハイパーインフレで、弱者、なかでも老人を襲った酷い

 

困窮の現実を知った方がいい。「知りたくないから想定外だ」と言うんではねえ。


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🦊

 

 

想定外といえば、ハイパーインフレ中のベネズエラで、お札の印刷がついに

 

間に合わなくなった政府が、発行を打ち切り、ついに政府保証の仮想通貨を

 

発行しはじめたとか。それで、分厚い札束を持ち歩かなくてよくなったのは

 

よいが、貧乏人は、相変わらず店の前に何時間も行列し、とりあえず店にある

 

ものを買い、後でブツブツ交換に回す。帰り道に強盗にあって、残らず奪われる

 

こともしばしばだという。金持ちは高い闇商品を仮想通貨で買えばよい。

 

 仮想通貨は大吉という層と、仮想だろうが紙切れだろうが関係なく、物が無い

 

から買えない、水や電気も満足に供給されず、病院には(高いから)行かれない、

 

また薬もない、どこでウップンを晴らしたらいいのか、という層とが対立し、

 

方々で暴動が起きている。

 

今年になって、大統領が議会によるコントロールを廃し、独裁的権力を手にした。

 

理由はいろいろあるらしい。豊富な石油をあてにして、国内産業を育てなかった

 

ところへ、世界的石油価格の下落で財政難、必要なものは海外から買わなくて

 

はならず、物不足、物価高騰、さらに「建前社会主義」のチグハグな物価抑制

 

(特定の物品に公定価格を決めると、それは市場から闇に逃げる)、またそれで

 

利益を得る大商人、政府の役人等が政策見直しに消極的、とか。前の政権は

 

「国民主権」を建前に、国民に人気があった。現政権はその後継者だが、

 

「前の方がよかった」と言う勢力も多い。

 

それでもベネズエラ人は元来穏やかで善良、美しい自然に恵まれた豊かな国で

 

あったという。

 

「アメリカによる経済制裁のせいだ」と現大統領は言っているらしい。

 

誰が財政再建をやるのだろうか。仮想通貨ペトロは役に立つだろうか?

 

キツネの自己洗脳・・・・

 

 政府の仮想通貨ペトロは、富裕層の資産防衛には使えない、で、例えば

 

ビットコインなどの他の仮想通貨が人気らしい。なぜ使えないかというと、

 

国民が政府を信用していないこと、相変わらず石油価格に連動しているから。

 

なぜビットコインが超インフレを防ぐと期待されるのか? 発行総額が予め

 

決められているから、過剰発行による超インフレは起きないという。

 

(ビットコインの場合、発行総額を2140年までに2100万ビットコインと定め、

 

それ以降は新規発行せず)

 

キツネのブツクサ・・・・

 

国も政府も中央銀行も関係なし、監視や制限なしで、個人間の直接送金に

 

使われるが、株と同様仮想通貨そのものの売り買いで巨額の利益または損失が

 

見込まれる。そのために仮想通貨が投資の対象でもあるという、そこまでは

 

分かる。だが、金は地球上の埋蔵量がわかっているから安定した通貨の代わり

 

になると思われているのに、ビットコインの発行量が制限されているからと

 

いって、それだけで国際的に安定した通貨としても使えると期待する、という

 

妙な理屈(キツネ的には)がいまいちわかりかねる。制限は国債同様、「必要に

 

応じて」解除できる。自己矛盾あるいは自己欺瞞してないか?

 

政府発行債、中央銀行、これがナアナアの夫婦の仲で、父ちゃんの浪費のツケ

 

を母ちゃんが支払うことの結末は、結局外(外国)からの借金がふくらみ、

 

物価高騰で子供の生活はギリギリまで追い詰められる。今はまだプチインフレ

 

で、食品日用品の値上がりが進んでいるが、一方でえらくバブリーな商品が

 

売れている。だから「まだまだこのままでよい」説がまかり通っている。

 

つまり、「このままでよい、私がもうかるなら」の層と、「収入は増えない

 

のに、物価が上がる、なぜオレのところばかりが貧乏なのか」の層がはっきり

 

分かれているからだ。

 

そこで? 「円は強い」妄想を捨てて、円が現在のボリバル同様だった70年前

 

からの円の歴史をたどってみることが必要だと思う。

                  

 

2020  2  1

 

 

 

朝日新聞朝刊 GROVE [国際バブル」より

 

 

 

「迷宮に入り込んだ資本主義」 星野眞三雄記者

 

 

 

<<いつからか世界経済は,バブルの傷をバブルで糊塗するサイクルに

 

はまり込んでしまっている.

 

 巨額の中国マネーの集中によるバンクーバーやシドニーなどの

 

局所的な不動産バブル.超長期国債ですらマイナス金利に沈む先進国の

 

国債バブル.今回取材した世界の様々なバブルの現場にユーフォリア

 

(熱狂)はない.「冷たいバブル」を生む歪みの根っこにあるのは,金融

 

緩和によってだぶついたマネーだ.

 

 米国や南欧のバブルがはじけ,リーマン・ショックやその後のユーロ

 

危機を引き起こした.危機からの回復を遂げるため,日本がバブル崩壊後

 

にゼロ金利の制約から免れようと始めた量的緩和を,米国も欧州も導入した.

 

日米欧の大規模な大規模な金融緩和で世界中にあふれたお金が,次のバブル

 

を生んだ.

 

 株バブルに踊ったニューヨーク市場の1929年の株価暴落が大恐慌の

 

引き金となって,世界各国は通貨安競争や保護主義政策,経済のブロック

 

化に突き進み,第二次世界大戦の一因になった.日米欧の金融緩和,

 

トランプ大統領の誕生,米中貿易摩擦,英国の欧州連合(EU)離脱・・・.

 

リーマン・ショック後の世界は,その相似形を描く.

 

 金融緩和はショックを和らげる効果がある一方,副作用を指摘

 

されることも多い.だが,それは副作用にとどまらないのではないか.

 

恒常的な金融緩和そのものが悪循環を生んでいるいのではないか.

 

 

 

 スイスUBSのチーフエコノミスト,ダニエル・カルト(51)

 

「危機に陥れば中央銀行は金融緩和をする.金融緩和が資産バブルを

 

つくり,バブルが崩壊して危機になる.それを繰り返すパターンに入って

 

いる」と指摘する.

 

 金融緩和によって,金利が下がるのは間違いない.しかし,思った

 

ほどインフレ期待を高める効果は出ていない.大企業や富裕層が富めば

 

貧しい者にも富が滴り落ちるという「トリクルダウン」のメカニズムも

 

見られない.

 

 一方で,金融緩和は資産バブルを生み,「持てる者」はますます富み,

 

「持たざる者」は沈んでいく.危機で破綻の縁にあった銀行は公的資金

 

で救済され,低金利でゾンビ企業がはびこるのに,ツケは増税やスズメの

 

涙のような預金金利というかたちで庶民に回される.

 

 格差を拡大するだけではない.中央銀行が巨額の国債を買うことが,

 

市場の配分機能をゆがめると,取材した専門家たちは警鐘を鳴らす.

 

国債バブルによって国家に資本を集中させ,経済全体の最適配分が

 

ゆがんでいく.それが成長率低下につながるというのだ.実際,

 

先進国は低成長,低インフレ,低金利の悪循環から抜け出せないでいる.

 

 日本やドイツ,スイスのように,長期債や超長期債までマイナス金利

 

なのは,多くの人が10年先どころか数十年先も成長していないと予想

 

していることの反映といえる.投資,融資したお金が増えていくサイクル

 

で成り立っている資本主義の限界の表れではないだろうか.

 

1971年の「ニクソン・ショック」で,金(ゴールド)と貨幣とのつながりは

 

断ち切られ,貨幣の発行に物理的な上限はなくなった.先進国の

 

中央銀行がやっているのは,紙幣という紙ペラを大量に刷って,国債

 

という紙ペラを大量に買っていることだ.実際には紙すら刷らず,

 

帳簿上の数字を変えているにすぎない.

 

 紙代よりも遥かに高い価値をもつバブルな存在の紙幣で,国債バブルを

 

作り出す.なかでも「ルビコン河を渡った」異次元緩和による日本国債

 

バブルとは,そんな禁断の果実に手を出してしまったことなのではない

 

だろうか.金融空間にフロンティアを見出そうとした資本主義のなれの

 

はての姿だ.

 

 エッシャーのだまし絵のように,階段を上がって行くつもりが下って

 

いる.資本主義はそんな迷宮に入り込んでしまったように思えてならない.

 

>>

 

 

 

**************

 

「国債バブル」

 

<<実は,日本でいまバブルが起きている.1980年代のバブルとは

 

異なる「熱狂なきバブル」だ.巨大なプレーヤーが登場し,市場の

 

価格形成をゆがめ,本来の価値より高い値がつく.はじけそうではじけ

 

ない,何がトリガー(引き金)になるのかも分からない.不気味さが募る

 

バブル.それは「国債バブル」だ.

 

 

 

 日本は1100兆円もの借金を抱える.国内総生産(GDP)2倍にのぼる

 

途方もない額だ.そのうえ税収を大きく上回る100兆円の予算を組み,

 

毎年30兆円以上の新たな国債を発行して借金を重ねている.国債の

 

元本と利息の返済は年間20兆円を超え,税収だけでは足りないので,

 

借金を返すために借金をしないといけない状況だ.

 

 とても返せない額のお金を借りているのに,また新たな借金をする

 

場合,返せるあてはますます小さくなるので,ふつうは高い金利を

 

払わなければ借りられない.返してもらえない恐れがあるから,貸し

 

たがる人は少なくなるはずだ.

 

 ところが,まったく逆の現象が国債市場で起きている.日本国債を

 

欲しがる人が多く,国債の価格が上がって金利が低くなり,10年物

 

国債までマイナス金利になっているのだ.

 

 マイナス金利とは,額面より高い価格で買われているということだ.

 

たとえば100円の国債を110円で買うと,満期に100円しか返ってこない

 

ので損をする.満期まで持っていると損になるので,ふつうは途中で

 

売るが,買った価格よりも高く売れれば利益が出る.

 

買ったときよりも高く売れると思うから,額面よりも高くても

 

(マイナス金利でも)買う人がいるという面もある.

 

 

 

 旧大蔵省出身で慶応大大学院准教授の小幡績(52),こんな日本

 

国債市場を「ハイブリット・バブル」と名付けた.市場には,「国債

 

が紙くずになる」という財政破綻リスクに目をつぶる投資家もいれば,

 

リスクを合理的に判断する投資家もいる.楽観派にとって国債価格は

 

安すぎ,合理派には高すぎる.それが結果的には均衡を作り,暴落

 

すると言われつづけた日本国債が20年以上,高値で安定してきた

 

(低金利が続いてきた)という.

 

 ところが,日本銀行が2013年に始めた「異次元の金融緩和」で大量の

 

国債を買ったことから,「ハイブリッド・バブルと日銀買い入れ」バブル

 

が融合して,さらにハイブリッド化したバブルは,典型的なバブルとなり,

 

崩壊するリスクが高まった」と分析する.

 

 

 

日銀という圧倒的な巨大プレーヤーが巨額の国債を買うことによって,

 

「値段が高くても日銀が買ってくれる」と国債を求める人が多くなる.

 

その結果,金融市場の値付け,資金配分,リスク配分がゆがめられていく.

 

小幡は「金融市場を機能不全に陥れ,資本の最適配分が経済全体でなされ

 

ないこととなり,日本経済の安楽死につながる」と指摘する.>>

 

 

 

********************

 

<<クレディ・スイス証券チーフエコノミストの白川浩道(59)も,行き

 

過ぎた金融緩和が国債市場を歪めているとみる.

 

「国債残高1000兆円弱のうち500兆円近くを持つ日銀は,国債を売らず,

 

永遠に借り換えを続けるので,市場に出てこない.市場は,政府の借金が

 

半分消えたと同じことだというとらえている.だから金利が下がり,

 

国債の価格形成をゆがめている・・・」

 

 

 

 日本の低成長,低インフレ,低金利の「3低セット」の行く末を,

 

白川は懸念している.「いずれ欧州,米国,中国も日本と同じように

 

なるはずだ.マイナス金利が続けば,民間銀行の預金にもマイナス金利

 

がつくようになり,現金だけがゼロ金利となる.中央銀行がデジタル

 

通貨を発行して現金にマイナス金利をつけなければ,預金を現金に

 

換える人が銀行に殺到し,金融システムが崩壊するかもしれない」>>

 

 

 

**********************

 

 

 

キツネの悲鳴

 

 

 

デジタル通貨だって?やめてくれー!おいらはどうすればいいんだよ?

 

 

 

 

 

7月7日      生育中ー3

法面のブロックの中から、こんにちわ。去年は塩化ビニールの管(水抜き穴)

の中から這い出てきたが、今年は回りの数ミリの隙間から。

つるが育って太くなったら、首が締まって枯れやしないかと、老人はよけいな

心配をする。 それにしても、他のより2ヶ月も遅れて、ちゃんと出てくる

もんだなあ。根っこは5mも先の土の中にあるのだろうに。

 

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キツネ国戦記ー2

前のキツネ国戦記では、キツネ国軍がアジアになだれ込んで、


埋蔵資源を奪い取り、念願の富国強兵の夢を実現しようとし、


結局失敗して、アメリカの植民地になったこと、までを


漫文にしてみたが、敗戦から70年、いまだに「アメリカによる


石油輸入禁止によって、日本は無理やり戦争に追い込まれたのだ」


とか、「アジアの植民地化は欧米諸国もやっていたことだ、なんで


日本だけが悪者か」なんて本気で言う輩が増えてきた。

1895年、日清戦争勝利の結果、台湾が日本の植民地となった。

 

それ以後、「大東亜共栄圈」建設のため、北京、シンガポール、


ボルネオ、ジャカルタ、スマトラ、ビルマなどに進出して、


曰く「幸せの国(大東亜共栄圈)の建設」に励んだのだ・・と


言い張る人たちがいる。さてその実態は・・

キツネ国は、農業や漁業は盛んでしたが、あまり金持ち国では


なくて(今で言うGDP値が低い)、外国から石油や鉄やその他の


資源を買うだけのお金がありませんでした。


政府は国民の福祉を後回しにしても、海外に出兵して資源を奪い、


ついでに国内産業を活発にして富を増やし、さらに軍備増強したい・・

というわけで、経済活性化と軍備増強(あれ?いまでもそんなことを


公約にしている政党が権力を握ってますが)のための台湾進出です。


だから、まず経済支配、つまり現地通貨を日本円に換えてしまうこと


から始めます。それには、まず円(日本の中央銀行が発券するものと


同等の兌換券)を現地で発行できる特殊銀行として台湾銀行を設立し、


それから現地で大口取引に使われていた馬蹄銀、および銅貨(民間で


普段使われる)合わせて百数十種類にも及ぶ通貨を回収し、円を流通させ、


日本と同様の金本位制を導入し、両国貨幣制度の一体化をはかろうとした。


(1906年)その目的は、◯◯商店、**物産などの内地資本の台湾進出を促し、

 

さらに南洋諸島、中国大陸への通商拡大にありました。

*「台湾銀行は「帝国南進政策」の起点であり、その後、香港、福州、スワトウ、


広東、上海、に出張所を設けた他、中国は長江沿岸の華中の要地にも営業所


を開設した」また「その後陸軍省軍務局長田中義一の支援を得て漢口に営業所


を開設した。また1905年には厦門において銀票、その翌年には福州において


支払手形を発行したほか、取引の不便を除くため、円銀の流通に努力した。


日本が南進政策を推進するためには、円銀(日常の取引用に、日本で廃貨された


銀貨に1円の刻印を押して再発行)をそれらの地域に流通させることが望ましく」、

 

政府は華南やシンガポールにおいて引き続き使用させるため、台銀にその任務を

 

遂行させようとした。


    *「円の侵略史」島崎久彌  <1989年刊 >  による

それで、景気の良さそうな日本資本に人気が集まり、台湾の金持ち商人は円の


値上がりを見込んで円を買い込む、すると銀貨の値打ちがたちまち下がって、


例えば2年間で物価が10倍以上になるという、ひどいインフレとなり、庶民は


生活必需品や食料が高くて買えない。一応配給制はあるが、店には品物が無い


(もっと高く売れる所へ行っちゃうから)、医者には(払えないから)行けない、


水も電気も満足に供給されない、という具合になりました。



1943年(終戦の2年前)の日本銀行文書「南方におけるインフレーションの問題
を見ると、


<<さらに今後ビルマ作戦の進展に伴い、タイ、ビルマをはじめ南方一般に軍事費


を原因とする通貨膨張の傾向は一層拍車を加えるものと思考せらる」>>とあり、


「通貨膨張」(インフレ)を戦費の「現地調達額」のうち、南発券(軍票)からの借入れ


額が膨大であり、これを含む軍の散布資金が現地インフレの主要原因であることは


明らかである」と、ケロリとして述べている。軍の「バラマキ」がインフレの原因で、


日銀サマには責任はない、というのです。


もちろん、軍のやり方もひどい。「戦費は現地で調達する」方針で、現地の発券銀行


から南発券(軍票)を好きなだけ発行して、現地での支払いにあてましたが、これは


いわゆる「カラ手形」で、「勝ったら額面どおりの円貨に換えてあげる」というもの。


軍部と一緒になって事を進めたのは日本政府です。だから「軍部の暴走」なんてことで


済まされるわけがない。


終戦間近に、日本軍はビルマ(現ミャンマー)に侵攻し、ここでも官・軍合わせて見境い


もなく現地調達に励み、ビルマの人たちは「日本軍は武器と女とハイパーインフレ以外


に何一つビルマにもたらさなかった」と言っています。(島崎氏・前掲書)

しかし、例の日銀文書には、「南方諸地域は概して、農業国にして各種農産物の


自給は大体可能と見られ、既に主要食料品については価格統制が効果的に行われ


つつあり」・・「土民(! ! !)の生活は(そこそこ)不自由なきものと思われる」と


切り捨てています。植民地の富裕層に及ぼすインフレの影響だけを心配して

 

いるのです。何が共栄圏ですかねー。


東京裁判では、裁判員たちが目指していた「共同謀議」、例えばナチスやISのような


戦争犯罪を煽るような集団を特定できませんでした。


島崎氏はその著書を「円の侵略史」と名付けています。副題は「円為替本位制度の

 

形勢過程」とあって、キツネにはチンプンカンです。


しかし、大東亜共栄圏構想は、真っ先に政府と大商人たちによって計画された、

 

資本の海外進出計画だということが分かると思います。

日銀文書には、「タイ、仏印、ビルマ、フィリピンにおける日本側の軍費並びに

 

輸入資金の調達にあたり困難な政治問題を伴うおそれあり、その対策には十分

 

慎重を期すべし」とある。もう手遅れ、と言う時期です。終戦前の1年間、本当に

 

軍部の暴走が始まりました。

今、政治家と一部企業の結託により、「大雨による大災害よりも、カジノが大事」

 

という時代になってます。もう手遅れ、なんてことにならないようどうか頼みますよ。

 


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「国債はかえさなくていいのか」論争について      7月12日

財務大臣曰く「オカアチャンから借りた金は返さなくていいのだよ」


財務省曰く「国債発行残高がGDPを大幅に上回っている。これは


未来の世代にツケをまわすものだ。財政再建が急務だ」

では、銀行家さんはどう言っているか。


「どこの国でも、国の借金の元本を全額期日どおりに返さねばならんと


決めている国は無い。なぜなら、国債の借り換え、つまり残額分、べつの新しい


債権を発行して、新しい利率で借金し直すことが許されているからだ。だから、


他国の国債費とは、利払い費のみを指す日本の場合は国債の新規発行と借り換え


国債の額を国債発行残額としているので、もともと他国とは単純に比較出来ない」


「所謂プライマリーバランス(税収と一般歳出=利払い費を含まず)を黒字に保つ


ことは、結果として利払い費の減少となり、国庫への負担が減少する。


債務残高/ GDP の比率が金利と同等の伸び率ならばよいし、比率が減少すれば、


税収からの利払い費が減って、赤字国債の発行額も減るからだ」??いまいち

 

よくわからん?

ま、私らの住宅ローンだって、今時は金利の安い方へ借り換えて、返済期限を伸ばす


ことが当たり前になってますよね。ただし、トータルで利払い額が減るわけではない。


収入は維持していかなくてはならないし、節約も必要だ。これを国の借金に当て


はめたら、「カアチャンに借りた金には必ず利子をつけなきゃならん」のは当然。


多くの国民は日本国を金持ちの旦那みたいに思って、ほぼほぼマイナス利息でも


安心して銀行に貸している。

銀行家さんが「安心していいですよ、債務不履行などありえない」と言っているか


というと?


この頃は「ドル建てのをお買いなさい。なるべく投資信託がよろしい。リスクヘッジ


のために・・」なんて、「財政状態が今のままでは、いずれひょっとするとひょっと

 


するかも・・」というニュアンスで、どことなく逃げ腰のような。

 

*NIKKEI STILEの2012年の記事「なぜ日米国債は買われるのか」によれば、

 

<<(格付け会社による格下げ評価に対し)なぜ一部の専門家・評論家が日本の財政状況は

 

心配ないと言っているのか? 多くの場合、日本経済に潜在力がまだあり、税収はやがて

 

力強く回復するため、負債返済能力に問題はないということを主な論拠にしているわけ

 

ではない。国が徴税権や通貨発行権を行使して、返済資金を継続的に手当てできる

 

政治的意思と能力があるから大丈夫と強く主張しているわけでもない。むしろ、

 

日本国債は95%が国内で保有され、政府の財政状態が悪くても日本の投資家の

 

国債選好思考は変わらないという考え方が根底を成す。つまり、国の基礎信用力

 

(ファンダメンタルズ)が悪化しても、資金の出し手がいるから、デフォルトしない

 

という理屈である>>

 

<<日本の経済・財政指標が長期間に渡り悪化したのは事実だ。国債選好思考が

 

この間変化していないと仮定したとしても、国の信用力は国内投資家のリスク

 

許容限界に近づいていることは間違いない。>>として、格付け会社による格下げ

 

は、むしろ当然である、と述べている。

 

若者はネットバンクやらビットコインやら、手軽で便利で儲かる新式の金融に

 

夢中だし。

戦時中の日銀文書が「土民の(!!!)生計の状態はほぼ良好」と言ったような

 

シモジモ扱いはごめんこうむる。


最近の新聞にはやっと「政府は費用対効果の検証を一切やる気がない、その

 

数値目標も示せない、実施計画の細部やリスクも詰めていない」との指摘が

 

載るようになった。「あのオモチャ欲しい! カアチャンから借りるからOKさ」

 

とはお育ちの良いこと。以上、キツネの雑言。

 

猛暑到来。   7月14日            (ステンシルはウサギさん作)

 

午前10時。立ち話のご婦人2人。足元のワンチャンはさぞ熱いだろうなー。

アスファルトの表面は50℃を越えているだろう。

ご主人は黒のパラソル、黒の手甲、黒のブラウスにマスクまでして重装備。

サハラ砂漠の男たちは例外なく白一色で、これは光を反射して熱を遠ざける

から、なるほどと思うが、この辺りのおばさんは何を遠ざけたいのか。

 

通りがかりの幼稚園児がいう「あのおばさんとこだけ雨だ!」

 

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「面従腹背」の教育行政と「臨教審のパラドックス」

面従腹背とは、前川喜平氏の近著の表題である。


文部官僚としての個人の思い「組織の論理に従って


職務を遂行するときにおいても、自分が尊厳ある


個人であること、思想、良心の自由を持つ個人で


あることを忘れてはならない」を肝に命じて


事に当たってきた、その経緯を「面従腹背」


と表現している。

その中に、30年前の臨時教育審議会を巡る、


政府と文科省との駆け引きについての記述がある。


<<ーー臨教審のパラドックスと教育基本法改正ーー

私が文部官僚としてやりたくなかった仕事の


最大のものは、2006年の教育基本法改正である。


1947年に制定された教育基本法は前文も含めて


全面的に改正された。「教育の目標」として


国を愛する態度」や「公共の精神に基づき


社会の発展に寄与する態度」などを新たに規定。


「教育は国民全体に対し直接に責任を負って


行われるべきもの」とする規定が削除されて、


「教育は法律の定めるところにより行われるべき


もの」とする規定が盛り込まれた。家庭教育に


ついては1条が設けられ、「保護者の第一義的


責任」が規定され、生活習慣を身につけさせる


ことなどに「努めるものとする」と法的義務を課す


規定が設けられた。こうして、法律さえあれば、


国家が学校教育のみならず家庭教育に対しても


介入できる法的根拠ができたのである。>>


*前川喜平  「面従腹背」2018年 毎日新聞出版より

30年前に戻って、仲宗根内閣の時に、総理大臣直属の


諮問機関」臨時教育審議会は、憲法と切り離せない


教育基本法をまず改正し、続いて憲法を改正して


新たに自主憲法制定に繋げるという意図のもとに


設定された。。

<<仲宗根氏は政治を志した当初から自主憲法制定を


信条としてきた政治家である。(中略)


しかし、結局臨教審は教育基本法の改正に踏み込んだ


議論をすることはなかった。そのことを中曽根氏が


残念に思っていたことは、次のような発言に示されている。


「(臨教審の教育改革は)一番大事な、基本的な問題が欠落


していた。精神的なバックボーンがない、教育基本法に


ただ従っているだけだ。教育基本法は個人や自由が保証


され、国家や公に対する観念や、日本固有の文化や伝統を


尊重しようという大切なものが入っていない」


(朝日新聞  2002年7月28日付け)>>


<<「現在の教育基本法は、マッカーサー時代に作られた


ものだから、日本という国の風土や歴史、そして日本的


生活、家庭というものにまったく立脚していない蒸留水


みたいなものといっていい。人類、平和、人権といった


ものは優先しているが、子供たちが生きてゆく上で


基本中の基本となる基本の型や道徳性が閑却されている。


(中略)「例えば教育勅語は大東亜戦争まで(明治)憲法の


思想的バックボーンだった。(今日の憲法も、教育基本法と


不可分の関係にあることは明らか)改憲は10年以内に


できるだろう。教育基本法はその根を作る意味で、憲法に


先駆けて改正しなければならない」産経新聞 2001年11月>>

<<仲宗根氏にとって国家とは、民族的共同体のことであり、


その立派な構成員となるよう人間を教化することこそが真の


教育だということなのだろう。このような精神は、森喜朗氏、


阿部晋三氏といった仲宗根氏の後継者となる為政者にも


引き継がれた。>>

仲宗根氏の目指した教育基本法改正はそれから30年かかって


成立した。しかし、森喜朗氏の「日本は天皇を中心とした


神の国だ」発言や、安倍内閣の「教育勅語の復権」構想に


見られる「国体」の護持復活は、いかにもカビくさく、


(仲宗根氏は御年100歳の由)時代遅れの感がある。森氏


は終戦当時まだ小学生であったから、戦争を心から憎み、


二度と戦争はしないと誓った当時の日本人の「総ザンゲ」


を知らずに(不幸にも)育った世代だろう。安倍氏については、


失礼ながら何かの霊に取り憑かれたもののようだ。


(🦊:実に困った人たちだ=キツネが申す)

前川氏は「臨教審のパラドックスと教育基本法改正」の章


において、こう述べている。

<<前述したように、「特別の教科 道徳」は国家に立脚する


教育改革の色彩を色濃く持つものなのだが、一方で文部科学省


は、道徳教育を学習者である子供の主体性を重視する方向に


転換する姿勢を示している。


文科省が2017年6月に公表した学習指導要領解説道徳編では、


2014年10月の中央教育審議会答申の趣旨に沿って、次のように


述べられている。


「道徳科の授業では、特定の価値観を児童に押し付けたり、


主体性を持たず言われるままに行動するよう指導したりする


ことは、道徳教育が目指す方向の対極にあるものと言わなければ


ならない。多様な価値観の、時には対立がある場合を含めて、


自律した個人として、また、国家・社会の形成者としてよりよく


生きるために道徳的価値に向き合い、いかに生きるべきかを


自ら考え続ける姿勢こそ道徳教育が求めるものである。(中略)


答えが一つではない道徳的な課題を一人一人の児童が自分自身の


問題と捉え、向き合う、「考える道徳」、「議論する道徳」へと


転換を図るものである」(中略)


文部科学省が「解説」を通じて求めている「考え、議論する道徳」


とは、「個人に立脚する教育」を道徳教育においても貫こうと


するものだと言えよう。(政府が主導する)「特別の教科道徳」の

 

学習指導要領における記述や検定教科書の内容が、「国家に立脚する

 

教育」を指向していることとの相反関係は明らかであり、いわば

 

木に竹を接ぐような形になってしまっている。政治的な圧力に対して


「面従」しつつ、教育の本質を失うまいと「腹背」する文部科学省


の姿をここに感じ取ってほしい。「個人」と「国家」の相剋という


「臨教審のパラドックス」は、30年の時を経て道徳教育の教科書と


実践の相剋として現出しているのである。>>

 

🦊:この本を読んでキツネが思うに、物事、特に政治を考える上で、

 

拠り所となるのが憲法であるということだ。

 

上の赤字部分の仲宗根氏の言い分は、「明治憲法に帰れ」であり、

 

改憲への準備としての教育基本法改正であったが、現在の政府は

 

憲法軽視、無視、政権のご都合により取り替え可能な法律の一種

 

としか考えていない、例えば単なる予算措置の問題である「教育

 

無償化」を、憲法の条文に入れよという如き。そうではなくて、

 

教育は「だれのための」ものか、国のためか、個人のためか、

 

など、個人の基本的な権利に関する国民の合意事項だ。

 

仲宗根氏のいう「蒸留水のようなもの」かも知れないが、実に

 

大切な水である。安倍氏に至っては「シラジラシイ」とのたもうが、

 

それじゃあ、しらじらしくない憲法の見本を、一言一句整え、

 

清書して国会に提出してみなはれ。さぞ濁った酒みたいなものが

 

出来上がるだろうなー。(おっと、キツネ語の地が出ちゃった)

 

教育は誰のものか、個人か国家か。7月19日  キツネの疑問

前川氏については、正直、なんで文部官僚がこれほどまでに


タタカレなければならんのか、不思議だった。政府が


既に辞職した一官僚の私生活について週刊誌向けのあやしげな


中傷ネタを流すなど。

しかし、この本の「審議会の形骸化」の章を読むと、その疑問


が解ける。

審議会の形骸化


<<審議会は、よく「行政の隠れ蓑」などといわれ、先に役所が


決めた方針を追認して権威付けに使われているのではないかと


批判される。財務省に置かれている財政制度審議会などは多分に


そういう批判が当たっている。財政審は毎年予算編成に当たって


答申を出すが、中身は主計局の役人がすべて書いてお、個々の


委員の意見などほとんど反映されていない。>>


(一方、地方教育行政は、教育委員会という合議制執行機関の下で


行われている)
<<文部科学省の教育に関する審議会(中央教育審議会、教科書用図書


検定調査審議会、学校法人審議会)にも、そうした役人主導の側面が


ないわけではない。しかし、これら教育に関する審議会では、委員の


学識・経験に基づく発言をかなり丁寧に拾い上げ、コンセンサスを


形勢する努力を重ねた上で答申や意見をまとめている。(中略)


政治主導で提起された政策課題についても、審議会で検討することに


よって軌道修正が図られることが多い。(中略)


多様な民意の反映と政治的中立性の確保は、国の教育行政においては、


かろうじて審議会がその担保となっているのである。審議会は政治介入


へのバッファー(緩衝材)だと言ってもいいだろう。>>

<<審議会という砦も安倍政権の下で形骸化が進んでいるのである。


審議会が形骸化する要因は2つある。1つは、政権中枢の内閣官房、


内閣府が主導するスーパー審議機関の設置(首相官邸主導体制)であり、


もう1つは審議会委員の政治的任命である。(これら機関の)多くは閣議

 

決定で設けられたものだ。その中に第1次安倍政権で置かれた

 

「教育再生会議」、第2次安倍政権で置かれた「教育再生実行会議」

 

がある。(・・これらの審議機関の)委員の人選は、極めて政治的に

 

行われ、政権にとって好ましい考え方を持つ人物ばかりが任命された・・

 

(中略)(これらは)首相直属の会議であるがゆえに文部科学省に置かれた

 

中教審よりも上位の機関として位置づけられているので、中教審は

 

これらの会議で打ち出された改革案の具体化方策を検討する下請け機関

 

のようになってしまった。


政治任用は、中教審などの文科省の審議会にも及んでいる。>>


<<文科大臣が自分の考えを中教審委員の人選にも反映させる傾向は、


第2次安倍内閣で文科大臣になった下村博文氏において顕著になった。


下村氏は事務方が用意した委員候補者を一人ひとり吟味し、不適格で


あると認めた人物は排除した。また、事務方が候補に入れなかった


人物を自らの意向で任命した。その筆頭格とも言うべき存在が

 

桜井よしこ氏である。>>

野党が国会で、モリカケ問答をやっている間に、安倍氏の本命課題の


「教育改革」は着々と進んでいたわけだ。受託収賄でもなし、法律違反


でもなし、そこは財務省が、決済文書の「書き換え」までやってのけて、


十分に忠義を尽くしてくれた。だが本命は文科省の方角にあったのだ。


さて、次には教育勅語推奨、容認、道徳教科書にのせるところまで、


やりたいだろう。それから??はまだ本人がハッキリとは言わないから


わからないが、よからぬ方向目指して逆走するのではないかと、


キツネは恐れる。

同時に、今の保守政党の全員痴呆状態にはあきれる。どこまでついて


いく気かねー。ほんとなら保守党内部から内閣不信任案が出てもいい程、


みっともないボロ政権じゃないか。

 

おそくなってごめん! とばかりに、塩ビ管の真ん中から出てきました。7月20日

 

西日本各地はいまだに大量の泥に埋まっている、ひどい状況。

国会の議員席もヘドロに埋まって2度と使えない有様。

保守革新、力を合わせてドロを掻き出さねば、なんともならんのじゃ

ないでしょうか。アーア!

 

 

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変だと思いませんか? キツネより  7月22日

国を私物化する元首は大勢いました。


国民の資源を勝手に外国へ安く売って、間でたらふく


つまみ食いするとかね。


でも、現在日本の場合は、そういう私腹をこやすタイプ


じゃない。お付きの者に赤い絨毯を持ち歩かせたり


するわけでもなく、ふつうに背広を着てサラリーマン


然として外国をまわっている。ちょっと高めの武器を


買い込んだり、カジノ業者から予約を取り付けておいて、


日本=ギャンブル立国というイメージでおおいに売り


出す算段にぬかりはない。

日本という国は、大江戸の賑わいを連想させる(例えば


浅草)雑多な街並みや酒場、食べもの屋、あるいは深い雪や


山脈の美しさ、各地の祭りや温泉、寺院の森・・などなど


どこか日頃の疲れを癒してほっとさせてくれる場所として、


外人旅行者に人気がある。決して無駄使いをせず、安宿でも


珍しい体験とすましている、バックパッカーの若者、老夫婦


は日本にとって良いお客さんだ。

反対に、金満印のお客さんがいかに円を落としても、


キツネはウレシクナイ。日本が香港や上海や韓国のどこかの


ようにギャンブルでGDPを押し上げるなど、信じられん。


相当巨額の投資をしても、成功は難しいと言われているが、


「失敗例には学ばない」のが日本政府。

「ギャンブルで失敗した国日本」なんて評判は願い下げだ。
「ギャンブルで大儲けする日本」はもっと悪い。
「ギャンブルを奨励する法治国家日本」は最悪。

なんだか、今トイレから出てきたようなだらしない雰囲気の


色ツヤの良い政治家たち。国民の目線など気にもしない。


国民とは金持ち同士のこと。「シモジモはそこそこ暮らして


行ければよい」と顔に書いてある。なぜ彼は得意満面なのか。

変だなあー

ここまでコケにされても怒らない我々国民とは何なのか?

 

「識字率99.9%」でも「お人好し率75%」、「良い統治

 

(シモジモのことをよく考えてくれる)をしてくれる人」に

 

すべておまかせで、「投票したのは我々だから我々が主権者

 

さ」とイバッテみても、「幹事さんに一任します」の一札を

 

どんどん入れてる間に、主権はいつの間にかあちら側に移って

 

しまった。

 

そこでお坊っちゃまが悪ノリを始め、ついには自らが

 

「玉(ぎょく)」であるかのような錯覚を起こした。

 

まず権威付けのための「国民教育」に目をつけた。その次は

 

改憲によって、主権を為政者の方へ取り戻すだろう。

 

こんな予想がどうぞはずれますように。国民がそこまで

 

大人しくないことをキツネは祈るのみ。

 

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子供の数が多けりゃ多いほど「生産性」はあがるってか?

明治、大正年代には、1世帯10人以上産むなんてざらだった。


そのうち無事成長して親の面倒を見てくれる子が何人か、


おそらく半分以下で、またそのうちの1人か2人が税金を沢山


払えるくらいの小金持ちになればいいが、そうもいかない、


というわけで、1人あたりの生産性は低かった。だからいろんな


民間の産児制限のまじないやら堕胎やらがはやった。これを


「口減らし」と言った。産業構造が貧弱で、福祉も貧弱で、


シモジモは食べさせていくのがやっとだったから。

フランスは先進国では例外的に出生比率が上向きと言われている。


ただの同居関係でも児童手当て、住居手当てが出るので、子供を


産まないほうがソンになる。で、小学校入学の頃になって始めて


正式に結婚届けを出して子供を籍にいれる。というはなしを聞いた。


(キツネのことだから、数字はほぼあやふや、と断っておく)


だが、それで生産性アップ、税収は潤沢に・・というわけでもなく、


相変わらず若者の失業率は高く、産業、特に工業は伸び悩んでいる


ように見える。フランスのこれからの難題は、若者をどうやって


仕事につかせるか、だろう。

いま、日本では無駄だらけのバブリーな生活を続けていくために、


税収から福祉費用を減らせ、怠け者は◯◯、税金を払えないやつは◯◯、


子供を作らんやつは◯◯、生産性が低い奴(年金生活者、老人、


身体障害者、その他)は◯◯、といった「生産性信仰」みたいな言説


が流行ってきたらしい。

国会議員さんというのはたっぷり「生産性」過剰な人ばかりらしく、


「子供を産む産まない=生産性指数」なんて指数を勝手に作り出して、


何のことはない、自分優位の誇示(自分らの優性を保護)、時代遅れ


(まず、男性不妊の場合は逆三行半で、女性の場合は20才にして


「おしとねさがり=大奥用語」なんて言いだしかねない)


最近の科学的検証によって性の様々な様相が、すべて人としての進歩


の歴史の途中で、もはや下り坂にさしかかっているかもしれないこと


の証拠とみとめられ、全体として生き残るにはどうしたらよいか、


人類全体で考えるべき時にきているというのに、イヤハヤ、どうしようもない。

杉田水脈議員とやらが「彼ら、彼女らは子供を作らない。つまり生産性が


ない」と言ったら、先輩党員のオジサマに「君は間違ったことは言ってない、


ガンバレ」とはげまされたとか。「自民党の懐の深さ」を感じたそうな。大体、


同姓婚を法的に認めている先進国は裕福で、全世界のGDPの約半分をかせぎ

 

だしている。残りのやや遅れた国々が法的に認めていない。それは世界人口の


80%を占め、それなのに、GDP値はかんばしくない。おかしいじゃないか。


人口の多さだけで生産性が向上するんじゃなかったっけ?


日本ははたしてどっちの側に属するか。もちろん自称「懐の深い」遅れた国


だね。

これからは福祉や年金を子供たちの稼ぎだけで賄おうとするのは


土台無理だ。なぜならふつうの若い人の給料はあまりにも少ない。


自分や家族を養うのに精一杯で、だから他人のことなんかかまっては


おられん。


しかし、富はどこかにタプタプしており、タックスヘイブンだか


なんだか、減税の恩恵だか、内部留保だかによってますます


膨れ上がる一方。このタプタプした分を税金として収めてもらったら、


「福祉国家」もだいぶサマになるというもんだが。

それと同時に、財政が豊かでもないのに無駄使いする一方、「産めよ増やせよ」


で同姓婚者やお独り様や産まない人たちを福祉から除外すれば経済が良くなる


とのバカゲた思い込み。いい加減にしてくれ。まず議員定数を半分に減らせ!


税金の無駄使いだ!

追記:7月25日
本日の朝日新聞によれば、杉田氏の認識はこうだ。


女学生 の頃、女生徒同士でくっついている(昔はS関係と言った。環境の

 

変化と伴に解消する)一種のアソビと、LGBTを混同していたのだ。

 

生産性なんて難しい話じゃなかったんだ、バカバカしい!

 

「今に機械と同棲したいと言い出すにちがいない」とは噴飯物(記者さん曰く)

 

先天性障害が目に見えない場合、われわれは、杉田氏のように公然と力説

 

しないまでも、誤解や偏見から、とんでもない非難を心の内に抱きがちだ。

 

想像するに、彼女は真の自民党員らしく、新聞を読まない人らしい。だから

 

自分の経験の外へは一歩も出られない。読売でもかまわんから、ぜひ購読

 

なされよ。世の中のことは大抵書いてあるから。

 

大物の先輩党員さんよ、どこが正しいって? 「おれの若い頃は運動中に水

 

なんか一滴も飲まなかったもんだ。今時のわかいもんは軟弱だ」などと

 

言うハゲジジイがそこらに大勢いるが、熱中症にはご用心。

 

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 追記 2 :    7月25日

今回の杉田女史の発言について、ネットの中でいろんな


立場で意見が交わされた。その中で ハラユキ氏のブログ


「杉田議員に伝えたい、LGBT「パパ2人」の子育て」


ーーゲイカップルの事例で考える「男女の違い」ーー


(東洋経済オンライン   7月26日)は、読み応えがあった。

また、同ブログの中で紹介されていた、みっつんさんのブログ


「ふたりパパの日記」ーースエーデン×日本、ゲイカップルの


子育てーーは、簡潔にして楽しい文章と、背後にある自由な心と、


育ちざかりの可愛い坊やとのテンヤワンヤと、そして(残念ながら


偏見と憎悪にみちた)日本社会へのそれとないメッセージも含んだ、

 

心温まる読み物だ。(同時に、なぜ?という一般人の質問にも答える

 

一種の実用書でもある)ぜひ読んでごらんなさいと、キツネはお勧めする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ステンシルはうさぎさん作

 

7月28日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1.「アメリカの闇に迫る。かつて存在した奴隷制度に関する資料」
          カラパイア 2014年  から一部を引用させてもらった。

<<現在では、「自由と平等を標榜するアメリカ合衆国だが、


1640年代から1865年まで、アフリカ人とその子孫が合法的に


奴隷化されていた。19世紀前半のアメリカの富は、ドレイ労働


の搾取に負うところが大きかったのは、歴史の事実である。

人間が商品として売買され、人として扱われなかった事実から


アメリカ人は目を背けてはならない。そのことを伝える写真と


資料がアメリカのサイトで公開されていた。>>

奴隷船の内部や、「積み荷」の配置図など生々しい写真が数点


載っている。こういうサイトを排除しないところが、アメリカの


救いでもあると思う。日本でも戦後しばらくは「死屍累々、


焼きつくされた地獄の荒野」が写真月刊誌などで嫌というほど


見られたが、その後はお上だかGHQだかの方針で、姿を消して


ゆき、今では「なつかしき昭和!!!」の映像が氾濫。これが


今の40~60才前後の「戦争知らずのノボセ上がり世代」を作り


だした。(もちろん、まじめに伝えなかった我々も悪いが)


写真は http://karapaia.com  に転載されている。


2.「なぜ日本は焼き尽くされたのか」 NHK特集 7月19日
より。


終戦直前の 3月、キツネ一家は東京は本郷の借家にいて、空襲


にあった。幸い高台は爆撃を免れたが、すぐ下の上野から下町一体は


焼け野原となり、死者10万人を出した。私たちはそこを追い出されて


すぐに長野県へ移住したので、実際にはその惨状をこの目で見てはいない。


だが、写真を見てよく知っている。

この特集の発端は、アメリカの某所の地下に長いこと知られずに眠って


いたインタビュー録画テープが大量に発見され、数年がかりで復元された


という事件だった。正直、これにも驚く。米軍は日本への絨毯爆撃やら


原爆の写真などを出版禁止にした。しかし、本国においては日本各地への


絨毯爆撃作戦の関係者、軍人その他数十人に対し、当時どのように感じ、


行動したかインタビューを行い、記録に残しているのだ。

番組中で進行役をつとめているアメリカの歴史学者の言葉「軍部という


ものは、当初は爆撃機の性能を改良し、ピンポイントで敵の軍事施設など


を爆撃可能にする。我々は(民間人を狙った}ナチスのような非人道的な


爆撃はやらない、などと言っているが、それはまったくの嘘である」と


述べている。結局米軍はナチスのまねをせざるを得なかった。


当時米飛行部隊は陸軍の一部分に過ぎず、わずかな爆撃機を持つのみで、

 

予算も少なかった。何とか独立した「空軍」として予算を獲得したい、

 

と飛行部隊幹部たちはあせった。日本への勝利は目前であったが、

 

米軍兵士の死者数も増加しつつあった。そこで、最後の仕上げに大量の

 

敵を殺して、それを手柄に空軍独立の夢を実現しようと目論んだらしい。

 

その中心人物某大佐の子孫に当たる青年がこう言う。「人は、どうしても

 

任務としてやらねばならないことに行き当たる場合があるが、その時は

 

やるしかない。(考える余地はない)祖父はそれを実行したまでだ」

焼夷弾というのは、木造家屋が大部分の日本の民家に打撃を与える最適の方法


だった。もちろん人も焼け死ぬわけだが、ま、文明人よりは「土人」の認識

 

だっただろう。


しかし、一方で、軍関係の記録など、「マル秘」としてでも残す、後世の


ためにか、保身のためにか知らないが、そこに民主主義の伝統を見る思いが


する。原水爆に関する資料もいずれ公開される日が来るだろう。


証拠隠滅のため、片端から廃棄するどこかの国とはちがいますなー。

ありゃ、「多摩川沿岸に豪雨警報、避難勧告発令」だって。逃げなきゃ!

 

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タイセイヨクサンカイ    7月29日

「大政翼賛会への道  近衛新体制」  伊藤隆 著 
    講談社学術文庫   2015年11月    より

<<昭和15年7月22日、近衞文麿(ふみまろ)は三年前に続いて二度目の


内閣を組織した。


翌23日夕、近衞は「大命を拝して」と題するラジオ放送を行った。


その中で彼は、世界情勢の一変に対応して国内体制の一新を図らねば


ならぬとし、とりわけ政党を「立党の趣旨において、自由主義をとり、


民主主義をとり、或は社会主義をとって、その根本の世界観人生観が、


既に国体と相容れ」ず、またその目的が政権奪取にあることは「立法府


における大政翼賛の道では断じてない」として非難した。


そのほか日本独自の立場で外交をすすめること、そのためにはまた、


日本経済を外国依存から脱却せしめて、満州、中国との連携、南洋方面


への発展を要すること、国民生活は確保するが、しかし増産と節約が


必要なこと、個人の創意は重んずるが、種々の統制は不可避だということ、


教育の刷新が根本だということなどを述べた。>>(中略)

<<近衞新党を待望していた既成政党の主流も、新党のリーダーシップを


ねらっていた社会大衆党も、「革新」派の官僚や運動家も、そして何よりも


軍部が、近衞内閣の登場を歓迎した。また観念右翼や「現状維持」派も、


多くは警戒しながらも、近衞しかいないとして好意的に評価した。>>

<<近衞はこの時期の陸軍首脳部よりはむしろ、皇道派の将軍たちと


近かった。(中略)


この時近衞が組閣を引き受けたのには(陸軍からの)主導権奪回の好機


だという判断があったのではないかと思われる。そしてそのようにして

 

 いくために、「新党」が必要とされたのである。近衞が後年、翼賛会

 

は軍を抑えるためのものだったと弁解しているのは、必ずしも「ウソ」

 

ではなかったのである。(中略)

世界情勢の変局に際し、あらゆる国内の政治的諸勢力を結集することに


よって国内の革新を達成し、国際政治における主導権をヒットラーや


ルーズベルトやスターリンと分有する指導者たらんとする野心が、


幾分かでも近衞の心中にあったと考えることは自然ではないだろうか。>>

🦊:キツネ国の行く末

ここに議会制民主主義は崩壊した。一党独裁とはいえ、国民総出で担ぐ


神輿のようなものであり、ヒトラーは居なかったし、スターリンも


居なかった。どこへ向かうのかも分からず、しまいには、戦いを止め

 

たくても自分達ではやめられず、更に大きな災難を呼び寄せた。

 

絨毯爆撃も原爆も、アメリカがやったにはちがいないが、それを

 

非難するばかりでは、片手落ちというもんじゃないだろうか。

 

恥ずかしげもない強硬採決によって、富国強兵の神輿がまた担ぎ

 

だされようとしている時に。

 

なにが適材適所か? なぜ適材適所か?   7月30日

それは、政権の評判よりも自分への一票が大事だから。


バカな部下ほど確実な一票だから。


一票が確実であればあるほど、それは適材適所である。

どこを改憲?なぜ改憲?

それは、総理に聞いても答えないから、日本会議に聞いてみよう。


◎設立宣言 ( 平成5年5月30日 )より抜粋

<<我が国は、古より多様な価値観の共存を認め、自然との

 

共生の中に伝統を尊重しながら海外文明を摂取し同化させて、

 

鋭意国作りに努めてきた。明治維新に始まるアジアで最初の

 

近代国家の建設は、この国風の輝かしい精華であった。(中略)


また、有史以来未曾有の敗戦に際会するも、天皇を国民統合

 

中心と仰ぐ国柄はいささかも揺らぐことなく、焦土と

 

虚脱感の中から国民の営々たる努力によって、経済大国と

 

いわれるように発展した。(中略)・・・

 

世界は各国が露骨に国益を追求し合う新たな混沌の時代に


突入している。にもかかわらず、今日の日本には、この

 

激動の国際社会を生き抜くための確固とした理念や国家目標

 

もない。このまま無為にして過ごせば、亡国の危機が間近に

 

忍び寄ってくるのは避けがたい。


ここに二十有余年の活動の成果を継承し、有志同胞の

 

情熱と力を結集して広汎な国民運動に邁進することを宣言する。>>

一読して、これは大政翼賛会設立時の近衞文麿演説

 

そっくりだ。
1.天皇を国民統合の中心と仰ぐ国柄は不変だ。
2.(現在)日本にはこの激動の国際社会を生き抜くための理念や
    国家目標もない。亡国の危機だ。

つまりは、天皇を国父(国の主権者の意味か)と定め、その下に


「重臣会議」を置き、政治の実権を彼らに委ね、富国強兵の


国家目標に向けて国民を教育しなければならない。


と、言ってるんでしょ?「日本は議会制民主主義の国だぞ、

 

重臣とは何だ!」というんですか? 現に総理という名の王、

 

それに仕える重臣の群れ、頭の上に天皇という名の神を

 

ちらつかせ、シモジモを騙す政治が行われているじゃない

 

ですか?それをいよいよ法制化し、国民の総意であるかの

 

如くに偽装したいのか。このまま突っ走れば、

 

議論無用の国民投票、それも「2分の1以上の賛成多数で」

 

となりかねない。「議論抜き」という点では、イギリスは

 

悪い教科書だ。


「さあいよいよ、改憲だ!」と勇んでいる人物もいるようだが、


自分の言ってることの結果がどうなるか、わかっているん


だろうか?キツネはとても心配だ。

 

追記:キツネの不勉強・・現在問題とされている”国民投票法”に

 

よれば、憲法改正は国民の投票数の2分の1以上の賛成により成立、

 

とあるが、その「国民の投票数」はなにかというと、実は何も規定されて

 

いないらしい。キツネは単に有権者総数のことと思っていたんだが、

 

そうではないんだって!

 

(よく言われる3分のの2というのは、国会で改憲の発議をする際の

 

賛成議員数のことだそうな)

 

だから、無効票やさぼって投票しない分を除外した投票総数の半分ならば、

 

国民の総意とはとても言えまい。投票率60%で、そのうちの3分の2が

 

賛成だとしたって、全国の有権者のたった40%にしかならない。無効投票数

 

を反対票に含めてもたいして結果は代わらない。キツネとしては、

 

全有権者数の3分の2以上の賛成があって初めて、国民の声と認める

 

べきだと思う。戦後の数十年、その声は「戦争はいやだ。勝っても負けても、

 

どちらにも悲惨な犠牲を伴う」「武器によらず、対話によって紛争を解決

 

すべき。そのために政府がある」・・だったと思うが、(少なくともキツネ

 

はそう思ってきたが)今では「戦争はもうかる。軍事産業がもうかるだけで

 

なく、領土を広げ、そこへ資本を送り込めば、日本は景気良くなる」

 

または「核武装強国にくっついておれば、万事まちがいなし」という

 

ご意見が、少なくとも(18歳以上の)半数いるんじゃなかろうか。

 

国民投票が凶と出るか、吉と出るか、それはその国民性の決めるところだ。

 

忘れっぽい、イヤナ記憶は記録しない、高価な新幹線車両を河原に置いとく、

 

オレオレ詐欺に弱い日本人はどうだろうか?

 

保守党の崩壊など望んではいない。ただ、正しい保守であってほしい、

 

それだけだ。
 

 

 

 

ステンシルはうさぎさん作   8月4日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「聖断」ー天皇と鈴木貫太郎     半藤一利著   文藝春秋社       昭和60年

  より抜粋。赤字、細字とカッコ内はキツネの書き込み。

 

 

サイパン島攻防戦と東條内閣の退陣

19年6月15日、米海軍はサイパン島に上陸し、帝国海軍は


これを迎え撃った。

<<<その前日、天皇は東條参謀総長(首相、陸相兼任)


を呼ぶと、「万が一にもサイパンを失うようなことになれば、


東京空襲もしばしばあることになるから、是非とも確保


せねばならぬ」・・・


しかし、天皇の期待は空しかった。日本海海戦のような完勝を、


(この度は)米海軍がつかみとることになった。


大日本帝国の勝利のないことが明白になった。


「来月上旬にはサイパン守備隊は玉砕すべし、もはや


希望ある戦争指導は遂行しえず。残るは一億玉砕による


敵の戦意放棄を待つあるのみ」と大本営は6月24日の


戦争指導日誌に記した。(中略)


7月6日、サイパン島守備隊は玉砕し、「サイパン防衛は


絶対安泰である。一週間や十日はおろか、何か月でも大丈夫


である」と常々豪語していた東條参謀長に対する天皇の信頼は


一挙に失われてしまった。天皇の信頼を失った東條首相は、


最後のあがきを示すことなく、7月18日に辞表を提出した。>>>


停戦に向けて

<<<・・・鈴木貫太郎内閣は、ゆるゆると動き出した。首相が(これまで)


兼任していた外務大臣には、開戦当時の東條内閣の外相だった


東郷茂徳が、鈴木のたっての要請で就任した。鈴木は昭和17年9月


東條とケンカして外相を辞任した東郷の気 骨を買ったのである。


「外交のことはすべてお任せする」しかし、すべてを任せられても、


外交的には日本が何らかの手の打てるときは過ぎ去っていた。


外交ばかりでなく、内政面でも、あらゆる問題の抜本的な解決を


迫られていたが、それ以前に内務処理として着手せねばならない問題

 

・・工場や住居の疎開、重要物資の増産と確保、運輸通信の維持、


戦災者への援助と、政府は空襲対策に追われっぱなしになっていった。

鈴木首相は、日本の戦争政策の根本的な問題に手を付けることにした。


4月8日、鈴木は迫水書記官長に国力の徹底的掘り下げを命じた。


「その陸軍だが、連中は徹底抗戦を主張している。いまの日本には、


ほんとうに戦争を続けていくだけの力があるのかどうか、これを調べて


みる必要がある。和戦いずれの道をとるにしても、政府として国力の


現状をつかんでおかなければ、どうにもならん。そこで、君に頼むんだが、


なるべく広い範囲にわたって国力を調査してくれないか。それも出来るだけ


早くね」迫水は首相のこの依頼は当然のことと思った。同時に一国の宰相が


政治面はともかくとして、戦略面ではまったく圏外に置かれて何一つ


知らされていない日本の政治というものの奇妙さに唖然とした。>>>


徹底抗戦か和平か

<<<6月に入って、鈴木首相が唯一の期待をかけていた沖縄の戦局は、絶望的


な様相を呈した。5月29日、米軍は那覇市内に突入、組織的な抵抗が終わり


つつあった。(中略)


ドイツ降伏以来1ヶ月、伝えられる報道は、ドイツ民衆が悲惨な境遇に陥って


いること、そしてドイツが東西に分断されてしまったことなど。日本国民は


不吉な兆候をそこに感じていた。6月1日付けの朝日新聞は、米誌コリアーズ


に掲載された米第三艦隊司令官ハルゼイ大将のものものしい日本処理案を


発表し、(ハルゼイは)「一切を戦争に捧げよ」と国民の奮起をうながした。


「平和を達成するためには、日本民族を無力にし、第一に我々は日本人を


再教育して、日本人の頭から神道を叩き出したるのち、戦争に責任ある日本人


は地位と階級にこだわることなく、処刑されねばならない。第二には、公式


非公式に殺されたわが米将兵1名に対し、(敵の)二階級上の将兵1名を死刑に


処すべきである。・・・余の思うままに日本を処理させるならば、余は日本を


第4流国、第5流国に落としてやる」

(日本)国民の間には漠然とではあるが、和平を求める焦燥に近い気分があらわ


になりはじめていた。鈴木内閣は、最後の一兵まで戦おうとするのか、否応


なしに、最後の決断を迫られる情勢になっている。>>>

(しかし、陸軍統帥部は既に行動を開始しており)ドイツ降伏直前より、


「今後採るべき戦争指導の基本大綱」を作成して、御前会議において決議


しようともちかけていた。「戦争指導基本大綱」の基本方針は、


「7生尽忠の信念を原動力とし、地の利人の和をもって飽くまで戦争を完遂し、


もって国体を護持し、皇土を保衛し、征戦の目的を期す」というものだった。


これは6月8日の御前会議において、国策として決定された)

<<<基本大綱は、一言でいえば徹底抗戦である。(中略)


これ以上戦い続けることは、全ての日本人を底なしの奈落へ誘うことであり、


その道へ大きく踏み出すことが、大元帥(天皇)の名において決定されたので


ある。この御前会議の決定は、口から口へと伝えられ、うわさが飛び交い、


日本の指導者をさまざまな形に揺さぶった。「あれはまもなく開かれる


衆議院議会を静めるために必要なカムフラージュだ」


また、こんなうわさも伝わった。・・・御前会議で鈴木はこう言ったと


いうから、なかなか頼もしいではないか・・「私は長年にわたって、侍従長


として天皇陛下に仕えてきた。誠に出すぎた様ではあるが、陛下ほど世界の


平和と人類の福祉に深い関心を持たれている方は、全世界に一人もいない


ことを、私は確信する。敵は無条件降伏を吹聴しているが、それはわが国体


と国民の破滅を意味するものである。このような放言に対して、日本国民の


採るべき手段はただ一つ、すなわち徹底抗戦あるのみだ」(中略)

しかし、真に心ある人々は、この愚劣なる本土決戦方針に大いに悲観し、


鈴木首相の政治手腕のなさに失望した。


いったい鈴木は何をしているのか。>>>


首相の施政方針演説ーー天皇制存続か否かーー

(6月9日から始まった第82回臨時議会での鈴木の施政方針演説は物議を


かもした)


<<<この演説において、首相はあくまで(表向き)強気なところを見せて


いる。「今日われわれは全力をあげて戦い抜くべきである。・・・


一切を捨てて御奉公申し上げてこそ、日本国民である。政治の要諦は、


国体を明らかにし名分を正すにあると信ずる。国体を護持し、皇土を


保衛し、全国民一体となり、・・・」

しかし、首相が真に訴えたかったのは、そんな強い調子のものでは


なかった・・・演説を通し連合国の無条件降伏政策に反対し、日本の


立場を訴え、その翻意を迫ろうという秘められたる意思があったからだ。

一つは、「私は多年側近に奉仕し、深く感激いたしておるところで


あるが、世界においてわが天皇陛下ほど世界の平和と人類の福祉とを


冀求遊ばさるる御方はないと信じている。万邦をして各々その所を


得さしめ、侵略なく、搾取なく、・・・実にわが皇室の○ 国以来の


御意思であらせられる」


もう一つは、「日本人は決して好戦国にあらず、世界で最も平和を


愛する国民なること・・・」


これが鈴木首相の真に訴えたかったことなのである。


「わが国民の信念は7生尽忠である。わが国体を離れて国民は存在


しない。敵の揚言する無条件降伏なるものは、畢竟するに、わが


一億国民の死ということである。我々は一に戦うのみである。・・・」>>>

◎キツネ注:  鈴木首相は、これをアメリカの知日派人士に向けて発信

 

したとも言える。例えば


グルー(Joseph Clark Grew)は駐日アメリカ大使、後に米国政務次官


として終戦交渉に尽力した知日家。


ザカリアス大佐(Ellis Mark Zacharias.Jr.)は米戦争情報局に所属


の知日家。日本の和平派に協力して、「ザカリアス放送」を行った。

<<<首相の方針演説は結果的に、国内的には大混乱を招いたに過ぎなかった


が、その密かなる意図は、同盟通信の古野伊之助や、部下の井上勇らによって


アメリカに伝えられていったのである。

 

ザカリアス大佐は、鈴木内閣が和平に関心を抱いて いることを明確に見て

 

取った。「鈴木は戦いのことを語っているが、彼が実は平和のことを考えて

 

いるのだと言うことを、この演説は明瞭に示している」と大佐は心理戦争課の

 

部下に言った。「鈴木は、もうわれわれの無条件降伏政策に条件をつける

 

材料のないことを覚悟している。それでいて、なお降伏を受け入れことを

 

鈴木がためらっているのは、将来の天皇の地位が不明だからだ」その推察は

 

正しかった。グルー次官もまた、同じ情報を得ていた。早期に日本を降伏

 

させるために、戦後の日本処理の構想を明確化しようといい、そうトルーマン

 

らに圧力をかけることを急いだ。


彼を支えるのは国務省の日本専門のスタッフである。かれらは政治向け

 

プログラム(本土侵攻も爆弾投下もなしに降伏に導く)の確立を急ぐ。
 
問題は一つ、天皇および天皇制をどうするかに絞られる。だが、天皇制の

 

存続を明白にみとめるという案は、国務省内部ですら大きな抵抗と障害に

 

遭遇せざるを得ぬ。・・・実現できそうな見込みは皆無だった。 >>>
 
 
ルーズベルト・トルーマンの「無条件降伏」政策
 
<<<(6月18日)ホワイトハウスに政府主要閣僚が参集して、トルーマン

 

大統領を囲んだ。(日本本土進攻について)海軍、国務省、陸軍に代表される

3

つのアイディアが主張された。
 
1.  空襲と海上封鎖で降伏させ得る(海軍)
 
2.  降伏条件次第で政治的に手をあげさせることが出来る(国務省)
 
3.  日本本土で敗北を味わわせる以外に降伏を認めさせることはできない(陸軍)
 
トルーマン大統領は結局、国務省の「政治的降伏」より、陸軍の

 

「軍事的降伏」をとった。閣議を終えて大統領が自室に引き揚げるのを、

 

グルー次官が追って、面談を申し込んだ。


「少なくとも、日本国民はその将来の政体に関しては自分自身で決定できる、

 

という言明を行うことが必要なのです。そうすれば、鈴木内閣はメンツを

 

失わずにすんだと思い、進んで降伏を受諾するでしょう」
 
しかし、無条件降伏政策を継承したトルーマンが、一挙にそこまで踏み込む

 

わけにはいかないのである。天皇の地位を保障したら、アメリカの世論が

 

どんなに激昂するか、目に見えるようであった。


天皇に対する世論がいかに険悪であるか、政府がギャラップ社に依頼して

 

6月に行った調査が物語って いる。設問=戦争のあと天皇をどう処置するのか
 
⒈  殺せ。拷問し、餓死させよ。   36%
 
⒉  処罰または流刑にせよ。          24%
 
⒊  裁判にかけ有罪なら処罰せよ。 10%
 
⒋  戦争犯罪人として裁け。        7%
 
⒌  傀儡として利用せよ。            3%
 
⒍  何もするな。                           4%
 
⒎  その他、不明。                       16%
 
実に77%が天皇の処罰又は裁判を要求している。たしかにグルー次官の言う

 

ように、天皇は軍国主義に対する 反対勢力の拠り所であるかもしれない。

 

日本人はその殆どが天皇に愛着をもっている。日本人と日本政府が 無条件

 

降伏を受諾しないのは、それが 天皇と天皇制の破壊あるいは永久的な廃止を

 

う、と考えるためなのだろう。(しかし、米国民の代表的な意見が)

 

軍事評論家ハンソン・ボールドウィンが6月20日に新聞発表した主張では

 

ないだろうか。

 

「日本軍国主義の破摧はわれわれの根本目的であるから、この点については

 

いささかの妥協もできぬし、また、すべきではない。いかに耳障りの良い

 

美名で呼ばれようとも、宥和は問題外である。日本犯罪はドイツと甲乙ない」
 
ルーズベルトの主張した無条件降伏政策は、いまや両刃の剣となって、

 

日米両国政府に血を流すことを要求するのである。 >>>


 
  🦊:天皇制について、キツネはこう思う
 
戦時中の天皇個人の振る舞いについて、「戦う大元帥陛下 」として 、

 

軍部の動静に一喜一憂するような一時期があったのは確かだが、しかし

 

敗戦がまじかに迫り、国民の生活が悲惨な状態に追い込まれた時に、

 

真っ先にそのことを受け止め、憂えたのも 天皇であったと思う。

 

天皇機関説にもある通り、明治政府は天皇を玉(ギョク)と呼んだ幕末から

 

の手法を踏襲し、天皇に政治的発言権を与えないための縛りとして民主制

 

議会を利用した。天皇は、自由気ままに勅令を出すことなどできない、

 

気の毒な皇帝なのだ。


一方で、大政翼賛会は、天皇を神と祭り上げ、国民に現人神への忠誠心、

 

実は無自覚の服従を強いた。天皇への 忠誠心とは、天皇側近への服従であり、

 

命をも預ける契約だった。この面では、教育勅語と 同程度に大政翼賛会の

 

働きがめざましかったのだが、それは一種の国民運動に仕立てられていた分、

 

よけい始末に負えないものだ。そしてその旗振り役には天皇の側近として

 

皇族の近衛が利用された。
 
鈴木首相は、大政翼賛会への加入を頑として拒否した。(当時歴代首相は

 

必ずこれに加入するきまりだったのだが)また彼の、ルーズベルトの死去に

 

対する弔電が、国際的な敬意、鈴木は真の サムライであり、有能な政治家で

 

あるという評価を生んでいた。
 
「国体護持」などと言う言葉を、おそらく1番迷惑に感じているのが天皇では

 

ないだろうか。今の皇室は、おそらく北欧などの王制をその理想としている

 

のではないか。国民に愛され、しかも神ではなく、絶対君主でもない、

 

ただの国民のシンボルとして、主として外交に何かの役割がある、

 

そのような存在として。


「このまま戦いを続けることは国民の苦渋を増すことにしかならない」との

 

強い自覚が天皇にあり、 同様の認識が鈴木首相にもあって、二人の間の

 

信頼が天皇に勇気を与え、終戦への大芝居に乗り出させたのではないかと

 

キツネは推察する。
 
今の国会の見てくれも構わぬ品骨の悪さ、サムライ道からははるかに遠い

 

不誠実な振る舞いを見ると、 皇室が残ってくれてよかったと思う。

 

せめて対外的に面目を保つ為だけでも、その役割は大きいと思う。


ただし、天皇の神格化と国家神道の復権、その手段としての「国家主導の

 

教育」だけは二度と御免 こうむる。また「国民運動」などという一見

 

ヨサゲナ名前に釣られて、大政翼賛の御輿を担ぐまい。
 
と、こんなところですが、長い文を読んで下さってありがとう。

 

この原本は400pもあって、つまみ食いするのも大変。でもこの本は

 

面白くて読み易いです。        
 

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tキツネにとってインフレって何?     8月8日

 

キツネ  78歳   収入・・約300万円(年金のみ)
これに対し、後期高齢者医療保険料(医療、支援分、介護分)合計/年  =17万8千円

 

6.5%だから大したことないと、言うなかれ。こないだの雨風で小さなキャベツ

 

が280円、前と同じ値段でマヨネーズが500gから450gに、日々インフレを

 

感じてるというのに、大本営発表はインフレ率が下振れしてるとかなんとか、

 

バカにするなよ。家計費こそがシモジモにとっての物価だ。それと、年金制度

 

の有難味は、歳を重ねるごとに深まり、孫子の代まで破綻なく続いて欲しいと

 

思う。そのための消費増税ならば喜んで応じよう。


だが、「大規模財政で景気上向き、今に給料も上がるし、税収が増える。

 

即ち財政健全化する」とかいって、もう5年以上になるが、一向に健全化しない。
お人好しの日本人もソロソロ目覚めて、「こんな政府はきらいっ」となるかも

 

しれない。なぜなら「8Kカメラは要らないが、医療費や食料品の値上がりは

 

死活問題」 という人達は、生産性のない奴らとして「早く死ね」扱いされる

 

(言いたくないけど)世の中。しかもその数はドンドン増えて、2025年には

 

団塊世代も完全に仲間入り。そうなれば、普段冷淡な彼らだとて黙っては

 

いられないだろう。
 
プチインフレをコントロールして、国民のために税金を正しく使えば国民の

 

信頼も取り戻せるし、国民が賢ければ、タダの福祉はないということが

 

わかって、消費税増税にも納得するだろう。だが、この頃勢い付いてる

 

所謂リフレ派の言い分は、「財政規律が緩んだ程度では、ハイパーインフレ

 

にはならない。政府が財政規模を拡大しなくなった結果、需要が供給を

 

下回るようになった。今は需要を 増やさなければならない時なのに、

 

消費増税を行うなど正気の沙汰とは思えない」だって 、ちょっと待て
 
「日銀がいくらでも買い取れる国債のことをどうしてそんなに心配するんで

 

しょう」 とは聞いて呆れる。この文言はAJER  日本経済復活の会とやらの、

 

「お金がなければ刷りなさい」からひろってきたが、この手の「母ちゃんの

 

サイフから借りたら返さんでもええのや」式の大論文を披瀝する偽学者や

 

自称経済通が増えた。また有志国会議員100名以上で「デフレから脱却し、

 

景気回復を目指す議員連盟」を立ち上げたそうな。そして日銀に「国債を

 

買え」と 要求していくんだそうだ。この連中は、終戦直後の莫大な

 

(国民総生産の2倍)復興債の 発行、円の下落に伴い財政赤字がゼロになった

 

こと、ハイパーインフレに見舞われて飢えた国民は 必死にやる気を出し、

 

経済は活性化し、ついに一流国?となったという伝説をそっくりいただいて、

 

今の日本でも、そんな瀕死の病向けに使う禁じ手「スーパー借金治療法

 

(輪転機グルグル」で 「鼻風邪(デフレ)」を治そうとし、しかも国民の

 

虎の子を齧り尽くしてから、 「お母ちゃんにはかえさなくてもいい」とは。

 

軟弱政治家と、税金の無駄使いを 監視するのをサ  ボって、「今がまあまあ

 

好景気ならまあ、いいか」というモノグサな国民。


そういう国ではGDPは上がっていかないでしょ。


国債利率は国債を買う人あるいは国民の、政府への信頼度を示すバロメーター

 

と言われているが、この数字自体がでたらめ(政権による改竄)であるならば、

 

日本政府への信頼度を何で表す?財務大臣曰く「プライマリーバランスと

 

財政出動は別物、関係なし」

 

財政収支=プライマリーバランスはどうでもいいということは、シモジモの

 

生活なんかどうでもいいと いうことだ。それでは政権への信頼を保つのは難しい。

 
ここで、諸外国ではどうなっているかを見てみたい。


財務省    財政制度等審議会  30年5月23日   「新たな財政健全化計画等に

 

関する建議」
 
「財政健全化目標・計画に対する各国の取組」(英、仏、独、スエーデン、

 

オランダ等に出張し調査した結果を報告)より抜粋
 
 1️⃣  堅実なる経済予測に基づき、健全化目標と毎年の財政政策の指針を策定

  する必要がある。
        また、設定に当たって政治のコミットメントを確保し安易に目標を変更

 

  せずに、着実に  実施することが信頼性確保のために重要。


2️⃣  信頼性の高い目標・計画は、社会保障制度の持続可能性に対する不安を

 

  解消し、過剰貯蓄 の解消や、期待インフレの改善を通じてマクロ経済の

 

  パフォーマンス改善につながる。


3️⃣   財政ルールには、債務残高対GDP比といった最適な目標と、財政支出や

 

  支出をコントロール するための毎年の財政政策の指針(歳出規律)の2つ

 

  を盛り込もことが重要 (IMF)

 

  欧州では、こうした考えに沿って、債務残高対GDPの引き下げを中長期的

 

な目標として決定 しつつ、財政収支や構造的財政収支の対GDP比の目標や、

 

それに向けた計画を策定。

 

   なお、構造的な財政収支は、仮定や推計方法等で結果が左右されるため、

 

歳出に着目した よりシンプルなベンチマークを優先する動きがある。
 
◎   各国の取組み
    ・目標の設定に当たっては、政権合意の法定化等を通じて、政治が主導し、

  財政健全化の 責任を負う。( 英、仏、独、スウェーデン、オランダ等)
     
    ・ 目標を変更する場合、目標後ろ倒し期間は、欧州主要国では2年程度が

   多い。目標は経済  状況に 応じてひんぱんに変更する必要がない現実的

   なものとすべき。堅実な成長予測と 歳出抑制計画が より重要(IMF)
 
     ・ 計画の期間は一致させることが通例。欧州では共通ルールとして、

   中期財政目標の計画期間 を3年で区切り、期間満了後に新たな目標計画

   を策定。市場等の信任を確保する観点から、 目標を 少なくとも3年間は

   固定すべきとの指摘もある。(IMF)
 
    ・  財政健全化は、財政出動自体が景気を過熱させるGDPギャップが閉じて

   いる時こそ進める べき。(イタリア、OECD)
 
    ・   日本では、団塊世代が全員、後期高齢者に移行し、社会保障に係る

   国庫負担が増大する  2025年よりも前に目標達成年限を設定すべき

   (OECD)
 
    ・   経済見通しの前提(GDP、金利、物価上昇率等)に民間シンクタンク

   の平均予測値を  用いることを担保 (カナダ)
 
    ・   目標の達成可能確率が50%以上か否かを分析。さらに少なくとも

   年一回、経済財政見通し の正確性を検証、公表する義務を法定化。(イギリス)
 
    ・   日本は、財政健全化の道筋が不透明であることなどから、社会保障制度

   の持続可能性に 対する不安を 増大させ、過剰な貯蓄(消費の低迷)、

   期待インフレの低下などに つながり、マクロ経済パフォーマンス を低下      (IIMF)
 
     ・  欧州では、3年に一度、長期的な財政の持続可能性等について詳細に

   分析し、財政運営に 活用。
 
財務省のこの提言を、果たして9月新指導部が受け入れるかどうか?


最悪、この提言をまとめた人達は何処かへ飛ばされるんだろうなー。

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追記:  「主要分野において取り組むべき事項」の中に防衛に関するものがあった

 

ので、追記した。まことにごもっとも、と頷ける提言だが、その前提となる

 

「アメリカの領有下での防衛のあり方」、ゆめアメリカに逆らうまじ、

 

みたいな自民党のスタンスでは、キツネはとても一票を入れられない。

 

財政再建か、自民党退陣か、どちらが先に来るだろうか?

 

あるいはどちらも来なくて・・・・おそろしやー。


  6.防 衛
・ 安全保障環境を踏まえ、厳しい財政状況の中で防衛力を充実させるため

 

には、技術力の選択と集中を戦略的に行った上で、防衛調達において一層の

 

効率化を追求する必要。新たな「中期防衛力整備計画」においては、現在の

 

「中期防衛力整備計画」が求める合理化の目標額を超過達成したことを踏まえ、

 

調達改革の取組を更に強化することを前提として、計画を策定すべき。


・ 調達改革については、装備品の選定前、選定時及び選定後における取組を

 

徹底し、装備品調達における企業間競争の確保や徹底したコストダウンを通じ

 

て、我が国の防衛産業を強靭化していくことが必要

 

 

 

 

 


 
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  日銀副総裁の若田部昌澄氏は、ロイターの単独インタビューに応じ、


「現在の金融政策の効果は、副作用を完全に上回っている」


との認識を示した。  2018.6.28  ロイター

以下にその要旨を書き出してみた。

○ 「物がよく売れれば、経済が温まり、雇用と賃金が改善し、


  企業は価格を上げることができる。これが金融政策運営の


  1つのキーワードだ。もう一つは長期の予想物価上昇率で、


  その上昇スピードが早いか遅いか、この2つが物価の動向を


  観る上でのポイントとなる。


  物価の上昇率が低迷して一時的なものでないことが明らか


  なら、追加緩和を考えざるを得ない。これは現在の物価安定目標


  の達成には必要だが、結果として金融機関の収益性などに影響を


  及ぼしていることは理解している。ただ、現在の政策の効果は、


  副作用を完全に上回っており、政策変更を迫るほどの副作用が


  起きているとは考えていない。


  よほど資産市場が加熱した場合、その始末をうまくしなければ、


  先行き物価が下がってしまうリスクがある。現状ではそうした


  リスクは生じていない。」
 
日銀の低金利政策を続けることが、放漫財政につながるリスク


  については?

  「(低金利政策は)財政の資金繰りを直接助けるという意味で、


  財政ファイナンス(穴埋め)をやっているという認識は全くない。


  政府・日銀の共同声明では、政府が経済成長と両立する形で


  財政再建を進める旨の記載もある。


  財政への警告機能が損なわれるのではないかとの批判があること


  は承知しているが、金利だけが財政の状況判断の指数ではない。


  例えば日本のCDSプレミアムは低位にで安定している」


○ 
(CDS=クレジット・デフォルト・スワップ = 債権のデフォルト


  リスクに掛ける保険。これも金融商品の一つであり、債権者は


  債権が回収できない場合に備えて、あらかじめ金融機関から


  買っておく。買い手はリスクヘッジの対価として一定期間(5年が


  一般的)保証料を払わなければならない。この保証料率が債権の


  信用リスクを最も敏感に反映するとして、デフォルトリスクの


  指標として扱われている。・・キツネのつまみぐい)

この中で、財政赤字の穴埋めではないとの発言があるが、では


何のために低金利政策をやっているのか。


景気を良くして財政を(税収を)潤沢にするお手伝いという意味か。


要するにに経済成長が第一、財政再建はその後ということ。


しかし、「国債金利は低いまま、だから財政は今のところ安心だ」


という説明を何度聞かされたことか。それも「いまのところ」だ。


ひどい場合は「財政再建なんて財務相の陰謀」とまで言う。とても


一致協力して財政再建目標に取り組む」ようには見えない。

おまけに「金融機関の収益に及ぼす影響」を心配しているが、


日銀は金融業の親玉だけあって、庶民の生活に及ぼす「副作用」


は頭にない。これは戦時中の日銀文書にもある通り、「土人は!!


もともと貧しい暮らしに慣れているのだから、(日本軍により


齎された超インフレでも)平気であろう」というわけで、これは


日銀の伝統である。

○ キツネのつまみぐい勉強によれば、高インフレ達成後は、


  貨幣価値が下がるのはもちろん、財政赤字(国の借金)が減る、


  国民の税負担が増える(貧乏人でも所得税額だけは上がるから)


  で、いつかは金融緩和政策を止め、日銀は溜めこんだ国債を


  放出して(国民に買ってもらう)市中の金を吸い上げてインフレを


  抑止しなければならない。 その頃には日本人も進歩して、


  利殖の道もいろいろあるので、国債を買ってくれるかどうか


  わからんが、仮に国債が全部ハケたとして、今度は買い手が


  国民であるから、高い利子を払って償還しなければならない。


  その財源には税金をあてるしかない。という悪循環。


  「母ちゃんからの借金で財政赤字はチャラになる」と言って


  きた政府はどう責任をとる?「想定外だ」とでも言うか。

CDSプレミアムについては、キツネの悪い頭で理解したところに


  よると、事あるごとに(例えば、消費税増税後の増収分の半分を、


  財政赤字補填にあてる、と政権が言えば、それだけでCDSは


  少し上がるそうな。財政健全化が遠のいたという意味だ)

 

デフォルトリスクを反映してかなり敏感なものらしい。

 

だから、このような指標も、当然プライマリーバランスを

 

織り込み済みなので、「財政赤字なんぞ関係ない」という

 

 

自称経済通の政治家の言うことはウソである。


アベノミクス延命のため、阿部政権延命のため、将来の国民に


災いを呼ぶ、日銀の使命はそこにあるのか。


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  ヨーグルト         8月12日
 
ヨーグルトを毎朝食べているが、今日のは何か軽いなーと思ったら、


中身が400ccしか入っていない。本来500ccのはずだ。


値上げしていないと言ったって実質20%の値上りだろ?

 年金暮らしも板について、ナマモノで30%値引きの赤札付きでも


平気で買う。(最初は馬鹿げたことだが、気恥ずかしくてやれなかった)


今日か明日中に使えば大事無いさ、てなもんだ。
 
デパートの最上階にある催事場で、おばさん方に交じって男物パジャマを

 

漁るなんてオチャノコだい。
 
1日分の食費と日用品合わせて〇千円、多少凸凹するし、新聞チラシ次第で、


その日の料理は決まるが、スーパーのポイント千円貯まったら、その日が


お一人様の誕生日なのです。
 
こんな事はだれでもやっている。値下げ競争は企業、店舗、流通業界がやって


くれるので、われわれは楽ちんだけど、これでいいのかと思うこともある。


商店街の定休日がなくなり、正月1日から営業するようになったのは、いつ頃


のことだったか。


朝の営業開始が早くなり、即日配達やら無料配達やら何やらサービス過剰。


衣料品は色、サイズを過剰に揃えて売れ残り、 半分捨てられているそう

 

ではないか。
 
「景気が良くなれば、企業は自由に値段を上げられるようになる」とか


政府は言うけど、実質値上げに持っていくのは簡単じゃない。時には


酷い下請けいじめや社員の長時間労働や、中身の減量や、産地偽称や、


企業ぐるみの品質詐称やら、どうしてくれる?
 
「2018年4〜6月期の個人消費の回復、年率1.9%増」と今朝の


新聞にある。主には給料アップで、自動車や家電の販売好調だからとか。


しかし、このまま個人消費が上昇し続けるかと言うとそうでもないらしい。


「先行き不透明」だそうな。


だから「消費税増税を止めよう」と、犬が尻尾をくわえてグルグル回りみたいな


ことになってる。何とでも言っとれ、政府の言うことはてんで信用ならん。
 
世の中の仕組みが複雑になっているのに、政治家はまるでついて行けてない。


せめて経済については優秀な専門家の意見を聞けばいいのに、例によって


「適材適所」だ。
 
話はちょっと違うかもしれないが、この間の大雨で、山崩れ、


川の氾濫で多くの人が家を失った。折から首相の一行が訪れた。


被災者は再建の見通しもたたず、悔しい胸の内を訴える。


すると「あ、大丈夫ですよ」と、気楽な返事が帰ってきた。


何が大丈夫だって?この手の男には、人の痛みに寄り添うなんて


ことは土台無理なのだ。あるいは超舌足らずなのかもしれない。


「来てくれないほうがマシ」な存在だ。幸い、足の痛みとかで


すぐ引きあげたからよかった。

政治家として、このどうしようもない鈍さは何なのだろう。


まさに、だれかが言うよう「政治家として稀有なお方」であり、


そのシレッとした振る舞いが多数の国民に人気なのだとしたら、


何とも救いようがない。

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終戦の日に    8月15日

終戦時に日本人が、「もう戦争はいやだ。二度とやらないぞ」と


心から誓った「総ザンゲ」は真実だとキツネは思う。「国民は騙されて


いたのだ。国民に罪はない」という説もあるが、そうとは言えない。


「教育勅語、戦陣訓などが犯人」の説も、確信犯ではあるが、


それだけが悪いともいえない。


戦争で一儲けを企んだ資本家、名誉欲に駆られた軍人、憲兵の


手先を買って出る民間人もいた。そのほかに仕方なく日の丸の旗を


振って兵士を送り出した個人、「国の母であれ、天皇の赤子であれ!」


と唱えて戦争協力に積極的だった教師や知識人、誰もが「負けるとは


思っていなかった」だけなのだ。「何て俺たちはバカだったのか。もう


2度と戦争はやらねえ!」の総ザンゲ。この貴重な経験を大事にして


ほしい。

それから70年、「今度は勝つぞ」または「今度は勝ち馬に乗るぞ」の


野望を脈々とつないできた者たちが、表に出てきた。それを待ってた


「無辜の(アホな)国民」が「安保体制はウインウインだ」などと訳の


わからんことを言って、これを支えている。今日あたり、ソロソロ


カイケン、カイケン」と叫びだした。「やっとその時が来た!」


というわけだ。

これを阻止しなければならない。でないと、またまた総ザンゲを


繰り返すハメになる。「日本人って、お人好しだね。イヤなことを


イヤと言えない」と外人に言われてしまう。その米国人だって、


自分とこで発明した原水爆が世界に拡散すると今更のように恐れて


いるんだから、威張れたもんじゃない。戦後の米国で「この発明により


世界の様相は激変し、やがて人類は滅亡する。そしてまた遠い将来に再生


することなる」と超長期予測をした科学者もいれば、手っ取り早く


軍需産業経営に乗りだし、今や世界第一のメーカーとなっている、


そういう科学者もいる。そして原爆の実態を知らない(米)国民と、


核廃絶運動を推進する国民が居て、政権闘争の道具に使われている。


政府をコントロールするなんて、言うほど簡単じゃあない。でも


やらなければ民主主義国でなくなる。いつまでも「騙される国民」


であってはならないと、キツネは思う。

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ガスコンロとねずみ騒動     8月17日

年金生活者にまたまた大災害発生!

ネズミがビルトインガスコンロの配線を食いちぎったため、


点火しない。コンロは天板にひびが入っており、寿命だとて


大枚払って取り替えることに。その前にネズミを何とかせねば。

ネズミ屋さんによれば、取り壊し家屋から、ネズミが引越す


のはよくあることらしい。ふーん、そう言えば隣家が空き家


になって1ヶ月。


卓上ガスコンロ、ホットプレート、電気魚焼き器を総動員して、


◯週間のキャンプ生活。水も電気も来てるのに、何が災害かって?


そりゃ、懐具合が心許ないからさ。消費税増税なのに、なんで


後期高齢者健康保険料アップなんだかねー。

阿部君はTPP大反対だったはずなのに、今では「自由貿易の旗手」


気取りで、NETにも「イケシャーシャーとうそをつく」とか


「根拠が無くても断言してしまうところが凄い!」といった


評価が「まとめられて」いる。「自分がついた嘘を真実だと


思い込む」というのもあった。そこまで言われても生き残る


首相ネズミも珍しいね。確かにオオネズミだわい。

ところでこのネズミさん、とても高貴な出自であらせられる。


「祖父(岸信介首相)や父(阿部晋太郎議員)のやり残したことを


引き継いで完成させる」と常づね言っておられるが、それが


何なのか、国民の望む施策、政治手法、国の独立、憲法のあり方、


などに反していないか、キツネは強く疑っている。


信介氏は安保改訂を急ぐあまり、強硬採決を行って大規模な反安保


デモを呼び起こし、国民にソッポを向かれ、退陣に追い込まれた。


後に自ら「法的には有効であるが、政治のためには最悪」ともらした

 

という。(いやいや、法の精神に照らせば大間違いだ)

民主主義の名を借りた「独裁王朝」、その「お血筋」政治家


が、先祖の汚名を晴らす、みたいな話ではないか。


で、お孫さんは時計を1960年代まで巻き戻したが、当時まだ生々しい


戦禍の記憶が残っており、戦争はいやだ、新安保が軍国主義復活へ


導くのではないか(信介氏は東条内閣の閣僚経験者で戦犯)と


恐れた国民は、現在はもういない。戦争を知らず、景気第一、


核の傘大事、政治は王様にお任せ、の軟弱国民が居て、とても

 

騙しやすい。


で、この時の改訂は、むしろアメリカべったりではなく、少しでも


(今で言う)win win の関係に近づけようとする信介氏の意向を


反映した部分もあったということは、認めなければならない。


しかし、お孫さんが真っ先に手をつけたのは「教育改革」で、


「教育勅語」などという、とんでもない古文書を引っ張り出した。


これではおじいさんも浮かばれないのでは?

 

 

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首相殿       8月20日

 

民民ゼミの声をお聴きなさい。

「総裁選不出馬を一日も早く表明せよ。

    これが自民党を救う唯一の道。

    後継総裁として適材適所氏を推薦し、

    応援演説に回るがよろし。・・・

    みーん、みーん。ミーン  !!!!」

 

理由?体調不良でも「行政不行き届きにつき」でも

何でもいいじゃありませんか。とにかくセミの声を

聴いてごらんなさい。「あなたが唯一の王!」とは

聞こえないと思うよ。  キツネ

   

 

 

 

ホソバアキノノゲシ    8月

 

毛虫に全部食われた。

 

でも1週間後には新しい葉っぱが出てきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明治時代の帝国憲法と昭和時代の民主憲法      8月28日

何でだか改憲予定表が発表されて、急いで新憲法草案を


でっち上げ、また国民投票にむけて強硬採決するつもりらしい。


改憲論者の真の目的は、ズバリ、明治憲法の復活だろう。

「現在の憲法は駐留米軍が作った」が彼らの言い分だが、


では、明治憲法は日本国民の総意により出来上がったものか?


あれは長州士族の陰謀により出来たという説もある。


ははあ、だから長州出身議員にとって、憲法といえば懐かしくも


心地よい明治憲法であり、お取り巻きの議員諸君は「日本は天皇


を戴く神の国」であり、「国民はそれを熱望している」などと


トンデモ発言をポロリポロリと漏らしているわけだ。

敗戦国であった事実を闇に葬りたい、しかし現実には戦勝国の


支配から今だに逃れられない。されば、1世紀分の歴史を消し去って


明治憲法を復活させたとしても、そこに米国の植民地としての日本の

 

現状をいかに織り込むのか、国民から歓迎される新憲法とは?


党の政治生命をかけて取り組むべきトロンプルイユ(例えば美しい


婦人像かと思いきや、よく見ると実は小さな昆虫の寄せ集めだった、


など)ならば、分かりやすい現代語で頼む。(教育勅語はダメ!)

トランプびいきのアメリカ人曰く「彼の言ってることがアメリカに


とって良いか悪いかなんてどうでもいい。公約通りに実行するかどうか


それだけが問題だ」「今のところ彼はよくやっている」

大急ぎで国民投票をやってしまったイギリス人は、EUへの拠出金が


減って楽になると思ったら、これまでの滞納分を離脱前に支払えとか、


EUとの取引にいちいち関税がかかる、人や企業がEU側に流出する、


などいろいろ難題が出てきて、離脱バンザイとはいかない。なかには


「国民投票のやり直し」を求める声もあるらしい。

よそのことはどうでもいいが、「国民の総意を集め、議論を尽くして


国の行方を決定する」には何年もの時間がかかる。その間に、まず


国会でまともな議論がなされなければ、英米の轍を踏むことになる

 

だろうね。 「そんなん、あたりまえでしょ!」と中学生に言われ


ちゃうかも。なさけないけど、それが今の国会の現状。

 

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Remember Pearlharbor    8月30日

ワシントンポスト紙28日電子版によれば、


トランプ大統領が6月の日米首脳会談で、


安倍晋三首相に、「私は真珠湾攻撃を忘れない」


と述べたうえで、対日貿易赤字に強い不満を示した


と報じた。  (8月29日朝日新聞夕刊)

米政府は真珠湾攻撃の情報を事前に知っており、


膨大な国費使用の言い訳として、原爆を実戦で使用


しなければならなかった、その実験場として、敵国


日本を必要としていた。それで、米海兵隊の兵士達を


見殺しにしてでも、日本に参戦させねばならなかった。


これは既に証明済みの史実だが、それを知らない、


あるいは知らないふりをする日本人も未だにいるようだ。

阿部君がこれにどう答えたかは伝わっていないが、


「原爆ゆるすまじ」の歌を大声で歌ってやればよかった。

「原爆をゆるすまじ」 木下航二 作曲、浅田石二 作詞

<<ふるさとの街焼かれ身寄りの骨うめし焼け土に
今は白い花咲く
ああ許すマジ原爆を 三度(みたび)許すまじ原爆を
われらの街に

ふるさとの海荒れて黒き雨喜びの日はなく、
今は舟に人もなし
ああ許すまじ・・・・・・・・われらの海に

ふるさとの空重く黒き雲今日も大地おおい
今は空し(むなし)陽もささず
ああ・・・・・・・・・・・・われらの空に

はらから(兄弟、仲間)のたえまなき労働に築きあぐ富と幸
今はすべてついえさらん
ああ・・・・・・・・・・・世界の上に>>

 

菅官房長官は記者会見で、「ご指摘のような事実(リメンバー

 

うんぬん)はありません」と。

 

ああ許すまじ政治家のウソを・・・

 

追記:9月1日

午後に見た「はなへんろ」の中に、「なぜ、このところ の激しい絨毯

 

爆撃が、広島みたいな大きな街に一つも来ないんやろ?」という会話

 

があって、話の終頃に「そのわけがわかった」のコメントが流れる。

 

原子爆弾の威力を忠実に記録するため、その時まで無傷でおかれた

 

ということだろう。

 

「なぜ日本人は原爆をありがたがるのだろう?」

 

「なぜ日本人は原爆使用を罪として告発する勇気がないのだろう」

 

「いつまで日本人はリメンバー・パールハーバーの大嘘に、 反論

 

 出来ないのだろう」

 

 これは外人でなくても解けないナゾだ。そして自問自答してみる、

 

 「武器に頼らぬ自立の道はないのか。対話による平和は不可能か」

 

キツネが思うに「自衛のための最小限度の武器は必要だが、それは

 

他国の庇護や圧力をはねつけるためにあり、どこかの「同盟国」の

 

気まぐれに従うためのものではない。多国間で対話をまとめることは、

 

戦争を始めることよりもずっと難しい。幼児の脳みそとヤクザのオドシ

 

が通用する為政者と資本家の世界を、なんとか大人の会話と常識の世界へ

 

引きもどさねば、平和は来ない。若い人たちに伝えたいのはそのことだ。

 

 

 

 

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森友学園問題      9月1日

<<9億円相当のの政府所有の土地をたった1億円で買えるという、


「うまいはなし」を途中でチャラにされて、カゴイケさんは怒った。


「もう整地もして、学校の建築にとりかかっているのや。今更


どうしてくれる」。


近隣の住人も驚いた。「あの空き地、ゴミ捨て場になって、


放ったらかしのあれがたった1億で・しかも元値は9億やて、


そんなアホな!」

東京あたりに住んでいるのんきな老人は「大阪地検がついてて、


精査すると言ってるから、いずれ役人の不正は暴かれるだろう」


と軽く見ていたもんだが、お役人様はいずれも不起訴となった。


「そもそも売買契約書が残っていたわけでなし」、

カゴイケさんは「当面、賃貸契約を結んで建築に取りかかった


が、いずれは譲り受けることになっており、その間に


大量のゴミが埋まっているのが分かったので、その撤去費用


として7億の値引きだ」という。

ご近所さんは「へー、不法投棄でパラパラと撒いてあるのは


知ってたが、7億円ぶんのゴミいうたら、トラック1000台以上


やないかい、そんなん見とらんわ」

大阪地検の判断「全員不起訴」に怒った人々が「検察審査会」


に「起訴相当」との訴えを起こしたそうだ。(2度起訴相当の


決議がなされたら、起訴になるそうだが、ほんとかなあ?)

この事件は、ソンタクありやなしや、公文書はチリ紙同様の


使い捨てか、ウソつきは役人かカゴイケさんか、司法は政府の


番犬か、すべては国政の煙幕に巻かれて闇の中。

だけど、大阪のご近所さんやよそのヒマ老人の疑問は


「そんなに大量のゴミがあったかどうか、なんで掘ってみない


のかい?そしたら、役人のウソがバレルやないか」


だろう。それともゴミを掘り出すのに警察の許可がいるってか?

自殺した正直なお役人さんのことはどうなる?「お気の毒」で


すませる気かい?「すべては私の責任です。ウミは出しきります」


とはよく言うよ。自分で切開できりゃ、医者は要らねえ。

 

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どこかでお金が余ってる・・・

財務省3日公表、2017年度企業統計(4日 朝日新聞)


利益剰余金(株主配当などを差し引いた額)は


446兆4844億円で、


前年度より40兆円増え、過去最高を6年連続で更新、


一方設備投資等のの伸びは45兆4475億円で、


利益の額よりずっと少ない。所謂内部留保というやつか。

世界的好景気のおかげで儲かった分を、どこかに溜め込んで


いるのに、更なる法人減税の恩恵にあずかっている。役員報酬も

 

ウナギ登りの勢いだという。


こういう金持ちの高齢者は年金受給を辞退して、その分を


年金財源の穴埋めにまわせ。富裕税と言うのもアリだと思うぜ。

「貧乏人や老人」=「生産性が低い」=「困窮して死ねばよい」


なんていうヤツはナマハゲに食われてしまえ!


アベノミクスなんて本気で信じてはいないにもかかわらず、


当面景気がよけりゃそれで良しと、おだてて担ぎ挙げる。


アベノミクスは失敗したと、誰が最初に言うかな?


それが財界人の責任だろうにねー。そろそろその時かと


存じまするが。それともそんな貴徳な企業人はいないか。


ひと昔前、どん底から這い上がった人たちとは違って、


企業の信用力も宝とは思わず、サギ紛いの経営で倒産、


大勢の人々の労働でもうけさしてもらっているのにも


気づかぬふり、安売り競争で喜ぶ客も貧乏人なら、


その皺寄せで苦しむ下請け企業や零細小売業で、低賃金で


働くのも同じ貧乏人だ。彼らをほっといて、「労働者よもっと


消費せよ、もっと楽しめ、そうすれば物価上昇、景気上向き


バンバンザイ」たって、そうはいかない。


金持ちには税負担を重くし、消費税を上げ、財政を健全化


し、適正価格、適正賃金、で働く者を保護すべし。


「品物を買ってくれるのが客、客が第一」ではなくてさ。


え?何のことかわからんて・・・・困ったね。

 

続き・・9月8日

フランスの航空会社はよくバカンスの書き入れ時に


ストをやる。お客さんは「迷惑」といいながら、


「でもスト権というのがあるんだし」と、一応


パイロット組合を擁護してみせる。

一方で、環境大臣は、1年ぐらいでよく交代する。


民主社会主義系の党なのに、企業エゴとの激しい


せめぎ合いに、疲れて?しまうらしい。

 

電気は全部原子力発電のみという。


さすが「合理主義」の本家らしい、ゴタゴタぶり


だけど、「全部の草が一斉になびいて一方向を向く」


ようなことだけは無いだろう。

ドイツは原発無し、自然エネルギー発電のみで、

 

徹底しているが、もし何かで電力不足の事態が


起こったら?フランスから買うからいいや、と


言ってるそうな。ドイツの好景気も、実は長年


労働者として受け入れて来たトルコからの移民


によって支えられているのに、移民排斥の圧力


に屈して、政府もこれを制限せざるを得なかった。


そして、トルコ人を追い出した後釜にドイツ人を


雇おうとしても、だれも来たがらなかった、という。


「世界に冠たるドイツ」はどうなるのか。

企業エゴ一色で成り立っている日本経済、「働き方


革命」とかなんとか、うまいこと言っても、


保育や介護の担い手には、そもそも残業代なし、


一般サラリーマンの平均給与より月額10万円も安い。

 

保育士や介護士の全国組織もないからストの打ちようもなし。


お母さん達からは「組合、死ね」なんていわれるかも。

 

メデタイ国日本。貧しい庶民の声を政治屋集団に届ける

 

道がない。なぜなら、文科省は教師をクタクタになるまで

 

こき使って、その上「ホコリある日本」とやらに向けて

 

洗脳教育を担わせようとしている。財務省は、口では

 

財政再建を唱えつつ、財務大臣=総理のご意向に忠実この上

 

なし。国民を、所謂生産性の高い金持ち日本人とその他シモジモ

 

と上下に分けて、「上つ方」のご意見ばっかりうかがっている

 

らしい。「高額納税者にはよい見返りを」「低生産性カップルには

 

税を配分する必要なし」「景気、株価が上向きだから、阿部ノミクスは

 

成功」

 

首相いわく「不詳事があっても、すぐにヤメサセルノデハナク」、本人の・・

 

ええと、なんて言ったかな?自己覚醒?自己治療?自己欺瞞?にまかせ、

 

要するに適材適所だと。そして不敵なニヤニヤ笑い。

 

そして議員はこぞって揉み手をしてご挨拶。「よっ! 大統領!

 

議員さん、あなた方は国民(庶民)からなにを請け負ってきましたか?

 

それをいつから切り捨てましたか? それとも最初から何も

 

請け負っていない?

 

官僚さん、あなた方は選良と呼ばれ、法と議会の、さらにその傘下の

 

国民の幸福のために働く人たちだと思っていましたが、ちがうんですか?

 

「そんな高尚なもんではない」って・あなた方の誇りはどこへいったん

 

でしょうか?

 

こんなおかしな民主主義があるもんかい!!

 

みててごらん、今に言論統制がはじまる。上意は下に通り、下意は上に

 

通らない。クワバラくわばら!!

 

 

 

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恥知らずな発言集     9月6日

1.石原元都知事


   (車椅子で通れる様に、都市の歩道を整備する案件につき)


  「欧米では、身体障害者は人間の扱いはされていないですよ。


   どこでもそうです」

   ホントにそうか?車イスを押して東京の街中を行くと、


   向こうから来た外国人の青年が「may I help you?」


   といとも軽やかに言って、あっというまに椅子ごと抱えて


   段差を越えさせてくれた。そんな経験からも、この御仁の


   言うことはウソだとわかる。

2.麻生財務大臣


   (障害者雇用数の水増しを、官庁でも率先してやっていた


   件について)   「数少ない障害者を(官民で)取り合っても・・」
   
    国民の蓄えを「母ちゃんの(オクサマノ)サイフはおれの


    サイフ」と言うのと同じ、しゃれたつもりの言い換え、


    なんだろうがなあ・・・自分のかせぎで暮らしを立てたい


    と望む障害者は全国にごまんと居るのに、「数少ない」


    と言って見せ、「受けるつもりのボルサリーノ」だがなあ・・

    今日の新聞に「障害者雇用の水増しをやってる政府に、


    パラリンピック開催の資格は無い」という意見がのって


    いたが、まことにその通り。

    日本の政治家はいったいどうなっちゃっているのかねえ。


    特に口腔衛生管理がなっとらん。じぶんの息がくさいのに、


    本人は気がつかないもんだそうだが。

 

追記: 9月11日

 

今気がついたんだが、もしかして、麻生氏は、「3..2%

 

以上雇うべからず」と、条文を解釈したんじゃないだろうか?

 

「少ない障害者を官民で適切に配分するために」とか?

 

ありそうな話だ・・・

 

 

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消費計画と投資   9月11日

ガス工事はまだ終わっていない。何故かというと、

まずネズミ退治、そのための床下点検口、これを
人間がもぐれるような大きさに作り直すため、
大工さんを頼んだ。(以前の増築工事で、潜った
おじさんが「こりゃ死にそうだ」と言いながら
やっとこ這い出してきたからだ。

そんなわけで、土地を買うのは資産形成と言える
のじゃないかと思うが、家を持つ事はそうではなくて、
金食い虫を飼うに等しい。水道も以前は鉄管だったので、
築30年も経つと家中赤い水が出た。屋根だって
日光に晒されて痛む。外壁も5~8年毎に塗りかえ、
冷暖房や厨房セットもそれぞれ10年くらいで寿命が
くる。長生きするのが怖くなるくらいだ。
家中に火災報知器を付けるようお上からお達しがあった
ときは頭にきた。第一、狭い台所に煙、熱の探知機を
つけてどうする。三度三度のメシ毎に鳴るわい!
それにしても関係業者はさぞ儲かったことだろうな。

「消費が確定している資金は投資しない。この


家計規律がリスク管理の基本。家計規律による


リスクを取らない(つまり投資をしない)資産形成は、


禁欲的、もしくは硬直的なりやすい」とおっしゃるのは


アセットオーナーの森本紀行氏だが、


禁欲的な消費者は経済をしぼませる。もっと豊かな老後を


目指して積極的資産形成、すなわち投資信託をやりなさい、


という意味らしい。

投資神託(違った、信託だ)ならもうかるの?直接株を買う


のと違って安全とか?バブルの時代だったら、それも


よかったかも知れない。そして結局大損しただろう。


でもいろんなものが店にあふれて面白かった。買えない


としても。今は何でも売れ筋以外の品物は置かない店ばかり。


バブリーな経験は忘れられないで残る。それが好景気と


いう魔者。

森本氏の別のコラムに、「顧客(銀行で投資信託を買う人)の


利益増進を第一に考えなければならないはずの投資運用業者


(1.投資一任業務:投資一任契約に基づき、投資者から投資に
  必要な権限を委任され、投資を行う
2.ファンド運用業務:ベンチャー企業の育成等の目的で
  組まれたファンドの財産を、有価証券等への投資として運用)


が、(顧客の利益増進よりも)証券販売会社(銀行など)の営業政策に、

 

より「関心」を向ける傾向があったかもしれない」とし、

 

「そうだとすると、投資運営会社の名に値しないものも


あるかもしれない」とやんわり言っておられますが、


まだ今のところ、グローバルスタンダードとなりつつある


ESG投資(=環境、社会、ガバナンスを視野にいれた企業経営


は、中長期的な企業価値を高めるという考えに基づき、その


様な企業に投資することは、財務リターンを高める)には

 

程遠い、顧客の利益を忘れたところに現在日本の投資環境が


あるらしい。

:10月10日  投資信託?今のところ儲かってる人は少ないんだって。

 

今朝あたりのニュースによれば、日本の投資信託会社は米国に比べて、

 

手数料は高い(手数料収入は多い)、投資利益はほとんどゼロ、お客さん

 

の儲けはマイナス・・だそうな。なぜかというと、投資で儲けた経験の

 

ない素人が、資格だけ取って投資指南に あたっているからだって。

 

(欧米の常識だと、優良企業に末永く投資を続けて育てる、結局これが

 

王道だそうだが)これって、経済に暗い政治家が◎◎ミクスとやら・・

 

ま、やめとこ。

「今は好景気」だと政治家が言う。「とんでもない」と


中小企業者が言う。中小企業や地方の経済を良くするには、


「輪転機グルグル」で「カアチャンのサイフが頼り」で、


それもこれから「完成形」にしなければならん、と党員は


言うが、貧しい国民を置き去りにするアベノミクスは終わった。

 

ふくらまなかったマンジュウ

子供のころ、知り合いの和菓子屋さんから、


なにかの加減でふくらまし損なったまんじゅうを


大量にもらった事があった。はらぺこのガキ共は大喜びで

 

いただいたが、中身の餡のおいしかったこと!(冷えてコチコチ

 

の皮は?さすがにのどを通らなかった)

まんじゅうが膨らまない原因は・・NETによれば、


膨張剤として大和芋や自然薯を使う場合は特に難しく、


経験が必要とある。


アベノミクスって、膨らみそこなったまんじゅうみたい。


5年もたってから、「仕上げを急げ」といっても、もう


どうしようもない、みたいな。

 


   

ヌスビトハギ   初秋の公園にはびこっており。

 

サングラスみたいな種が衣類にヒッツク。

それと、一面のメガルカヤ。

寂しい限り。

アキノノゲシなど黄色の花はまったく無し。

 

9月末  午前9時

 

 

 

街頭演説    9月17日

朝日新聞16日
<<(街頭演説において)「首相は2012年の政権復帰後に


改善した経済の指標を次々と挙げ、「まっとうな経済を


私たちはとりもどすことができた」と声を上げた。


締めくくりには「いよいよ憲法改正に取り組むべき時が


来た」として、9条に自衛隊を明記する意義に触れ、


「子供たちの世代に、誇りある日本を引き渡していく


先頭に立っていく」と訴えた。>>

「誇りある日本」とは何やらヨサゲナ文句、過去のどこかで


聞いたような。例えば大政翼賛会の近衛文麿演説、


戦時中の東條英機演説、最近のトランプ=グレイトアメリカ


奪回演説、等々の中で。

「誇り」の中身は何か。現在盛んに頭の中で文章を
練り上げて

 

いるにちがいない、(あるいは某団体に依頼しているのかも

 

知れないが)国家によって誘導されたホコリ=「日本は美しい国、

 

神(=天皇)のご加護によって負けを知らない強い国、人民は

 

倫理道徳と規律を重んじ、疲れを知らず、政府への忠誠心と

 

民族団結の志はゆるぎない・・」の「皇国少年の気休めの愚痴」

 

(保阪正康)を丸写しにするものであったら、それは確実に

 

「無差別に赤ん坊や幼児を殺す戦争、原水爆の3個めの使用、

 

少年を戦うロボットに仕立てるアニメ的教育、シモジモは

 

1票をお上に預け、政権こそ主人、つまり非民主国家にして、

 

軍事大国日本」へ導く。


これはキツネの妄想でも何でもなくて、近代から現代に続く


歴史が示す事実だ。

 

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台湾からの引き揚げ体験→日本は素晴らしい良い国

これはある深夜番組で櫻井よしこ氏が語った日本礼賛の


一部である。台湾での成功体験(と日本人の独断で


懐かしがる)、あるいは台湾統治は台湾人のためになる


素晴らしい出来事だった(と、経済的侵略を正当化する)


台湾人は日本を歓迎してくれた、今も友好的であると、


信じ込んでいるとんでもない老人たちの代表格みたいな


発言だ。氏は現在72歳。

 

台湾人が「われわれは台湾人だ」と言うとき、かつての


支配者日本や現在の支配者中国に対する恨みや屈辱、


民族の誇りが再び燃え上がってくるだろう。


人は経済によってのみ幸福なのではない。誰が他国の通貨を


強要され、他国の名前に改名させられ、他国の言葉を押し付け


られ、他国の神(天皇)を無理やり崇拝させられて、喜ぶものか。


おまけに兵として駆り出され、命を落とした人、日本人技術者


と結婚したが、台湾に置き去りにされた台湾婦人とその家族の苦難、


などなど、我々が反省すべき事柄にすべてフタをして・・


この人(櫻井氏)の場合は日本人引き揚げ者の家族構成、年齢、

 

出身地まですべて記録され、整然と引き揚げがなされたことをもって、

 

「日本は素晴らしい国」だと絶賛している。

 

(キツネ注: 台湾の場合、、まず軍人軍属約16万から優先的に帰還させ、

 

その後1946年から民間人約32万を3回に分けて帰還させた)


では満州などでも同じく「素晴らしい秩序だった引き揚げ」が


なされたのだろうか。とんでもない。その惨状は、少しでも


新聞を読む人なら知っていよう。また、多くの体験記も出ている。

 

民間人は中国に置き去りにされたのだ。

 

それで思い出したが、知人の大学生が卒論に「ナチスの福祉政策」

 

というのを書いたそうな。ナチスの・福祉?とは何のことはない、

 

アウトバーンのことだった。広い立派な道路を作ったのはエライ、

 

今でも使っている。ただ、当時のように戦車専用の道ではないだけ。

自分の体験の外には一歩も出られない人間がいる。また、


経済的侵略を支える軍事強化をセットで信じ込まされた時代の、


尊い母の教えと皇統不変神話(皇室は男子直継であるべき)、ウツクシイ


秩序ある日本、懐かしい家族・・それらをまとめて復元したいと


望む人たちがいる。

一方で、「共謀罪に(反対)意見最多の長野」中日新聞 2017.10.8
(岩田忠士 :伊那通信局)の紙面より抜粋。
この記事は従軍して、戦後帰還した1教師の体験を記したものだ。

<<<14~5歳の子供たちを戦地に「兵」として送り出す国策に加担し、


命を散らせた痛切な後悔は70年以上過ぎた今も消えてはいない。

◎ 治安維持法で弾圧
今年(2017年)成立した共謀罪の趣旨を含む改正組織犯罪処罰法の


審議中、国会に届いた「慎重審議」や「反対」を求める地方議会の


意見書は、長野県が15件で全国最多。保守層も含む強い抵抗感は


治安維持法違反で弾圧された「二・四事件」、その反動で全国最多


の満蒙(まんもう)開拓青少年義勇軍を旧満州(中国東北部)に送った


「癒えない」思いがあるからだろう。

「満州は日本の生命線だ。広い沃野(肥えた土地)は君たちを待っている」


三沢豊さん(現在94歳、伊那市)は、国民高等科二年(現中二)だった


教え子の「昇君」に満蒙開拓青少年義勇軍として満州に行くよう背中を


押した自分のせりふを今も覚えている。


昇君が農業科を教える三沢さんの宿舎を尋ねてきたのは、ある冬の夕方。


義勇軍行きを担任の教師が家まで来て勧めるのに困り果ててのことだった。


母が病弱で、弟妹は幼く、兄は東京に働きに出ていて、畑仕事を担う


自分が満州には行けない、と訴えた。三沢さんに止めて欲しかったはずだ。


だが、「迷わずに行くべきだ」と言われ、昇君は夜遅くとぼとぼと帰って


いった。(中略)

少し前の大正期、長野県の教育界には児童の個性や創造性を尊重する


「自由教育」が広がっていた。一気に右旋回するのは、大正14年に施行


された治安維持法がもとになった昭和8年の「二・四事件」が転換点だった。


県内で教員208人を含む共産党、農民組合の関係者ら608人が治安維持法違反


容疑で摘発され、新聞は「教員赤化(共産主義化)事件」と書きたてた。


教育の統制強化のために、自由教育で先走る長野が標的にされたとされている。


実際には非合法な活動とは無縁な、ごく一般の教育熱心な若手教員たちが


ほとんどだった。


◎軍国主義へと傾斜

事件を機に、教職員で作る信濃教育会は軍国主義へと傾斜。1937年に、


日中戦争が勃発し、38年には義勇軍の送出が始まった。


40年には、ベテラン教員を、軍国主義に染まった若手が糾弾する時代に


なっていたという。


昇君を満州に送り出した1年後の43年、三沢さん自身も召集され、


中国戦線へ送られた。「五族協和」を唱える理想の満州は、そこには


無かった。(中略)

46年、復員(兵士の帰国)を果たした三沢さんが勤め先の学校に行くと、


校庭の片隅に5~6人の教え子が居て、一人がにらむような目つきで言った。


「三沢は許してやる。戦争に行ったから。だがな、戦争に行け行けと


あれほど勧めた連中が、今は「あの戦争は正しくなかった」と言っている。


そんなバカなことがあるか。死んだやつもいるんだ」


何も言えず、その場を立ち去った。昇君が大陸で命を落としたこと、弟妹


達が悲惨な生活を強いられたことを後に知った。

葛藤の末に教壇に戻った三沢さんは、30年ほど前、ずっと尋ねられずにいた


昇君の墓に初めて参った。落ち葉をかき分けると、漬物石ほどの石が出て


きた。「昇の墓」、クギで刻んだように書いてあった。消えそうになった


字を何度もなでながら自分を責めた。「国の言うことを鵜呑みにして、


満州行きを勧めてしまった。ばかだった」。

三沢さんは今の世相をこう見つめる。「反動的な空気が強まっているのは


心配だが、乗り越えられるのではと思う。昔とは違い、今は流れを押しとどめ


たり、乗り越えたりする力が育っているから」。

言論の自由がなく、戦争協力に背くことを全く許されなかった時代を知る


証言者からの重い示唆だった。>>>

◎20歳以下の若い人達へのキツネのエール:
自分の頭で考え、それを主張しよう。昔は「自己主張」は「我を張る」とか


言われて、よくないこととされていた。いまはそんな時代じゃない。


キツネじじいのいうことも、櫻井女史のいうことも、三沢さんのいうことも、


鵜呑みにしないで、18歳になったら、自分の心に従って投票しよう。

 

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「教育勅語発言」柴山文科相の見識を疑う」
2018.10.5   朝日新聞社説より

<<「教育勅語には、現代風にアレンジすれば道徳の授業などに


使える分野が十分にある普遍性を持つ部分がみてとれる・・」


柴山昌彦・新文部科学相が就任会見でそんな意見を披露した。


教育行政を司る閣僚の見識を疑う。(中略)


勅語(の原文)には、「ここに示した道徳は、天皇歴代の


遺訓であり、外国にも通用する」という趣旨のくだりがある。


結局、国内外に価値観を押し付け、軍国主義を支える精神的


支柱として勅語は機能し続けた。

援護派は、兄弟や友人を大切にする、博愛や公益を広めるなど、


勅語にはいいことが沢山書いてあるという。だが、家族愛や友情、


公共の精神は勅語を持ち出さなくても教えられる。


実際、そうした普遍的な徳目は、どれも学習指導要領に既に


盛り込まれている。


戦前の日本は天皇と国家に無批判に従うよう国民に強い、戦争に


駆り立て、破局の道をたどった。その苦渋の歩みを教える資料


として扱う意外、勅語を教育に生かす道などありえない。>>

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キツネ曰く: 見識を疑う、これをキツネ言葉で言うと「気は確かか?」


となる。当の首相の第一の信者、菅官房長官は、「教育勅語を

 

そのように使うつもりはない(今のところ)」と発言、否定とも肯定とも

 

とれる逃げをうった。


あのヒトラーでさえ、自らを神聖皇帝の位につけ、最後は自殺して


終わった。


皇国史観の信者達は、そこまでの覚悟はないらしい。


あの無駄死にをさせられた軍民合わせて300万人の霊に向かって


「去れ、消え失せよ」と追い払うことが出来ると、簡単に信じた


のかもしれないが、教育勅語の魔力も今となっては大分疑わしい。


世論もそこまではアホじゃない。さて阿部さん、何とごまかそうか。

ほんとに、自民党の皆さん、気は確かですか?


<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<、
このダラダラブログも長くなりすぎて、編集作業に支障が出る
ようになったため、燃えるキツネさんから警告が出ている。
カラスウリが咲いたら写真に収めておわりにしようと思います。


 

 

崖の上のカラスウリ    9月

 

粘土質の崖の上にカラスウリが咲いた。あいにく花は昼間しぼんでいる。この真上にはツリガネニンジン、

ヤマユリが毎年見られたものだが、今はもう無い。

 

 

 

2018   10   14

 

まだひ弱だなー。えさを少しやって、

根っこを太らせよう。来年は良い花が

咲きますように。

 

(カラスウリの開花までは2年かかるんだって

 知らなかった。日向のフェンスにかけておいた

 のは残らず枯れてしまった。乾燥はきらいらし  い)

水抜き穴のカラスウリは大きく育ったのに、まだ

花が咲かないうちに刈り取られてしまいました。

そんなわけで、来年の秋に乞うご期待!

3年ぶりに戻ってきたセイタカアワダチソウ。2019  10

2019  11月  同じ場所を撮影

それから5日後、公園の二度刈りにあって、丸坊主に。この分では、

来春の花も期待できない。代わりにノビエやネコジャラシ、オヒシバにメヒシバ、

メガルカヤ、その他のイネ科植物がどっと生えてくるにきまっている。

 

こうして、日本の自然はイネ科とスズメと人間の天下となり、広場はサクラと

ツツジの植え込みにイヌのフンだらけ、てなことにならなけりゃいいが。

 

 

 

 

2019  11     ジョロウグモ (女郎蜘蛛)の雌

美しくも派手な衣装のクモ。1週間もここから動かない.モンシロチョウやモンキチョウや

ムラサキシジミが、ときどき食草や産卵の場所を探しにヒラヒラとやってくるが、すぐ

飛び去ってしまう。柔らかなおいしい葉っぱや花の蜜がなければ、蝶や蛾やその幼虫は

生きて行けない。春の花も秋の花も実らないうちに一網打尽だ。

せめて公園や沿道の緑化予算が足りなくなって、夏の刈草の1度だけに減らすことになればいいのに。

 

最後に残念な報告。・・今年(二年目)のカラスウリは夏の暑さのためか、立ち枯れてしまった。

根こは残っているので、また来年、こりずに挑戦!

 

 

2020  5月  三年目のカラスウリ

 

昨年のよりもずっと逞しい葉っぱの勢いだ.これなら花が期待できそうだ.

でも,雌雄異種だから,実まではとうかな?

 

2020  8  14    三年目のカラスウリ

 

猛暑のせいか,コロナの呪いか,ご覧の通り.

今年は肥料も水もたっぷり,園芸書の通りにやったのに.

仕方なし.来年は残った根っこを木の下に,地植えにしてみよう.

キツネがバテルのが先か,からすうりが咲くのが先か?