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まだらボケの現状報告

まだらボケの現状報告   :10月15日

 

遠近両用と言っておきながら、近況つまり現在自身のマダラボケに

 

ついて黙っているのもズルイかなと思いまして・・皆様何かの

 

ご参考までに。

 

以前◯◯コミュニティとかいうところに出入りしていたことがあるが

 

(出入り、というのは何度も破門?になって別名で潜り込んだからで、

 

とうとう悪質メンバーだとてそのコミュニティ記事を読むことも出来なく

 

されてしまったから)一旦追い出されたら、よそのコミュニティでもチェック

 

が入っており、「みなさん、こんな奴を仲間に入れてはなりませんぞ」の

 

攻撃にあう。上品なところだ。

 

そりゃどうでもいいが、「その年でこんな所に出てくるとは、おどろき!」は

 

まだいいとして、「ご自分の頭の中の妄想をここで述べるな。愚痴をいう

 

ならよそでやれ」「老醜もいいところだ」「自分のブログでやったらどうだ。

 

ここはあんたの来るところじゃない」とか、さんざんな言われよう。いずれ

 

老齢人口が3分の2になるころには、あんた方若い人たちもその仲間入りを

 

するんじゃないのか? 

 

ま、愚痴になるからこの辺でやめときまひょ。

 

しばらく前に、スーパーでのことだが、レジが済んだら私用のカート(足が

 

悪いので必需品)が消えてる。さあ、ぬすまれたか! (この辺がボケの真骨頂。

 

すぐ盗難にむすびつく)と店員を巻き込んで一騒ぎの後、ふいに思い出して

 

直前に行った銀行に戻ってみたら、あったあった、置き忘れてきたんだ。

 

まことにオハズカシイ次第で、それから1年間はそのスーパーに行けなかった。

 

ほかにも思い違い、物忘れ、イロイロあります。

 

「ハハン、おれも確かにボケとる」と認識する。ちゃんと分かるが、

 

後の祭り。

 

うちのキツネおやじが晩年窓ガラスの隅に見慣れない人物が住んでいる

 

という妄想に取り憑かれて、かといって怖がりもせず、それと対話して

 

いる風だった。手洗いボウルの高さが丁度同じなもので、いつもそこで

 

小の方を済ませていた。悪いことに若い頃の結核が再発していたので、

 

近所の病院では受け付けず、遠くの隔離病院に入れるわけにもいかない。

 

まあ、本人は赤ん坊なみの精神状態でおむつを嫌がったりしないし、

 

実害と言えばこちらの疲労感だけだったし、わたしには結核の免疫があった

 

ので最後までつき合った。この状態を何と言うか。病気なのか、そうでないのか。

 

昨今医学の進歩と共に病名も増えてきている。ボケとは言わず認知症という。

 

親が物忘れが激しいとかやたら物を買い込む、徘徊するとなれば、すぐに医者の

 

診断書をもらえ、介護施設へいれろ、ひどい場合は精神病院へ入れろなどと言う。

 

家庭の事情は様々だから、本当にそれしか道が無いケースもあるだろうが、その

 

ほうが本人のためと思い込んでる人もいるだろう。「私も年取ったら老人ホームに

 

入る。子に迷惑かけたくないし」という人も多いだろう。だけどホントかな?

 

むかしあるホーム長の書いたものを読んだ。お年寄りが死にたい死にたいと

 

口癖のように言っているので、ある時ほんの冗談で首を締めるまねをして、

 

「手伝いましょうか」と言ったら、彼女はものすごい勢いではねのけたそうな。

 

だから、ボケた本人の心の内は他人にはわからない、例え冗談でも残酷なことを

 

言っちゃいけないんです。・・というはなし。

 

実際、電車で席を譲られたり、銀行で「このお金は何にお使いですか?(オレオレ詐欺

 

に渡すんじゃないでしょうね)」とその都度聴かれる、自動車免許を取り上げられる、

 

など心にチクリとくる出来事は多い。わたしのことを気使って親切にしてくれること

 

はわかっちゃいるんだけどねー。この複雑なきもち。

 

定年退職を境に前半生をリセットして、全く新しい生き方が出来れば万々歳だ。

 

なに、金なんか大して要らない。ゆるーく、自分なりに張り切って、面白がって、

 

子供のように遊べばいいのさ。

 

だけど、たまーにこの世界の行く末が心配でたまらなくなる。老人性鬱かな。

 

極く若い新成人の言葉に望みをもらうことも度々ある。自我(古くさい言葉だ)を

 

しっかり持って、たくましい大人になって、このでたらめな日本を作り直して

 

ほしいと願う。

 

友達の金髪キツネさんから聴いた話。交差点で、男の子がテレンコテレンコ

 

(金髪の表現)と行ったり来たりしているので、「はよ渡らんかい」と言おうと

 

思ったら、あとからおばあさんがゆっくり渡ってくる。彼はおばあさんが渡り

 

きる間、車の注意を惹きつけて、知らないおばあさんを守ってあげているのだった。

 

こんな子供が普通に居る世界でありたい。

 

「役にたたない障害者やボケ老人はあの世に送ってやる」と言って本気で実行する

 

若者が現実に居るという恐ろしい社会。そういえば例のコミュニティでは

 

「PC初心者はここへ来てくれるな」との書き込みが多かったな。このすばらしい、

 

進化するNET時代にサル以下の知能ではどうしようもない、みたいな。

 

ボケは進行中で、固有名詞を間違えるのは若いころからの特技だが、それが

 

普通名詞にも及んできて、「ブツクサ」なる表現を夜中に思いついたが(大した

 

思いつきでもないのに)翌日1日中思い出せなかった。ボケを自覚しつつ愉快に

 

生きるには、単なる機能の衰えをやたらに病気扱いしたり、アンチエイジング

 

なるまやかしに踊らされないことだ、とキツネは思いますが如何。 

 

 

 

ご老体が二人  10月22日

A.あれま、随分おつむりが白く

おなりで。

B.あんたのは金髪じゃあないか。

はやりのエイジングケアって奴かね、

 

ヘえ。    今は簡単に自分で染め

られるんだってね。    ところで

選挙行ったかね?

A.うん、孫の運動会が流れてさ、

仕方がないから選挙へ回って来たわ。

えらいだろ?

B.  まるで子供じゃねー。ま、いいか、

行ったんなら。出口調査が居ただろ?

 

おれはアンケート嫌いだか ら、

奴の後ろをすり抜けてきたんだが。

A.  あたしはまともに返事してやったよ。

ヒガンバナ党なんかに入れるもんかってね。

 

派手な花だけど、枯れ方がみっともない。

まるで火事で焼け焦げたみたいさ。

 

他の草は皆、何とかして種を実らせて    風にまかせるとか、小鳥に食わせる

とか、最後までガンバルからね。

彼岸花は何も結果を残さなくて    よい、どこかの党みたいさ。

B. いかにも結果を出してるフリをしてるがね。彼は人間様に保護されている

身だからね、安泰なんだ。そんなにあくせくしなくてもさ。

 

でもそうすると、遅れて出てくるハッパは何だろうな。球根 を太らせるのが

役目か。次の選挙の資金集めかねー。
   
A.さすが植物じいさん。言うことが人間離れしてる。

B.私は鳥に成りたい、なーんちゃって。人間でいることがヤニなるんだ、

この頃。なんでこう戦争やりたがるんだろうってね。

A. あーれま、老人性鬱の始まりかもよ。医者に診てもらいなさい。

B.「医者と薬は信用するな」ってのが、我が家の家訓なのさ。気分転換に、

    おれも頭染めようかな?

A.  いいねー。紫と緑の縞なんかどう? グレー系のシャツにジーンズでさ。

B. うーん、考えとく。ところで憂鬱なのにはわけがあってさ・・うちの

   ドラ息子がもう51なん だが、どうも おれとは馬があわなくてね。

 

   あの   世代はよろずめんどくさいことは避けて通る。 自分はなんでも

 わかっているつもり、老人の昔話なんぞに興味はない、   ほっといてくれ、

 とこうだ。

     おれ自身はまだ幼児で、兵隊に行ったわけじゃないから、戦後のこと

 

    しかわからない。せいぜい闇市の古着屋や古物屋でなんでも調達したとか、

 

    街に傷病兵が大勢いて、松葉杖にアコーディオンという制服姿で銭を

 

   かせいでいたとか、友達の父親がシベリアから戻ってきたのは戦後何年も

 

   たってからだったとか、 教科書もノートもワラ半紙で出来ていたとか、

 

   ケシゴムは黒いゴムの栓(農薬のビンの口につめるような)みたいで、紙が

 

   破れるばっかりでちっとも消えないとか、 習字の授業で配られた筆は

 

   ぜーんぜん腰がないので、ハネルこともハラウことも出来ない、止めるだけ。

 

   だから未だに書道は落第。そんなことばかり。ただし、当時はみんな猛烈に

 

   読物に飢えていた。新聞を購読できるようになったのはいつごろからか、

 

   覚えていない。中学、高校ではもっぱら学校の図書室に入り浸り、家中の

 

   印刷物は端から読みあさった。 写真月刊誌には戦場の悲惨な写真があふれていた。

 

   おれのヘリクツ好きはそこから始まったらしい。

   戦争のことを伝えるのは、何て難しいんだろうと思う。靖国神社に参る輩が

 

  何を祈願すると思うかい?


「英霊さま、どうぞ生前の事はきれいに忘れて 、極楽にいらしてください。

 

  ついでに、この世とは縁を切って、我々にあの戦争のことを思い出させないように

 

 お願いいたします。(あの世から厭戦気分を盛り上げるコメントを送ったりしては

 

 いけません)」という具合だ。


 だから、学校では長々と卑弥呼やら古墳の話に時間を食って、歴史の授業が現代史 

 

 まで行き着かないようにしている。いっそ戦後の月刊誌を復刻して、歴史の副読本

 

 にしたらよい。 てなわけさ。

A.   あんたも英霊なみの年だろ。古いことは忘れなさいよ、いいからさ。

B.  いやいや、1940年前後の生まれというのは、英霊の資格はないけど、

  もろに英霊からのメッセージを浴びて育った年代だ。ただ残念なことには

 

  全体に大人しい(統計とったわけじゃないけどな)。忘れちゃいないけど、

  発言もしない。そんな次第で、ああいう息子が育ったわけだとおもうよ。

A.  まあまあ、そろそろ野菊のつぼみが出てきたじゃないですか。陰気な顔して

  ブツクサ言いなさんな。人間て、戦争好きなのさ。だから70年周期で同じ波

 

  がくる。波が来ればホイホイと乗る。誰にも止められないさ。それより、

  息子どんには彼ら自身や孫の将来をまかせて、あんたはあんたで第二の人生、

  楽しまにゃ!

B,  まいったね、そう来られちゃ。いくらか気が楽になったよ。オハギでも

  おごろうか。黒ゴマか、アズキか、どっちがいい?

A.  ビールがいい!

B.  うーん、おれもかなりボケが来たらしいな。
    ところで、あんたは長年自分とこで八百屋をやっていたけど、

 子供さんはどうやって?

A.  もちろん、おばあちゃんと二人でそれぞれ背中に負ぶってたことも

 あったけどね、年子だったし。何で?今日はいつもと言うことがちがうねー。

B   例の「日本、しね!」だけどさ、これが政治家のキャンペーンに使われると

 どうなるかだな。

A.  まあ、あたしが思うに、保育園での労働がどれほどキツイもんだか、

 わかってない人が多い。

 

   都会 のオフィスでの作業とは比較にならんと思う。それが賃金に反映されて

 いないことが問題 だ。だ から保育士のなり手が少ない。入れ物は税金で

 

 なんとか増やしても、人材が足りない。 お母さん達は「保育料に全部消えて

 しまって、手もとに残らないなんて困る。働く意味がない」というけど、

 

 それって、保育士の働きを自分のより下に見ているってことじゃないか。

 国は税金で 設備を作る、それだって国民全員が 負担してるので、

 

「政府様」のお恵みなんかじゃない。
    若い保育士さんは自分の子供を他の保育園に預けて働いている。それなのに

 

 普通サラリーマンの平均月収より10万円も低いという話もきく。
   うちのオバアチャンに当てはめれば「働く女」「税金納めてる女」は「家で

 

 ノホホンと子供相手 に遊んでる甲斐性なしの女」より数段上という根拠のない

 誇りが蔓延しているね。本音は金のため、じゃないのかねー。

B.  あの有名なジャンジャック・ルソーだって、奥さんが抵抗するのを押し切って、

  5人の子供を  つぎつぎと孤児院にあずけた。1.父親になる自信がなかった。

 

   2.当時付き合っていた文化 人のお仲間は大抵その方法でことを処理していた

  ので、「これがこの国の習慣なのだから、したがうべきだ」と自分を納得させた。

 

  (後ろめたい気持ちはありながら)「孤児院で育つ(里親でなく)ことは子供に

  とって最善の方法であり、私もそのように育てられ たかった」と言ってる。

  

  (ルソー氏自身も早くに親をなくしたが、ある職人の元で育った。 のちに出奔

  して、かわいい顔立ちを武器に、貴族社会を渡り歩いて生きる)

 

         若い頃に文庫本で自伝を読んだ。少々まともな精神状態じゃなかったらしいが。

  「自然に帰 れ」とか、「どんな優れた教育者よりも、平凡な父親に(母親は無知

 

   だから)育てられるほうが、子供の正しい成長にとっては良い」とかよく言うよ、

   というふうに未熟なおれは思っ た。少なくとも父親失格だよな。

A,その子供さんたちはその後どうなった?

B.  さあ?教会所属の孤児院などあちこちにあったらしい。で、いつも満杯だった

  だろう.子供を取り上げられてさびしかった奥さんは、知人宅の馬丁と不倫とか、

 

  実に可哀想な話で、 大先生は正直に反省してはいるが、まだ子供の人権なんて

  考えはコレッポッチも無かった時代 の男の常識に従ったまでなんでしょう。

 

  奥さんは先生の晩年を看取ってから、その男と結婚したそうだ。それだけが

  救いだね。

A.あんたはイクメンだったかい?

B.いえいえ、毎日夜10時、11時にご帰宅さ。子供とキャッチボールしたことが

  無い。

A.   なんでそういうあんたが大口たたくのさ?

B.   すみませんです。だけど、子供を預けるってことについて、もっといろんな

   立場の人が議論し てほしいと思うだけさ。◯◯シネじゃなくてさ。 

A.それでルソーを持ち出したわけ? 子供を預けて働くってことと、子供の養育を

  放棄するってこ とは別のことじゃないかい?あんたのような言行不一致の人が

 

  言うと「女は家庭に帰れ」と 聞こえる。その筋の政治家のエサにされちゃうがな。

B.うーん、鋭い。おれにも育った時代の空気が染み付いているのかも知らん。

  ただ、それでも 一つだけ言いたいのはこうだ。‥「それが日本の伝統的精神

 

  だから」「流れだから」と言われると、なぜかすんなり受け入れてしまうんだな、

  日本人は。おれはそれで歯ぎしりしてい るわけさ。ほんとはどこかで誰かが

 

  金儲けのために練り上げたシステムを、政治家が利用しているだけさ。特に

  古の神話を持ち出してうんちくを述べる学者さんが問題だな。草の根と は

  無関係の人達さ。

A. げー。ビールがまずくなるからやめて!

B. ビールがまずいのは俺のせいじゃないさ。選挙前に、テレビが候補者の

  街頭演説をレポート していたが、「北朝鮮は云々・・・この大変な脅威に

 

  対して日本国民を護る重大な責任が私 たち政治家にはあるのです。国の危機

  に立ち向かうため、全員一致団結しようじゃありませ んか、ミナサン!」てな

 

  調子さ。 ところでそれ聴いていた新成人が曰く「(この人が)僕達一人一人の

  ことを思ってくれている ことがよくわかりました」だって。多分サクラだな。

 

  どっちのサクラかわからないが、道端 でコンビニ弁当を食ってた。新成人と

  言っても賢い人も多いし、新聞や報道番組も自分なりに読み解くことが出来、

 

  自分の意見も持っている人が大部分だとは思うけど、こーんな見え透いた

  国民総動員アジテーションを「わたし達のことを親身に心配してくれている」

 

  と受け取るような騙されやすい人も多いかもな。

             政権が、選挙権行使年齢引き下げを急いだのはわけがあったんだ。とても

  まともな大人相 手の演説とは思えない。

   
   

田舎の人と都会の人     ( この絵に意味はありません。タツ年の年賀状用に

クッキーを焼いて作ったもの。クッキー型は既製品)

B. ホイホイ、A君、ひさかたぶりやなあ。よく生きてたねえ。

A.おい、生前の話はやめようぜ。あんたは多摩のどこかへ越したって?

B. うん、40年もむかしの話やで。その頃はなあ、当然上下水道なしの造成地で、

 

 大体100坪単位、 今 の値段の4分の1で買えた。数十メートルの井戸を堀り、

 

 簡易浄化槽で20年が過ぎ、ローン が終わったところでようやく水道と下水、

 

 都市ガスが完備しつつある。誰も農業で食っていな い、サラリーマンばかりさ。

 

 敷地40坪の「豪邸」がひしめきあってる。


   近所のスーパーマーケットは激しく競合しているし、交通に不便は無い。だから

 

 ここは都会だ がな。

A.おれなんか、郷里を出てからはアパートと病院と、また別のアパートと病院

 

 てな暮らしで、 戸建だの なんだのとは縁がない。4階でエレベーターなしとか、

 

 ま、都会とは不便なところさ、 俺にとっては  ね。田舎へ帰りたいと言ったって、

 

 田舎はもうないし。

B.    田舎は美しい、少なくとも流行りの「日本再発見歩き旅」みたいなのを見る

 

 限り、水田も果 樹園も畑もよく手入れされて雑草も生えていない。立派な

 

 舗装道路を農作業用のバンがときおり通過するが、人影は あまり見ない。

 

 日本の隅々までこの調子だ。でも田舎の人達はあまり満 足してないようなのは

 

 何故かね。見たところ、立派な瓦葺きの広い家と広い敷地が多い。うらやましいね。

A.さあな。多分、現金収入の不安定なことと関係あるかも。天候次第、という

 

 のもあるし、年 齢的な限界もある。

B.    そこなんだがね。今度の選挙で、争点は何か、憲法改正か、財政健全化か、

 

 教育無償化か、 なんて言われていたが、結局そんなものは農村の有権者の頭には

 

 コレッポッチも無い。「俺たちが食ってい けるように、地元の利益のために

 

 働いてくれるかどうか」だ。地方から国 政を変えるなんてナン センス!あの茨城の人

 

 だって「原発が無かったら、わたしら食っていけない」という人、つまり自民 支持

 

 が圧倒的だ。原発事故で民主党は悪者にされてしまったが、原発 の管理そのものを

 

 怠った自民 に対してはなんのおとがめもなし、か。逆に言えば、国難も憲法も

 

 交付金(30 年から廃止予定)の存続とか、TPP関 系の交渉を日本有利にとか、農家収入

 

 の安定化が焦点と なっているらしい。
  
   あほらし。選挙の争点について丁寧な説明なんぞ必要なし。「地元農家のために

 

 誠心誠意ガン バリマス」でいい。だから議席数が維持できて当たり前。政権側には

 

 勝算があったんだ。例えば 九州で は自民25人に対し他党3人(いずれも沖縄)のみ当選。

 

 党の重鎮が応援に飛び回った。そして当然の圧勝。

 

 兵隊として狩り出される のは、健康な(ということにされている)彼らが先頭だろう

 

 からね。70年前と同じことさ。まあ、 若者人口が 増えない限りその心配は無いか。

 

 農村から の 1票の中身も違ってくるだろう。

B.いずれはね。おれは田舎で育ったから、あまり近代化し過ぎるのもうれしくない

 

  んだが・・。

 

     田舎の人だから国政に無関心で当然というのも困ったもんだ。郷土の歴史を一度

 

 でも読んでみ れば 戦争の実態がわかるし、今の政府の危うい舵取りに疑問も

 

    わくはずだ。

A. 同感。
  

10月16日   ころぶ

 

公園で理由もなしに突然転んだ。メガネがヒシャゲて肩口を打ったが、本人は

 

意識があって、立ち上がろうとしたが立ち上がれない。通りかかった近所の人に

 

助けてもらって家に帰り着く。

 

即内科の医者からの紹介で脳神経外科医院へ。MRI検査というものを初めて受けた。

 

多少騒がしい音がするだけ、何かを飲むこともなく、15分で終わる。

 

結果はどこも悪いところは無いそうだ。キツネのわるいくせで、「じゃ、何で

 

ころぶ?」と思う。体調が悪かっただけなのか?  毎日血圧と体重を測って記録する

 

なんてバカげたことを続けているのに。そういえば、ひとくち30回ずつ噛んで

 

飲み込むようにしているのに、やけにムセるようになった。何かを始めたら、

 

けりがつくまでやめられない。よせばいいのに、くだらないことで徹夜もする。

 

昔から季節の変わり目に弱いことはわかっているのだが、加減して、なんて

 

ことができなくなってる。つまり幼児化けしつつあるんだ。あーあなさけない。

 

ところでだ。このMRI画像を廻ってお医者さんの見立てが食い違う場合、

 

どうしたらいいんだろう。「医者なんぞ信用せん」と、笑って済ます。どちら

 

かのご意見に従って安心する。あるいは悩む。キツネの場合、前に3回、

 

気を失ってドタン、ということがあったが、直前に風をひいていた、あるいは

 

徹夜が続いたなど理由らしきものがあった。若かったし、すぐ忘れてしまった。

 

しかし、この年になると周囲がほうっておかない。(ごめんね、気を使ってくれ

 

てるのに)でもまあ、生活を規則的にね、お酒もほどほどにね、熱中症にご注意、

 

ぐらいで勘弁してちょうだい。本人を怯えさせるのはやめて。来るべき運命を

 

なんとか避けようとびくびくするのが一番体に悪い。「死なれたら年金額が減る」

 

って? そんなことわたしの知ったことかい!

 

10月28日  お医者さまのことを書いておこう。

 

例のMRI診断だが、Aさん(脳外科医)は「血管にも脳にもあやしい所見はありません。

 

ただ、ほんのちょっと細い血管の梗塞があるようですが、今のところ問題になる程

 

のものではなさそうです。正しい生活習慣を心がけてください」とおっしゃる。

 

Bさん(内科)は「この写真には、あなたが今すぐ死んでもおかしくない程の重大な

 

病気が隠れている」とおっしゃる。まるで耳もとで大音量の警報器が鳴ったみたいだ。

 

言葉使いがやさしいか、きついか、で事の真偽を判断してはならないだろうけれど、

 

キツネにすれば、何もあと50年生きたいと思ってるわけじゃあない。今すぐでも

 

5年後でも「来るなら来やがれ」という不届き者なので、「なるべく医者にはかから

 

ないようにしよう」と思った次第。

 

年に一度MRI検査を受ければいいんじゃなかろうか。

 

専門医もそれぞれに主張があり、おすすめの治療法があり、中にはご自分の中の

 

ねじれたすべり台みたいなものに気付かない場合もある。例えば、昔「塩分を

 

過剰に摂取すると高血圧になりやすい」という番組で、いろいろとデータを辿って

 

いくうちに、「とかく摂取しにくい塩分を手軽にとるには」と、正反対のレシピが

 

出てきてしまった,番組ディレクターも気づかなかったのか。

 

尊敬すべきお医者さんの悪口を書いてもしかたがない。要は患者の側の選択に

 

かかっている。話はちょっと違うが、若いころ、「寝るときの正しい姿勢」とは、

 

仰向けでやや足を開く、とか信じていた。(睡眠の専門家がいうんだから)ついでに

 

寝返りは悪い 寝相と思い込んでいた。70才を過ぎて、夜中にまるで首を締められた

 

ように息がつまる発作?に襲われるようになった。これは、喉ボトケの辺の肉が垂れ

 

下がって気道を塞ぐためとわかって、それからうつぶせ寝に変えたところ、すごく

 

よく眠れる。遅まきながら寝返りは自然の営みであって、ちっとも悪くないという

 

ことも知った。寝相がよい、だから何なんだ? そんなことに何十年も縛られて来たんだ

 

なあ、と我ながら恥ずかしく思う。

 

 

 

 

ヤクシソウ (本文とは何の関係もなし)

 

キツネは生来膝が少々曲がって

D型脚?なもので、77歳にして

買い物カート(アルミ製で長持ち

する優れもの)を杖代わりにして

いるが、手ぶらの時はあっちへ

よろよろ、こっちへよろよろ、

特に人ごみが危ない。

 

そこで少しでも膝と腰を

鍛えようと、散歩の際は手ぶらで

歩いてみる。

道路の端の歩行者用ラインの上

をっすぐに、と思うのだが、頭の上の電話線にハトの奴が居って、ねらいすまして

落としてきたりする。

 

陸上競技のアフリカ人選手を見て思うのだが、すばらしく強い腰で軽々と体を運ぶ。

 

「腰をきたえよ!」と言ったって、今からでは遅すぎるか。背筋力は人並みだと

 

思うが、今まで何かをかついで遠距離を歩くなんてことは皆無。せめて体重減らせ、

 

と言うのは簡単だけど、甘いもの断ちでしなびるのもゴメンだしなあ。

11月5日        アメリカイヌホーズキ      ( 青い実は毒です。食べてはいけません)

 

母の死については一言書かずにはいられない。

 

母は80過ぎまで至って元気だったが、やはり胃がんには勝てなかった。最晩年に

 

ある病院で点滴治療をうけることになり(その頃私と一緒に住んでははいなかった

 

ので、経緯ははぶく)入院することになった。ちっともボケてはおらず、百人一首を

 

残らず諳んじている。

 

いよいよ最後に私の家に来ることになったが、その時はすでに体は水脹れで100キロ

 

はあろうかという状態。男2人でやっと車に乗せて連れてきた。母は30日程おとなしく

 

寝ていて、元通り細くなって亡くなった。

 

その時の医者の発言が忘れられない。「預かった患者を干涸びさせるわけには

 

いかない」という。じゃ、水脹れならいいのか?

 

入院させりゃいいってもんじゃない。そこの病院の廊下で奥さんが「帰りたい」

 

と泣いている。旦那は「だって、おれはかせがにゃならんで、仕事もあるけん。

 

ごめんな」と言っている。6人部屋では口からチュウブで食事を送り込まれている

 

おばあさんがいる。差し込む時、どんなにか苦しかろう・・。

 

 

 

11月18日  根っこが出てきた。

 

アメリカイヌホーズキが水の中で

根を生やした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日の予定は、近所のスーパーに研ぎ屋がくる日なので、菜切り包丁、さしみ包丁、

 

出刃包丁をもっていく。

 

キツネの苦手はケタケタ走るオケラ(虫)とホウチョウトギだ。

 

「包丁はよいのに、手入れが悪い」と毎度言われる。ついでに、自動車の運転

 

も出来ないし、当然免許も持ってない。金髪さんに言わせたら「不器用の怖がり、

 

怠け者」かな。

 

ところで、今現在戦争がはじまって、このような軟弱者の私が若かったとしたら、

 

どうするのか。答えは・・・難民になる。それしかないだろう。

 

サハリンまで泳いで・・は行けない、か。

 

シリアに止まっている住民へのインタビューでは彼らが恨んでいるのは、政府軍、

 

反乱軍、ISの全部だ。それにやたらに空からの誤爆(ドローンによる場合がとくに

 

多しという)をやる外国軍にも感謝なんかしていない。重火器や戦車や爆弾 に化学

 

兵器がそこいら中にあふれて、その中で暮らしていかなければならない住民、

 

それらの殺人道具を操っている、いや、それらに繰られている兵士。大義も正義も

 

関係なし。「平和維持軍」だって? 「核兵器なければ平和なし」だって?

 

ウソコキヤガレ! だれかが儲けたいだけだろ!

 

世界的銃規制が必要だ。「我が身を護る権利」とやらで銃を売り込むのは自国内

 

だけにしてくれ。「◯◯国政府を支援するため」といって兵器を送り込むのは

 

やめてくれ。「ただ護ってもらっているだけなんて、ハズカシイ」から、うちも

 

最新兵器を買い込んで正規軍をつくろうと、憲法改悪をもくろむ輩、自国の難民に

 

どこへ逃げろというのか。「逃げる奴は日本人にあらず」かな?「対岸まで泳いで

 

いけ」かな?

 

国会があっても名ばかりで、その中で一切議論がなされていない状態を

 

「無政府状態」という.難民がが大量に出ても不思議はない。

 

現日本は無政府状態に近いとキツネは感じる。そして、「軍拡」がどのような

 

結末を導くのか、具体的な検証と議論なしで改憲することは日本人を難民化するに

 

等しい。

 

さらに、世界的軍縮は途方もなく遠い。世界的な銃機制など不可能。禁断の核兵器

 

廃絶すら夢。何しろ兵器産業はもうかるからなあ。 

 

 

 

11月 21日    1万両+1千両

 

= ほぼ 10億円。あったらいいなあ。

 

ヒマラヤの麓、チベットの小さな村に移住したい。広大な星空を眺めて暮らしたい。

 

楽しい昼寝の夢。

 

今朝、公園や空き地をぶらついてみたら、2度めの刈り草の後には早くもハルジオン

 

やブタナがロゼットを広げ、赤ツメクサは相変わらず花をつけている。しかしススキ

 

やオギは早くに穂をつみとられてしまいどこにも咲いていなくて、わずかに遊水池の

 

ヘドロの中に群落を作っている。

 

そういえば数年前まではやかましく鳴いていたコオロギやスズムシ、クツワムシなど

 

秋の虫の音も極く小さくなったような。わたしの耳が遠くなったのか?

 

どうにもならないことをぶつくさ言うのを愚痴というらしい。きりがないから

 

もう止めよう。

 

 

11月29日  ヤモリ

 

年末恒例の門扉そうじにとりかかった。白のフェンスにカビが生えている。

 

曇り日の多かった今年の秋。庭土にもカビのような腐蝕菌?が広がっているようで、

 

隣近所の花壇を見ても、同じような黒い斑点が出ているのがある。


日照不足の場所で野草を育てるのは無理か。来年は万両やヤブランみたいな日陰も

 

OKの草だけになるか。

柵の1本ずつにアルコールスプレーをかけて、濡れ雑巾で拭いていく。


門燈のカバーを取り外したら、お馴染みの冬季間借り人、ヤモリ君が、もう慣れた

 

のか逃げもせずに、通路になってるレンガの隙間にじっとして、暗闇からふたつの

 

目がこちらを窺っている。また来年も来てよね。


などと言ってる間に2時間半経つてしまい、体中の骨がポキポキ、腰は痛むし、

 

やれやれ、昼寝しよっと。

 

12月5日  多摩丘陵の名残:ブナ林

 

ipadを抱えて遠くまで撮影に行くのも、ちよっとした運動になる。

 

そのほか、キツネの運動と言えば「レレレのおじさん」、一日3回出動。

 

6メートル道路の向こう端まで濡れ落ち葉を追っかけていく。猛スピードで

 

ぶっ飛ばす自動車をよけつつ。

 

赤塚不二夫マンガはまさに愛すべき「マダラぼけワールド」そのものだ。

 

キツネも「おでかけですか、レレレのレー」と楽しくやっている。

 

あとは二階への階段を若い頃の3倍は登り降りしている。そのわけは、

 

あれもこれもと3つの用事をこなそうと上がっていくのに、最初の一つだけ

 

足して、あとは忘れて降りてくる。それで二度目にも残りのうち1つだけやって、

 

あとは忘れてしまう・・

 

都合3度上り下りすると、これはかなりの運動量になっていると思えば、

 

それでいいのだ」時間は余るほどあるから。

 

 

12月11日   早めの大掃除が終わった

 

と思ったら、今度は床下の水道管の漏水で風呂場を壊す大工事が必要と

 

なった。これこそが日頃キツネが恐れている第一の災難。リフォーム工事費

 

節約のため、40年前の鉄管が一部そのまま使われていたりする。これで2度目

 

なので、水道局も容赦なく漏れた分の代金を取り立てるだろう。他にも、屋根が

 

そろそろアウトだし、床暖房の室外機が寿命を過ぎている。外壁も塗りなおさねば、

 

と気が気でない状態。(リフォームは楽しめるけれど、コスパ的には大損だと思う)。

 

ところで、キツネがつくずくと考えたのは、リフォームの話ではなくて、老後の

 

蓄財(そんな豪勢なもんじゃあない、よろず倹約して少しのお金を貯めること)と

 

ボケの関係だ。

 

キツネの父親は晩年に軽い手術のため入院した。それで退院時に「勘定書き」を

 

見て言うことに、「あれ、随分安すぎるなあ。これまちがってるぞ。誰かが計算

 

違いしたんだな」それから「まあいい。誰にも言うなよ」と。国民健康保険など

 

なかった明治末年の生まれだから無理もない。

 

足し算引き算はもう出来ないのに、金額だけは分かるらしい。それに、どこぞの

 

勧誘員に勧められて、あろうことか50万、100万単位で株をいくつか買って

 

楽しんで?いたらしい。彼はまあ知識人の端くれだったし、おつむは優秀だった

 

のに、いつのまにか別の脳に取り替えたらしい。というよりも、後付けの

 

知識概念はさっさと剥がれ落ちてしまうらしい。

 

私が「年金だって? そんなわけのわからん金を受け取れるか!」(一度言ってみたい)

 

なんて言ったらこれは完全に認知症。今日の日付を言えないくらいはまだらボケ

 

としよう。

 

例えば1億円の遺産(税引きで3分の2)を前にして、息子娘が思うことは何か。

 

良い子供が思うには、「こんなのを残すくらいなら、もっと自分で楽しむことに

 

使ってくれればよかったのに」と。

 

普通の子供は「相続税高すぎ! スエーデンじゃ相続税はタダだそうだ」とか。

 

なかには生きてるうちから財産分けを求める悪い子供もいるそうな。

 

で、キツネは家の修理代ぐらいしか貯めていない。どうなるんだろう?

 

2019年6月追記: 財務大臣とこは年金もらっているの?もしかして

 

辞退しておるの?(金持ちだから、下々のためにと)・・えっ?秘書に

 

聞いてくれって?本人知らないんだってさ!

 

こういう人が「庶民の声を反映して、年金運用の健全化をなんとしても達成し」

 

なーんて言ってもなー。

 

キツネ世代はまともに年金を受け取れる最後の世代とか、誠に有難いと

 

思っている。「どこにも旅行に行けない」とか「ウナギも食えやしねー」

 

とかの不平は一切言わない。

 

だが、若い人のムチャクチャな言い分も解せない。

 

「俺たちの稼ぎで食ってやがって、愚痴をいうなら死んじまえ」

 

(老人向けメッセージ)とか「俺達の老後に何の補償もないなら、

 

保険料なんか払い損。財務大臣同様、辞退して有利な投資で運用するまでさ」

 

(ヤケッパチ、自己責任宣言)

 

「お父さんはお前たちの世話にならずに生きて行けるだけの資産をかせぐぞ。

 

お前たちも相互扶助なんてシラジラシイ世迷い言を信じるなよ」

 

(子、孫ヘのメッセージ)

 

でもね、年金制度って、自助の制度でもあるんだよ。税金からの補助や

 

その他の調整によって、払込んだ額は必ず帰ってくる。(いままでの様に

 

2倍になって・・というわけにはいないかもしれんが)払い込んでいなけりゃ

 

何ももらえない。

 

キツネは甲斐性なしだから、制度そのものを有難いと思っているが、

 

金持ち老人はどうなんだろう。受け取り辞退あるいは減額を申し出たりは

 

しないのかねー。そういう仕組みにはなってないって?

 

いずれにしても、「相互扶助の仕組み無しでは人類は滅びる」と誰かが

 

言っている。ほんとに! 

 

「軍国主義の歴史」という本の中で、著者はこう言っている。「むかし、

 

戦いの栄誉、栄光、(富も含めて)は全て貴族階級のものだったが、今や

 

それが庶民階級のものとなった」。勇敢に戦い、勝利すること、それは

 

人間種族のあこがれであり、快感でありつづける。生き残りをかけた

 

一種のスポーツと言っても良い。又は良質の種を残す選別作業で、それが

 

人間を進化させる、(勿論良民とはわれわれのことさ)とかの、魅惑的な

 

まぼろしの聖戦。「我々は戦争を望んでいない」というウソ、

 

「我々は非人道的兵器を使わない」というウソ、「われわれは他民族を開放

 

する」というウソ、すべてが耳に快い。 

 

「話し合い」で物事の解決を計ろうとする宰相は「無能」とされ、その努力の

 

成果は跡形もなく消される。そしてまた新しい争いの種が播かれる。・・

 

だから話は「生産性無きものは死ね」というにとどまらない。いずれ、

 

みんなの大好きな戦争によって人類は全員滅びる、というわけさ。

 

 

 

 

 

 

12月16日    ヤブツバキと金髪さん

 

A.こんにちわー、おひまですかー?

B.おひまです、おひまです。いらっしゃい。

A.今日は自分からお題目を持って

  きました よ。   あ、ついでに

  うまい干し芋も。

B.  いつもキツネに供物を

  ありがと。甘いもの 大好き!

A.  で、今日のお題は「男尊女子」です。

B.「男尊女卑」じゃないの?

A.ははあ、netオタクのキツネさんでも知らないことあるんだね。
   酒井順子さんという人が「男性の前で無知なふりをしたり、 

 

 あるいは責任回避のため、女性は   自らを男性より低い位置に置く

 ことがある」、これを男尊女子と名づけて、実は誰にもその傾向

 

   があるという、ずばり「男尊女子」という本を書いてる。

B. もう 読んだの?

A.いや、悪いけど読んでないよ。お題に利用させてもらうだけ。

  気の 効いたせりふだから。


    えーと、きのう、バス乗り場で待ってたらさ、前に17~8くらいの

  カップルがいたんだけど、何と 男の方が女の子の後ろスネを

 

  (追記:ウシロスネなんて言葉あるかいと思いながら、まだらぼけの悲しさ、

  10日後にやっと思い出した。フクラハギというんだっけ)蹴りあげてるんだ。

 

  しょっちゅうだよ。こんなの見たことある?

B.  ふつうは見るからにデレデレしてるもんだよね。それって、相撲界でいう

  カワイガリってやつ かしら。

A.  わたしは頭にきたけど、ご当人たちが幸せそうなのにじゃましても、

  と  思って・・

B.  マナー違反で逮捕!と言ってやれ! あんたらしくもない。

A.  それがさ、このごろ十代の若い男が亭主気取りで鼻の穴を膨らましてる

  のを見かける。それを     喜んでる女の子は「男尊女子」かな、と思ってね。

 

  どうでしょう?

B. わからん。昔からそういうのは居たのかも知れない、今は大っぴらに日向に

  出てきてるだけ かも。この女は俺の持ち物だ、みたいなのがね。ガキのくせに。

A.  あたしに言わせりゃ「男尊女子」って、大人の女の一種のダマシのテクニック

  みたいなもんでしょ。自我の無い人、心からオトコはえらいと思ってる人は

 

  このテクを使えない。だから、このテクも使い方次第、一概に非難すべきもん

  でもないでしょうに。

B.そうだねー。元はと言えば、男はとかく威張りたがる生き物だからさ。あの 

  すばらしい福祉 国家スエーデンでも、育児の男女比率は完全に50対50とは

  い かないようだぜ。

 

     それに、両親フルタイムで働くのを基準で法整備がなされているから、わずか

  1%強の専業主婦 世帯には不利な状況もあるんじゃないかと思うね。

 

  日本みたいにバッシングされないのかな?

    家庭でのしつけも夫婦の共同作業になるだろうし、福祉(金でなんとかなる部分)

 

  とは別の義務も 出てくるだろ。俺は飼いイヌのしつけもダメなんだからさ。

     一方  ラテン系の国ではオバアチャンがくたくたに疲れているって。それも

  気の毒さねー。


A . 60過ぎてから赤ん坊の世話ってのもきついよね。今は娘が35で結婚して、

  とか いうのが多い し。「あら、お孫さん生れたの?いよいよオバアチャンの

  出番ね」 だって、じょうだんじゃな い。

B.  男尊女子の話じゃなかったっけ?

A,  そうそう、うちの亭主は16歳年上でさ、いい人なんだが、酒が入ると人格が

  変わる類の男で、晩年にボケが入ってからは大変さ。すぐ離婚、離婚と言うし。

 

  バカだね。   「真面目ないい人」というのも困ったもんだ。


B.  ご主人、男前だったね。 あんたに甘えてたんでしょう。そういうのが一番 

  やっかいだね、     夫婦関係としては。

A.  ま、そんなこんなでダマシのテクは十分に使わせてもらいましたよ。

B. お互い放り出すわけにはいかんもんね。
    うちの家内は息子が大学生の時に突然亡くなってしまったんで・・。

 

  心臓が弱かったの。  俺はモーレツサラリーマンで、彼女がどんなテクを

  使ったかも知らない。家計のやりくりは大変 だったと思うが、それも

 

  彼女が強くマイホームを望んだからで、返済計画にも自信があった。 

  「貧乏ならまかしといて!」なんて言ってた。

A.  それは悲しいことでしたね、よく知り合うにはケンカからとも言うし。

  ケンカするひまも な かったでしょう。

B,  うん、時にはケンカもすべし、だけど正直だけじゃ回らないのも人生かな。
      でも女の人は元気いっぱいでうらやましい。

A. 男尊女子とはおさらばしたからね。これからが愉しみ!

 

B. うちのオヤジサマは,晩年になってから,ボケた頭に 出てきたのは,

  「俺は成功者の 部類に入ったと言ってもよい」という自負と、

 

  「だが、本当にそうかな?」という疑問だっ た。男はそういうバカラシイ

  堂々めぐりに陥りやすい。

 

       俺は 退職したてのころ、町内会の役員てのを1年だけ引き受けたことがある。

  のっけにある男性 役員が「ムニャムニャ組織論」という印刷物を他の

 

  ご婦人方に配ったんだ。明らかに 彼の 学生時代の ゼミの教科書だったんだな。

  おかしいだろ。 男はバカだね。

 

A.    バカでも一生懸命生きてきた、それでいいんじゃない? ただし、こんな

  はずじゃなかったの に、と 思い始めたら老後は憂鬱。レジで奥さんの

 

  荷物の詰め具合まで いちいちケチつけるよ うになる。バスの中で女学生が

  ケータイ電話(ガラケー。他の人の心臓のペースメーカーに 悪影響があるとか言

 

  われていた)をかけていたら、じいさんが2人がかりで説教始めた。相手が

  男だったら黙って いただろうに。 若い人に嫌われるわけだ。

 

B.スマホ時代になってから男尊女子は増えつつあるように見える。

 

A.そうかも。古くさい言い方だけど、自分を大事にしないにもほどがある。

 

 

  

キツネの大嫌いな生き物・・オケラ

 

 


12月19日  朝日新聞夕刊より転記

<トランプ氏演説「米国第一主義全面」>


トランプ米大統領は18日ワシントンで演説し、

 

外交・安全保証政策の指針となる「国家安全

 

保障戦略」を発表した。・・米国民の安全や

 

利益の実現を最優先させる「米国第一主義」を

 

前面に押し出した。


中国を「競争国」と位置づけ、同盟国などと連携して対抗する姿勢も打ち出した。・

 

安保戦略について「初めて、国土を守る真剣な計画が含まれた。経済の安定が

 

国家の安全保障になるとの認識が示された」と訴えた。


「米国民と国土を守る」の章では「国境に壁を築いて国境管理を強化し、厳格な

 

移民制度を導入」することが安全保障の中核だと位置づけた。


「米国の繁栄を促進」の章では、経済の成長と革新が最強の軍隊を維持し、

 

国土を守ることにつながると主張した。

また中国とロシアを、力によって国境などの現状変更を試みる「修正主義勢力」

 

として「米国の価値と利益とは正反対の世界を望んでいる」と指摘した。


とくに中国については、「インド太平洋地域から米国を追い出し、政府主導の

 

経済体制を拡大させている」と批判。


「米国の持つ政治的、経済的、軍事的な力を結集させなければならない。同盟国や

 

友好国も共通の脅威に対し、持てる能力を米国に提供しなければならない」とした。


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昨2016年末、世の中はグローバリズムとTPPで煮詰まっていた。

今年2017年は一転、自国第一主義とヤクザ国家のシマ争いで暮れていく。


アメリカに対してヤクザとは失礼だって? 中国を名指しで、「インド太平洋

 

地域から米国を追い出し」自国の経済支配下に置こうとしていると明言して

 

いるじゃないか。70年来、インド太平洋地域はアメリカのシマであった。

 

そのご威光も原子力兵器をアメリカに向けて構える小国によって危うくされ、

 

経済的、軍事的な最大限のオドシをかけるしかない米国。こういうのをヤクザの

 

抗争と言わずして何というのか。


自称「平和のための核武装大国」というヤクザ。古来、ピラミッドを始めと

 

して権力や宗派の大モニュメントが残りつづけるが、このスバラシイ「平和の

 

オモチャ」はどのようなモニュメントとして残るのだろうか。破壊されてしまった

 

物や人の形跡はもろくも消え去る。広島、長崎のように。

ついでのことに、しぶしぶながらTPPに参加したものの、突然の親分の心変わりに

 

ついてゆけず、脱退するのもかっこ悪いので、「日本主導で」TPPを成功させる

 

などと出来そうもないことを言っている政府。お手並み拝見といこう。

12月24日   8時   ホソバアキノノゲシ

外気温6℃    朝日が差し込めば綿毛を飛ばすだろう。他に9個の種が待機中。

 

ノゲシの仲間でも,ホソバアキノノゲシは柔らかい葉がシャクトリなどの

 

虫の好物らしく,生き残るのが難しいようだ.


これを撮影したのは、野草のしぶとさ、けなげさと言ったものが頭にあった

 

からだが、見ているうちにまたきつねオヤジのことを思い出してしまった。

彼は亡くなる前に、何枚かの記録風のものを私に託した。(遺言書なんかじゃ

 

ないよ)つまり、自分の死後に、かつての部下がしかるべき機関紙かなんかに

 

「〇〇さんの想い出」というようなものを書いてくれるだろう(と、彼は

 

思った)から、その際にこれ(経歴その他)を渡してくれというもの。ハイハイと

 

受け取ったが、ご想像のとおり、だれも書いてくれなかった。


ある役職に集まる人たちは、その人柄に惹かれて集まるわけではないとは、

 

よく知られた真実であるのに、晩年、だれも訪れる人が居なくなったことに

 

ついて、「彼らも要職について、忙しくなったんだろう」と言っていた。

囲碁が唯一の趣味だったが、勝負事というものはどうしたって勝ち負け

 

どうでもいいと言うわけにはいかず、いつしか町の碁会所にもいかなくなった。

 

ゲートボールなんかでもモメ事は絶えないようだし、だから、勝負抜きでの

 

ウオーキングのような軽い運動と人との交流が、多分老後の頭の健康にも良い

 

のではないかとキツネは思います。運動は苦手なんだけどね。

ランニングがブームらしいが、一言ケチをつけたい。いつだったか、美術館へ

 

ゆくため、地下鉄から皇居前の堀を廻るドーナツみたいな歩道に出る出口へ

 

出たら(ヘタクソな構文!)そこで何とランニングの競技会の真っ最中。

 

「どいて、どいて!じゃまだ」と言わんばかりに制止された。ご存じのように

 

せまい歩道だ。(関西方面でいうと仁徳天皇陵の周囲1kmの歩道と同じ幅)横切らねば

 

向こう側へ渡れないのに、これじゃまた構内に戻って別の出口から、いくつもの

 

交差点をたどって歩かねばならない。許可を取っているんだろうな!とは言わず、

 

無視して横切ってやった。

 

通勤前に個人でランニングならよろしい。たまーに皇族方も走っておられるらしいし

 

(もちろん護衛つきだろうね)、だけど競技会をやる場所じゃないだろ、有名だからっ

 

て。他でやれ!

 

 

ウサギさんから年賀状    2018年1月3日

本日から御年78歳。「めでたくもあり、めでたくもなし」だ。長々と生き過ぎた。

 

ところで、暮にもらったウサギさん特製の黒豆を大事に食べている。煮汁がすごく

 

うまい!血液をサラサラにするとか。

ウサギさんの描く動物はとても可愛い。「人間は描けない」とウサギさんは言う.

 

その感じは私にもわかる。人間は絵にならない動物だから。


高校生のころ、学校図書室でミケランジェロの画集を見てえらく感動した。いつか

 

イタリアに行き本物を見たい、と思った。数十年後、旅行会社の「12日間ヨーロッパ

 

ツアー」でローマ,フィレンツェを回ったが、残念なことに白い見事な筋肉、整った

 

顔立ちの人体を幾つ見せられても「人間賛歌」がピンとこない。

 

あこがれのシスティナ礼拝堂は修復中で入れず、サン・ピエトロ寺のピエタ(レプリカ

 

だと思うが)も美しいが、正直何ということもなし。あとベルリン、ハンブルグと

 

回ったが、どこも16世紀肖像画のオンパレードで、この方がよほど「人間賛歌」

 

であると感じた。特にクラナハの描くネコかワオキツネザルみたいな美人にすっかり

 

参ってしまった。

1月7日    キツネの寝言

キツネは冬眠するか? 残念ですが、冬眠しません。
このシリーズもそろそろ老人の愚痴っぽくなってきましたので、
「キツネの冬眠という絵」で締めくくろうと想いましたが、

そうもいかず、開店休業.

では、失礼。
 

2020年  4月

 

変なジイサマを見かけた.

 

70代と思われるがが,なんと車道の端を闊歩している.しっかり前を見て,

 

交差点をスタスタと突っ切る.(幸い信号は赤に変わったばかりで,車は

 

まだ待機状態だったが,運転手は突然の2輪駆動動物の出現に,肝を

 

冷やしたことだろう)

 

この御仁には帰りにまた出くわしたが,相変わらずスタスタと車道を

 

歩いている.荷物は持っていないので,朝の車道散歩らしい.なんと声を

 

かけたものか?

 

グズグズしてる間に,遠くへ行ってしまった.あとでウサギさんにこの話を

 

したら.「前に私も見かけた」という.どうやら近所でも知られた人物らしい.

 

変なジイサマの2人目は,知人で85を過ぎているのだが,折からの「新型コロナ

 

ウイルス」騒ぎのテレビ報道を見ながら,「男の〇〇○○を切り落とせ」と叫ぶ.

 

いくらコロナはミクロの飛沫として空中を漂い,これをひと粒でも吸い込んだら

 

感染するよ,と言って聞かせてもダメ.相変わらず「切り落とせ!」と叫ぶ.

 

もしかしてエイズの記憶が染み付いて離れないのかも知れん.

 

変なジイサマの3人目はかく言うキツネだ.

 

ある日,買い物から帰ってカートの中を見ると,カラッポだ.どうしてだ!と

 

真面目くさって考えた結果どうやら店に,全部置いてきたらしい,とわかった!

 

(レジは通っている)またヨロヨロと出かけるのも大変なので,ウサギさんに取って

 

きて,と頼んだら,クスクス笑いながら出かけていった.レジでは先刻承知で,

 

とって置いてくれたとか.

 

まあいいや,近所の店にボケ登録しとけば,迷子になっても家に連絡してくれるだろ.

 

2020  6  4

 

今朝早く,めずらしくホッタラカシの斜面に,ホタルブクロの群れを見つけた.

この崖の上の方にはキリスト教会がある.ヤマユリなんかも自生していそうだ.

どうか頼むから,このままほったらかしといてください,マリアさま・・・