雑ビンは美しい、雑草は可愛い シリーズ
1.オレンジジュースのビンとエノコログサ(ねこじゃらし)
若いネコジャラシって意外に可愛い。日向の電柱のまわりで埃だらけになってるのとは大違い。
2.ドレッシングのビンとネジバナ(ピンク)とヘラオオバコ
どちらも芝生に生える雑草。
ハルジオンとアカツメクサ
口径6:幅12:高さ:20センチ であれば,このような
雑草の束を活ける花瓶に最適.保存ビンには使いづらい
(底の方の食べ物を取り出しにくい)し,
第一,見るからに花瓶体型だから.
3.ピッチャーとコマツヨイグサ
ピッチャーはモッサリとした枝葉向き。昼間見たら吸いガラみたいなオレンジの花柄が2個ついてるだけ、せいぜい50~60センチ丈のよく茂った葉っぱがそこら中に広がっていたので、根ごと引き抜いてピッチャーに入れておいた。そして夜中に見たら黄色の4弁の花がパッと開いて、まるで印象が違った。で、これはLEDの真下で夜半に撮影。(昼間はしぼんでしまうかも、と心配になったから)
翌朝6時。やはり花はすでにしぼんでいた。NETによればコマツヨイグサらしい。地面を這い回っている姿と、あまりにも小さい花なので、月見草の仲間とは思わなかったが。
駐車場の「小」月見草
翌日23時撮影・・夜更かしが楽しみになるかも。
月下美人のような強烈な香りもないし、根がついているので、小さな鉢植えにしてみよう。
4.ワインビネガーのビンとヤブガラシ
細くてカッコイイビンだけど、足元に転倒防止の工夫が必要。で、そこはあまり美しくないのでカット。
5.三角ビンとヒメジョン
6.ビール会社のロゴ入りコップとシロツメクサ
真夏のシロツメクサ(クローバー)はあまりきれいではありません。殊に公園の散髪の後にやっとのことで生え出して花を咲かせたが、真っ白じゃないし、生気がない。。
そこへいくと、赤ツメクサの方は元気いっぱいで2度めの繁殖を始めている。。柄も大きい、花色も春より濃いように見える。
何となく私の白組へのエールです。ロゴは読まないで。
7.ラムネのビンとタマノカンオアイ
ラムネビンには何ら細工はしておりません。2つのくぼみとビー玉をこちら側に向けて、後ろに植物の茎を差し込むと、屈折の具合でいろんな表情が出てきます。
中でもカンアオイを日傘代わりに、長談義が終わらない3人のオバサマという微笑ましい景色が見えたので、これに決めました。
8.スパゲッティの保存ビン(今では無用の長物)とタケニグサ
ここではビンが主役なので、植物は大きければ何でもいいという感じですね。
タケニグサの花が欲しいのですが、花時には全長2メートル以上にも育ってテーブル花とは言いにくい。それにそろそろお盆の草刈り時期で、昨日見かけたのが今日はさっぱり居なくなってるかもしれないので、急遽若葉のシルエットだけにしました。
追記; 2週間後、タケニグサの刈株のところから、ヒョロヒョロと花枝が伸びてきました。(下の写真)こんなしおらしいのはタケニグサじゃないと言ってもいい。普通は夏草の上に2メートル以上もまっすぐに頭を出して、白い花枝がまるで千秋楽、三役そろい踏みみたいな堂々たる姿です。
この草は毒草だそうですが、夏野原に欠かせない脇役といったところでしょうか。どうか絶やさないで下さいとお願いします。
9.うまみ調味料のビンとチチコグサモドキ
草丈10~15センチくらいの小さな植物をじっくり観察するには、この
うま味調味料のビンがちょうど
合う。
ホタルブクロと斑入りベニランのはっぱの組み合わせ.
それに高さ6センチの四角いビンがしっくり合っているが,
何のビンだかもう分からない.
10.グレープシードオイルの角ビンとヨメナとヒメドコロ
8月 ・・・うしろは竹薮、頭上にはミーン、ミーン・・・ホーホケキョ(多分春からこの薮にいるガビチョウ)と、やかましい。
毎度思うのだが、ラベルを剥がした後のビンはびっくりするほど美しい。
追記: 最初の画像でセミガラに気をとられすぎて、ヒメドコロの軽やかなラインを写していませんでしたので、差し替えました。 今度は宙に浮いているところは良いんですが、ビンが犠牲になっています。2兎を追うべからず、ですか。
追記2 : 翌日のこと。
ヨメナが開花して4人になったものですから、大変です。「わたしらを無視したね!それにビンを隠してしまってどうするのさ!」と、幾分ピンク色になって怒りだしました。ヒメドコロの細腕もブン回している様子。
ヨメナさんには逆らえないので、ビンの写真を撮り直しました。ごめんなさい。
11. コショウのビンとツユクサ
ツユクサの花は昼には萎んでしまう。手近で見て楽しむひまもないくらい短命だが、その爽やかな青とこのビンの真っ直ぐな円筒の美しさを取り合わせて見たかった。
12.ハチミツのビンとヤブラン
丸いビン底に2列の小さな蜂の巣があり、水を入れて光を当てると、大きな4列の蜂の巣が見える。
・・・だからどうってことないけどね。
13. ビールビンとカラスウリ
つる植物を飾るにはどうしたらいいだろう?水を壁や天井の高い所に吊るして垂れ下がるようにすればいいが、テーブルの上では? そうだ、レストランではワインのビンを籠の中に寝かせて持ってくるじゃないか、その手があったか、と適当な籠をさがしに行った次第。
ところが、天然素材のカゴちゅうもんはすごく高価なんですな。仕方がないので、台所の買い物かごで代用と相成った。
カラスウリの花は夕方6時ごろには開きはじめ、すぐ満開になり、明け方には閉じてしまう。それで、夕食後大慌てで撮影にかかる。(実は何日も前から道具立てを考えておく。でなければ開花に間に合わないこともあるから)
変な演出抜きで、花の面白さや大きさを知りたければ、このような単純な取り合わせのほうが増し。ビンは料理用エッセンスの小びん。
14.昔懐かしい 固形スープのビンとキンミズヒキ
赤い銀紙に包んだキューブが行儀よく収まって、コルクの栓が付いて売られていた。
今時はビンも缶も手に入らなくなった。中身は美味しくないのに、きれいな絵柄の缶が欲しくてつい買ってしまったり・・ということも無くなって、どこもかしこもプラスチックだらけ。
キンミズヒキは葉っぱが年中形よく茂って張りがあり、人目を引くが、黄色の花はいたって地味。長い花穂の下から2~3こずつ咲いていくので、何時がシャッターチャンスなのか迷う。むしろイガイガの種(ひっつきむしともいう)のほうが知られているようだ。花を真上から撮ってきれいに目立たせたい誘惑にかられる。が、そうするとミズヒキらしくなくなり、ビンの形もわからなくなる。
秋の花束の中にぜひ黄色が欲しいので、キツネは大事にしているが、これって食べられるのかな?
15.コーヒー屋さんの(台座にバラの模様)グラスにコミカンンソウ
2ミリの小さいオレンジ色のみかんがなっている。可愛い。夜は葉をとじる(就眠運動というんだそうな)ところはコマツナギに似ている。これも最近豆科から独立してコミカンソウ科へと出世したらしい。
16.小さな白いプリンカップにはハキダメギク。
と組み合わせを決めて、開花を待ったら8月になった。この辺りではハキダメギクが見当たらなくて、やっと出会ったのはもう花時も最後、葉も茎も地面をくねくね這い回っており、かなりプリンのイメージから遠い。というわけで、カップはすっかり隠れてしまいました。
今時の「ハキダメ」とはどういうところか?
仮に名付け親たる高名な博士が、皇居の庭園でこれを見付けたなら、あるいは田舎の群生地に行って見たら、こいう命名はしなかったろうに、とイジワルキツネは思うのです。
海外の写真で見ると、モサモサと波のように広がって一面にはびこる元気の良い野草のイメージで、葉や茎の全体に毛が生えているところからも、シャギーソルジャーの英名はうなづけます。
「名もない雑草など無い」とはその博士の名言として知られていますが、「無くて結構」とハキダメギクは言いたいでしょう。だれかが「ケチくさい花」なんてブログに書いていました。面白い形だと思いますが、どうですか? 私は大好きです。
夜9時・・もじゃもじゃ頭にハサミを入れたら少しは可愛くなったので、直径6センチのプリンカップに戻して撮影。花がいかに小さいかわかると思います。
9月2日: 蛇足
この変わった形の花についてですが、なぜソルジャーかというと、むかし英国軍将校が着けた十文字の栄誉勲章を連想させるからではないかと(キツネの忖度辞典に出ている)私は思います。
それなのに、ああそれなのに・・
17.薬ビンとヒンジガヤツリ
海鳥のように羽を広げて空を飛ぶかのよう。しかも左右の羽の長さの違いは、さっそうと旋回してるようにも見える。カヤツリグサの仲間は特に個性的で、創造主(誰かはしらないが)も楽しんでこれを創ったに違いないと思わせる。あまりに細いのでよく見えず、茎が三角か丸いかわからない。ビンの丈は7センチと9センチ。
これはプランターの中に勝手に生えてきたので、気付いた。元来湿気を好むらしい。
18.センニンソウとピッチャー
白の花とガラス、それだけで言うことなし。
センニンソウはかぶれる という情報があります。キツネは大丈夫でしたが、念のためビニール手袋を使ったほうがいいでしょう。
19クズとガガイモの花と香水ビン
ガガイモとクズは、造成地の法面で勢力を競っているライバル同士だが、どちらの花も美しく、よく似た芳香を放って、仲良しの姉妹のようだ。ビンはつばき油や香水のビンなので、女の子にピッタリ。
雑草の悪口は言いたくないが、葛の葉の繁りすぎた暑苦しい濃緑にはうんざり。またガガイモの蔓のしつこいこと、金網フェンスの一コマ一コマに丁寧に巻きついているので、外すときに花を痛めてしまう。
20.アメリカイヌホウズキの実(緑・未熟)とホウチャクソウの実(黒)
この小さなヨーロッパ製インクビンになんとなく合うなと思ったので・・
21.ヒヨドリバナとはちみつのビン
ウサギさんが筆立てにしていたビンを借りてきました。広口から底に向かってわずかに曲がるラインが美しい。
22.高級◯◯のビンとワレモコウ、ヒヨドリバナ、アカマンマ
このビンは赤い花の色を活かすので、あちこちに登場します。よそからビンだけもらったので、中身は知りませんが、メッチャ高級品らしいです。
23. りゅうのう菊 11. 14
庭で眺めるのも風流ですが・・
24.リュウノウギクとビンの出会い?
食卓で、カレーなど食べながら、ふと横目で見ると、いつもと違った別人のような可愛らしさ。
ビンの口径は重要だが、幸いサイズは豊富に揃っている。
25. マンリョウというのは、鳥も食べないし、てっぺんに葉っぱがモサモサして、そのままでは
生花に向かない。そこで実と葉を別々にして、紅白混ぜて飾ってみたが、なかなか良い。
撮影のために日向に出すと、ビンの角から強烈な光線が出ている。皆様どうぞ、火事にはご用心!!
26.ホソバアキノノゲシとただの保存ビン
道端に生えていた健気なホソバアキノノゲシがやっと咲いたので、冷蔵庫から大きな保存ビンを持ってきて入れた。
ん?底にキュウリのあられが残ってる、きれいに洗って返さねば。どうしてキュウリかって? ビンの口が丁度いいのに、中が広すぎてちょっと間がぬけるので、アクセントに・・・
ビンのシリーズはこれでおしまい。高価な花器、ススキにワレモコウ、それに華やかすぎる改良オミナエシ、「日本の秋」が鼻につく定番生花の常識から離れてみては?
薄暗い床の間に飾られた「茶花」と違って,風流何かとは縁がない.
でも,ガラスビンと可愛い野の花は毎日の食卓を幸せにする.
2021 10
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