· 

本質論・・核廃絶

個性の違う三人の論客。  追記:  9月17日

(蛇足ですが、ヒガンバナの偉そうなところは、ピンと張り出した赤くて

先端の黒い、ながーいヒゲにあるように見えます。それを取ったらただの

赤い花)

A.いよいよわが国も本格的に国際戦線に馳せ参じる準備に入ったな。

B.えっ!聞いてないっすよ。迎撃ミサイルをアメリカに発注するって

 

  ウワサだけど、スゲー高い  の。   それに、日本には憲法という

 

  ものがあるでしょうが。

A. じゃあ何かい、同盟国アメリカが危機に瀕しているのに、なにも出来ない

 

  で見てる だけってこ とかね?   そりゃあ日本国の恥ってもんだぜ。


B. ああ、それは最近アメリカ人の一部が言い出してることだね。今に全米に

 

  声が 広まるかもね。 中距離ミサイルを日本上空で撃ち落とせと、

 

  つまり日朝戦争を おっぱじめろとね。そうすれば アメ リカは当面時間

 

  稼ぎが出来る。

A. アメリカだってすぐに報復攻撃に出るだろ。「必ず同盟国を護る」と

 

  言ってんだからさ。

B. で、結局戦場はアジアに止まるわけだ。アメリカ本土は安泰さ。日本に

 

  米軍基地を置く目的は 最初からそれだったんだ。

A, オイオイ、あんたは現実ちゅうもんをまったく知らんのだな。アメリカの

 

 目的は 核拡散防止だ ぜ。   別に北朝鮮を滅ぼそうというわけじゃないと

 

 言っとるじゃ ないか。

B. 形式的にもせよ、国民主権国家として国連に代表部を置いてる国が核を

 

 持つことは 今のところ  禁じら れていないんだ。「ならずもの国家は

 

 核を持ってはならん」 という条文は無い。第一  ナラズモノ 国家って何さ。

 

「ヒゲを生やしてない男は 男じゃない」程度の話かねー。核爆弾を 最初に

 

 使った国が それを言う資格があるかねー。

A. おかしなことを言うな。核は必要悪なんだ、今のところ。

B. へえー、あんたも丸きり分かってないわけじゃないんだ。じゃ、核の傘

 

 にゃ穴が 開いてるちゅうことも認めるんだな?

A. 万全じゃないが、まだまだ使えるということさ。他に手段があるかい?

B. まず国連全会一致で核廃絶を決議。これしかない。

A. アメリカは国連脱退するだろうな。他の4ヶ国もね。

B. そうそう、そうなりゃ、世界は変わるね。日本はどうする? 一緒に

 

 くっついて 行くのか?

C.  地球南北戦争始まりはじまり! 核爆弾は必ず使われるよ。絶対だ。

B.  おやおや、細っこい体のわりに過激なこと言うね、あんた。

C.だって、人類は戦争したくないんだが、武器が戦争を招き寄せるんだ。

 

 人間を 支配して殺し合 いをさ せるのは武器なんだぜ。水爆を大事そうに

 

 置いておく 限り、それが人間を操る。だからそれで終わり さ。

A.  ゲッ、おそろしや。

C.  水爆は電動オモチャとちがうんだ。コントロール不可能なものだよ。

 

 だから 生まれて出たん だ。科学 の名の下に。

B.   あんたの占いがあたりませんように。

C. 一首できた。「 アカマンマ、抜かれてヒガンバナ残る」。

A.B.  ・・??







 

キツネじじいのブツクサ  : 追記  10月8日   

最近の朝日新聞で、ノーベル平和賞受賞の核廃絶運動ICANに関して

 

元ロシア軍縮担当大臣の寄稿を読んだ。正直のところ、あまりに稚拙な、

 

ある意味本音の意見であったが、第一、「核保有国は、他国からあれこれ

 

指図を受けることを嫌がるだろう」 第二に、「現在核爆弾無しでは、

 

世界の平和は保てない」(概要)というもの。

第一については、他国からの「指図」を受けることを拒むのならば、国連を

 

脱退すべきでしょう。参加しているのは何らかの利益を目当てにしてのこと

 

だろうが、その中には第二次大戦戦勝国の名によりニラミをきかせるのに

 

好都合ということがある。70年前の戦勝国がいつまで権威や決定権を保って

 

いるのか。

 

彼らが無誤謬、正義、民主の政治を実践してきたか、あるいはあの戦争に

 

関して国際法を遵守したか、またその後の世界に核の脅威を自ら振りかざして、

 

アジアや中東で「大義無き」戦争を引き起こしたか否か。


そろそろ検証さるべき時でしょう。

第二については、「現在世界は平和である、何故なら核の傘があるから」と

 

読み替えることも出来る。


えっ! と驚く。現在アフリカや中東でいったい何が起こっているのか? かれら

 

の言い分は「核保有国たる我が国にとっての平和は核無しでは成り立たない」

 

というもの。日本や他国のことなんかちっとも頭に無い。政権と反政府と

 

宗教が複雑に絡み合うアフリカ、中東の紛争解決はおろか、北朝鮮一国の

 

核軍縮にさえ手を焼いているスゴイ傘の主アメリカ。これが平和だろうか。

さて、日本には「核は必要悪である」と、だからそれを排除してはならず、

 

さらに前進させるべき」とまことしやかに言う人達があり、それを「時代の

 

流れだから」と受け入れる多くの有権者がいる。


「時代の流れ」とはなんのことやら? キツネにはわからん。


海岸でポチャポチャやっているうちに離岸流に引き込まれて溺れてしまう事故

 

がよくある。やがて外洋に出てしまったら、運良く船が通りかかりでも

 

しなければ、生きては戻れない。まさか「流れには決して逆らうな」と

 

教え込まれているわけもないんだろうが、止められない、行方の分からない

 

「離岸流」の恐ろしさを知らない人が多すぎる。この場合の離岸流は

 

「富国強兵」であり、「核の傘」であり、「愛国精神」の名のもとに国民を

 

物言わぬ石コロに変えようとする時代遅れの政治家と経済人の陰謀である.


全く同じことが70年前の日本で起こったんだぞ。まるでオレオレ詐欺に

 

かかるオバアチャンみたいに「それが時代の流れだ」と確かめもせずに

 

納得するな!

 

 

 

2017.7.10

核の傘はマヤカシではないのか?そんなものが現実に機能するのか?と

 

いう疑問をキツネは抱いており、これまでもいろいろ疑問を述べましたが、

 

北朝鮮がICBM実験に成功し、今や米国本土あやうし、という機運になって

 

きました。核爆弾による脅しがもはや効かなくなりつつあることを、一番

 

感じているのは当の米国人だろうとキツネは思います。米国本土へ戦火が

 

及ぶ、アジアでの米国一強神話が崩れる、民主主義の大国というレッテルは、

 

やや独裁思考の大統領の出現によってもろくも消し去られてしまうのか。


核爆弾がいかに非人道的で忌まわしい武器かという事をおそらく一番よく

 

知っているのが米政府、まったく知らされていないのが米国民、知識として

 

さえも共有していないのに、原爆慰霊碑に花輪を捧げる儀式で国民を騙して

 

いるのが日本政府、知ってるつもりで少しは想像でき、同情はするが、

 

かといって核廃絶の意思表示もしない軟弱な日本人。

一方で別の意見もある。京都大学出身の山内康英氏はあくまで

 

「現実主義者の私見」として、「日本人はいつまで「建前と本音を使い

 

分ける劇場国家主義を徹頭徹尾演じ続けるつもりなのでしょうか?」と

 

述べておられる。つまり、「阿部首相のイニシアティブの根底には、中国の

 

台頭と脅威を前提とし、米国との安全保証の連携を明確にするため、集団自衛

 

=同盟関係をより双務的にしようという意図があるものと考えられます。」


・・2015.7.16  「安全保証関連法案と集団的安全保証」より・・


そして「この政策は歴史的に見て正統であり、戦略的に見て適切だ、という

 

ことだ」と同時に、「軍事力強化という面で双方にとって得策である」と

 

いう意味のことを述べ、問題は国民がこの問題を巡る現実の戦略を理解せず、

 

いたずらに本質論(どのような本質?)のまわりを堂々巡りするだけだ」 という

 

ことだ、といっておられます。


「自国の首相をファシスト、馬鹿もの呼ばわりするのは、いい加減にやめては

 

どうでしょうか?」とも。


キツネは自分が名指しで呼ばれたように感じました。たしかにそう言ってます

 

もので。

「本質論」云々はちょと違うでしょう。第一に、国民は心からの「戦争嫌い」

 

です。特に自分だけ行きたくないからではなく、「戦争は悲惨だ。負けても

 

勝っても何もよいことはない」と言うでしょう。第二に、「違法な人体実験

 

である原爆投下」を許さない。それを現実を見ないバカさ加減(氏の言によれば

 

=思考停止)などと言ってはなりません。「こんな人たち」に政治はまかせ

 

られないですって?そんな発言をする政治家のおつむの中には「民主」の

 

かけらもないファシストが住んでいることは明らか。

今や、中国との連携も重要だし、他のアジア諸国ともナアナアで、ノラリクラリ

 

と、あるいはスピーディーに変身して、うまくやってゆく、それが日本の

 

生きる道ではないのか? キツネはそう考えます。


日本人はよくアメリカ人をつかまえて「これから日本はどうやったらいいと

 

思いますか?」と質問をしますね。


すると、「迎撃ミサイルをアメリカから仕入れた方がいいですよ。それも

 

出来るだけ早くね」という人もあり、


そうかとおもうと「日本人もそろそろアメリカから独立して、本当の意味の

 

積極的平和主義の方策を真剣に議論したらどうですか」とアドバイスして

 

くれる人もある。

正統はよろしい。私もどっちかというと保守ですからね。しかし、アメリカに

 

おんぶしといて「神武以来の正統を護るはわれにあり」ではとうてい支持

 

できまへん。悪しからず。


本質論をすべて排して現実のみを見よというのなら、「核廃絶」は素人論議、

 

「核は必要悪」(じつはアメリカの好戦的思考と痛む良心の合体物)は正統な

 

現実政治路線ということを言いたいのでしょうかね。


そこがアメリカ追従、尻馬のり日本の「思考停止」状態そのものではないですか。

今時ピストルがスーパーで手に入る国は他にない。ピストル所持も「必要悪」

 

(善人が身を守るため)であるが、それを「国民の権利」と言い換えてる。核も

 

同様。キツネがおもうに、まず「廃絶」ありき、それ以外にはない。素人論議

 

といわれようが、人類にとってまさに「悪魔の贈り物」である核をまず全否定

 

せずに、国際的忖度論を優先させてどうする。というか、「キチガイの手に

 

核を渡すな」キャンペーンを主導することで、自国の「傘」の優位を宣伝しよう

 

とする5カ国。必要悪素材で組み立てられた世界を昔から「悪い平和」といってる。

 

その足元で、危険なオモチャに導火線を引っ張っている困った子供がいる。

 

「核廃絶」宣言で、国連は久しぶりにまともな仕事をした。次はこの困った

 

子をどうやって説得するかだが・・・さて。

 

[現実主義者」諸氏は「おとうちゃんの大事ななショットガンで遊んじゃダメ!」

 

とでも言うのかな。「世界中が止めるなら俺もやめるが、他が一国でも所有

 

するなら、俺が一番になるのだ!」とか控えめに宣言したらしいが、そんなに

 

弾薬コレクションを誇りたいかねー。

 

まあアメリカのことはほっといて、日本国はただちに核廃絶宣言に参加すべし。

 

8月16日

 

昨日は終戦記念日。NHKや朝日新聞で、終戦間際の軍部の犯罪がつぎつぎに

 

告発されていた。

 

しかし、神話と現実をゴッチャ にして考える人たちが政権を握っており、

 

その現実の分析を正確にやらない、やれないで、現実そのものが正当化され、

 

目的化されて、つまりは大国の言いなりに騙されている国家と、「戦争を知り

 

たくもない世代」の、共に漂流する傾向は止まらないのでは?とキツネは悲観的

 

にならざるをえない。

 

戦前、小学生は「神武、スイゼイ、・・・・」と万世一系の皇統を暗記した

 

ものだそうで、それが即ち歴史だった。戦後は多少天から降りてきて、今度は

 

歴史小説ブームと共に明治維新の英雄像がそのまま歴史になり、もはや植民地化

 

の危機は無いにもかかわらず、結局「富国強兵の夢」は顕在しているらしい。

 

独立を勝ち得たならば次は内政を確立すべし。戦後日本はそれを懸命にやって、

 

やっとここまで来たが、さて、「もはや戦後ではない」のあたりからまたぞろ

 

「富国強兵の夢」が頭をもたげてきた。だから「改憲」と「戦犯でも神」と

 

「現天皇家系の保持」は三種の神器として「日本人の伝統的精神復興」を唄う

 

者らに利用され、それに賛同する人たちも結構多いのが現状。

 

作戦の結末に責任を負わないのが「精神で勝つ」旧日本軍人。(日本中の

 

さまよう御霊よ、鎮まってなどいないで終戦記念日には必ず化けて出よ、

 

とキツネは言いたい)同様に、国策の結果と未来について無責任なのが現政権。

 

「記憶にありません」で済ますのだろうか。

 

歴史の話からそれてしまった。「第二次大戦の真実」を知らなければ、現憲法

 

の意味も分からないのは当然。だから第一に現代史を正確に学校で教えること

 

が必要。第二に、神話や小説を歴史にすり替えるな。江戸時代だってオバケは

 

いたが、神話は流行らなかっただろうに、なぜか明治以降に盛んになり、これが

 

「オレオレ詐欺にかかりやすい」体質の日本人に受け入れられた。

 

例の「国生み神話」だって、地球全体がもみほぐされて、数億年単位で陸と海、

 

海底と山がひっくりかえされた結果だいうことがわかったからには、超能力

 

アニメのネタにもならないだろう。

 

「皇統」とは昔から、権力者の道具として使われたものに過ぎない。歴史として

 

はそのように容赦なく扱われるべきだ。ただし、国民の極端な分裂や混乱を防ぐ

 

ため、また日本文化の象徴として、国民のアイドルとしての役割は余人には替

 

えがたい、という意味で、キツネは現在の天皇家そのものを支持している。

 

(アイドルが突然神に変身することがなければ、だが)

 

核大国のエライさんが「同盟国の受ける脅威から必ず護る、安全を保証する」

 

と言ったとか。これまでのマイナスの実績を見れば、「具体的にはどうやって?」

 

と根掘り葉掘り聞いてみるべきでしょうに。「かれがそういうんだから、

 

まちがいない」と鵜呑みにするのはどうだかねー。

 

一度じっくり国民に「具体的にはこういう風に護ってくれるんだって」と

 

説明してごらんよ。今のままでは「米国は核爆弾を発明した神様だ。彼のいう

 

ことに間違いはない」みたいにしか聞こえん。仮に「わかっておるけど知らせ

 

ない」体質ならば、旧日本軍とどこがちがうのか。(ははあ、じつは旧日本軍の

 

名誉回復をねらっているのか)

 

 

***********************************************

2020  2

 

今日,テレビで国会の論戦(はずれかかった入れ歯をおさえつつ,みたいな

 

どうにも噛み合わない)を拝見したが,例の検事長定年延長の閣議決定に

 

ついて,与党「この件についての法務省での討議資料には,こう書いてある.

 

”検察官の場合も一般公務員の定年延長と同列に扱い,特に区別するものでは

 

ない”という法令が既に存在すると.ところがその条文は(なんと)明治憲法の

 

ものである.戦後の新憲法において,戦争へ突っ走った過去の経験を踏まえ,

 

政権の独走を許さぬための重大な権限を検察官に与え,一方,政権との癒着

 

を防ぐため,その定年を一般公務員とは別に定めたという,経緯がある.

 

これは憲法の条文であり,その解釈を国会での公の議論もなく勝手に閣議決定

 

で変更してはならないのは当然である.

 

(しかも,閣議決定の文書は日付無し,メモとして各省に伝達されたという怪奇)

 

いったい日本は法治国家なのか,そうではないのか?これはゆゆしき問題で

 

ある!」

 

首相答弁「これについては,法務省にて,適切な判断がなされるものと考えます」

 

ねっ!齟齬(噛み合わない)もいいところでしょ!それというのも,保守党議員は

 

歯磨きを怠って,まともな歯がなく,フガフガと何を言ってるか判りづらい.

 

議員ならば言葉を磨け,はっきり自分の考えを言え,今が明治〇〇年であるかの

 

ようなトンデモ資料に頼るとは!!

 

そういえば,「憲法改正はナチの手法に倣え」とか言った議員も居ったなー.

 

彼らのノスタルジーがどのへんを指しているか,もはや隠しようもない.その

 

評判は日本国民だけでなく世界に広がり,特にアジア諸国の警戒心を呼び,

 

戦後日本の民主化の努力をあざ笑うような結果を招くだろう.冗談じゃない!

 

首相をはじめ発達障害児の議員諸君にせめてハブラシを!

 

*******************************

2020  2  28

 

歯磨きのしつけは親の役目だが,親たる自民党は何をやっているかというと,

 

分断社会(貴族社会といってもいい)の実現願望を盛んに子供らに(20〜50歳の)

 

植え付けている.

 

民主主義議会議員にとって必要なのは,第一に法の(民主主義にのっとった)

 

精神を学ぶこと,第ニに正しい歴史を学ぶこと,第三に国民に,常に明確に

 

説明する責任があるということを肝に命じ,そのための脳みそと言葉を磨く

 

こと,だろう.

 

今の自民党の教えていることといったら,ミンシュシュギをあざ笑い,

 

国民をだまくらかし,あわよくば皇統をも抱き込んだ,一種の貴族院の

 

復活,懲りない軍国主義,「唯一の純粋民族日本人」,など.

 

ただし,いまのところ本人にあまり魅力なく,頭の切れる,弁の立つ

 

バイプレーヤーにも恵まれず,仕方なく教育勅語だの明治憲法だの右翼の

 

「天皇陛下バンザイ」連呼だの,持ち出してしきりに「今こそ改憲,それこそ

 

国民の悲願」と宣伝したい.

 

それならそうと,しっかり入れ歯を修理して,正面から堂々と言うがいい.

 

「原水爆」こそ日本の宝.「神国」こそ日本文化の本質,だからミンシュシュギ

 

から脱出して,「麗しい美しい強い日本」を目指そうと.

 

幸い,皇室も国民も賢く,その手には乗らない(だろうと,キツネはあてにしている).

 

 

 

 

2020  6  4

 

 

 

 

シロクマ:コロナウイルスとやらの活躍で,人間界は

 

     とんだことになってるらしいぜ.

 

 

 

セイウチ:へー!彼らは増えすぎだから,ちと数が

 

     減ればいいのさ.俺は構わん!

 

 

 

シロクマ:それがさ,アメリカのある街で,警官が

 

     無抵抗のアフリカ系市民を,首を締めて殺した

 

     というんで,アメリカ中でデモやら暴動やら,

 

     大騒ぎになったんだと.

 

 

 

セイウチ:アフリカ系ッチなんじゃい?

 

 

 

シロクマ:何世紀も前,アメリカがイギリスやスペイン

 

     などの植民地だった時代で,ヨーロッパから

 

     食い詰めた農民や職人や商人などがやってきて,

 

     土着のインディアンを追っ払いつつ,全米に

 

     農地を広げていったんだってさ.

 

     んで,植民者の中の元ヨーロッパ貴族や

 

     金持ち連中は大農園で働かせるために,アフリカ

 

     まで出かけて海岸から上陸して,男や女をさらって

 

     きた.

 

 

 

セイウチ:ゲッ!雇ったんじゃないんだ.

 

 

 

シロクマ:うん,さらってきて,奴隷船の中にギッシリと

 

     マグロかなんかみたいに積み込んで,アメリカまで

 

     運んできた.途中でおおぜいが死んだが,どうにか

 

     生き残った人たちは,港で開かれる奴隷市で,

 

     アメリカ各地の農園に売られていった.

 

 

 

セイウチ:ヤバイ話だ.

 

 

 

シロクマ:んで,その子孫たちや,あとから南米やメキシコ

 

     から流れ込んだ人たちに対して,「ヨーロッパ

 

     系白人」はいまだに主人づらをしたがるわけさ.

 

 

 

セイウチ:へえー,連中だって本来よそ者でしょうが?

 

 

 

シロクマ:彼らは「金持ちと貴族」だからなのさ.今でも

 

     アメリカは「金持ち貴族」の天下なんだ.

 

 

 

セイウチ:たしか,「人民の,人民による,人民のための」

 

     とか言っちょったがねー.

 

 

 

シロクマ:いんや,彼らは金持ちの他にも,実は貴族制度が,

 

     大好きなんさ.

 

 

 

セイウチ:そんなに結構な身分ならば,なんでいつも銃を

 

     手放さないかねー.

 

 

 

シロクマ:たぶん,いつか「下層の人々」から復讐される

 

     のじゃないかと,ビクビクしてるんだろうな.

 

     白人も大勢デモに参加しているんだが,大統領は

 

     それに対して連邦軍を差し向けてあくまで鎮圧

 

     すると言ってる.それをやったらおしまいだから,

 

     多分口先だけだろうがね.

 

 

 

セイウチ:市民同志の銃撃戦になったりして.オモロイナー.

 

 

 

シロクマ:オイオイ,あんたはよっぽど人間の数を減らしたい

 

     らしいな.

 

     

 

 

 

 

 

<<AI兵器が一線を超えると・・・>>より抜粋

 

2019年 5月 1日  (読売クオータリー:まとめ読み:)

 

読売オンライン  大内佐紀 記者

 

 

 

 

 

<ターミネーターへの一線>

 

これまでのところ,AI兵器は「人間の介在」(man in theloop)

 

が原則となっている.標的の発見,追尾,攻撃の成否評価は

 

AI兵器が自律的に行うにしても,遠隔操作のカメラなどを

 

通じて標的が正しいものかを判断し,最終的に攻撃するか

 

どうかを決定するのは,あくまで人間だ.

 

発見,追尾,ターゲットの設定,攻撃,評価のうち,人間の

 

殺傷に直結するターゲットの設定をAIが自律的に行うように

 

なれば,大きな一線を越える.これがAI兵器のありかたを

 

抜本的に変える「シンギュラリティー(特異点)」だ.

 

 

 

人間型のAI兵器が人間を殺すーー.1984年の米ヒット映画

 

「ターミネーター」の世界に通ずる事態だ.

 

 

 

一線を越えた兵器は「自律型致死性兵器システム(LAWS=

 

発音はローズ,Lethal Autonomous Weapons System)]

 

と呼ばれる.俗称は「キラーロボット(殺人ロボット)」だ.

 

 

 

 

 

人を殺傷するための高度なAIと能力を有する人間型ロボット

 

の「ターミネーター」まで行かなくとも,例えば,趣味用

 

ドローンにAIと熱感知センサー,爆発物を搭載し,体温を

 

発するものすべてを攻撃するようプログラムしたらどうなるか.

 

あるいは,さらに技術が進み,顔認証機能と爆発物を搭載し,

 

特定の人間を攻撃するようプログラムされた小型の昆虫型

 

ドローンが多数,ばらまかれたらどうなるか.

 

 

 

今年24月末には,インドとパキスタンが領有権を争う

 

カシミール地方で,衝突が再燃した.両軍ともLAWS

 

所有しないし,軍事行動には人間の関与があった.だが,

 

仮に国境紛争を抱える当事国どうしが国境警備にAI兵器を

 

使うようになり,何らかのきっかけで衝突が起き,それが

 

事前のプログラムに基づきエスカレートしていったらどう

 

なるのか.

 

 

 

アサロ準教授は,(注:米,AI兵器についての研究家 

 

ピーター・アサロ氏)AI兵器が常に正しく戦闘員と民間人,

 

軍事目標と民間施設を識別するとは限らない.サイバー攻撃

 

などでAIを乗っ取り,当初の標的ではない民間施設を攻撃

 

するよう,誘導することも可能だ.誰かが攻撃を仕掛けて

 

きたのかと判別するのも難しい」と問題提起する.

 

 

 

そもそも,人間の生死に関わる決定を機械に委ねるという

 

こと自体,根本的な倫理問題をはらむ.仮にLAWS

 

病院などを誤爆し,多数の非戦闘員が死亡した場合,その

 

責任を負うのはAIの開発者なのか,使用した特定の個人や

 

国なのかーーといった未知の領域の法的問題も出てくる.

 

 

 

<ロボットが人間を殺さないように>

 

「人間の介在」は現時点では米国をはじめとする各国軍の

 

基本で,LAWSの実戦配備を良しとする国はない.だが,

 

ただでさえAI兵器の開発では,自動化と自立化の方向に

 

流れがある.

 

そのような中,国際社会でもLAWS規制の是非について

 

協議が始まっている.枠組みは,ジュネーブの国連欧州本部

 

で開催される特定通常兵器禁止制限条約(CCW)の締約国

 

会議だ.

 

325日〜29日まで開催された最新の協議には90か国

 

以上の政府専門家や民間活動家団体(NGO)関係者が参加

 

した.初日はグテレス国連事務総長が,LAWSを「道義

 

的に激しく問題があり,政治的にも受け入れ難い」と

 

表現し,参加国に規制を早期に実現するよう強く促した.

 

 

 

オーストリアやブラジルなど,かねてより軍縮に熱心な

 

諸国は,LAWSの開発,所有,配備を禁止する国際条約

 

作りに着手するよう提唱した.アフリカなどの多くの開発

 

途上国も賛同した.

 

しかし

 

米国は「LAWSに関連する技術により,民間人への被害を

 

大きく減らすことができるし,(攻撃に至る)人間の判断を

 

より正確にすることができる」と主張.LAWSから派生する

 

問題は,「既存の人道法でカバーされている」として,

 

条例作りに反対する立場を明確にした.ロシア,イスラエル,

 

英国,豪州もこれに同調した.

 

 

 

日本政府はLAWSを開発することはないとの立場を明言

 

した上,まずはCCW参加国の共通認識をまとめるような

 

成果文書作りを目指すことを提唱した.規制推進派,反対派

 

の溝が深いことを念頭にした妥協案だった.

 

結局双方の溝は3月会合で狭まるどころか鮮明化し,次回

 

8月に予定される会合でも規制の方向性が定まる見通しは

 

低いと言える.

 

 

 

 

 

CCWでは2014年来,LAWSに関する非公式政府専門家会合

 

が開かれている.これが201711月に公式会合に格上げされ,

 

今回が4回目の会議だった.これに先立ち,国際的な人権団体

 

などNGOLAWSの開発禁止を求め,各国や国連に働き

 

かけていた.

 

 

 

AI兵器に転用されうる民間部門の技術開発は今後,その

 

国の国力を左右する潜在力を持つ.各国とも最大限の

 

フリーハンドを維持したいというのが本音だろう.LAWS

 

の前段となるAI兵器を開発中の国ほど,規制への忌避感

 

が強い.規制に明確に賛成しているのは,いずれもAI兵器

 

を開発しておらず,LAWSを保有する可能性がゼロに近い

 

国ばかりだ.

 

 

 

CCWの意志決定はコンセンサス(全会一致)が原則だ.裏を

 

返せば,参加する125か国すべてが事実上の拒否権を持つ

 

ことになり,合意のハードルは高い.最近の軍縮条約と

 

しては,やはり有志国や国際NGOが主導してまとまった

 

核兵器禁止条約(2017年採択,未発効)があるが,核保有国

 

はいずれも関与を拒否している.「持てる国」が参加しない

 

軍縮条約には,実効性の欠如がつきまとう.

 

 

 

アサロ準教授は,LAWSに反対する国際NGO(キラー・

 

ロボット キャンペーン)の有力メンバーでもあるが,

 

「我々はAIの軍事利用そのものに反対しているわけでは

 

ない.例えば地雷除去や前線での負傷兵救出など,人間に

 

役立つ技術もある.化学兵器は悪だが,人間の暮らしに

 

役立つ化学製品があるのと同じことだ」と話す.

 

 

 

米国が主張するようにLAWSは既存の国際人道法によって,

 

すでに規制されているとの見方も一部にはある.例えば,

 

ジュネーブ諸条約追加議定書第36条は,新兵器の開発に

 

あたっては締約国が国際法で禁止されているか否かを決定

 

する義務を持つーーと定めている.同48条は文民と戦闘員,

 

民間施設と軍事目標を常に区別することを定める.AI兵器は,

 

いずれにも抵触する可能性はある.

 

「ただ,ジュネーブ諸条約はそもそも,機械が人を殺したり,

 

意思決定したりする事態を想定していない.新しい時代の

 

新型兵器については,新たな規範,条約が望ましい」とアサロ

 

準教授は強調する.

 

 

 

日本でLAWS規制の必要性を提唱する立教大学の長有紀枝

 

(おさゆきえ)教授(NGO「難民を助ける会」理事長)

 

LAWS20~30年後 ,早ければ数年後に実用化される

 

可能性がある」と強調.「核兵器が事前に禁止されて

 

いたら,広島,長崎の被害はなかったかもしれない.実際に

 

開発され,実戦配備されてからでは遅い.そこで生じる可能性

 

がある人道的な被害を勘案すれば,今出来ることは積極的に

 

進めるべきだ」と警鐘を鳴らす.

 

 

************************

 

 

 

シロクマとセイウチの会話のつづき

 

セイウチ:彼らは人間の数を減らしたがっているんだろ?

 

     そうでなけりゃ,キラーロボットで相手国の人間を

 

     狙い定めて殺そうとするなんてワケわからん!

 

シロクマ:あー,それはだね,自分らの種族の兵士や民間人だけが

 

     生き残って,他の民族を根絶やしにしたい,根絶やし

 

     できなければ奴隷にしたいという,むかしながらの

 

     悪い欲望が,地球の3箇所からモクモクと吹き出して

 

     いるようなんだ.

 

セイウチ:3部族の酋長が互いにキラーロボットを戦わせたら,

 

     全人類がそのうち死んでしまうかもなー.オモロイ,オモロイ!

 

シロクマ:オイオイ喜んでばかりいられないんだぜ.彼らはその前に

 

     海水に飲み込まれて溺れ死ぬ運命なのさ.台風とか大津波とか

 

     大地震とか毎年大災害が起こる,または今のようにウイルスが

 

     全地球にのさばって,貧者も医者も金持ちも死ぬ.それだけじゃ

 

     なくて,彼らの食物も水もやがて無くなり・・

 

セイウチ:いよいよ結構.

 

シロクマ:おっと,その前に俺等もみんな居なくなってるのさ.

 

     おもろい話かね?   

 

 

 

  

 

 

 

キツネの本質論=もうろくジジイの妄想

 

2,020 5 6

 

既存の国際人道法によって既に規制されているって?

 

国際法なんて,破るために在るようなもんだぜ.

 

例えばアメリカ.我が国は国際法を遵守する.ナチの

 

ような非道な民間施設爆撃はやらない」とか言ってたのに,

 

結局日本中の非戦闘員に焼夷弾をあびせて大量に焼き殺し,

 

核爆弾の実験台として黄色いサル(彼らがそう呼んでいたんだ.

 

おれじゃない)をひとつまみかふたつまみ,溶かして殺した,

 

(あるいは焼け残っても後遺症で,生涯を苦しみ抜き,死んだ

 

人たちもいる),とんだ「人道法遵守」さ.

 

そんな紳士たちの「人道法の規制」なんて,「書いて,いつでも

 

消せる」マジック法解釈用ペンで書いてあるんだから.

 

「人道って何だ?」ときいてごらん.彼らなら「お人好しを

 

騙す王道楽土への約束事メモさ.実はこちらの都合次第で

 

「半人間」を蹴落とす道のことさ」と言う.

 

AIロボットが人道法を守る?そこに人知が関わる限り,

 

守るわけがない.「都合よく解釈」するのは人間の得意技だから.

 

ん?うちの政府は大丈夫かなー.そのうち「そろそろうちもAI兵器

 

が欲しい.俺の悲願だ」などと言い出さないとも限らん.

 

たとえ民間施設が爆撃を免れたからって,それで「戦争の正義」が

 

成り立つもんだろうか?トラクターを運転する農民は「民間人」.

 

では病院,発電所,給水施設,警察,その他に務める人たちは

 

国民のために奉仕するから民間人,繊維工場や食品工場で働く人

 

も民間人,郵便配達や宅配人,これも民間人,とすれば

 

あと残るは軍需工場,軍隊の兵舎と兵器と兵隊が,「軍事施設」

 

に含まれる.(「兵隊」とはこの場合もちろんAIロボットのこと)

 

軍事施設破壊ゴッコが正義の戦争ならば,莫大な金を喰う,そんな

 

ゴッコ遊びはいったいだれのためなんだろう?第一,各国人民が,

 

自分らの血税からその費用を負担すべき理由とは何か.

 

勝てば我が民族が世界を支配出来る?当然敗戦国の軍備は消滅し,

 

わが軍の規模拡大のために(あるいは敗戦国を守ると称して)相手国

 

から徴収する金額も思いのままに決められるし.

 

負ければ「植民地」となり,国名さえ剥ぎ取られかねない.高価な

 

製品を戦勝国から無理やり輸入させられたり,戦勝国の制度の矛盾

 

をあばいたり,政府の悪口を言ったりすれば即逮捕.自国の言葉や

 

伝統の音楽を口にすることさえ出来なくなるかもしれない.

 

軍事施設破壊ゴッコをやりたがっているのは誰?もちろん,ロボット

 

本人ではない.国民でもない.

 

それは金持ち資本家と国粋主義者だ.

 

何とか戦争ゴッコそのものをやめさせたい!ではどうしたらいいか?

 

 

AIロボットが必ず規制を守るというなら,あのIS

 

やり方を真似て,民間人を盾として建物の中に置いておく.

 

そうすれば,実直なAIロボは手が出せまい.

 

 

 

相手国ロボット中隊の隊長(人間)は,あせってこう

 

命令する「人間を,まず外に追い出せ!その後に建物を

 

破壊せよ」と.ロボ君は中の人間に呼びかける「どうぞ

 

外へ避難してください.国際人道法がありますんで」

 

なーんて,言うかね?

 

 

 

要するに.人道法なんかを守っては,戦争にならんのだ.

 

なぜって?人を殺し,殺されるのが戦争ってもんだからさ.

 

だから,戦争を起こすことに反対!!と常に叫んで

 

いなければいけない.国境での小競り合いは仕方がない

 

かもしれないが,それを好機に戦争を始めるのではなく,

 

何とか酋長同志の話し合いで事態を収めるべし.

 

それこそが酋長の最高の名誉であるというのがキツネ

 

の本筋論であります.

 

 

 

ついでに言うと,この度イージスアショアの日本配備

 

計画が取りやめになったが,これもコロナ禍のおかげで,

 

やっと日本政府の頭にもちいと「費用対効果」の言葉が

 

浮かんできたものらしい.なにしろ未完成で,十数年先に

 

納入の予定.その頃には敵の弾道ミサイル技術も進んで,

 

役に立たないだろうと噂されている.追加の費用もかさむ

 

ばかり.それでも首相殿はまだこのアメリカ製オモチャを

 

諦めきれない風情.

 

 

 

コロナデフレで世界があえいでいるさなかに,AIロボでも

 

なかろう.戦争は残酷な遊びだ.頭の弱い酋長が仕掛けた

 

悪いお祭りにすぎない.「偉大なる祖国」なんてものは

 

もともと無かった.「神は勇敢な兵士を助ける」ことは

 

なくて,「沢山の墓を用意する」だけのカカシだったりする.

 

 

 

敵の来襲を言い触らして戦争を煽る者を許すな!また兵器の

 

発展に国税をつぎ込む愚を,その担い手の兵器産業を甘やかす

 

政権を許すな!

 

 

 

2020  6  19

 

 

兵器のロボット化については,別の問題もある.

 

難民.つまり国を捨てて逃れる人々だ.国際人道

 

規制によって,仮に人的被害が全く無いとしよう.

 

北朝鮮から核ミサイルが飛んできた,それを巡洋艦

 

が捉えて撃ち落とす.または軍事衛星から狙い撃つ.

 

で,残骸は常に海に落下するように計算されているが,

 

たまたま市街地に落ちるかもしれない.バーチャル・

 

ゲームならそこまでで勝敗がつく.アニメ映画なら,

 

その先の話,生き延びて地下にもぐった難民集団が

 

結束して「ブラック帝国」だの「宇宙の征服者」を

 

相手に戦いを挑む,ということになる(大抵はね)

 

 

 

先ごろのイージスアショアじゃないけど,燃料部分

 

を切り離して安全に回収するように設計されて

 

いないと「人道に反する」ことになる.誤爆は

 

もちろん,意図的にプログラムを「非人道的」に

 

書き変える調子の狂った人間またはAIロボットの

 

せいで,大量の難民が生み出される.

 

だれが白旗を揚げるか?当事国政府か?生き残った

 

難民たちか?

 

勝敗の条件とは?死んだロボット兵士の数か?

 

それとも難民の数か?(もちろん多いほうが負け)

 

 

 

オモチャ兵器同志の戦争ゲームのルールはまだ

 

何も決まっていない.勝ったらどういうメダルが,

 

あるいは報奨金が手に入るか,それさえわからない.

 

ただしこれだけはハッキリしている.終戦までには

 

恐ろしく高額の戦費が必要だということ.でも勝てば

 

取り戻せるわけではない.「国破れて山河あり」

 

なら,その先に復興があるかもしれないが,

 

「国破れてキツネはびこる」状態ならば,誰が

 

畑を耕すのか?

 

 

 

一切人的被害無し,市民生活に支障なく,戦争

 

なのに頭のうえを飛び交うロボット兵器を気にも

 

せずくらしていけるなんて,ほんとにありか?

 

「大アリさ!それこそ偉大な我が軍のおかげなのさ」

 

という政治家と国粋主義者.

 

 

ほんと,どうかしてる!

 

だれかが言う通り,「兵器が戦争を焚き付ける」のか.

 

 

2020  6  23

 

勝ったらどうする?

 

 

 

 

博士がいう「地雷除去ロボット」,これは人間の役に

 

立ちそうだ.だが,「地雷敷設ロボット」が敷いた地雷は

 

いったい何を標的にするのか.敵民間人か,敵ロボット

 

兵士か.(現在でも昔の地雷を踏んで亡くなる幼児や農夫が

 

絶えないというのに),生き物には反応しない地雷を新たに

 

開発するのか.ロボット相手だから,爆発力も強く,

 

安価にすますと言うわけにはいくまいが.

 

 

 

塹壕堀りロボット,これはキラーロボット戦争には不用

 

だろう.塹壕とは,人間兵士を敵の銃弾から守るための

 

ものだから.

 

 

 

負傷兵介護ロボット,はいらない.修理工場へ運ぶ運搬

 

専用ロボならいいか.

 

 

 

倫理協定違反を監視,摘発するロボット.違反ロボを

 

瞬時に破壊する.この組織は常時ロボットの動きを

 

監視する国際的な対ロボット警察.

 

 

 

「大本営」とは,人間のみがかかわる作戦,司令の

 

中核.当然作戦の結果に責任を持つが,戦争そのものの

 

開始,終結は彼らの権限ではない.

 

 

 

だれがロボット戦争を始めるか,または敗戦を認める

 

か.それが問題だが,その資格としては,「すごい額の

 

金を自由に動かせる人物」「勝利請負人」として国民

 

から担ぎ出された人間ということになる.

 

 

 

(旧日本軍のように,担ぎ出されたは良いが,金は無し,

 

というのでは勝てない.戦闘ロボはとにかく金を喰う)

 

イージス艦は飛んでくる敵の長距離ミサイルを海に撃ち

 

落とすために開発された.敵のミサイル基地を破壊する

 

ためには,我が方の長距離ミサイル基地が既に用意され

 

ている.その他,敵の監視用軍事衛星を攻撃する巡航

 

ミサイル(かどうかは知らないが)が要る.

 

そんなこんなで,税金の大半は軍事費に消える.

 

今回のように死者1千万を超えるパンデミックに見舞われ

 

ても,人間の医者も病院も足りないから,ロボット先生に

 

お願いするしかない.「人間て,実にヤッカイナ奴らだ」

 

なんてロボット看護士さんに言われてしまうかも.

 

 

ここで,話はアニメの世界からはみ出してしまい,

 

あとのストーリーが続かない.ロマンもへちまもなし

 

 

 

だから,オモチャ戦争はやめよう.核兵器は廃絶すべし.

 

酋長や呪い師が正気で「学習能力」があるならば.国民が

 

正気で「学習能力」があるならば!!

 

 

 

 政治家の「学習能力」(特に科学的な)欠如という言葉は,

 

ある米国人研究者の本から失敬した.まことにピッタリ

 

だこと.

 

 

2020  7  27

 

反戦と厭戦とは違う.

 

 

「私は人を殺さない」といって徴兵に応じない,あるいは

 

軍事訓練に参加拒否する,これは自分の信条に忠実であるから

 

反戦行動と言える.(たとえ信仰からであっても同様)

 

例えば1960年代後半のアメリカ反戦運動,は「厭戦運動」と

 

いえるだろう.なぜなら,その後60年たって,70~80

 

歳代に達した昔のヒッピー世代が,今,軍事予算で膨れ上がった

 

 

政府を批判し,軍縮,反戦を叫んでいるとは思えない.米国の

 

 

さる歴史家が言っているように,戦後の日本で初期の日米安全保障

 

 

条約への国民の反対が強かったのは,「イデオロギーからではなくて,

 

 

強い厭戦気分からであった」.同様に,ヒッピーたちを巻き込んだ

 

 

 

「反戦運動」とは,ベトナム戦争の理不尽と,米兵の大量死からくる

 

「厭戦」気分の爆発であって,「イデオロギー」ではないということに

 

なる.

 

 

 

現在,米国での核廃絶運動や銃器の規制運動が盛り上がっている

 

 

とは聞かない.軍需産業は盛んにロビー活動を行って「偉大なる

 

アメリカ=負けないアメリカ)を取り戻せ」のキャンペーンをやって

 

いる.これが仲良し2人組の日本政界につたわり(もちろん裏金,

 

裏取引はゴマンとあり)軍事同盟はますます安泰.テレビに出てくる

 

政治経済専門家連は,基本安保維持派であるから,反戦などとは

 

絶対言わない.言えない.彼らも195060年代には安保闘争に

 

参加していたはずだが?それは一時の「厭戦気分」に過ぎず,

 

若気の至りとでもいうつもりなのかね?

 

 

 

ツネ的結論から言うと,日本人はイデオロギー(私はこう信じる

 

という頑固さ)がまったくとは言わないが,欠如している.つまり

 

「厭戦」はありだが,「反戦」はなし,気分次第,お上次第とも

 

言える.

 

 

 

まてまて,キツネどん,それは違うと思うぜ.アメリカの反共

 

イデオロギー,あれはどうなんだい.「私は資本主義以外の経済

 

システムを断じて許さん!!」と米国人全員がこぶしを振り上げて

 

立ち上がったというんですかねー.ほんとに?

 

 

 

キツネ応えていわく:イデオロギーとは言うが,この場合は

 

むしろ「感染恐怖」だな.(只今のコロナウイルス禍みたいなものだ)

 

共産主義という病原菌に対する,刷り込まれた恐怖心.それが

 

未だにアメリカの民主主義を歪めているとキツネは思う.恐怖心は

 

身辺武装主義?を広め,よその国ではとっくに卒業した鉄砲崇拝

 

をはやらせている.理屈じゃない.だからアメリカ人もイデオロギー

 

には無縁なのかもしれない.日本人のお上崇拝主義を笑えないね.

 

 

 

だけど.資本主義そのものをイデオロギーというなら,これを

 

壊そうとする説は一切,「厭戦気分」の範疇に入れるか,だ.

 

厭戦気分でノロノロやってる間に,地球はとんでもないことに

 

なりかねないぜ.いまこそ,反戦,核廃棄,反軍国主義に

 

本気で(イデオロギーとして)取り組むべきだ!

 

 

2020  7  28

 

本質論ーーそれはこういうこと.

 

 

 

第一に,現在の空と海とは,「母なる」地球からの贈り物

 

であること.その空と海に,化石燃料の燃えかすをばらまき,

 

石油系プラスチックのゴミをたれ流し,核燃料の廃棄物を拡散させ,

 

おまけに核爆弾の花火を互いの頭上で破裂させ,殺し合う.そんな

 

こんなの悪行でせっかくの美しい贈り物を,既に半分は汚し,壊した.

 

やがては気候が激変し,すべての生物が住めない空と海と陸に変えて

 

しまうだろう.・・・・と,生物学者,地球科学者は警鐘を鳴らす.

 

キツネは今さら資本主義を否定することは出来ない.だが,

 

「儲け主義経済」,例えばこのコロナ禍のなかで,食い扶持を失った

 

大勢の庶民に,小額の金を配ろうと言うときに,「そんな貧乏人に

 

小金を配ったところで,経済のV字回復は望めない.彼らは金が

 

ないんだから株を買えるわけがないからな.おれは反対だ」と,

 

サル首相経験者が言ったというが,株価曲線が全て,それしか頭に

 

ないというのはあまりにもなさけない.

 

かといって,共産主義はいとも容易に全体主義に支配される.と

 

いうか,最初から全体主義的手法なしでは共産主義国家として成り

 

立たないらしいし.

 

 

 

地球破壊の第一の責任は行き過ぎた資本主義社会にある,これは

 

わかりきったことだが,いまさら17世紀に戻ることは出来ない.

 

美しい地球を破壊せずに,他の全ての生き物のために残そう.

 

「民主主義」なんかでは足りない.何と言うか・・

 

「共生主義」とか「青天主義」とか「人類ダンシャリ主義」とか???

 

(おっとつと!またやっちゃった。断捨離なんて、何となく仏教用語かと

 

思っていたら、れっきとした著作権アリの造語なんだって!だから

 

このこの言葉は削除。代わりにうまい表現を思いつくまでお待ちを)

 

 

2021. 12月  追記:

 

気の利いた表現はとんと思いつかないが、要するに「人間の数を減らせ」と

 

いうことだ。これは北の海のシロクマやセイウチからの訴えでもあるし、

 

他のあらゆる生き物たちの願いであるかもしれない。

 

「それなら戦争だ!それが一番!」というあなた。「それで、ウチだけが

 

生き延びて、地球の唯一の部族になる、」なんて思ってるでしょう!

 

 

 

 

将来,壊した地球を見捨てて宇宙へ飛び出せ,なんていう恐ろしい

 

夢を語る輩が結構大勢いるらしい.心配せずとも,地球が煮えくり

 

かえって,人間に復讐する日は案外近いと予言する学者もいる.

 

このところ大雨,日照り,バッタの大量発生,大洪水などが続く. 

 

 

「黄色人種の世界制覇」を恐れてしきりにケンカを売ったり,

 

「万世一系の皇統」を誇ったり,「武器は全て」で「雇用率100%」

 

を自慢したり,もうやめてくれ!

 

100年後の人間が,われわれに感謝すると思うか?」と問われても

 

YESとは言えまい.

 

まずは「民主主義憲法」発祥の地,「原爆誕生の地」アメリカ

 

あたりに「学習」し,リーダーシップをお願いしたい.今の

 

日本政府じゃちょっと無理だろうなー.

 

 

 

2020   8   7

 

 

コロナウイルスは感染力も弱く,発病率も低い.他のウイルスと

 

同じだ.風程度の患者はほっといて,重症患者だけを重点的に

 

ケアすればよい.CTR検査を数多くやればいいってもんじゃない.

 

学校もイベントも休まずつづけるべし・・とかいう意見の人も

 

多くなってきたようだ.いろんな対策にこれという決定版が無い

 

現状にじれったくなってきたのか. 

 

 

「なんでもお上の命令にヘイヘイと従う日本人のわるい癖だ.

 

大体日本の学校教育が,自分の頭で物を考える訓練をしない

 

 

のが原因だ」と言うのは結構.キツネそう思う.だが,トイレット・

 

ペーパーの買い占めまでそのせいにするのはどうかな.ヨーロッパ

 

だって,ペーパーや小麦粉の買い占めがあるらしいし,反対に

 

マスクなんぞオレは絶対イヤ,という頑固な人々がすばらしいと

 

言うわけにもいくまい. 

 

 

話はそれるが,キツネは体内に古いウイルスを飼っており,

 

 それがこのところ夏になると暴れだして,手脚の出来物に悩まされる

 

 (カユイ)医者の診たてでは,ハシカのウイルスらしい.幼い頃に

 

かかって,免疫が強いうちはいいが,老人になると出てきて悪さをする.

 

強い薬は老人の脾臓?を痛めるもしれないので,抗ウイルスの塗り薬

 

を塗っておくしかない.

 

で,この頃キツネがありがたく思うのは,健康保険や国民年金だ.

 

無理せずのんびりと養生できるのはありがたい.(食品の値上がり

 

なんかどうにか耐えられる)まさにウイズ・ウイルス生活.

 

とにかく助け合いは大事なことだ.〇〇の神の教えにも「天は人を

 

助くるものを助く」とあるではないか.アレレまたとちった.「人を

 

助ける」じゃなくて,「自らを助ける」だった.つまり「やる気のない

 

奴は成功しない」というトップアスリートを目指す若者向けの格言だ.

 

そうじゃなくて,「人を殺さず,他人の財物を奪わず,怠けず,物欲に

 

走らず,云々」の人としての正しい生活を貫き,おのれを磨くと同時に

 

あらゆる人と交わり,諸国を巡って,今でいう「民主主義」を広めた

 

ブッダの言葉を・・・といっても,適当な格言などない.ブッダは

 

ヒンドゥーの階層社会から下層の人々を解放しようとしたが,高段から

 

説教するのではなく,常に人と向き合って討論する中で,自説を広めて

 

いった.だから,「人間お互いに助け合わないと,いずれ滅びる」

 

などと説教したわけでもない.(と思う)・・その言葉を聞き,

 

あらゆる命の安らぐ世界を想像してみよう.

 

 

「オレは絶対コロナなんかにかからねーよ」という若者でも,100

 

まで食うに困らず,病気にもかからないという保証はないだろう

 

国のカセギも限られているのに,民の健康や幸せのために使わず,

 

すべてを兵器とロボット兵と棺桶代に回すなら,どういう未来が残る

 

だろうか.想像してみてほしい. 

 

 

世界中の戦争を無くし,浮いた金で清潔な水と住処を世界中に広げる,

 

そして老人や病人が安心して養生出来る,また稼ぎ手を戦争にとられ

 

た婦人が家族を養うために臓器を売る,なんてことがない,「互いに

 

助け合う」未来を想像してほしい.

 

想像力の欠如,これが日本人だけでない,世界中に蔓延するウイルス

 

であるようにキツネは思う. 

 

 

 

 

2020  8  8

 

文部省の学習指導要領の「愛国心」の項目に,政権は例の

 

コモンジョ「教育勅語」から適当に間引いて(さすがに全文は

 

気が引けたのか)ちりばめたのだそうだ.そしていまだに

 

「教育勅語にも良いところが沢山ある」とのたもう.かれらは

 

まだ若い.文章の読解力がよほど低くなければ,「教育勅語的愛国心」

 

の意味するところはわかるはずだ.ということは,彼らは一度も

 

これを読んでいないんだろう.

 

戦後生まれなのに明治憲法を懐かしがる,70代の「声の大きい方々」

 

の「悲願」とやらを鵜呑みにしてるらしい.彼らに自我はあるのか?

 

また先日の原爆の日の,広島市長のスピーチは,政府に向けて核廃絶

 

条約への日本の参加を強く求めたが,これに対する首相の反応はなし.

 

(米国への遠慮から条約に参加はせず,裏からゴニョゴニョと何か

 

やって,核保有国と非保有国間を取り持ち,核廃絶を主導したいとか,

 

ワケの判らん文を読み上げただけ.どうせ側近のナニガシの作文だろ)

 

それに比べ米大統領次期候補のバイデン氏が「核なき世界」に向け

 

引き続き努力する意志をハッキリと述べたのが対象的.

 

なさけなやー.

 

 

 

 

 

2021 1 22  朝日新聞

 

「核なき世界 望むオセアニア」より

 

<核兵器の開発、実験,生産、保有、使用を禁じる初の国際条約、

 

核兵器禁止条約が発効>

 

 

🗝21日現在の批准国・地域は51。核軍縮の交渉を義務化する

 

代わりに米露英仏中の5ヵ国だけに核保有を認めている核不拡散条約

 

NPT)とは発想が異なり、核兵器そのものを非人道的で不法とみなす。

 

日本を含む「核の傘」に依存する国々は批准していない。

 

 オセアニア地域は、欧米各国の核実験に苦しんできた歴史を抱える。

 

反核を訴えてきた人々の声は、日本の被爆者たちと同じように強く、重い。

 

(シドニー=小倉哲夫記者)

 

 

🦊この記事によれば、オーストラリアでは1952〜57年に英国が計12回、

 

核実験を繰り返し、うち9回は南部の砂漠地帯で行われ、アボリジニーたち

 

が被曝した。

 

マーシャル諸島では、約180キロ離れたビキニ環礁での米国の水爆実験の

 

灰を浴びた島民は甲状腺の病気を発症したり、障害児が生まれてきたりした。

 

島を離れた島民は現在も帰ることが出来ない。同国政府は米国から受ける

 

財政支援の継続を望み、条約に署名していない。

 

ニュージーランドでは、フランス領ポリネシアで66年から行われた核実験

 

に抗議して、反核運動が活発になり、18年に禁止条約を批准した。同国の

 

NGO「軍縮と安全保障センター」の活動は、70年代以降は米軍艦(核兵器

 

搭載の可能性がある)の寄港拒否を求める運動に発展。政府は85年、米軍の

 

原子力艦の寄港を拒否、87年には核兵器を搭載する軍艦や軍用機の寄港を

 

禁じる非核法を制定した。これに対し、米国は86年、ニュージーランドが

 

攻撃された場合に共同で行動する義務を停止した。しかし歴代の政権は非核

 

 政策を変えなかった。

  

<国連の核軍縮推進アドバイザーも務めたデューズさんは、「私たちは米国の

 

 核抑止力を拒否し、こらしめられたが、今やとても緊密な関係を築いている」

 

と、核保有国に妥協せずに「核なき世界」を求め続ける大切さを説く>

 

 

🗝「条約」への署名、日本政府否定的

 

<岸信夫防衛相は22日午前の会見で、核兵器禁止条約について

 

「核兵器のない世界を実現するためには、核保有国の参加が必要だが、その

 

支持が得られていないのが実情だ」と述べた。日本政府として署名する考えが

 

ないことを、改めて強調するものだ。その上で岸防衛相は、「抑止力の維持、

 

強化も含め現実の脅威に適切に対応しながら、地道に現実的に軍縮を前進させる

 

道筋を追求していくことが必要だ」と主張した。>

 

************************************************************:

 

 

🦊ちなみに岸氏は慶應大学出身。安倍前首相とは兄弟。

 

同じ日のテレビで、核非保有国の識者の発言・・「核保有国から、署名

 

させないよう圧力がかかっている。日本も同じ事情だろう」と。

 

「地道に現実的に」蜘蛛の糸に絡め取られたバッタみたいな、笑うべき日本の

 

姿は、とっくに世界に晒されているのに。福沢先生はなんと言われるだろうか。

 

 

 

 

2020 1 23  追記

 

1月22日の朝日新聞より

 

「辺野古のダンプ,まるで政府」

 

<沖縄県名護市安和(あわ)の桟橋への入口前をゆっくりと歩く人たちが

 

いる.積んだダンプカーが次々とやってくる前を横切ることで,

 

ダンプカーの進行を遅らせる「牛歩作戦」の現場だ.

 

宜野湾市の米軍普天間飛行場の移設先として,政府が名護市辺野古の海に

 

土砂を投入しはじめて約2年.周辺では基地建設に反対する運動が続いて

 

いる. (中略)

 

安和の桟橋には1日数百〜約1千台のダンプカーがおしよせる.土砂は船で

 

辺野古へ.「ダンプは,県民がノーと言っても工事を続ける日本政府を

 

象徴している」.昨年12月,沖縄県八重瀬町の沖本裕司(74)はそう訴えた.

 

(中略)

 

ヘリ基地反対協議会事務局長の仲本興真(72)は行政書士の仕事をしながら

 

現場で運動を引っ張る.「基地という負の遺産を孫や子に残すわけには

 

いかない.運動は生活の一部,命がけで続ける」

 

他方,コロナの影響で観光客が激減し,昨年12月の売上げが前年の3分の1

 

に落ち込んだ名護市の居酒屋の店長(36)はいう.

 

「基地はないほうが良いにきまっている.でも,政府の振興予算がなく

 

なるのは恐怖だ・・・」

 

政府は辺野古受け入れと沖縄振興策を関連付け,振興予算を減らしてきた.

 

そして,沖縄に在日米軍基地の7割が集中する現実は何も変わっていない.

 

カヌーでの抗議行動や座り込みを続けてきた沖縄在住の作家目取真俊

 

(めどるま・しゅん)は言う.「中国が脅威というなら,なぜ自分の住む

 

地域に(日本の本土の中に)米軍基地をつくらないのか」

 

(辺野古反対をかかげて当選した玉城デニー知事は言う.)

 

「(工事がとまらないのは)国民が支持しているからですよ.土砂を運ぶ

 

ダンプカーを動かしているのは,あなたたちヤマトンチュー(本土の人)だ」

 

憲法9条と日米安保体制.その在り方を問い直さずにきた朝日新聞を含む

 

リベラル派にも責任があると目取真は指摘する.

 

「日米安保体制を問わずして憲法9条を賛美する欺瞞をやめるベきだ.

 

尖閣諸島を守っているのは海上保安庁であって米軍でも自衛隊でもない.

 

辺野古新基地に金をかけるのは愚かだ」(赤田康和記者)

 

 

 

 

 

 

 

 

🦊少なくとも「必要悪」としての核爆弾を手放すことに反対する、または新たに

 

所有国の仲間位入りを望む人たちは、大体が都会暮らしの、高所得のサラリーマン

 

だったり、儲かってる企業経営者だったり、教育者や医者、役人、マスコミ関係人

 

などなど、「我こそは現代社会の先端を担う、進んだ頭の持ち主」だと自負して

 

いる輩だろう。

 

反対に、「儲かる国家の維持のためにする戦争には反対!」とか

 

兵器メーカーの煽る軍事費増強のプロパガンダに乗るべからず!」

 

 とか「核爆弾で死ぬのは庶民だ。あまりにも簡単に敵国人が死に、

 

 間髪を入れずに、あまりにも簡単にこちらの民も死ぬ、それも大量に。

 

だから、実際には使えない凶器なのだ。金や資源の無駄使い、核兵器をやめよ!」

 

という人たちは核廃絶を訴えている。

 

けれども、自称先進国のステータスシンボルとして、核兵器はいまだに、

 

莫大な金を食いながら進化し続けている。これが現代の「進んだ頭の」作品だ。

 

ところで、日本でも核兵器必要論者は、科学万能信仰、脱迷信、効率優先の

 

都会人に多いんだろうか。キツネが思うに、狭い日本では、田舎は都会に飲み

 

込まれて、全島一体の都市国家のようだ。

 

天皇制廃止に賛成ですか?と質問してみよう。一説によれば日本人の80%が

 

no!であるらしい。で、ある本の著者がこのことを憂えて「我が身に染み付いた、

 

抜きがたい汚れ」と嘆いておられた。

 

そうだろうか?とキツネは思う。(大嘗祭や現人神はゴメンだが、

 

皇室の存在自体はちっとも悪くないと思っている。)

 

 

ブルジョワ精神の起源

 

ベルンハルト・グレトゥイゼン 著   野沢協訳

 

1974年  法政大学出版会刊

 

(原著は1927年にパリで出版された)

 

この本は副題<教会とブルジョワジー>というので、ある司祭がつけた呼び名

 

によれば、「旦那さん」は、教育を受けており、いっぱしの人間で、自分個人

 

が納得しなければ承知しない。民衆が受け入れている信仰についても、説明を

 

求める権利があると思っている。これは己を自覚し、己の値打ちを知っている

 

ブルジョワである。大人しく手を引かれ、決まった道から決してそれぬ、いわば

 

無名の信者ではない。

 

この新しい人間の自惚れに、司祭たちは頭をかかえた。信仰の問題で素朴な信者

 

大衆と違う特別の地位につく権利をブルジョアに与えることは教会にはできない。

 

・・だが、合理的人間の特権を自分から奪う平等など、ブルジョアには真平だろう。

 

p23「ブルジョアジーと民衆」より

 

例えば、イエス・キリストが神であり人であると信じる信者は、イエス・キリスト

 

が2つの本性と2つの意志を持つことを暗黙に信じている。この第二の真理は

 

第一のの真理に含まれるから。「教会の無謬の権威を信じ、教会が教える全ての

 

真理を信仰する気のある素朴な信者は、これら全ての真理を暗黙に信じている。

 

・・ここに厄介な問題が生じる。実際、「教会の無謬」を信じ、「教会の教えに」

 

従うだけで、教会が教える全ての真理はみな知らなくても、完全なキリスト教徒を

 

自認できることにならないか。・・

 

となると、明示的に信ずべきことと暗黙に信じるだけで良いこととを区別し

 

なければならなくなる。パリ神学大学がはっきり言っているように、「真理に

 

とっては必要であり教会にとっては有用であるが、多くの人には使い道のない

 

箇条もある。(このような学者たちには知られているが、それを知ることが救いに

 

とって絶対必要なわけでもないある種の真理については)普通の人は暗黙のうちに、

 

全部を信じるだけでよいのです。教会が全てのキリスト教の真理を預かっており、

 

間違うはずがないことをその人は「啓示」によって知っているからです」(中略)

 

18世紀に適用された「暗黙の信仰」という理論は、権威原理そのものがもつ

 

不十分な点をいわば補う働きをするはずである。

 

信者には、教会が教えることを全部信じることはできないが、教会を信じること

 

はできる。ただ、教会を信じることによって信者は実際に何を信じるのか、この

 

問題が必ず起こらざるをえない。しかも近代では、それがとりわけ重要な意味を

 

帯びるのである。

 

450年も教会に通い礼拝や説教にも精励しながら、キリスト教のイロハすら

 

まだ知らない善男善女がどこにでも必ずいるものである。・・公教要理のイロハ

 

も知らず、そんなことは忘れてしまった老人たちのケースは極めて重大ということ

 

になる。「救われるためにはどうしても信ぜねばならぬ教義を盛った」公教要理を

 

知らねばならないのだから。この慎ましい信者らは、礼拝や説教に一生の間精励

 

しても、なおかつ地獄落ちを避ける見込みはないことになる。

 

だが、厳格な神学者がいうような、「一人一人が固有の知識、固有の信条を持た

 

ねばならない。そう思うのがそもそも間違いなのである。信じたのも知ったのも

 

共同体であって一人一人の個人ではないのだから、共同体こそが各人に変わって

 

答えるべきなのだ。

 

 

素朴な信者は信仰者である。信じるものを必ずしも知っているわけではない

 

が、それでも教会という世界の中で暮らしており、それを捨てて他所で生きる

 

ようなことはできない。エヴニーのブドン司教代理も叱っていた。「ただ知識が

 

ないために、私は聖母を神に劣らず愛していると答えた年配者が、口では言えない

 

ほどたくさんいた。・・神より愛していると言った者もいた」「輝ける聖母は神

 

である。聖母は神を作られた。聖母は永遠の昔から居ませられた」、等々、全く

 

滑稽な答えをした者もいる」。・・またギャップの司祭レギスは、「教会が許可

 

したある種の慣行をバカにし、嘲笑い、それは下層民にしか役に立たないものだ

 

と言って」軽蔑するブルジョアたちを難詰している。彼が例あげるのは、

 

「数珠を爪ぐってお祈りをするあのおばさん」であり、「畑に何本も十字架を

 

立てるあのお百姓」であり、「鐘の音には嵐を遠ざける効能があると思ったり」、

 

「聖遺物や十字架や聖像や教会の祈りと祝福で聖別されたその他色々なものを

 

身につけたり大事にしまっておいたりする」慎ましい信者である。

 

しかし、素朴な信者には当てはまることも、啓蒙されたブルジョアにはもう

 

当てはまらない。ブルジョアは知るか知らないかどちらかである。信じるか

 

信じないかどちらかである。信じるのは自分が納得することだけだ。だから

 

ブルジョアの意識から消え去ったのは、一つの世界、信仰の世界全体である。・・

 

p39   二つの世界

 

 「信仰は皆子供騙しだと言われています」とラングルの司教は言った。「哀れな

 

連中さ、頭が悪いんだ。善男善女で、自分の怯えた想像にたぶらかされて

 

いるんだ」と世紀児はいう。「司祭の話を全部鵜呑みにするなんて、君たちは

 

単純だな。僕はそんなに軽信家じゃないぜ。自分が見たこと、聞いたことしか

 

信じないぜ。こういうやり方がいいんだよ。こういう哲学がいいんだよ」・・

 

一方、農民の宗教は、・・集団的な生活とかたく結びつき、それの一つの土台を

 

成している。教会に属さなくなったら民衆は安住の地を失ったような気がする

 

だろう。カトリック教徒であるということは、個人を自己の周囲、自己の共同体、

 

自己の国に結びつける全てと同様ごく自然なものに過ぎない。しばしば離れて

 

暮らす人が久しぶりに会って心を同じくしあうのは祭りの日だ。人口が少なく

 

住民が広い範囲に広がって住む地方では、皆が集まりキリスト教を公に告白する

 

のは祭りの日しかない。」

 

 

 

************************

 

🦊:ここまではキリスト教の話だったが、この項の最初に述べた天皇制と

 

現代日本人の話に当てはめてみよう。

 

キツネの周囲には、天皇を神と崇め、祀っているような人は見当たらないが、

 

一方で、皇室の結婚や皇子誕生の話題に一喜一憂している国民は大勢いる。

 

現在の皇室の方々は気の毒なほど品行方正、上品で清潔、のイメージであり、

 

人気も上々。今更昭和の戦争を引き合いに出してあれこれ言う人は少ないが、・・

 

キツネは皇室の近代化がぜひ必要と考える一人である。

 

 

1。天皇が人間であるというならば、ぜひ「新嘗祭」やその他の皇室神事を

 

一切廃止し、「国体護持」などという意味不明の重荷を天皇本人に負わせる

 

のをやめねばならない。

 

2。万世一系の嘘をいつまで言い続けるのか、(誰だか知らんが)。

 

「万世一系の」血には色々混じっているというのは知れ渡っており、側室制度

 

はごく最近まで実際にあって、その女官の身元も知れているというのに。

 

皇室に嫁に行った女性は、なんとしても王子を産まねばならない。そうでないと、

 

散々な目に遭う。キツネのおばあちゃんは言ってた「早く王子様お生まれ

 

なさればいいのに。おかわいそうに」と。かわいそうなお姫様!女性虐待反対!!

 

女性天皇に賛成!!

 

 

3。皇居の宮殿の、日本建築の美しさと、ホールに飾られた松柏の盆栽の迫力に、

 

キツネは(行ったことはないが)惚れ惚れする。

 

で、これに映える女性の服装として、例の宮廷服は一切おやめになるがいいと

 

思う。和服か、場合によってはスーツの方がいいのでは?

 

4。キツネはミーハーの古手であるから、外国の王室なんかにも興味があるが、

 

いずれも人間として、外交要員として、アイドルとして、役割を果たしている

 

のではないかと思う。一体何の役割り?それはやはり民心の統一だろう。

 

こういうと、瞬時に昭和の悪夢が蘇ってくるが、あれはグレトゥイゼンの本に

 

よれば「信心深いお百姓さん」と「ブルジョア(資本家・軍人・政府)」の話だ。

 

維新政府は政治の責任を全て幼い天皇に負わせて(現人神天皇として)民心統一

 

(百姓、町人の)を図った、その古い手法を今また真似ようとているかに見える。

 

そうでなければなぜ「万世一系」などと右翼諸氏に宣伝させるのか?無知と無策、

 

無責任は相変わらず。

 

グレトゥイゼンの言うように、信仰は庶民のものだ。鎮守の森も村祭りも庶民の

 

癒しであり、自然の中にある地元の神を「気にかけて、祭る」のも良い。だが、

 

「国家の守り神」は、まず自国民を喰らう。恐ろしい。そこをしっかり拒否

 

すれば、皇族に敬語を使う、などという抜き難い習慣も、皇室人気も、「身に染み

 

ついた汚れ」というほどのことじゃないとキツネは思う。宗教について言えば、

 

キツネは無宗教者だが、野草と付き合っていると、何かしら「自然神」の存在を

 

信じたい気持ちになる。現在のように「経済の神」と「核の神」がのさばる

 

ようだと、ブルジヨアの地球は地獄になりかねない。かえって地球を救うのは、

 

素朴な庶民の信仰心や平常心や連帯であるのかもしれない。

 

 

2021  6   25 

 

 

***************************************

 

「重すぎる責務に耐えず」として、菅内閣は潰れた。

 

何が「保守本流」なものかい、と思うが、仕方がない。

 

阿部政権の長州閥伝統の「国民は愚民、説明不要」の

 

政治が、そろそろ終わるものと思いたい。昭和、平成

 

ときて、もう沢山、とみんなうんざりしているんじゃ

 

ないだろううか。

 

 

 

🦊:そこでキツネの遠近両用メガネで見るに・・

 

新政府は大きな旗を3本、振るべし。

 

 

1。核廃絶条約に調印。

 

2。第二次対戦中の、アジア諸国にかけたご迷惑に関して

 

  政府の正式謝罪。

 

3。憲法改正までして、軍事国家アメリカの商売を助け、

 

  いずれはドローン爆撃機の「誤爆基地化」する。

 

  それは  数十年もの間続いて、報復攻撃で大勢の国民

 

  が死ぬが、ある日突然米軍は去り、「平和」が訪れる。

 

  それが日本国政府の描くシナリオなら、アフガン式

 

 「棄民政策」とでも名付けたらどうか。どうやら

 

  政権お得意の『仮定の話にはお答えできません』の

 

  範疇であるらしい。とにかく、10年後にはこうなる

 

  だろう、だから日本はアメリカについていくのだ、と

 

  明言すべし。(米軍払い下げ品を有難がった時代=

 

  戦後じゃあるまいし)

 

 

2については、皇室に一肌脱いでいただいて、天皇の名

 

ではっきりと謝罪の言葉を述べてもらうのも一案。

 

自民党の若衆よ、もうちょっと🤏賢くならんかい。この

 

ままじゃあ、いかんぜよ!

 

 

 

 

 

2021  9  4 

 

 

 

🦊:キツネのまとめ

 

netの流行り、マトメを書いてみよう。

 

最近の報道によれば、ロシアが周辺諸国をいじめて、旧ソ連

 

に編入しようと企んでいるとの、民主主義諸国からの抗議に対し、

 

プーチンはこう言っている。「自分とこの垣根のすぐ外に爆薬

 

(NATO軍のこと)を仕掛けられたら、誰だって震え上がるだろ。

 

そんなこともわからんのか!」

 

そして、ロシア国民のおよそ65%は、旧ソビエトを懐かしがって

 

いる。「昔はよかったなあ!何でも党が決めてくれて、上手く

 

やってくれた。今じゃあ、金と汚職とギャングが蔓延。どうしようも

 

ない国さ」そして、「偉大なるソビエト連邦」を取り戻せ!と。

 

 

北京オリンピックに“政治不参加“を表明するアメリカその他の

 

諸国に対し、中国共産党は言う「民主主義かどうかは、その国の

 

国民が決めることだ」と。国慶節などでの民衆の盛り上がり様を

 

見る限り、やはり毛沢東は神様であるらしい。「昔はよかった。

 

貧乏かもしれないが、とにかくみんなが食っていけた」そして、

 

「中国式民主主義バンザイ!」と。

 

 

アメリカはどうか。ここでは古のワシントンの慧眼によって、

 

“政府を見張る議会の役割と、議会に対する政府の説明責任“が

 

明確に合衆国憲法に盛り込まれ、現在に至っている。だから

 

民主主義かというと?マイノリティの意見はデモによる以外、

 

議会に届かない。これはそもそも民主主義なのか?

 

そして国民はやはり「世界の警察官」つまり軍国主義強国アメリカ

 

をグレートアメリカと呼んで、誇りに思い、常にそこに帰って行く

 

らしい。

 

日本?中年日本人や若年日本人に、「政府とは?」と聞いてみなさい。

 

「良い統治をしてくれる良い政党」と答えるだろう。「良い統治って?」

 

それは、経済を上手く回してくれ、アメリカから離れずにあくまで従属

 

していく、これが肝心。これが正しい現実路線だと。「じゃあ、民主主義

 

って何?」と聞いたら、「多数決で決めるってこと!」。

 

議員や官僚の腐敗体質や陰蔽体質については?・・・「そりゃー、

 

日本人の昔からの体質だからね。マ、大義の陰には小悪もあらーね」

 

と鷹揚なこと。国民がこれだから、議員諸君は、「法なんて、声の

 

大きな人たち=派閥の解釈次第で何とでもなるさ。だから恐れる

 

必要なし」と思ってる。

 

これでまとめになったかな?

 

 

2021  12