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タンポポとゴボウのような根っこのはなし。

タンポポが、元気のよい小学生のように列を作って行進しています。

ここはガソリンスタンドのネオン看板の真下です。 タンポポは太い

ゴボウみたいな根っこを、小砂利の下の粘土にしっかり伸ばして

増えていきます。

 

私はタンポポを見る度に、うれしそうに笑っている子供のようだと

 

思います。前にも書いたように、長野県の田舎で小学校5年間をすごし、

 

その後東京に戻りました。疎開児童だからといっていじめられもせず、

 

かといって特別のお情けを受けたわけでもなく、ごく普通に楽しく

 

やっていたと思います。(大人たちは、そりゃイロイロあったでしょうが・・)。

 

田舎の小学校というのは、昔は村人の一大イベント会場で、運動会や

 

学芸会というと、じいさんばあさんまでがお弁当作って朝から待ち構えて

 

いる。

 

みんなで先生を大事にするもんですから、先生もいい加減なことは言えない、

 

できない、という具合。

 

元々大正時代から自由主義教育が盛んな教育県だったが、子供にとっては

 

そんなことはわからない。ただ、戦後の開放された空気の中で最初から

 

のんびりとして幸せだった。

 

ところで、1933年の「二・四事件」とは、そのように生徒からも父母からも

 

慕われていた教員等が「治安維持法」違反で多勢検挙される事件が長野県で

 

起こり、その後、岩手、福岡、香川、群馬、茨城、福岡、青森、兵庫、熊本、

 

沖縄県に及んだのだが、最近の「テロ等共謀罪を含む組織的犯罪処罰法」

 

改正案の国会提出に反対して、これら各県の有志が多くの署名を集め、デモを

 

行ったという。

 

時は戦前の、「若者を戦争へ駆りたてる」のを目的とする政府、軍部、経済界

 

による弾圧が行われた時代であり、私のようなキツネ世代には想像もつかない

 

出来事ではあるのだが、その時検挙された教員、家族、友人からの聞き取り

 

調査を綿密に行って記録に残した人々があり、それを学んだ若者がいて、

 

今回の信じ難い暴挙を止めようと声をあげ始めたという。

 

権力者にとっても、教育は非常に有用な手段で、反権力思想を徹底的に弾圧

 

して取り除き、それから自らに都合のよい徳目をそれに代わってセットする。

 

あとは教員を締め付けるだけ。逆らえば、「赤化教員」として牢屋に入れる。

 

「赤」とは、一般に共産主義のことだが、そんな主義とは無関係の、子供の

 

権利や幸福を第一に考える真面目な、皆に信頼される教師も権力者にとっては

 

すごく危険な人間なんだ。

 

そして、この弾圧をきっかけに、長野県の教員も「満蒙開拓青少年義勇軍」

 

として、16歳から19歳の少年を送り出すという、戦争協力の道へ引き込まれた。

  

「テロを含む組織的犯罪共謀処罰法」は「治安維持法」とは違うという人が

 

いるが、どちらも当局の裁量次第、処罰の現場の記録は消されるのが当たり前、

 

誰が責任者かもうやむや。おまけに教育勅語だって!

 

まるで政治の現況にぴったり。85年前のこととは思えません。それに、

 

コソコソ相談するのも禁止だって?  友達や親類をチクルのが正しい道徳なんて

 

ことになるかもしれない。 電話やメールは今は信書の扱いだが、いずれその

 

しばりもはずされて、当局の好きなように利用できるようになる。85年前に

 

実際あったことは、再び起こるとキツネは断言する。ヤだねえ。

 

子供達よ、どうかタンポポのように、太い根っこを伸ばして、健康に育って

 

欲しい。教師には、とことん質問攻めにしてみよう。「しつれいな!」と怒る

 

ようなら、そりゃ偽者の教師だから、用心しろよ。

 

4月7日

 付記:  隣の中国では、テロを計画する者を当局へ密告するよう奨励する

 

(報奨金つき)布告が出たそうな。実際に密談していたかどうか、内容がテロで

 

あるかどうか、誰が証明するのか?中国伝統の「科挙」という役人組織は、

 

中央の意向が末端まで行き渡り、しかも地方役人による金次第の忖度あり、

 

不正あり、の真に効率的な組織で根が深い。共産党に変わった現在でもその

 

張り巡らされた根っこを取り除くのは容易ではないようだ。せめて我々は

 

法治国家に生きていることを喜ぼう。

 

そして、法の下で皆が住みやすい、よりよい国にしてゆく努力を続けなければ

 

ならないとキツネは思う。 それにしても法律はコムズカシイ、弁護士にしか

 

わからない、めんどくさい、知らんでも大事ない(どうってことない)、と

 

いって学ばないで一生を終わる日本人が多すぎると思う。

 

(たとえ一流大学法学部を出たとしても、何もわかってない人もいる)

 

法を制定するのも国会だが、国の行方を見定めて、法を正しい方向に向けて

 

保全していくのも国会だ。それが「保守本流」としての役割で、

 

「戦後レジームの転換」とかわけのわからぬ造語を操って先人の労苦を

 

ひっくり返すのは、正当な保守とは言えまい。

 

・・・・と、どちらかと言えば保守系のキツネはもの申す次第。

 

あまりにもオツムが稚拙でまともな議論にも耐えられない、そんな政治家に

 

一票を入れるのはやめよう。

 

 

 

あれ、ここに珍しい種類のタンポポ

が・・掘りあげて持って帰ろう・・

としても、ソレハダメ。タンポポの

根っこはゴボウみたいに太くて

長く、ひげ根が少なくて、移植が

難しい。

白い花弁の中に黄色の芯がある。

増やしたければ、綿毛を集めて

鉢に播いておき、幼苗のうちに

なら、移植できるかも。

まだやったことはないけど。

 

ちなみに、このタンポポは

「キバナシロタンポポ」だって。見るからに雑種という感じ。先日この綿毛を

鉢にまいてみた。シロがでるか、キバナが出るか、キバナシロがでるか、さてさて・・

 

オオニシキソウ   2,019  10

 

この草は極端に水揚げが悪い。家に帰り着く前にしおれていて回復しないので、

 

仕方なく公園に戻って撮影。茎が赤くて錦の織物のよう。よく見れば

 

1mmほどの小さい白い花と、ザクロのような果実が美しい。

 

ハキダメギク  2019  10

増税前の大売り出しで、最後に残った草っぱら。

ハキダメギクとノゲシが気持ちよさそうに、秋の日をあびている。

こののびのびとした茂り具合を見ると、英名のシャギーソルジャー

(モジャモジャの兵隊)の意味がわかるような気がする。

なんでハキダメか? 野草の改名権なんてものがあるとすれば

さっそく改めてもらいたいもんだ。

 

 

 

12月 15日

 

タンポポの芽は夏のうち

に出ていたが,成長

しないので放っておいた

ら鉢底から根っこが

出てきた.大慌てで

赤玉土を買いに走り,

暮れの植え替え騒ぎと

なった.

小さなふたばに20センチ

もの長い根っこがついて

いる.

 

種をまいておいた9センチ丈のポットでは,

とうていおさまりきれ

ないわけだ丁寧につまん

で植え付ける.

2020  1月

 

根付いたらしい.同じキク科の

ゴボウ栽培に倣って,深めの鉢に

した.

ところで,ゴボウの花はアザミに

似てるんだって.一度見てみたい.

 そのアザミもキク科で,きっと

ゴボウ根なんだろうな.

2020年 おめでとう!  ヒメジョン

 

元日の朝,畑の際でシャッキリと鮮やかに咲いていた.去年の秋の草刈りで

花咲くことができなかったが,株元から枝を伸ばして,やっと今種を実らせる

ことができる.(と思ったら,キツネが切り取って,正月のテーブル花にしようと.

持ち去ってしまった)

太い根っこが残っているので,早春にまた咲いてくれるだろうか.

 

「ムーミン谷の夏祭り」より  1月5日

 

・・・そこここに立て札が立ててあって,そこにこう書いてありました.

 

「公園内に立ち入ることかたく禁止」

 

公園番とそのおかみさんが公園の中でくらしているのは,いうまでもありません.

 

この二人は,木をどれもこれも,まるく刈ったり,四角く刈ったりしてしまうし,

 

道は全部,学校の先生が持っているムチみたいにまっすぐでした.少しでも草の

 

葉が頭を突き出すと,すぐさま刈り取られて,もう一度はじめから伸びなおさ

 

ねばならないのでした.芝生の周りには,高い囲いがしてあって,どこにも

 

かしこにも黒い大きな字で,なにかが禁止だと書いてありました.

 

こんなひどい公園にも,毎日24人のおとなしい子どもたちがきます.その子

 

たちはなにかわけがあって置き去りにされたり,迷子になったりしたのでした.

 

みんな森の子供たちで,毛がたくさんはえていますが,その公園も好きでは

 

ありませんし,砂場で遊ぶことも好きではありませんでした.木のぼりや,

 

さかだちや,芝生の上を走り回ったりしたいのです.・・・

 

この公園へ,いま,スナフキンがちびのミイをポケットにいれて,やってき

 

ました.スナフキンは,囲いの周りをこっそりうろついて,むかしからの

 

にくいかたき,あの公園番の様子をうかがいました.「あの人をどうする

 

つもり?くびをつるしてやるの?かまへいれてたいちゃうの?どこかへ,

 

閉じ込めるの?」とちびのミイがききました.「あいつをおどかしてやる

 

だけさ」・・・

 

(スナフキンは大きなふくろから,白い小さな種をたくさん取り出して,

 

公園中の芝生にびっしりと全部まきおわりました)

 

「それ,なんの種?」とミイ.「ニョロニョロのたねさ」とスナフキン.

 

「かんじんなのは,夏まつりのイブに播かねばだめってことなんだ」

 

(太陽が沈むとまもなく,ニョロニョロが芽を出しはじめました)

 

刈りこまれている芝生のあちこちに,白いきのこのような,丸い小さな

 

ものが頭をもたげてきました.「あれをごらん!もうじきニョロニョロの

 

目玉も土の上にでるよ!」こう,スナフキンはいいましたが,まったく

 

そのとおりでした.やがて,白い頭の下に,まんまるい目玉が2つ見えて

 

きたのです.「ニョロニョロたちは,生まれたてのとき,特別に電気を

 

持っているんだよ.ほら,今度は手が出てきたぜ!」・・・

 

(ニョロニョロはごそごそ音をたてながら,大きくなり,いまは,足が

 

地面の中に残っているだけでした.公園番は,子どもたちを見張り続けて

 

いて,ちっとも気がつきません)

 

イオウとゴムの焼けるにおいが,公園にただよいました.おかみさんが

 

くんくんと鼻をうごめかしていいました.「なんの匂いだろう.子供たち,

 

こんなに臭いのはどの子だ?」いまは,かすかな電気のショックが地面を

 

走っています.公園番の制服の金ボタンがスパークをおこしはじめました。

 

(そのボタンに吸い寄せられて,ニョロニョロが四方八方から公園番の方へ

 

押し寄せ,ついtに公園番の体に火がつき,体全体が光りだしました)

 

公園番は火の玉のようになって,出口の方へ突っ走りました.ニョロニョロ

 

に追いかけられながらね.

 

子供たちだけがビックリぎょうてん,砂場の中に座ったままでいました.

 

「すかっとしたわ!」ちびのミイが感心していいました.

 

「そうだろ!」スナフキンは帽子を押し上げていいました「さあ,これから

 

立て札を全部引き抜いてやろう.もう,草も好きなだけ伸びればいいんだ!」

 

子どもたちは,「このおじさんは自分たちを助けにきてくれたんだ」と,

 

だんだんわかってきましたので,みんな砂場から出てきてスナフキンを

 

取り巻きました.「さあさあみんな,ママのところへおかえり!」と

 

スナフキンがいうと,「きっと,この子たちにはママがいないのよ」と

 

ミイがいいました. 

 

スナフキンは,足元にまとわりついて来る子供たちを,ものもいわずに

 

したってくる子供たちをじっと見つめました.「どうもこいつら,まだ

 

なにか不足みたいだな.まあいいや,じゃ,一緒においで.だけど

 

こまったことになっても,僕は知らないぜ」

 

スナフキンは心の中で,(この子たちがお腹をすかしたり,足をぬらしたり,

 

はらいたを起こしたりしたら,どうしたものだろうな)と思いなやみながら,

 

24人の子供たちをつれて野原を歩いていきました.

 

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ここにニョロニョロの絵を載せたいという誘惑にかられるが,

 

著作権に触れるでしょうねー. 

 

大体,ニョロニョロを知らないなんて人がいるだろうか?

 

もし居られたら,下記の本をご覧あれ.

 

トーベ・ヤンソン 作・画

下村隆一 訳 「ムーミン谷の夏まつり」

講談社文庫 (新装版)  定価495円

 

 

One team !  2020年 1月

 

 

 

麻生大尽(間違い!大臣)いわく「日本は古来,一つの民族,一つの皇統で

 

連綿と続いてきた,世界でただ一つの民族」であると.

 

すぐにアイヌの人たちから抗議が出されて一応謝ったが,同じ発言は

 

これで2度目だ.ちっともこりてない.いずれ3度目もやるだろう.

 

 

 

2020年,世の中はラグビーでの日本チームの躍進と,”one team”

 

掛け声にも盛り上がっている.違う国籍,違う出身チームの選手が

 

一緒に日本チームとして戦う,それは素晴らしいことだと.

  

で,麻生氏はなぜこの時期に,こういう馬鹿な発言をするのか?

 

彼は全く時代に取り残された,あるいは日本語の書籍を一切読まない,

 

またはお血筋重視思想の持ち主だからか.彼が市井の一老人であれば

 

なんの害もない.しかし,現政権の”大臣”というのが,困ったところだ.

  

人手不足対策として,海外から人を呼ぼうとしても,日本国籍は与えず,

 

十分な生活保障もせず,”非日本人”扱いで安く働かせようという,

 

そんなはずかしい国日本に,誰が喜んで来るものか.

  

私見だが,皇室の若い人から,一言ぐらいあってしかるべきでは

 

ないだろうか.

 

 

 

 

 

2020年  1月  17日

 

 

阪神淡路大震災から25年たつという.あの倒れた高速道路の

 

脚柱とガレキの山がすぐ目に浮かんでくる.

 

神戸で実際に被災した知人もおり,彼らから復興の顛末も

 

聞かされている.震災後素早く都市計画が練られ,それに

 

したがって測量がなされ,道路が拡張整備され,いわゆる

 

下町の木造商店街などはキレイサッパリ(と,ある山の手住民

 

が言うには)なくなり,神戸の街は新しくなった.

 

 

 

長田商店街などの下町住民は新しい街には住めないので(家賃が

 

高くて払えないから)チリジリになった.山の手住民は,「大阪に

 

負けじ!」と思っているから,街の近代化を進めたい.

 

古い木造商店街などは,いわば雑草だ.抜いてさっぱりしたと

 

いうところだろうか.

 

 

 

で,25年後の神戸が前よりも魅力ある街になったのかどうか,

 

キツネの感じでは,なんか日本中どこにでもある建て物,

 

街作りによく似てきたな,と思う.まあ,同じような資本が

 

入っているのだから,当たり前か.

 

 

 

今のところ,神戸市長は例のIR誘致はしないと表明している.

 

ギャンブル依存症や環境汚染の心配から,市民の意見は半々に

 

別れているという.しかし,大阪市のIR誘致が成功したら,

 

神戸や周辺の都市を巻き込んだ「広域IR経済圏構想」みたいな,

 

IR関連で一緒に儲けましょうという大計画がすでにささやかれて

 

いるそうな.そうなったら,神戸港もIRの玄関口になるわけだし.

 

 

 

最近,長田商店街で,何とか生き残って商売を続けている人が

 

東北の被災地を訪れて,古くからの住人が住めなくなるような,

 

立派な新し尽くめの街にしてはいけない,と語ったという.

 

その土地の古くからの住民を大切にしないような復興は,復興とは

 

言えないだろう.

 

 

 

 

 

 

言葉と意味と使い方  2020  1  30 

 

 

<<第78戦時議会にて提出された「言論出版集会結社等臨時取締法」

 

は,戦争遂行の一切の権限を政府が握るもので,衆議院特別委員会で

 

審議された.議員の質問は,この法律をやむなしとしつつも,言うところ

 

の「戦時下ではない状態とは,具体的にどういうことか」という質問が.

 

東條に向けられた.すると東條はいささかの躊躇もなく,平然と

 

「平和回復,それが戦争の終わりである」と答えたのである.

 

「そうした説明ではなく,法制的にはどういうことかと聞いているのです」

 

「それは戦争の必要がなくなった時です」

 

(東條は法制的の意味がわからず「戦争でないとき,平和になったとき」

 

と繰り返すことに終始した)

 

 

 

(昭和19年,東條は参謀総長につき首相と兼任することになった.

 

天皇に上奏され,「憲法にふれぬか」との天皇の疑問には,政治と統帥

 

とを明確に区別して任に当たるなどと説得し,お墨付きを得た)

 

「人格を2分して考える.陸相が参謀総長を兼任するのではなく,

 

東條秀樹が兼任しているのだ」.彼は就任に当たりそのように自らを

 

戒めた.始めのうち,参謀本部に入るときは軍服に参謀肩章を身につけ,

 

陸軍省では軍服を着替えた.・・

 

海軍もこれにならい,嶋田海相が軍令部長を兼ねた.>>

 

  

ーー以上「東條秀樹と天皇の時代」 保坂正康 著  よりーー

 

 

 

昨日の予算委員会で,安倍氏は「桜を観る会」の参加者募集について,

 

「募りはしたが,募集してはいない」との珍回答を披露して,国民に

 

笑われた.

 

「首相はこの説明に国民が納得していると思うか」との野党からの質問

 

には「国民の認識については,私が判断すべきものではない」と答えた.

 

これは,彼がちょいちょい口にする言葉だ.「それは議会がお決めになる

 

ことです」とか.つまり東條とは違って,彼はシビリアン・コントロール

 

の意味=議会は国民の代表として,首相の独裁を許さない,特に国益を

 

無視して軍隊を独断で動かし,市民を困窮に陥れるような暴走を阻止する

 

ためにある,という法制的な意味を十分知っている.だが,それを

 

次のように捻じ曲げて使い,「おれはタダ議会という神輿に乗っている

 

に過ぎない.どこへ向かうのかは,議会に聞いてくれ」という.

 

東條には,笑うべき幼稚さとがんこな天皇崇拝がある一方,「己が

 

2役を誠実に(着替えをして身を正し)勤めればよい,との思い込みがあった。

 

(だからよけいに始末が悪い.彼は金銭的にはしごく潔白であったらしい.)

 

 

 一方,現総理にあるのは国民に対する無責任,つまり具合の悪いことは

 

すべて議会の責任,常日頃「適材適所」を標榜している「清新な人材」が

 

着任そうそうに汚職疑惑をかけられても,「議員辞職ウンヌンは,

 

あくまで議員本人の決定にまかされることなので」との答え.

 

「適材適所とは?」と聞かれたなら,「私の意を汲んでくれる人」と

 

言うしかないだろうな.それが彼の任命責任.

 

「ああ言えばこう言う」の言抜け術を駆使して,国会中継を面白い

 

見ものにしているうちは良いが,国民はそれを苦々しく思っている

 

ことに気づかない,このような男を担いで国を売ろうとしている自民党

 

とはいったい何者か.「独立とは何か」と問われたら,「それはお前ら

 

庶民(下層国民)には関係ない」とはさすがに表立っては言えず,

 

「岸総理の理想(宗主国との良き関係を維持すること)こそ,わが党の

 

悲願です.どうかご賛同を」というばかり.

  

議会への(つまりは国民への)「説明責任」が明確に憲法で規定されて

 

いない日本では,「十分な説明」と「隠蔽する」が同義語となり,

 

意味がまるでひっくり返しに使われている.予算委員会はまず,

 

用語の交通整理を行い,「アイマイ答弁」を「十分な説明」と強弁

 

してはばからない,悪しき「口癖」を自ら恥じなければならない.

 

欲にかられたただのお神輿担ぎか,お手前らは!

 

 

 東條は,「ABを兼任するのではない,私が兼任するのだ」と

 

言い張って,「私が全てを取り仕切る」のを「独裁」というのだ

 

ということを知らなかったが,同じような話が他にもある.

 

東京裁判で,キーナン検事は,天皇の戦争責任,戦争を始めさせた

 

張本人であることをを証明したかった.そこで,東條の天皇崇拝に

 

目をつけて質問した「日本人は天皇の意思には絶対に逆らうことが

 

ないと.聞いているが,そのとおりか?」東條は崇敬する天皇に

 

危害が及ぶことを恐れて,いかに天皇が平和を愛し,民の平安を

 

願うお人柄であるかということ,また日本国民ならばだれ一人として

 

聖意に従わない者はない,という意味のことを力説した.

 

天皇を心から敬っている彼は,それが天皇を戦犯としたいアメリカ側

 

の策略であるとは,まるで気がつかなかったらしい.(前掲書より)

  

安倍氏は,「私が政府,党,議会を意のままに動かしているなんて

 

とんでもない.適材適所に人を配置し,政策の施行にあたっては

 

議会の決定に従い,国民には丁寧に説明し,長期の信頼を得ている

 

のだ」と言い,「私の発言に国民がどう反応しようと関係ない」

 

というが,彼のやり方が「政権の私物化=独裁」の匂いがするとの

 

国民の強い反発をまるでご存知ない.

 

新聞の投稿川柳に「改憲までも,私物化し」

 

 

 

 

Dent de lion=ライオンの歯

  

鋭いギザギザの切れ込みで,タンポポ

の葉はひと目でわかる.

 

27日  (外気温 ー2度  初氷が張った) 

      栽培場所の室内 6

 

 

 

 

 

3月  15日

 

日向で根っこ自慢.まだ蕾は出ていないので,食べごろかと.

よーく茹でて(茹で過ぎても色はあざやか),よーく水にさらして,

好物のクルミ和えにしてみました.ツクシ程度の苦味です.

ま,苦いのが嫌いな方はホーレンソウの方が無難かも.

3月 20日

 

第一番目の花・・黄色

 

アレッ?

 

白じゃない!

うーん,このひらひらの腰蓑

みたいなのを最初から着けて

いるのは西洋タンポポだと

聞いている.種の採取からして

間違っとる.隣の株からとっちまったかなー.

 

ま,せっかく咲いたんだから,

最後まで咲かせてみよう.

 

ハハコグサ (母子草)

 

春の七草の一つ「ゴギョウ」

若い茎と葉を粥や餅に混ぜて

食べる.

ハコベ    3月21日

 

ああこれは,戦後に代用野菜として食べたことがある.他には

スベリヒユ,アカザ,フダンソウなんかも.

 

というわけで,きつねの近所には秋の草はほとんど無くなって,

あるのはセイタカアワダチソウかノビエの類かススキくらいだ.

そこで仕方なく春の草と遊んで見ようと思ったが,なんだか

料理本みたいになってしまう.昔から春の摘み草は食用目的が主

だったらしい.

 

 

 

 

江戸食文化紀行ー江戸の美味探訪 松下幸子著

 

kabuki-za.com

 

NO78 「摘み草」  より

 

 

 

この項目のところに,有名な英泉の「二月摘み草の図」

 

が載っているが,遊女は派手な衣装のまま,はだしで

 

草地を踏みしめている.かごの中はからっぽで,どの

 

草を摘んだかはわからない.英泉は野草なんかには

 

とんと興味がなかったらしい.遊女の仕草や裸足の

 

足を踏みしめているらしい様子から,幼い頃の摘み草

 

を思い出しているのかもしれない. 

 

 

江戸時代には,今の青野菜(例えばホーレン草)の代わりに

 

野草を食べて,ビタミン類その他を補っていたらしい.

 

タンポポ,よめな,よもぎ,はこべ,なずな,せり,

 

つくし,わらび,すべりひゆ,あかざ・・などなど.

 

  

自然がまだ豊かであった頃の,春の摘み草は人気の行事

 

だったらしい.

 

 

 

同じ本のNO270 「遊郭の食事」より抜粋

 

「遊女には階層があって,上級の座敷持ち,部屋持ちは

 

3度とも各自の部屋へ2品ほどの惣菜を添えて,かむろ

 

という雑用係の少女が運び,(その他の)多数の遊女たちは

 

集まって食事をした.遊女屋によっては2食のところも

 

あった.食物は粗末で,3年米と呼ばれる虫臭い古米を

 

用い,惣菜も芋の煮物,小魚の干物くらいであったという.

 

また芋がら,おからなどを混ぜた雑炊もあり,味噌汁は

 

味噌は少なく,塩を入れたという.このような粗食のため,

 

買食いをしたり,(客の食べ残した仕出し料理の)残り物に

 

たかることも多かったようである」

 

 

 

この項にも中級遊女が集まって残り物をつつき,のんびり

 

している姿を描いた賑やかな浮世絵がついているが,

 

その他にも江戸市中や全国の食の風景,食べ物屋,名産,

 

名所などの有名な浮世絵が次々と出てきて面白い.

 

 

 

「江戸食文化紀行」は,NETでも公開されており,

 

kabuki-za.com からダウンロードできるので,お勧めする. 

 

 

 

僕達タンポポの葉っぱ

 

ビタミンB2,A,C,葉緑素と,栄養も満点.ヨーロッパでも野菜として

古くから食べられている.種も売っているし,プランターで育てれば

ワンチャンの被害も避けられる.テーブル飾りとしてもなかなかでしょ!!

 

2株,3株,4株目・・・黄色

 

 

「シロバナタンポポ」は例の

はかまの一部のみ反り返って

いる.花茎の背が低く(在来).

しかもはかまが反り返っている

(外来)のは交雑種の証拠.

 

花茎は短いのに,綿毛は大きく

て背が高い.これらは交雑種の

特徴らしい.(キツネの蒔いた綿帽子も大きくて,キラキラと目立っていた)

1株でも白いのが咲いたら,それが証明できるだろう.

 

そこら中で咲いているタンポポ.

 

それは外来種の「セイヨウタンポポ」

として,農水省の「要注意外来生物」

指定で,ワースト100の中に入って

いるんだそうな.一番嫌われてるのは,

ゴルフ場で,根っこが丈夫で抜けにくく,その残った一部分からでもまた

再生してくるし,大きな綿帽子から

種を飛ばしてどこにでも繁殖して

しまうし,「芝生への侵入を防ぐ

〇〇丸の散布をおすすめします」と,

農薬の宣伝にある.

 

また別の言い方だと,外来種は日本の生態系に悪影響を与えるからケシカランと,

そればかり.じゃあ,在来種の関東タンポポや関西に普通に見られる白タンポポを

厳密に見分けて,それだけを保護するのか?一説では,タンポポの80%は既に

交雑種であるというのに,どう区別する?

 

デイリー新潮 2018816

 

<外来生物は本当に「悪者」なのか,実はイネもレタスもキャベツも外来種!?>

 

より

  

「外来種」とは,もともとその地域に生息していなかったのに,人為的要因に

 

よって他の地域から入ってきた生物のことを指す.テレビ東京の人気番組

 

「緊急SOS池の水全部抜く大作戦」では,外来種を駆除するシーンがたびたび

 

登場したり,最近だと,サクラの木などを喰い荒らす外来種

 

「クビアカツヤカミキリ」や,強い毒を持ち「殺人アリ」とも呼ばれる外来種

 

「ヒアリ」のニュースなどが世間を騒がせており,外来種=悪という印象を

 

もっている方も多いのではないだろうか. 

 

しかし,「ホンマでっか!?TV」でおなじみの生物学者池田清彦氏の著書

 

<ナマケモノはなぜ「怠け者」なのか>によると,「外来種が病原菌を

 

撒き散らしたり,産業に甚大な影響を与えたりすれば,駆除せざるを

 

得ない.だが,さしたる影響を及ぼさない場合や,駆除費用がかかりすぎて,

 

費用対効果がマイナスの場合は,何もしないのが賢い」という.

 

  それでもいずれ生態系を脅かすかもしれない外来種は駆除すべきなのだ!

 

 

と勇むかたもおられるだろう.しかし,同書によれば,「外来種排斥原理

 

主義者たちは,何であれ外来種が存在することが許せないようであるが,

 

外来種を全部排除すると,われわれの生活は成り立たない」のだという.

 

いったいどういうことなのか.

 

(中略)

 

「レタスもキャベツもイチョウもウメも外来種だ.たかだか2500年前

 

に日本列島に入ってきたイネは,日本の平地の自然生態系を完膚なき

 

までに破壊した,史上最悪の侵略的外来種である.そうかと言って,

 

イネを排除しようとする人は私の知る限りいない.

 

外来種の排斥よりも我々の生活のほうが大事だからだ」(同書コラム

 

より引用)

 

つまり,外来種排斥原理主義者たちの主義に拠れば,悲しいかな,

 

もう日本でお米は食べられないということになってしまうのだ.

 

これは我々日本人にとって大きなダメージだろう.

  

前掲書で池田氏も述べているが,ブラックバスもあと100年もすれば

 

日本の自然に馴染んでしまい,排斥の声なども消え,各々の生命の

 

自由を謳歌しているのかもしれない.その生命の深慮の前には

 

人の浅知恵にどれほどの意味があるのか.考えさせられる. 

 

 (デイリー新潮編集部)

 

  

キツネのヒフンコウガイ

 

 本を読んだわけでもなく,NET上の孫引きの孫引きで,

 

まことに申し訳ないが,池田氏の「コメこそは史上最悪の侵略的

 

外来種である」点にキツネは賛同する.

 

日本の自然体系をぶち壊したのは「飢餓を恐れた日本人,

 

飽食した後も過剰生産する日本人,輸出により金儲けする日本人,

 

イネ科以外は「雑草」とし,(在来,外来は問わず)田に侵入する

 

ものはすべて絶滅させよ,という天の声(これには,新嘗祭など

 

皇室による稲作の神聖な保護の儀式が,多少なりとも関係して

 

いる)が,農水省を経て下され,農家は農作業の効率化のため,

 

全ての道を舗装し,豊かな海を埋め立ててまで農耕地を増やし,

 

政府は莫大な税金を投入した.

 

その結果,野の草は住むべき土を奪われ,在来だろうが外来

 

だろうが,等しく浮浪者のように,側溝の中やコンクリートの

 

すきまのひとつまみの土に根を下ろして必死で生き延びようと

 

している.

 

 

「フデリンドウ」という,わずかに地上数センチで花開く,

 

美しいリンドウをご存知だろうか?わずか20年前までは,

 

多摩地区のどこでも見られたが,いまは無い.ほかにも

 

名を挙げればきりがない.

 

それは農業政策のほかにも,5mmの測量ミスにも神経を尖らす

 

宅地化の嵐のような「災害」(まさにイネ科以外の植物にとって

 

)のせいだ.かなりの広さの開発であるのに,住民のための

 

自然の草地を含む広場が組みこまれていない.(こんな路地裏

 

の猫の遊び場みたいなのを広場とか公園とかいうのか,

 

まったく!)そこで,平地の雑草たちはすがたを消してしまった

 

のに,「庭付き戸建ての豪邸」に住む人々は,その狭くて

 

日当たりの悪い庭を雑草から守り,時には除草剤も使って

 

手入れを怠らないが,刈り込んだ庭木の費用がかさみ,地価の

 

動向ばかりが気になる.

 

で,「フデリンドウが何だというのか?山まで行って見てくりゃ

 

いいだろ」

 

キツネだって「ポツンと一軒家」に住みたいさ.足と心臓が

 

丈夫ならね.だが,キツネが本当に心配しているのは,日本人の

 

美意識(おおげさにいえば)から,数々の野草の個性的な美しい

 

姿がさっぱりと消えて無くなってはいないか,という点だ.

 

それらを「雑草」として片付け,例えば大きな丘をシバザクラや

 

ネモフィラで覆い尽くす,サクラ並木にチョウチンと宴席を

 

儲けて夜の客を呼ぶ,その商魂に「癒やされるわー」とは何事ぞ.

 

遠いむかし,長野の田舎の,鉄道の踏切際に小さな空き地が

 

あって,そこに3色スミレ(ビオラ)がきっちりと碁盤目に植えられ

 

いた.黄色と紫と黒の猿顔の花が珍しくも美しかった.現在

 

花屋に行ってごらんよ.紫,桃色,オレンジ,白,黄色,空色,

 

で,猿の顔はなくて,代わりにフリル付きの大きなパンジーが

 

満開だ.ある外人さんが,それを「色付きチリ紙」と評したそうだ.

 

外の空気の中で育った野の花には,一種引き締まった,快い

 

色の調和がある.外来も在来もあるもんか.タンポポは春に

 

咲いてほしい.コスモスは秋に咲いてほしい.真っ白な野菊は

 

野原に,やまゆりは岩の上に,ツクシは道端に生え出てほしい.

 

それだけだ. 

 

 

 

ストリート・タンポポ・チュードレンとでも呼びますか.彼らはたくましい

 

丈夫な根っこを,薄いコンクリートブロックの内側に張り巡らして,

 

5ミリほどの隙間があればお日様の下に顔を出す.

 

 

 

オニノゲシ

 

アザミのようなすごいトゲだが,

野草料理の好きな人にはたまらなく

美味しいらしい.レパートリーも

広く和洋色々に使えるそうな.

 

土止めブロックの水抜き穴から,

ロゼットを出して春の来るのを

待っていた.

 

ノゲシの仲間は「史前帰化植物」

だとさ.

つまりイネと同時期に日本に

やってきたから外来じゃあないと

いう理屈だ.

 

あるNETの投稿に,道端でキレイに咲いているノゲシを摘んで帰ったが,調べて

見ると「なんだ,雑草か!とたんに興味が失せた」というのがあった.こんな

「雑草」でも,2〜3000年の年月を生き抜いてきたんだぞ.馬鹿にするんじゃない!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020  4 5

  

森友学園事件といえば,もう数年前のことになる.

 

安倍首相の奥さんが名誉職を務める小学校が新設される運びと

 

なったが,その用地買収をめぐって,国有地が8分の1という

 

不当に安い値段で売られたとか,その評価として,何やら地下

 

に大量のゴミが埋まっているので,その撤去費用として7億の

 

値引きが成立したとやら,近所の人たちは「7億のゴミ?

 

そんなん運び込むのに,わてらが気付かんわけないやろ!」

 

と,騒ぎになった.国会でも論争となり,財務省が一応のお調べ

 

を行ったが,その取引を記録する文書はすでに破棄された,いや,

 

よく調べたら出てきたという.ところが,この文書には明らかな

 

改ざんの跡があり,地方財務局の職員数名がこれにかかわった

 

として処罰あるいは「外国に飛ばされ」,一件落着とされた.

 

ところでこれらの職員等の罪名は何なのか.「公文書偽造」?

 

いやいや,むしろ「忖度罪」だろう.政権は「このような不祥事が

 

二度と起こらぬよう,厳しい対策を取っていく所存」などと,

 

下級官吏に責任を被せて,おわり.

 

ところが,ここに「文書の偽造」に心ならずも関わった一人の

 

職員が,自殺するという痛ましい事件が起こったが,今年になって,

 

残された夫人から,遺書を公表し,その中で名指しで「忖度」犯罪

 

を指揮命令したとされる某局長と,その忖度の元となった首相発言,

 

シッポ切りして済ましている財務大臣を名指しで告発し,亡き人の

 

遺志を継ぐべく,次のように述べた「裁かれるべきは首相,財務大臣

 

であって,かれらは裁く立場にはないのです」と.

 

かつて首相はこう言った「もし,私や家内がこの事件に関わっていた

 

ことが証明されれば,私は国会議員も首相も辞める」と.だから

 

この事件は「忖度に関わる罪」が裁かれるべきだと,国民は皆そう思って

 

いるに違いない.しかし,「忖度罪」なんて法はあるのだろうか?

 

 

 

「忖度」は日本においては美徳である.社会人となれば「空気を読め」

 

マニュアルなら「行間を読め」,上つ方の顔色を伺い「意中を忖度せよ」

 

と,教え込まれる.ある地方議会の長は得意げに「私は心が広いんです,

 

で,(中央のおエライ先生方のご意向は)なんでも忖度しちゃいます」と

 

言ったとか.

 

仮に忖度罪があったとして,これを証明するのは難しい.文書にも

 

通信記録にも残らない,古い言い方なら「納得ずく」の事柄だからだ.

 

「納得ずく」で公文書を書き換える.証拠は残らないから,割りを

 

食うのはシッポ切りに会う「下々の」官吏たち.

 

当の首相は,係争中を言い訳に,まだ一度もこの職員遺族に謝罪も面会も

 

していないという.あくまで隠しおおせると思っているらしい.

 

 

「天網カイカイ疎にして漏らさず」という.折からのコロナウイルス・

 

パンデミック騒ぎ.「全ての国民の経済被害を救うことは難しいが・・

 

(とりあえず)1世帯2枚ずつ布製マスクを配布する」とて,「アベノマスク」

 

の大盤振る舞い.いかにも安倍氏らしい,己の一言に命運を賭ける

 

気迫が希薄で,相変わらず保身の匂いがするパフォーマンス.

 

やたらに「国民の皆様」「国民のみなさま」と連呼するが,

 

つい何週間か前に,外人記者からの質問「あなたの政権のやり方

 

について,国民は疑念を抱いているのではないですか?それについては

 

どう責任を取るつもりですか?」に対して「国民がどう感じるかについては,

 

私には関係無いことです」と言う意味のことを言ってたが?

 

(言葉数は多いけど,ちっとも気持ちが伝わらん)のは相変わらず.

 

天罰の行方は如何に.

 

天罰のコロナ・ウイルス禍に見舞われて,麻生大臣は,経済の落ち込みが

 

何より気がかりだ.これまでにない大規模財政支出について,氏は言った

 

「カネを持ってない人にカネを回したって,(経済を良くするのに)何の

 

役にもたたんでしょうが.だって,カネがないんだから株を買うわけは

 

なし」・・株価上昇,経済V字回復,政権安泰・・で,彼の頭には

 

「民の暮らしを救う」なんて発想はコレッポッチもないのは明らか.

 

彼は「反民主」をあけっぴろげに披瀝して,しかも,だれもそれを

 

止めないという,しかも「経済通」だと自負している,困った存在だ.

 

自民党にとって面汚しではなかろうか?

 

かれにとっては「使いみちの分からないカネ」は「無駄ガネ」だそうだ.

 

いっぽうで,「有効に使われたかどうかあやしいカネ」でも,「ある名目

 

の元に意図的に流されたカネ」は「株価上向きに作用するから」政策投資

 

として意味がある,という.

 

我々下々の者が10万の現金をもらったとして,「何に使った」というほど

 

の額ではなし,家賃の支払いや食費や光熱費に消えてしまう,あるいは

 

ただ1日の遊びに使い切ってしまうだろうが,それでも「ありがたいカネ」

 

であることはまちがいない.日々の生活の中に滲み込んで消えるカネに

 

少しでも余裕が出来れば,上向きの元気,楽しみ,工夫,コウトクシン?

 

(これは少々あやしい.人は己を改造して,善良に,正しく生きようなど

 

とは決して思わないものだから),

 

あるいはさらなる欲望が芽生えて来るかもしれない.民の暮らし向きを

 

上げることが「無駄」の一言であるならば,いずれ国民からの信頼を失い,

 

円の価値をぐんと下げることになりやしないか?と,キツネジジイは

 

おもうのだが,「そんなことはありっこない」と上つ方はおおせになる.

 

 

日銀は国債買い入れの上限を「とっぱらって」,「やれことはなんでも」

 

やるとと言い放った.これは「現政権と心中する」という宣言か.

 

出口戦略などとはおこがましい自民党はアベノミクスの失敗にも責任は

 

取らず,この機に乗じて「強権政治は必要!憲法改正を急げ!」と

 

やったもんだから,「火事場泥棒」の尊称をいただいた.

 

「パンデミックがおさまった後は,第3次セカイ大戦だ!」と,早くも

 

予測してその心づもりをしているんだろうかねー.

 

 

今度のコロナ危機,いずれにしても私には関係ない.年金ぐらしは

 

昨日も今日も続くのみ.SNSのオススメ健康増進ダンスも,お年寄りは

 

無理をしないでね・・からもっとしぼれ,もっともっと自分を追い込め!

 

の鉄人志向まで,さまざまで食傷気味.テレビではコマーシャルだけが

 

堅固なタガのようにはめ込んである.これが唯一「非常事態にはあらざる」

 

ことの証明みたいになっている.まあ,一種の安心材料かな.このタガが

 

全てはずされたら,怖いゾ.テレビ各社よガンバレ!と言いたいね.

 

「AC」だけがコマーシャル(国家の)にならんように.

 

 

 

46

 

 

 

コロナウイルス大暴れの最中に,「不要不急の摘み草」に

 

出かけた.天気がよかったし.

 

ところが無残な収穫で,

 

これじゃあミソ炒めどころじゃ

 

ない.そういえば,2年前の春

 

にも同じようなことがあった.

 

スギナはモサモサと茂って

 

いるのに,ツクシが一本も無い.

 

反対に,去年はツクシが斜面を埋め尽くすほどだった.

 

 

NETによれば,スギナの地下茎は地面の深いところまで延びて,水を吸い上げ

 

ており,地下茎の途中に葉芽(スギナ)と胞子になる芽(ツクシ)が,夏の間に

 

用意される.

 

スギナは葉を茂らせて養分を地下茎に蓄え,9月頃にはツクシの芽ができる.

 

この芽が春になって地上に出てくるというわけらしい.だから前年夏の

 

 

天候なども大いに関係してくる.昨年は冷夏で日照が足りなかったか?

  

そういえば,ホタルブクロの新芽が新芽のままで夏を越し,2年目の今春に,

 

温かい陽を浴びて急に伸び始めた.天気次第で2年越しの開花となることも

 

あるらしい.

 

 

 

4月14日

同じ斜面に生えていたヒメジョン(左)とハルジオン(右)

難しいクイズだ.左は茎がつまっている,右は茎が中空になっている,

それだけ.ヒメジョンは本来秋に咲く草だが,この頃めったに咲かせて

もらえない.初夏から秋に2度も草刈りをする悪習が広まって,

ヒメジョンは咲くくことができない.なんとか根が生き残って春早く

咲いている.

だからごく若い花ならば蕾が首を垂れてハルジオンとわかるが,

このようにくねくねとからまっていると,まず見分けはつかない.

 

元来が外国生まれだが,いまや日本の春の野原に欠かせない,美しい

花だ.ピンクの色合いもそれぞれで実に美しい.

 本来の日本の秋草を根絶やしにしておいて,一方でこのヒメジョンも

ハルジオンも「要注意外来生物」指定なんだと.繁殖力旺盛,ただ

それだけのこと.ヨウチュウイとはなんぞや!!

 

 

 

とうとう白いタンポポは咲かない.黄色で首の短いのと,

大きな丈の高い種のボールだけが

華やかに.

尾根道に残ったブナ?の芽吹き。

4月10日

 

この辺りではもう入り会い権というものは消えてしまっただろうが、市の遊歩道

 

として売り渡される前には、ここらの山に入って篠竹や野草をとるのは自由

 

(樹木や筍やたぶん松茸?以外なら)だった。今はフェンスが巡らされて入ること

 

すらできない。

 

 去年のこと、この尾根の下を通るせまい道路の途中に人が2~3人居て何かを

 

待っているふうだ。そこへパトカーが来たので何事かと思ったら、鴨の

 

お母さんが子供を数羽連れていて、「あのー、池はどっちのほうでしょーか?」

 

と迷っているようだ。

 

つい最近までここは農道で、田んぼもあった。白鷺がのんびり餌を漁っていた

 

こともある。湧水が小川となってどこかへ流れてゆき、側溝などは無かった。

 

おまわりさんがどういう支援活動をしたかは知らない。

 

またあるとき、うちのワン公がえらく怯えて吠えまくるので、彼の家を覗いて

 

見たら、奥の壁の前に大きなガマガエルがいた。 ガマさんは早春に池でタマゴ

 

を生んで、また山に帰る。山に向かって一直線に登っていく途中に、犬小屋が

 

あった。入り口が開いていたからずっと奥へ通ったというわけだった。

 

うちの犬の苦手は掃除機の音とガマガエルらしい。池が消えてしまったのなら、

 

いったいどこで卵を生んだことやら。

 

学生時代に神宮内苑の「探鳥会」に参加した時、「白セキレイ」が飛ぶのを見て

 

名前を覚えた。白い羽があざやかに目立つ鳥だ。最近家の前の舗装道路につがい

 

でピョコピョコと走り回っている灰色の鳥がいると思ったら、それが

 

ハクセキレイだそうな。舗装道路の色味にそっくりで、じっとしてると分から

 

ないほど。目立つ白い羽は非常用にとっておくんだなと、キツネは思った。

 

それにしても、ハクセキレイは道路でなにを拾って食べているんだろうか。

 

コウモリもいます。 あるときトイレの換気扇がどうもへんな音がしておかしい

 

と思ったら、何と、大きなコウモリが羽の裏側ににペッタリ貼り付けになって

 

身動きできずにいる。はずしてやると、元気に飛んでいった。

 

ツバメが玄関脇の壁に巣を作ったこともあった。ある時不用意にドアをバンと

 

開けたらいきなりツバメのお母さん(だと思う)が怒ってキツネの頭めがけて

 

とびかかってきた。それ以来ツバメは来なくなった。残念。

 

たまに珍客が。 ヤツガシラという美しい縞柄ととさかの目立つ大型の渡り鳥

 

が、ロシアからの旅の途中に寄っていきました。

 

うちの門柱の上の照明用ガラスケースの中に、フンのような黒いものが点々と

 

あるのですが、暮れの大掃除のときにフンの主が分かりました。2匹の

 

ヤモリが大慌てで逃げ出しましたが、中の1匹はシッポを置いていったので、

 

トカゲノシッポキリは本当なんだなと感心。彼らはこりもせず、毎年寒く

 

なるとやってきます。よほど蛍光灯が暖かだったので、引っ越すのが残念

 

だったのでしょうね。皆さん、門灯は夜中点けといてあげましょう。

 

キツネの狭い庭には、鳥が持ってきた種から生えた雑木がてんでに育って

 

暗いほどですが、そこにメジロやキジバトやヒヨドリなんかが巣をかけて

 

います。ある年、急に彼らが引っ越して1羽も居なくなりました。春先に

 

庭の整理をしようとして、土を掘り返しておりました。コガネ虫の幼虫

 

(白くて太った、カブトよりも一回り小さい芋虫)がごまんと出てきて、

 

それを脇のレンガの上に取りあえず置いといたところ、はじから逃げられ

 

た(芋虫毛虫の逃げ足は意外に素早い)のか、すっかり無くなっています。

 

気がつくと側の枝にモズがいて、彼が芋虫をごちそうになってる。

 

その後しばらく、「ゴンベが種まきゃカラスがほじくる」じゃないけど、

 

私がシャベルを持ち出すと、そばの枝でモズが待ち構えているという、

 

おかしな日課が続きましたが、子育ても終わったとみえて、彼はいなく

 

なり、他の小鳥達が帰ってきました。

 

去年の秋から、また小鳥がいなくなって、今度は尻尾の長い、モズに

 

似たカン高い鳴き声の鳥が庭に来ていますが、高いところで鳴いている

 

のを見てもシルエットだけで、はっきりしません。モズ程は強くないのに、

 

声だけが似ているため他の小鳥が近寄らないのか?名前が知りたいが,

 

用心深いようなので、また芋虫で釣ってもダメでしょうね。

 

 

この可愛らしい芽はアメリカアザミ。9月ごろ、播いてすぐに芽が出た。

 

11月

アメリカアザミが日向でもうこんなに大きくなった。

葉の縁に、早くも無数のトゲトゲが。

 

しかし、花咲く頃の恐ろしいまでの棘と比べて、なんと

柔らかく、美味しそうなんだろう。これを見ると、

ロバのイーヨーが大好きだというあざみは、この若葉に

違いない。アメリカとは言うものの、原産地はヨーロッパ

だそうだ。

 

野草食のブログに、この花どきのアザミの棘を苦労して取り除いて

おひたしにして食べているのがあったが、それよりも、種を撒いて、

程なく出てくる柔らかい葉をご賞味あれ。

 

🦊:蛇足。なぜロバの名前がイーヨーなんだか、わかった。テレビの

旅番組で、イタリアの子供がロバの鳴き真似をして盛んに「イーヨー、イーヨー」

と言ってた。日本ではこれをなんと表現するか?ロバの声というものは、
たとえようもなくヘンテコで、書き表しようもない。うちのキツネ父さんは

このロバの鳴き真似が得意だった。何でも、中国でロバに乗って移動したことが

あるとか。 

 

1月 

 

そろそろ・・・もう食べるな!のサインを出したような。触るとすごく痛い。

 

アメリカオニアザミは、日本在来植物の敵だとして、「駆除すべし」との政府のお達し

 

が出ており、所有、栽培もまかりならんという。垣根ごしに見られてチクられたら、

 

根こそぎ処分を命じられるという。トゲが怖いから自分では抜けないという人は

 

業者を呼ぶか、除草剤を使えとさ。

 

日本国の言い分だと、まるで外国タンポポ兵団やアザミ軍団が攻めてきて、

 

在来ヨメナ・イヌノフグリ連合軍を殲滅しかかっているかのようにいう。

 

ところが現実の日本に、雑種タンポポやアザミの生きる土地はない。都会の

 

コンクリートの隙間にかろうじて身を寄せている。そればかりでなく、「日本人」

 

のノコンギクやオミナエシ、桔梗だって、住処の土を奪われた。奪った相手は外来種

 

かって?とんでもない。イネやキャベツや、果樹やあるいはゴルフ場の芝生や観光

 

ネモフィラ園や、細切れの宅地開発や、何よりも「米は命」の日本政府

 

そのものだ。

 

やれやれ、キツネは花を見たいし、牛蒡のようなその根っこを見てみたい。

 

(謂わゆるヤマゴボウは、実は野原に生えてる野薊の根っこで、味噌漬けが

 

うまいそうな)それで、家の陰でこっそり育てているが、まるで犯罪。

 

ここらの半都会の住宅地の秋冬の景色は、地元自治体が負担して、せっせと

 

雑草を刈り取って剃りたての顔みたいになっている。散歩しても一向に

 

楽しくない。何のために郊外に越してきたんだかわからん。小鳥も虫もいない、

 

カラスとサラリーマンと車(一家に2台)のねぐらか。