5月の葉と花
カタバミの花とホタルブクロの葉
オオバギボウシ
エゴノキの花と枝

工事現場のクレーンを見上げる目線で生垣を見て歩くと、

案外方々で見かける。このタネはホオジロの大好物で、

青い果皮を剥いて、中の種をたべる。時々は地面に埋める

らしい。翌年芽が出てくるのを庭に植えると、よく育って

大木になる。庭の主も老化して、剪定もままならなくなり、

植木屋に上半分を切り落としてもらう。てな具合で、山の木

の花は美しいが、やはり林の中に置け、で、汗を拭いつつ、

仰向いて見るのが良い。反対に、ヤマボウシなどは、陽当たりの

良い枝の上面に咲くので、下からは花が見えない。見たいなら二階の

窓から。


ベニランとハルジオン
ホタルブクロ

例年より1月も早く咲き出して、5月12日の母の日には、

この株はちょっとくたびれ加減。まあ、優しげな色合いが

「お母さん」らしいので、良いとするか。(店売りの花束よりは

マシだろ)
5月の野菊     2種

ヒメジョン、ノコンギク

もう一つ、ハルジオンもあるが、もうシーズンは終わりらしい。

さて、どっちがヒメジョンでどっちがノコンギクか?

どうしても知りたくなるのが、素人園芸家の悪い癖。

ネットに曰く、茎が空洞ならハルジオン、茎に白いものが詰まっていれば

ヒメジオン。蕾が首を垂れていればハルジオン、ピンと上を向いていれば

ヒメジオン・・だという。

では茎を切ってみよう。左の茎には、白いキビガラみたいな固形物が

詰まっているが、右の茎に詰まっているのは、ドロリとした白い液体だ。

頂花の着き具合も、右のは固まって5〜6個がまとまっているが、左の

花はそれぞれ長い茎の先端に1〜2個ずつ咲く。はっぱも、右側は縁に棘が目立つが、

左の葉は縁が滑らかだ。どちらも、全体に棘が覆ってザラザラしている。

で、キツネ行司は、左=ノコンギク、右=ヒメジョン、と決めた。

こんなぐあいに、何日か写真を撮ったり、ネットを調べたり、ボケ老人は忙しい。





春の庭の終わりを飾る、優しげで、しかも丈夫な、ホタルブクロ。

庭中這い回って好きなところで群れを作る。

同様に、純白の花穂が美しいオカトラノオは、キツネの庭では

越年しなかったのは残念。知り合いの家では、庭中に繁っている

そうなのだが、貰ってきて、大鉢にいっぱい移植したところ、

次の年は跡形もなし。何かが気に入らないらしい。だが、

消えてしまった植物を追いかけたりしないのが、キツネ流園芸。

ワレモコウのように、「どこかから逃げてきた」移民みたいな草が

元気に増えているのは嬉しい。